ドラえもん のび太の彼らとの大冒険   作:雷神 テンペスタ

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オリジナル回になります。
又兵衛さんを殺すわけにゃあいかんのや。
山本武に次いだ師匠になる予定ですはい。(準レギュラー入り)

タイムパトロール隊は奈江の他に今令和で復活したTPボンの2人になります。

視点はのび太です。


第107話~又兵衛の命を狙った者~

「これが未来の乗り物か…不思議なものよのぉ」

 

「すごいゾ!!」

 

又兵衛さんはタイムマリンに入って、めちゃくちゃ感心していた。21世紀の乗り物じゃないけどね。僕、ドラえもん、又兵衛さん、しんちゃんだけタイムマリンに乗ってる。あの奈江ちゃんの慌てようだったから他のみんな置いてきちゃったけど大丈夫かな?

 

「又兵衛さん。しんちゃん話があるみたい」

 

「お、おう。」

 

「ほーい」

 

しんちゃんと又兵衛さんを落ち着かせて、話を聞くことにした。ちなみにタイムマリンには奈江ちゃんの他に2人居た。

 

「ちょっと落ち着いたし。自己紹介しますね。私はタイムパトロール隊のリーム・ストームです。」

 

「同じく並平凡です。」

 

「同じく藤峰奈江です!」

 

「井尻又兵衛由俊。」

 

「野原しんのすけだゾ!」

 

僕とドラえもんは凡くんとリームさんとは顔見知りな為、自己紹介は省いた。そんでもって、3人がこの時代に入れた理由を話してくれるらしい。

 

「あれは立体映像や風神団扇で起きた事だったわ。」

 

「え!?そうなの!?」

 

「ええ、私達が到着した時に調べて分かったわ。リアル寄りにしたドラゴンを時空間に投影して、風神団扇でその時代に入ろうとする者を近寄らせないようにしてたのよ。」

 

「何でそんな事に?」

 

何でそんな事がわかったのかは、時空震カウンターという道具を使ってこの時代に細工した人物が2人いたらしくそれを辿ったら、僕らの時代の人物たちだったらしい。

 

「それって誰の事なの?」

 

「…黒の組織のメンバー。コードネーム・ジンとウオッカよ。」

 

「「黒の組織!?」」

 

「「?」」

 

黒の組織は僕らの時代の組織だ。何でそんな奴らが過去に行けるんだよ!?え?いやもう、過去に行けてる時点で察したよ。

 

「黒の組織はタイムマシンを持ってるって事」

 

「その通りね。叩いたらホコリが出て来たわよ。何故未来にそんな黒い組織の記録がない理由もね。」

 

「うわ…」

 

タイムマシンがあるから、拠点を過去や未来に移してるんだ。痕跡を残さずに。

 

「でもなんでこの時代に?」

 

「又兵衛さんを確実に殺すためよ。」

 

「何で!?」

 

又兵衛さんは春日領の近辺では鬼の井尻と恐れられてるけど、織田信長や豊臣秀吉みたいに有名武将よりかは言っちゃ悪いけど有名ってわけじゃない。

 

「又兵衛さん本人ではなく、その子孫に関係があるの。」

 

「何それ。何か僕にも関係あるの?」

 

「ええ…日本警察の英雄ガープよ。」

 

「…身近も身近じゃないか。」

 

いや、それだとルフィさんも消されてたって事になるんだけど。こわ!?井尻の姓じゃないのは、まぁ、明治時代くらいに変わったかどこかで婿養子になったのかだろうけど

 

「俺はこの先どうすればいいのだ?」

 

確かに、今また戻してもまた狙われる可能性がある

 

「のび太君がいる時代に来てもらいます。」

 

「はい?」

 

いやいやそれだと、敵地に送るようなもんじゃない!?

