ドラえもん のび太の彼らとの大冒険   作:雷神 テンペスタ

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9回の冒険で成長していったのび太。それでも小学六年生の子供。という回です。

視点はのび太です。




第105話アッパレ戦国大合戦~濃厚な殺意と恐怖心~

夜に敵の襲来が来たけど、その日は何もして来なかった。次の日の今日、敵の陣地が出てきていて、そこにある作物は刈り取られていた。春日兵の一人がもう少しで収穫する時期だったらしい。

 

「なあきいたか?家老の榊様が夕べ逃げ出したってよ」

 

「あの人だよね。」

 

「お前達も会った方だ。しかし、我々では止められんよ。」

 

昨日会った時はカレーを一緒に食べていたのに…戦はやっぱり人の心を変えてしまうほど…

 

「恐怖は時に人を変えてしまう…ですね。」

 

「そうだ。さてと。ん?皆どうした?やけに沈んでおるな。」

 

又兵衛さんが後ろを振り向いて、兵さんの顔を見てそう言ったら一様に喋りだした。

 

「どうした?どうした?我らには戦にはめっぽ強い鬼の井尻がついており、未来からの強い味方もおるわ!そうそう負けはせぬ!おなごには滅法弱いのが玉に瑕だがの!」

 

「「「「はははははは!!!」」」」

 

仁右衛門さんの言葉によって、暗かった侍さんたちの顔を明るくなる。仁右衛門さんは戦には必要な人材だね。

 

「本当にお前も戦うんだな?しんのすけやひろしたちを守ってほしかったんだが。」

 

それを見てから僕に話しかける又兵衛さん。ドラえもんが参戦するんなら僕も参戦しない理由はないし、何よりよくしてもらった春日の人達の恩を返したかったんだ。

 

「…気をつけろよ。」

 

「又兵衛さんもね。」

 

「おう。」

 

ぶぅぶうううううううう!!

 

向こう側からほら貝の音が聞こえ、向こうの侍たちがこっちに向かって来た。

 

「皆!備えよ!!良いかぁ!鉄砲は組頭の下知が来るまで放ってはならんぞ!」

 

ババババババ!!

 

「もう撃ってきた。」

 

遠いから弾はそんなに強くないから手前の壁にぶつかって落ちた。

 

「構えーー!!」

 

「吉兵衛!十分引き付けよ!」

 

「はっ!」

 

「火蓋きれー!目当てつけー!」

 

鉄砲の準備は済んだ。あとは撃つけど、相手側はぶっ放し続けてる。もう少し引き付けると…

 

「放て――――!!」

 

バババババババ!!!

 

引き付けたおかげで敵には弾がぶち当たる。…戦は嫌いって言う廉姫様の気持ちもわかる。侍は血を流しながら倒れた。死が隣り合わせの時代だって事を思い知らされる。

 

「防ぎ矢をいたせ!!」

 

「つぶてを投げよ!」

 

来る前に何人かは倒れていくけど、大蔵井家の兵士の数は圧倒的だから何人倒れようが、すでに城の前まで来てしまった。見聞色は濃厚な殺気が脈打つほどの頭痛が押し寄せてきた。

 

「ドラえもん!!」

 

「うん!!」

 

ここでついにドラえもんが出陣する。ドラえもんは[タケコプター]で飛んでから[ドンブラ粉]で敵のいる場所に向けて投げ飛ばす。そしたら、兵士達は沈んでいく。

 

「何だこれはあああ!!」

 

「おのれ卑怯なりいいい!!」

 

「戦の世界に卑怯なんて言葉はないよ!続けまして[スモールライト]!!」

 

ドラえもんは[スモールライト]で兵士たちを小さくした。

 

「ドラえもん一人でいいんじゃないかな?」

 

「そうでもない。見よ。」

 

「あ。」

 

ドラえもんの[ドンブラ粉]を抜けてきた人が壁を登って来た。すごいな。

 

「佐久間権兵衛!!一番乗り~!!雑兵では相手にならん!!誰ぞおるか――!!」

 

「僕行ってくる。」

 

「大丈夫か…奴の殺気はお前には…」

 

「僕もやらないと…それに殺したくないんです。」

 

「…心優しいなお主は。」

 

僕は権兵衛の場所に行き、いるぞと叫んだ。

 

「子供!?いやいい!!ああああ!!」

 

権兵衛は子供である僕が出て来て驚いていたけど、襲い掛かって来た。…遠くに居たからわからなかったけど、見聞色の覇気によりわかる近さでの濃厚な殺意の塊、これが戦国の武士。あれ?か、身体が動かない!?

