視点はのび太です。
次の日、僕としんちゃん、又兵衛さんは約束通り廉姫様の所に来ていた。…のはいいんだけど…
「こらァ、みさえ、この頃たるんでるゾ腹が!なんですって?あなたこそ足クサいくせに!なんだとォ!くらえ!足クサキーック!やったわねー!ぶよぶよ三段腹アタック!!」
「くくく!!」
「あははは!!」
「姫様!のび太殿!」
「あっはっはっは!!」
「又兵衛殿!」
しんちゃんのお父さんとお母さんの演技がそれはもう面白かった。ユーモアあふれる夫婦なんだなぁって思った。
「はぁ…しんのすけ、お前の家族はほんとに愉快な者たちだな。のび太の家のロボット?っていうのにも会ってみたい。」
「しんのすけ。のび太もだが、お前ら父は侍か?」
「違う。」
「剣士はしますけど、侍はもういませんね。」
「何?それは誠か?」
日本の銃刀法違反はすでに見直されてるけど、侍はいない。剣士でさえもいるかいないか、だけど。
「ウソを申せ、ならば誰が国を守っておる。」
「天皇様ですね。」
「…天皇か。」
又兵衛さんは少し渋い顔になっていた。この時代の天皇…いや朝廷は権威は落ちぶれていたけど、状況を変える需要人物が現れる。それが織田信長。信長が足利義昭を将軍に擁して上洛。中央政界に乗り込んだ信長は天皇を保護するという大義名分により、京都を制圧したって、又兵衛さんが説明してくれた。
「又兵衛、しんのすけやのび太が住む世界は平和なのだ。侍など必要ないのであろう。」
…そうだよねぇ。戦国時代からすると平和に思えるほど穏やかな日常があふれてるからそう思われるか。大きな事件は日本自体何もない。世界を巻き込んだウタの事件はノーカンだけど
「しかし、我らはどうなるので?」
「お前は日がな一日空でも眺めていれば良い。」
「はっ?ハァ…」
あれれ?ちょっといい雰囲気。又兵衛さんが言うには廉姫様は殿様たちの婚姻を蹴ってるって言うし。ていうか又兵衛さんと話してる時の廉姫様の表情がさらに綺麗になってる…それは好きな人がいるから?え?そういう事?何かと鈍いって言われてる僕でも気づくんだけど。
「しんのすけ。父母への便りを書かぬか?」
「お便り?」
「そなたの住む春日町とこの春日は同じ場所のようだ。そなたらが現れた場所に埋めれば…」
その便りが引き金でしんちゃんが来たなら、しんちゃんの両親がこっちに来るかもしれない。迎えに来いって書いてあったって聞いてるし。
「そっか、そっか、廉ちゃん頭いい!」
「れん…ちゃん?」
「こらっ」
「構わぬ。吉乃、支度を。」
お便りは廉姫様が書こうとしていたけど、しんちゃんが書くことになった。僕が書いてもよかったけど、手紙はしんちゃんの家から掘り起こされたからしんちゃんの文字じゃないとしんちゃんもここに来れないし、両親もわからないだろうからそうした。
「その絵はなんだ?」
「侍か?」
「救いのヒーローブリブリざえもんだゾ!」
「妙な名だのぉ。」
「お又のおじさんに言われたくないぞ」
「「「ぶふふふ」」」
「吉乃笑うな。」
「だって…」
手紙も書き終わった事で廉姫様が派手さが目立つ木箱にそれを入れる。しんちゃんはこの箱が庭で見つけた奴らしい。僕の引き金に関しては全くの謎だけど。しんちゃんが見つけた時がそれかもしれないけど。
「そうか。ならば今頃父母もこれを読んでさぞや…又兵衛」
「はい。」
「しんのすけとのび太が現れた場所を一緒に探してあげなさい。」
「はっ」
あの場所は僕もあまり覚えていない。森だって事はわかるんだけどどこからあそこに行くのかはわからない。
「しんのすけ、のび太。私は是非聞きたい事がある。」
「何?」
「どうしたんですか?」
「そなたたちの世界の男女は…どのように恋をする?」
「こ、恋ですか。」
「恋…?」
「姫様、はしたのうございます。」
「聞くだけだ。」
恋か…いや僕的には深く…そりゃもう深く考えないといけないけど…
「いや~ん!廉ちゃんだいた~ん~!やっぱりオラの事を~?」
「どうなのだ?」
「ほい!あのぉ…えっとぉ。21世紀ではお互いに好きになればいいんだよ!」
「そうですね。21世紀の恋はみんながみんな自由に好きになって、恋をします。」
「それだけか?そんなに自由なのか?家や身分も関係なくか?」
「ほい!あと…歳の差も関係ないんだよ。」
しんちゃんの言う通り、この前結婚した加藤茶さんがいい例だ。有名なバンド(コント)グループの一人で歳の差婚が注目し始めたのもその辺からだ。
「それと同性婚何かもありますね。」
「同性婚?」
「男同士、女同士で結婚することです。」
「…そうか。」
「はっ!ななこおねいさんはどうしよう。」
しんちゃんは何か悶えだした。どうしたんだろ?