 

「何故なんだ?」

 

「自分たちの時代に対象者がいるとは思わないでしょ?」

 

「いやそれはそうだけど…まぁ、それが最善か。」

 

それで又兵衛さんの命が守れるなら安いもんだし。何なら僕の家に住んでもいいし。居候が増えても構わないからね。ママたちには説明しないとだけど

 

「……今から行くのか?」

 

「いえ、私達が守ります。廉姫や家臣さんたちにお別れの言葉を言ってあげてください。」

 

「見てたの?」

 

「ええ、タイムテレビは復活してたから。」

 

「そっか。」

 

「しかし、俺が春日の武士だぞ?皆が許してもらえるか。」

 

ああ、確かに、鬼の井尻が居ないって聞いたら、大蔵井家以外の人達が攻めてくるかもしれない。ま、それは殿様たちに聞けばいいから、とりあえず、城に下ろしてもらった。

 

「又兵衛!!」

 

「姫…うおぐあい!?」

 

廉姫様が勢いよく抱き着いた。又兵衛さんは顔を真っ赤にして言葉にならない言葉を叫ぶ。あ~あ。しんちゃんは固まってる。デジャブ。

 

「お主が無事でよかった!!」

 

「…ひ、ひ、姫!そ、某は無事故…!!ど、どうか…!!」

 

それでも離さない廉姫様に狼狽えながら離そうとする又兵衛さん。恋する乙女である廉姫様にはそれは通用しないから全く離れない。

 

「意気地なし。」

 

「しんのすけ!!」

 

「又兵衛さん。」

 

「の、のび太!姫様を!」

 

「頑張って。」

 

僕は又兵衛さんにエールを送る。だってそんなことしたら恨まれちゃうじゃん。

 

「のび太あああああああ!!!!」

 

 

――――――――――

 

「というわけで又兵衛さんは僕の時代に来ることになりました。」

 

又兵衛さんと廉姫様のイチャツキが終わって、城に入って殿様やみんなにさっきの事を話した。驚いていたけど、又兵衛さんの命に関わると聞いたら…

 

「又兵衛、お主は未来へ行け。」

 

「戦で亡くす命であればそれまでだが、異邦人に殺されるとなれば未来へ行った方がいい。」

 

「又兵衛そうしてくれ」

 

「又兵衛殿、姫様の為にも…」

 

春日の人達は満場一致で行けとの事だった。

 

「はっはっはっは!そうじゃそうじゃ!廉の為にもお主は生きよ!」

 

吉乃さんの言葉に殿様は大笑いしていた、廉姫様と又兵衛さんの仲は黙認してたらしい。廉姫様には寂しいから行くなと言ってたけど本心はこの頭の堅い又兵衛さんとくっついてほしかったらしい。親公認だねよかったね。

 

「と、殿!?」

 

「父上、又兵衛が戻ってきたら婚儀をしますので。」

 

「おう!そうしろそうしろ。ハッハッハッハ!!」

 

「……」

 

とんとん拍子で決まる話に又兵衛さんは呆けた顔で聞いていた。

 

「又兵衛さん。」

 

「な、なんだ?」

 

「お幸せに…あいた!?」

 

「余計な事を言うな。…しかし、ありがたい事じゃ。俺は頭が堅かったのかもしれないな。」

 

又兵衛さんは柔らかく笑顔になった。

 

「それに判った事がある。」

 

「何ですか?」

 

「しんのすけやお前と初めて会ったあの時、俺は足軽たちに殺されていた。しかしお前達は俺の命を救い、大切な国と人を守る働きをさせてくれた。」

 

「又兵衛。」

 

又兵衛さんは静かに語る。それを騒いでいたみんなや廉姫様も聞いていた。

 

「お前達はその日々を俺にくれる為にやって来たのだ。未来人により殺されると判った今も、お前は俺を助けてくれている。」

 

「おじさん…」

 

しんちゃんは、泣いていた。小さいながらも又兵衛さんが死んじゃってたらって考えてたのかもしれない。お調子者だけど、やっぱりいい子だ。

 

「バカ、泣くな。俺は生きてるし、何よりお前達の世界に行くのだぞ?」

 

「おじさんが…生きてて…本当によかったゾ!!」

 

「私の願いが届いたせいで、しんのすけにはつらい思いをさせてしまったか…?」

 

「うんうん。大丈夫だゾ!廉ちゃんに会えてほんっとうに嬉しかったし!むさ苦しいおじさんと地味な師匠にも会えてよかったゾ!」

 

「「一言余計(じゃ)!!」」

 

しんちゃんはやっぱりしんちゃんだった。

 

「おじさん!師匠…あれしよう!」

 

「あれ?」

 

「金打!」

 