 

「どうした。ガキィィ!!」

 

濃厚な殺意に充てられて僕の身体が硬直している?どうして?これは恐怖心?それはない、僕は彦蔵さんの時、確かに苦戦はしていたけど、恐怖心まではなかった。

 

「はぁ…ハァ!!」

 

動かない身体をムリに動かそうとしてもこけてしまった。

 

「隙ありじゃあ!うおおおおおおお!!!!」

 

「のび太!!」

 

カキン!!!

 

「ぎゃあああ!?」

 

又兵衛さんは圧倒的に権兵衛を刺し殺した。

 

「…ハァハァハァ…又兵衛さん。」

 

「…のび太。おぬし、しんのすけの場所に行け。」

 

「…ですが!」

 

「お主は恐怖心で動けないでいる。急げ!!」

 

恐怖心…濃厚な殺気を充てられただけであのへっぴり腰。この場に居ても何もならないから言われた通りにする。

 

――――――――

 

「師匠?」

 

「どう、どうしたんだ?」

 

非戦闘員であるしんちゃん、ひろしさん、みさえさん、ひまわりちゃん、シロの場所に来た僕、ちなみに他のみんなは南、西、東の方を防衛している。

 

「ちょっと失敗しちゃいまして。皆さんの護衛に着きます。」

 

「それはありがたいが…どうしたんだ?」

 

「え?」

 

「顔色が相当悪いぜ?何かあったなら言ってみろ!」

 

ひろしさんは笑顔で言ってくれた。ひろしさんも冒険をしてきた人だ。意外と肝は据わってる。

 

「ありがとうございます。…僕勘違いしてたみたいで。」

 

「勘違い?」

 

「説明した通り、僕やドラえもん、和人達は数々の冒険をしてきました。」

 

「そうだな。俺達の倍くらいの冒険を大人なしでしてたのは大した話だ。」

 

僕達の冒険を聞いた、2人はまず大人がいない事を心配してくれていた。ひろしさん達もきっかけこそ、しんちゃんらしいけど、それでも二人はしんちゃんに付き添って危険な目に遭おうともそれでも、大人の俺違しっかりしないとだと思ってるんだって。

 

「ですが、さっき、侍の一人と戦いました。」

 

「そうなのか?どうだった?強かったか?」

 

「…戦いなんて物じゃありませんでした。僕はその侍の濃厚な殺気に充てられて、動けませんでした。又兵衛さんに助けてもらわなかったら死んでいました。」

 

「そうか、なんだ。安心したよ。」

 

ひろしさんはひょうひょうとした顔で僕に言った。

 

「え?」

 

「だってそうだろ?魔法?覇気?時雨蒼燕流って奴を覚えてるお前も普通の子供だって知ったからな。恐怖心が勝ったんだろうな。」

 

「…」

 

「いいか、お前はしんのすけと一緒で子供なんだ。強くなろうとするのもいいし、それで世界を守れるならそれでいい…でもなのび太。自分ひとりでデカくなった気でいるヤツは、デカくなる資格がないんだ。」

 

「…え?」

 

「恐怖心もあっていいんだ。何よりお前は世界のヒーローなのか?お前の本質はなんだ?」

 

ひろしさんに言われて、考えた。僕は親友とみんなと過ごしたい。時雨蒼燕流は単に剣術に興味があったから…ヴァサゴとの因縁は僕がピー助を育てたから…僕は無意識的に無理をしていたのかもしれない。そりゃ柔の剣がないと言われるよ。

 

「ひろしさん、ありがとうございます。」

 

「いいって事よ…戻るのか?」

 

「はい、ひろしさん。ありがとうざいました。」

 

「おう!!」

 

「とーちゃんカッコつけてるけど…震えてるゾ?」

 

「そ、それを言うな!?」

 

僕は戦場へと戻る、恐怖心があろうがそれを知ったうえで僕はヒーローじゃない。普通の子供だ。ひろしさんと喋って、少し楽になった。




雷神「終わり」

銀「のび太にも恐怖心があったんだな。」

雷神「9回の冒険やヴァサゴと相対しててそう言うのはないと信じ切ってたんだろうね。」

ウタ「なんだかんだ。のび太も子供だしね。」

銀「前回もそうだが山本は特に一緒に居ないからそういう教えをしんちゃん側が教えるのはなんだが感慨深いな。」

雷神「ひろしは、普通のサラリーマンだからこそ言える言葉、お又のおじさんは侍として剣士としての教えをのび太に授けてくれたと言う事になります。。」

銀「次回位に…うわ。のび太の精神壊れなきゃいいが。」

雷神「それは言っちゃあかん。では次回もお楽しみに!」

アッパレ戦国大合戦の次は同率だった、日本誕生です。その次はどれがいいですか?

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