視点はのび太、又兵衛、しずちゃん、のび太です。
僕は戻り、恐怖心はぬぐえてなかったけど、ひろしさんの言ってくれた言葉を胸に必死に戦った。みねうちだけで僕は敵の意識を刈り取っていた。相対することもあったけど、守式でしのぎ、気絶させる。この戦法に切り替えたら何とか戦えるようになった。見聞色もフル活用させてる。
「ぎゃああ」
「……」
他の人が殺してるのを見るのはやっぱりつらかったけど、僕は頑張っていた。見聞色の覇気フル活用は神経を擦り減ってしまうってルフィさんが言ってたけど、それでも僕は使わないと。
「又兵衛さん。」
「のび太戻っていたのか?それに見聞色の覇気使っておるな?」
「はい。フル活用です。」
「無理はするなよ?」
「わかってます。」
それだけ言うと、僕は再び戦いに入った。そして、夕方になった。
プオオオオオオオ!!
「退き貝じゃあ!引き揚げ~!!」
敵が退いていく、今日の戦はこれで終わりか…
「ハァ…ハァ…」
「のび太。」
「…又兵衛さん。」
「よく頑張った。」
「…ありがとうございます。」
僕はここで意識が消えてしまった。
――――――――――
のび太は俺が話しかけると、糸が切れるように倒れ込んでしまった。俺は咄嗟に抱き抱える。
「よぉし!!これまでぇ!!皆よく凌いだ!少し休め!」
俺は疲れ切っている他の者達にもそう申した。今回の戦はドラえもんが足止めなどをしてくれたおかげで戦死者の数はそれほど多くない。ありがたい事じゃ。
「のび太は無事か?若。」
「消耗が激しいようじゃのう。」
仁右衛門がのび太の様子を見に来た。仁右衛門も戦いの最中のび太を気にしていた。気絶したのび太を見る。やはり、最初に相対した権兵衛に恐怖心を植え付けられて、しんのすけの場所に行かせたが、少しして戻って来た。恐怖心はまだあったと思うが、戦う意思は伝わったのでやらせたが…やはり無理が祟ってしまったか。
「明日はやらせるでないぞ。この様子では二日ともたんからな。」
「わかっておる。しかし、こやつの事だから否が応でも来るぞ。」
「その時は気絶させるまでじゃ。」
「そうじゃな。」
のび太の心意気は感謝する。しかしあの戦法は身体によくはない。見聞色の覇気は人間だれしもが手にしうる力と申しておったが、見る限りあれは体力の消耗も激しいしな。まぁ、のび太のおかげで気絶させた者共全員捕虜としたわけだが…
「のび太、無理をするな。」
小さく眠っているのび太にやさしく申す。しかし、この感情はなんだ?
「旦那、あんた、何か父親に見えるぜ?」
彦蔵にそう言われ、もう一度、のび太を見る。そうか…これが子に対する情か。いやぁ…これは悪くはないが…
「若ぁ?」
「ん。」
「又兵衛殿!!」
「どうした!」
「殿がお呼びです。」
「わかった。のび太を頼む。」
「わかった。」
俺は殿の場所へ足を運ぶ。
――――――――――
「のっちゃん!?」
しんちゃん達がいる場所に戻って数分後に仁右衛門さんがのっちゃんを運んできた。無茶しすぎたの?またこのバカは…
「見聞色の覇気をフル活用で使っておったと若が言っておったぞ。」
「はぁ!?」
覚えたての見聞色のフル活用は控えろって師匠からも言われてたはずなのにこのバカは!!本当に!!何してんの!?