「ああ。あれね。」

 

「そうだな。約束はまだ続いておるし。いいぞ。」

 

僕、又兵衛さんは時雨金時と刀を取り出して、しんちゃんにはあの小さな刀を又兵衛さんが貸してあげてた。そして柄を持ち、少し抜いて戻す。

 

「「「金打」」」

 

 

――――――

 

 

あれから宴をしてから3日が経ち、ここはあの場所、廉姫様がお気に入りの場所であり、僕達が最初に来た場所だ。タイムマリンで僕達は帰る。和人、ドラえもん、美夜子さん、しずちゃん、直ちゃん、ひろしさん、みさえさん、ひまちゃん、シロは乗り込んでる。僕としんちゃんと又兵衛さんで別れの挨拶をしていた。

 

「のび太、若を頼んだぞ。」

 

「任せてください。」

「俺は子供か!?」

 

「未来はこことは違うんじゃ。ここの常識で暮らすんじゃないぞぉ。又兵衛。」

 

「殿まで。」

 

「のび太。しんのすけ、旦那にしっかり鍛えてもらえ。」

 

「はい。」

 

「ほい!」

 

廉姫様、殿様、仁右衛門さん、彦蔵さんがここに来ていた。儀助さんは春日領を守るため、家臣団と残っている。

 

「…しんのすけ、のび太、又兵衛、これからも私はこの場所に通い、そなたたちの事を思う。」

 

「オラたちは帰った後もずっとここにいるよ!」

 

「そう言えば、しんちゃんはこの場所に建つ家に住んでんだもんね。」

 

「そうだな。では姫様は…行って参る」

 

「行ってらっしゃい。」

 

又兵衛さんと廉姫様は見つめ合う。開き直ってから又兵衛さんは脇目も降らずにいちゃついていた。あんなに初心だったのに…

 

「若ぁ?わしたちにはなしかぁ?」

 

「う…」

 

「まぁ、よい。又兵衛。未来での健闘を祈る。」

 

「は!」

 

そして、僕、しんちゃん、又兵衛さんはタイムマリンに乗った。ちなみに又兵衛さんは洋服を着てる。着物でもよかったけど、流石にね。

 

「じゃあ、帰ります。」

 

「狭い。」

 

「しょうがないよ。タイムマリンは10人乗りだもん。」

 

こうして、僕達の戦国時代での冒険は終わった。ちなみに僕がここに来た理由はあまりわかっていない。しんちゃんの家からは目と鼻の先だけど、それでも僕はあの家族とはほぼ初対面だった…世界の何かが僕をこの時代に呼んだのかな。又兵衛さんを助けてほしいから?だとしたらよかったのかもしれない。

 

「又兵衛さん。よろしくお願いします。」

 

「ん?それは前にも言ってなかったか?」

 

「改めましてですよ。」

 

「そうか。ああ、よろしく頼む。」

 

「狭いのによくそんな会話できるよね~」

 

「「話の腰を折るな!」」

 

「ほっほ~い」

 

―――――――――

 

そして、僕達は僕らの時代に戻って来てタイムマリンから下りた。久々の住宅街…だなぁ。

 

「おっと、あ、おじさんの旗だ!」

 

「ん?おぉ…時代は変わってもあれは変わらないんだ。」

 

又兵衛さんがいつも見てた雲がこの時代でも変わらずに浮いていた。

 

「うれしい事じゃ。」

 

「廉ちゃんとケッコンできるからっていい気になっちゃって。」

 

「おい」

 

「言って無いゾ。」

 

ハハハ…そのやり取りも生きていなかったらできなかったのかもしれない。よかった…本当に…




雷神「はい、終わり。」

銀「イイ感じで終わったのにしんのすけは一言余計だな。」

雷神「それがしんちゃんだし。」

ウタ「でも!悲劇は防げた!」

ハル「悲しいのはいやだしね」

雷神「うん、しんちゃん結局泣いちゃったけど。」

銀「そこは仕方ねェ。」

ウタ「うれし泣きはいいんだよ!」

ハル「そうそう!」

雷神「だね。では次回は日本誕生です!次回もお楽しみに!」

アッパレ戦国大合戦の次は同率だった、日本誕生です。その次はどれがいいですか?

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