ドラえもん のび太の彼らとの大冒険   作:雷神 テンペスタ

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おはこんばんにちは!雷神テンペスタです!

前の話に出たのは間違いなく、美夜子さんです!まだ自己紹介してなかったので、まだ女の人と言っていました今話でちゃんと、自己紹介します!劇場版沿いなので、こうなっちゃいました。

今回の視点はのび太、(初)美夜子、のび太の順になります!

ではどうぞ!


第9話魔界大冒険〜その名は美夜子〜

僕達は空を飛んでいた。さっき会った彼女の絨毯で。今向かっているのは、彼女の家に向かっている。森を上へ下へ左へ右へと、僕達はすごく面白かった。彼女は相変わらず、僕に密着したままだけどね。そして…目的の場所に着く前に…

 

「待って!大丈夫よ!この人達は私のお客様なの!」

 

動く石像が僕達に向けて弓を構えていたので彼女はそう言った。動く石像は弓を収めて、元の定位置に戻った。

 

「うわぁ…すごい警備」

 

「これは魔物に対する備えよ」

 

「魔物?」

 

彼女が言うには、最近の地震や異常気象は魔界星が近づいていると彼女の父親が言っていたそうな。

 

「魔界星…?」

 

「そう…まぁ、入って」

 

そう言うと彼女は建物の扉を開け、僕達は中に入った。

 

「真っ暗だな」

 

「…パパ!私よ!」

 

彼女がそう言うと、急に扉が閉まり完全に真っ暗になったが、直ぐに明るくなった。そして…

 

「ようこそ皆さん!魔物に出会ってその程度の怪我とはあなた達は運がいい…」

 

声が聞こえ辺りを見渡すと、一つの絵から初老の男性が出てきてこちらに来た

 

「傷の手当てをしてやろう、奥の部屋へどうぞ…」

 

「あ、あなたは!」

 

「満月牧師!!」

 

「…ねぇしずちゃん、満月牧師って誰?」

 

僕はこそこそ話で隣にいたしずちゃんに聞いてみた。ちなみに和人、あーちゃん、直ちゃんも聞いている。

 

「え…知らないの?有名な魔術師よ。いつもテレビに出てるじゃない。」

 

「あ…そうか…満月牧師って…」

 

僕達の世界での満月牧師は有名な天文学者で前のテレビにも映っていた。

 

「うん…知ってる。ごめんね」

 

「ならいいけど」

 

「さよう…それで美夜子、皆さんに自己紹介はしたのかね?」

 

「……あっ…!!ごめんなさい!!するの忘れてたわ!」

 

彼女は…美夜子さんは今思い出したように、そう言った。うっかりさんなのかな?

 

「おいおい…はぁ…うちの娘が済まないね。」

 

「いえ大丈夫です。僕らも言えてなかったですし。」

 

「じゃあ、改めて!私は満月美夜子!よろしくね!」

 

「あ、僕は野比のび太です!」

 

「僕はドラえもんです!」

 

「私は源静香です!」

 

「俺ァ、剛田武!ジャイアンと呼んでくれ!」

 

「僕、骨川スネ夫です!」

 

「俺は、桐ヶ谷和人だ」

 

「あたしは、桐ヶ谷直葉です!」

 

「私は、結城明日奈です!」

 

僕達はできなかった自己紹介をし、その後に奥の部屋に行き、僕、ドラえもん、しずちゃん、和人、あーちゃん、直ちゃんは椅子に座り、ジャイアンとスネ夫は美夜子さんに怪我の手当を受けていた。僕は満月牧師に魔物について聞いてみた。

 

「満月牧師。魔物って言ってましたけど、あの黒い流れ星も何か関係があるんですか?」

 

「…あぁ…今恐ろしい事がこの地球で起ころうとしているのだ。」

 

満月牧師は少し間を起きながらそう答え、次にこう言った。

 

「……君達は悪魔の存在を信じているかね?」

 

「昔は居たけど、人類の進化に押されて絶滅したって、聞いたことあります。」

 

「そう言われている…だが私は古い文書を解読し …恐ろしい事実を知ったのだ…」

 

満月牧師は重々しく、そして淡々と語った。文書によると自分達人類は元々悪魔から魔法を授かり、今の魔法文明を築いたのだと。そしてその悪魔族とは地球の生物ではなく、さっき美夜子さんが言っていた魔界星から来たのだという。

 

「…悪魔というのは宇宙人ということですか?」

 

和人は疑問に思ったのかそう言った。満月牧師はそれを肯定し更にこう述べた。

 