「やはりそんなにダメなのか?」
「ダメってわけじゃないんですけど、のっちゃんは覚えたてですから。覚えたてでフル活用は危険です。気配は神経を尖らしてしまうので。」
「そうか。やはり明日はとめるべきだのう。」
「ですね。しっかりうちらが止めるので。」
「頼む。」
仁右衛門さんはそれだけ言うと持ち場に戻って行った。ハァ…全く
「師匠なの?」
「ん?あ、のっちゃん?気絶しただけだし。大丈夫。しんちゃんはこのバカみたいにならないでね?」
しんちゃんはのっちゃんを師匠と呼んでる。何かうちらの事を話したら師匠呼びにされたらしい。この子はナンパ癖が強いから…帰ったら強調しないとね。
「オラ、心配だゾ!」
心配はしてる分、普通の子なんだろうけど、新一君や志保ちゃんみたいな例外は除いて。
「俺が頑張らせすぎちまったかな。」
「ひろしさんの言葉で張り切ったのは確かですけど、このバカが張り切り過ぎた結果ですから気落ちしないでください。」
「あ、ああ」
はぁ…全く、頑張りすぎは毒だよ。のっちゃん。
―――――――
「…知らない天井。」
「殴るぞ。」
「…殴ってから言わないでよ」
目が覚めて、お約束なことを言ったら和人に殴られた。ここは城の中にある部屋かなぁ。
「しずが怒ってたぞ。見聞色使いすぎ、張り切りすぎ、頑張りすぎだとよ。」
ああ、又兵衛さんか仁右衛門さんが言ったのかなぁ。いやまぁ、確かにフル活用はしすぎた事だよねぇ。って
「で、そのしずちゃんは?」
「ご飯の用意してる。」
「そっか。」
「それとな。」
あと、又兵衛さんが明日の夜明け前に隊を率いて討って出ることになったらしい。又兵衛さんはひろしさんに討って出た後に敵が混乱し始めたら車で城を出るように言ったみたい。
「ひろしさんは躊躇ってたけどな。」
「そりゃそうだよね。優しい人だもん。」
「お前にも悪いって言ってたくらいだしな。」
「いやぁ…はははは…」
「笑ってごまかすなアホ。」
「うっす。」
「しんのすけも手伝いをしたいって言った時は驚いたな。」
しんちゃんは戦の手伝いをしたかったみたいでそう又兵衛さんに申し出たみたいだけど、又兵衛さんはそれを断り、僕には戦場には赴くなと強く言ってたらしい。
「でもなァ。」
「でもじゃないっての。又兵衛さんの気持ちを汲んでやれ。」
「わかったよォ。」
それと、城下町が焼かれたらしい。子供たちは城に逃げ込んでるから人的被害はないけど、それでも住む場所を奪われるのは気分が悪い。ドラえもんが家を建てるって言ったらしい。
「ドラえもんも道具を渡して、俺達と一緒に明日城を出るから道具の使い方を説明してる。」
「そっか。」
―――――――――
次の日、僕達は又兵衛さんの家に来ていた。
「おう、のび太、疲れは取れたか?」
「はい、心配させてごめんなさい。」
「ああ、あんな戦法は命の危険じゃ、やめておけ。それとひろし、これをお前に。」
「え?」
又兵衛さんが渡したのは刀だった。
「丸腰では不安だろう。持って行け。」
「お~!いいなとーちゃん!」
「ど、どうも。」
「お前達に出会えてよかった。短い日々だったが…共に過ごせて楽しかったぞ。」
「い、いえ…こちらこそ!」
ひろしさんとみさえさんは涙を流してしまった。しずちゃん、美夜子さん、直ちゃんも。
「こら、泣くのは無事に帰ってからにしろ。」
「んも~!みんなみっともないゾ~?」
「さ、行くぞ」
又兵衛さんの掛け声で僕達は車に乗る、四人乗りだから5人は[スモールライト]で小さくなって、乗り込んだ。敵陣に乗り込む部隊と一緒に出ることになってる。
「今日は晴れそうだ…皆、幼い頃より知っている顔ばかりだな。」
又兵衛さんは侍たちに話しかける。そうか、小国だからこそ顔見知りが多いんだ。昨日のしんみりした空気はなく、全員がきりっとした顔になっている。
「外は敵で満ちている!だが!ここは我等が生まれ育った土地!何も恐れることはない!敵の本陣まで一気に走り抜き!高虎討つのみ考えよ!倒れた仲間は見捨てよ!たとえそれが身内であってもだ!!良いなぁ!!」
「「「「おおおお!!!」」」」
「門を開けよ!!」
又兵衛さんの率いる部隊は早足で向かっていく。僕達は門番たちの掛け声で行く。向こうでは戦が始まっている。
「頃合いです!!どうぞ、御気をつけて!」
車は、あの場所に向かっていく中、大蔵井家の侍たちに的にされていたけど、頑丈だからダメージは特にない、猛スピードで駆け抜けていく。
「ちゃんと僕の道具を使えてるね。」