「姫様、違う世界…いえ、未来の話です。姫様は春日の為になる縁組を結ばねばならぬ身。その様な乱れた風俗に感心するのはいかがかと。」
又兵衛さんも廉姫様のためを思って言ってるんだろうけど、廉姫様の顔は暗くなっていく。
「……本当にそう思うか?」
又兵衛さんを試すような口調で話しかけている。
「ん…恐れながら一国の姫君が他国の殿に嫁ぐのはお家安泰の為、必要な事かと。」
一国の姫君が一般人の僕を好きになってますよ。なんて言ったらどうなるんだろ?
「大蔵井高倉殿が私を嫁に欲しいと言って来た。」
「そ、それは良いお話で…大大名の高虎様なが御相手ならば我が春日の安泰は間違いなし。家中の者、皆喜ぶでしょう。」
「…お前もか?」
「はっ!」
…えっとぉ、何この空気重い。これ絶対しずちゃんや美夜子さんが居たら、又兵衛さんにツッコんでた。廉姫様はあなたが好きなんですってドストレートに言いそう。
「え?廉ちゃんお嫁に行くの!?いつ!?」
「……三人とも下がってよい。」
「ねぇ!ほんとなの!?んん…」
「のび太、しんのすけ行くぞ。」
「はい、ほらしんちゃん。」
「だったら何でオラの夢ん中に出て来たのさ!!ねぇ!!廉ちゃ――――ん!!」
――――――
廉姫様の部屋から出て来たのは御守の上に上がっていた。又兵衛さんは空を眺めて、しんちゃんはさっきの廉姫様が結婚すると聞いて、めっちゃ落ち込んでた。
「はぁあああ…結婚かぁ。折角会いに来たのにあんまりだゾ。おまけに隣には地味でむさ苦しいおじさんと地味少年が二人ィ?」
「殴るよ。」
「冗談だゾ~。ってんもうねー、聞いてんの?」
「おぅおぅ聞いておる。全く姫様のわがままにも困ったものだ。一国の姫君の縁組とは人と人を結ぶだけではなく。家と家、国と国を結ぶものでなければならんのだ。」
まぁ、又兵衛さんが言いたいことは確かにこの時代ではそうだけど…やっぱり。
「あのさぁ…色々と偉そうな事言ってるけど…お又のおじさん。ほんとは廉ちゃんんの事好きなんじゃないの?」
あ、核心をつく言葉をしんちゃんが言っちゃったよ。…おっとォ又兵衛さん顔が真っ赤っかじゃん。わかりやすい。
「ねえ」
「違う!そんなことはない!」
「でも、おじさん、廉ちゃんの前だといつも緊張してるゾ。」
「この俺がいつ緊張した!!のび太お前からも言ってやれ!!」
「僕も思ってましたよ?」
「……ば、バカも休み休み言え!」
としんちゃんが下の方を見る。
「あ、廉ちゃんだ。おーい!…うそでござる。」
「き、貴様!たばかったな!!」
「顔、真っ赤だし、汗かいてる。やっぱ緊張してる。」
「く、ん~!断じて緊張ではない!だあ!」
又兵衛さんは置いてあった板にぶつかってこけた。普通に緊張してるね。
「まあまあ、誰が誰を好きになっても自由なんだから!」
「それはお前たちの世界の話だ!この世界には身分というものがあって!」
「身分が無かったらどうするの?」
「ううっ!」
「廉ちゃんに好きって言う?」
「はあっ!はあっ!」
又兵衛さんは少し過呼吸気味なってるけど、何とか持ち直した。又兵衛さんは立ち上がって、柱に頭を打ち付ける。
「俺は…一介の家臣に過ぎん。それなのに一国の姫に対してこのような大それた想いを…」
…未来では自由な恋ができる。でもこの時代ではその想いを言うのも憚れるんだね。