[ドンブラ粉]で沈む大蔵井家の侍たちを見て、ドラえもんが呟く。そして、一時的に止まるエンジンが上がったらやばいからね。
「…お又のおじさん大丈夫かな?」
「…」
「お助けしなくていいかな?」
「しんちゃん。」
「静香お姉ちゃんも思わないの?」
「…それは…」
「ねぇ、みんな!」
「…そうだね。」
「師匠?」
「ひろしさん行こうよ。やっぱり又兵衛さん達を見捨てるわけにはいかないし。」
しんちゃんの言葉で感化されて僕は、ひろしさんに言う。
「のび太…」
「無茶したのっちゃんが言う事かね?」
「…それを言われちゃうと。」
「気にしてないけど、ひろしさん行こう!大丈夫みさえさんやひまちゃんはうちが守るし!」
「静香ちゃん。」
「ま、いいわ。のっ君のそれは元からだし。」
「ディスられてる?」
「褒めてんのよ。ひろしさん、私の魔法であなたの家族は守ります。行きましょう。」
「美夜子ちゃん。」
「のび兄やしんちゃんの大事な人を殺させるわけにはいかないしね。」
「直葉ちゃん」
「ああ、ひろしさん。行こう。助けて春日領を平和にしよう。」
「和人君」
「ひろしさん、行きましょう。大丈夫です。車が壊れたら僕の道具で直します。」
「あなた。」
「たや!」
「わん!」
「ドラえもん。みんな…そうだな。行くぞ!!」
僕、しんちゃん、しずちゃん、美夜子さん、直ちゃん、和人の言葉、みさえさん、ひまちゃん、シロの言葉によってひろしさんも火がついたみたいでひろしさんは車のエンジンをかけ、走らせる。
「春日町住人!野原一家とその仲間!!義によって助太刀いたーす!!いざ――!!野原一家!ファイアー!!」
「「「「「「「「「ファイアー!!!!」」」」」」」」」」
ひろしさんはクラクションを鳴らしながら侍たちに威嚇をする。流石にこの人数を引いたら、しんちゃんに毒だろうし。僕も見たくない。
「この機を逃すなーーー!前へ――!!」
又兵衛さんの言葉に活気づいて、前へ出る春日兵。あと、火縄銃でひろしさんの車に穴が開き、ひろしさんはブチ切れた。やけを起こしてるな。そしてあっという間に大将の所へとやってきた
「とーちゃんカッコイイ!」
「凹んだぞきっと!」
「とーちゃんせこい!」
そして僕達は敵将の所までやってきた。
「あいつが敵の大将?」
「又兵衛さん達は?」
「あ、しんちゃん!!」
又兵衛さん達が来る前にしんちゃんが大蔵井の所に行ってしまった。
「やい、お前か大ぐらいは!!お前の負けだ降参しろ!」
「大蔵井だ!なんだこいつらは!こんな女子供に兵たちは怯えていたのか!!」
「あなた!しんのすけが!」
「あ、アア!」
「待って、僕達が行きます。」
「し、しかしだな。」
「大丈夫、もう無茶しませんので。」
「うちらが止めますし。」
と、僕達が出てくる時に又兵衛さん達がやってきた。
「彦蔵!高虎殿か?」
「は!南蛮胴をつけているのが高虎様じゃ!」
ま、戦うまでもないか。僕は[ノビールハンド]を貸してもらってしんちゃんをこっちに持ってきた。
「春日家、家臣、井尻又兵衛由俊!大蔵井高虎殿!御覚悟召されよ!」
「下郎、推参なり!者共かかれ!」
「「「応!!」」」
「おのれらの相手なぞ!わしらで充分じゃあ!」
仁右衛門さん、彦蔵さん、儀助さんは他の兵を相手取った。又兵衛さんの相手は大きな男だった。又兵衛さんは槍で突くけど、相手は槍の先端をぶった切ってそれを投げ捨て、刀に変える。
「見事!」
刀を構えた又兵衛さんと男はカキンカキンと音を鳴らしながら攻防を続ける。そして、又兵衛さんは全身で男を引かせた。男の刀が又兵衛さんの頭に当たる寸前で又兵衛さんはそれ避けた。
「すごい。」
「あの早さを避けるとは。」
そして、刀と刀をまたカキンカキンとぶつけ合い、避けに避けながら両方、力任せで押し込める。すごい。
「あ。」
「どうし…あ。」
大蔵井が逃げようとしていた。しんちゃんはそっちに向かう。
「ふん!お前!逃げるのか?」
「何だと?」
「お前、偉いんだろ?だからこんなことになったんだゾ!なのに逃げるのか!?」
「黙れ!!黙らんと子供と言えど許さぬ!!」
「何?動揺してるって事は図星?」
「なんだ貴様は!!」
「大将なのに逃げるのウザい。」
しずちゃん、煽りすぎな気がする。
「何!?」
「全部お前のせいでこうなったんだゾ!逃げるなんて許さないゾ!」
しんちゃんは平和だったのにこうなってしまったのは大蔵井高虎のせいだと思ったのか。実際にそうなんだけどね。大蔵井は怒り任せで刀を引いた。は?子供相手にマジで刀を?