「好きになっちゃったもんはしょーがないぞ?ていうかのび太お兄ちゃんは恋愛的な話どうなの?」
「急にフルね。」
「だって地味だし。一人の女の子にモーション掛けてそう。」
「どういう偏見?それに地味地味うるさいなぁ。いや、これ言ったら引くかも。」
「ええい!この際貴様もさらけ出せ!!」
「意地になってるね、おじさん」
「誰のせいだ誰の!!」
僕は今まで恋愛面の事を話した。又兵衛さんは渋い顔に、しんちゃんはキラキラした目で見られた。
「お前…いつかその女子達に斬られるぞ。」
「侍じゃないんですから…まぁ、そうですね。しんちゃんは何でそんなにキラキラ目で見てくるの?」
「師匠はすごくモテてるだなって!!」
何か師匠呼びされたんだけど、やめて何の師匠!?
「あと私の事は言うてはならぬぞ!誰にも言うてはならぬぞ!!」
「わかってますって。」
「ほ~い」
「ならば男同士の誓いをせよ!!」
「ほ!男同士のお約束!」
としんちゃんはヤンキー座りになって拳をあげる。なにこれ?
「本当にこれがお前達の世界の誓いの儀式なのか?」
「もちろん!オラの世界ではあっちでクイクイ!こっちでクイクイ♪み~んなやってるゾ~♪ホラクイクイ!」
「不思議な振りじゃのう」
「ウソですからね。」
「しんのすけ!!」
「もう、師匠ったらネタバレ注意だゾ」
師匠呼びを定着させたよ。もう否定する気も起きないや。
「では今度は武士の誓いをやろう!」
「どんな?」
「見てみたいです。」
「金打じゃ。」
「え、ええええ?」
「「どうした?」」
「緊張」
「その意味ではない。」
又兵衛さんは小さな刀をしんちゃんに渡した。
「のび太お前も持っておるだろう?」
「よくわかりましたね。」
僕は時雨金時を振りかざして、刀にした。又兵衛さんはなんで知ってたんだろう?確かに時雨金時は戦国時代に生まれたって師匠が言ってたけど…
「時雨金時…時雨蒼燕流の流派が未来まであるとは思わなんだ。」
「知ってるんすか?」
「ああ、一度門下のやつと戦った事がある。」
「生まれて間もない頃の時雨蒼燕流かぁ…見てはみたいかも。」
「手練れであった。…話を戻そう。金打と言うのは、こうやって柄を持ち、少し抜いて戻す。」
「そんだけ?」
「行為は簡単だが、これは重い誓いの作法なのだ。武士が金打し、その約束が破れれば、それはもう武士ではない。心せよ。」
「ほい」
「はい」
この時代にとっての誓いがやっぱり重い物だと痛感する。僕と又兵衛さんは座り、しんちゃんは立ち上がった。
「金打」
僕、しんちゃん、又兵衛さんは刀の柄をカチンとした。
雷神「はい終わり。」
銀「武士の作法か。」
雷神「教えてもらった?」
銀「あいつがそんなことすると思うか?」
雷神「高杉がやりそう。」
銀「あの中二病患者がするか!ヅラならだろうがそこは。」
雷神「なんだかんだ言って、ヅラの事言い関係だよね。」
銀「やめろ気持ちわりぃ」
桂「ヅラじゃない桂だ。」
「「出てくんな!!」」
桂「面白い、空間があると新八君に聞いてな。来てみた。」
雷神「めんどくさくなるから次回もお楽しみに!」
桂「え、ちょま
アッパレ戦国大合戦の次は同率だった、日本誕生です。その次はどれがいいですか?
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