「…大蔵井高虎。器の小さい男だね。」
「貴様!!」
「《時雨蒼燕流“功式”十八の型》疎雨」
柔をイメージした突きで刀を落とす。
「き、貴様が、時雨の者なのか!?おのれ!」
「ふん!!」
「はぅ!?」
「「「あ…」」」
油断した高虎のお又をしんちゃんが頭突きで攻撃して、戦意喪失をさせた。…へ、平和に解決した。まぁ、しんちゃんは頭をさすってやな感触に渋い顔になっていた。そりゃそう。
「でかした、しんのすけ!」
「おじさん!」
「又兵衛さん!」
「どおって事ないゾ!何するの?」
「首を取るのよ。目の前で敵の大将が倒れていて、その首を取らぬ馬鹿は居ない。」
首を取る行為は武士の活躍を示す証拠としてはいいけど、しんちゃんはそれを許さずに待ったをかける。
「もういいでしょ!?オラたち勝ったんだよ!?こいつ悪い奴だけどもう大丈夫だよ!おじさんが強いの分かったから、もう攻めてこないよ!だからもう許してやろうよ!」
「しんちゃん…」
優しい子だ。しんちゃんはいくら悪い奴だろうと許しちゃうんだ。…僕とは大違い
『嬉しいのぉ…のび太殿…必ずヴァサゴに一太刀入れて…くれ…』
カシバルさんのような事をしたヴァサゴを許せなかった。殺そうかとも思っていたけど、それはしなかった。
「…」
又兵衛さんはそれを聞いて、甲冑をあげる。又兵衛さんが斬ったのは…
「聞けー!!大蔵井の衆よー!!高虎殿は!野原しんのすけと野比のび太とその一族と仲間が討ち取ったー!!だが死んではおらーん!!」
又兵衛さんは妥協して髷を取った。でも侍にとって、髷を取られるのは行き恥をさらすと言われている。
「髻だけを頂戴し!お返し申ーす!!」
「引き揚げだーーーあ」
お又を抑える高虎さん、まぁ男のあれを攻撃されたからそりゃそうなる。大蔵井家の侍たちは負けたと実感して、座り込んでしまった。
―――――――
僕達は結局帰らずに春日の城に帰ることにした。今日は戦の勝利を祝して宴をする事になったから。
「大蔵井の衆の面を見よ。負けた事が信じられんという面をしておる!良い気味じゃ。」
「仁右衛門さん悪趣味。」
「それにしても、随分減ったのォ。」
「生き残れただけでもめっけもんじゃ。」
「また、お里殿の飯が食えますなァ。」
「お里さんのご飯うまいですし!」
「へ、もう食い飽きたわい!」
「照れ隠し。」
後ろにいる、仁右衛門さん、和人、彦蔵さん、儀助さんが話していた。和人も何気にあの三人と馬が合ってたらしく話してるらしい。
「この一番の手柄はしんのすけのものだな。」
「確かにしんちゃんの高虎さんの一撃で決まったもんだし」
「いや~それほどでも~」
「殿がご褒美が下さるぞ?何がいい?」
「ホント?ん~とね~?……そだ!おじさんの小さな刀がいい!!」
「何?俺の?それは困る、この右手指は父上の形見なのだ…」
又兵衛さんは困った顔をしながらそう言ったけどしんちゃんは廉姫様がいると言って、向こうを見た。またその手かと思ったけど、今回はマジで向こうに居た。
「本当に居た。」
「……」
「顔真っ赤ですよ。」
「お主までやめんか!」
ド―――ン!!カキン!
「え?何今の音?」
「むむ?何じゃ?」
今の音は発砲音?今のは火縄銃の音でもない辺りを見渡すと地面に銃弾が落ちていた。は?これはベレッタ92Fの9mmパラベラム?何でこんなものがここに落ちてるの?それに何で今、その弾が弾かれたんだ?
「のびたん!!!」
「え?」
上を見たらタイムマリンがあり、奈江ちゃんが降りて着た。
「やっとこの時代に入れた!」
「奈江ちゃん?」
「入れたの!?」
「この者は何者だ?」
「説明しますので、とりあえず上の奴に乗ってください!!」
言われるがままに、僕達はタイムマリンに入る。一体何があったんだろ?
雷神「はい終わり。」
銀「結局変えるんかい。」
雷神「やっぱり、殺すわけにゃいかんのでね。」
銀「それにベレッタっていやァ…」
雷神「君のような勘のいい大人は嫌いだよ。」
銀「誰でもわかるし、そのネタもうわかる奴いるのかよ。」
雷神「どうだろ?」
銀「次回はアッパレの題名はあるのか?」
雷神「アッパレは実質終わりだから、オリジナル回になるね。」
銀「そうか、では次回もお楽しみに!
アッパレ戦国大合戦の次は同率だった、日本誕生です。その次はどれがいいですか?
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