「魔界星は過去に何度も地球に接近しているのだ。恐竜の絶滅やノアの方舟の伝説…地球上の生物を滅亡に追い込むほどの恐ろしい天変地異…あれらは、全て魔界星の接近によって齎されたものだったのだ。そして今その魔界星が再び地球に接近しつつある……だが、私がいくら警告しても、誰も悪魔や魔界星の事など信じようとはせん…しかしこれは事実なのだ…魔界星が目に見えるところまで来てはもう遅いのだ…」

 

僕達は、その話を聞きただただ驚きを隠せないでいた。確かに周りから見ればこの話は信じ難い話だ、でも満月牧師や美夜子さんの顔を見ればこれが本当だというのがわかる。

 

「でも…ママは信じてくれたわ…」

 

美夜子さんは悲しそうな目でそう言った。

 

「美夜子…ママの話はもう…」

 

「でも…ママは…」

 

「例え誰かを救うためでも悪魔の力を使うなど!!許されたことではない!!!」

 

パリーン!!!

 

そう強い口調で美夜子さんの言葉を遮り、満月牧師が言い切るとそれに反応したのか、僕の前に置いてあった、マグカップが割れた。この一家の過去に一体何があったんだろうか…

 

「…すまない…つい」

 

「のび太さん…ごめんね…大丈夫?」

 

美夜子さんは目の前でそう言ってくれた。僕は大丈夫と言ったが美夜子さんの顔には曇りが見えていた。美夜子さんはそのまま割れたマグカップを持ち、部屋を去っていった。僕はわからないけど、美夜子さんが歩いて行った方へ走っていった。すると美夜子さんは台所でお茶を淹れ直していた。浮かない顔をしながら…僕は意を決して、話しかけることにした。

 

「美夜子さん…?」

 

「…の、のび太さん?ど、どうしたの?」

 

「美夜子さんが心配だったんだ…何か浮かない顔をしていたから。」

 

「だ、大丈夫よ。ほら、みんなの所に」

 

「美夜子さん。」

 

僕は美夜子さんの声を遮り。

 

「美夜子さんがどうして浮かない顔をしてるのかはわからない。でも僕は満月牧師の話を信じるよ。出会って数時間の僕らだけど、満月牧師の言ってることは、多分合ってると思うから、だから。美夜子さん…話してよ。その顔になってる原因を…」

 

「のび太さん…ありがとう…いいわ…教える。」

 

美夜子さんは、語ってくれた。美夜子さんがまだ小さい頃、難病を患い、その頃の医学では到底治せれないと断言され、美夜子さんのママは黒魔術…つまり悪魔と契約を交わし、その命と引き換えに美夜子さんが助かったことを…

 

「そしてあの事が、魔界星がこの地球に来てる引き金になったってパパは言ってたわ…」

 

「…なるほど…魔界星は来るんだね。何か策はないのかな」

 

「ええ…そしてパパはある書物を見つけたの。5000年前にナルニアデスって男の人が悪魔族の力を封印したって言い伝えがあって…その方法綴った、魔界歴程が地球上のどこかにあるらしいの。」

 

「じゃあ、その魔界歴程さえあれば…悪魔を恐れることはないんだね?」

 

「ええ…でも…」

 

美夜子さん歯切れ悪くなった。この感じから察するに…

 

「古いから文書だから、言葉がわからないんだね?」

 

「そうなの…パパは頑張って読み解こうとしてたけど、ダメだったの…」

 

やっぱりそうか…古い文書には必ず古代の文字が使われている。いや待てよ?

 

「…ドラえもんが役に立つかもしれない…」

 

「え?」

 

「ドラえもんのポケットにはある物がいっぱい入っていて、その中に古代の文字を読み解ける物があるはずなんだ…」

 

「そんな事が…」

 

「うん…でも結局は、ドラえもん頼みになっちゃうな…僕は何も役に「そんなことないよ」え?」

 

美夜子さんは僕の言葉を遮り、さっきの浮かない顔から笑顔に変わっていた

 

「だって、さっきの私が浮かない顔してた時に真っ先に来てくれたじゃない?役に立たないわけないよ。十分私には役立ってる。」

 

美夜子さんは笑顔でそう言ってくれた。何だか僕は少し恥ずかしくなった。

 

「そう言ってくれると、照れちゃうな…」

 

って今考えたら、この状況不味くない?いくら歳が離れているとはいえ台所で男女が2人いるんだ。それに満月牧師の話を聞かずにここまで来ちゃったからまずいよな…美夜子さんに言おう。うん…

 

「もうそろそろ戻らないとね」

 

「ふふ。戻ろうとしたけど、のび太さんが引き止めたんじゃない?」

 

美夜子さんに笑われながらそう言われた。いやそうだけども!?

 

「あれは!美夜子さんが心配で…」

 

「ふふっ…わかってるよ〜…じゃあ、戻ろうか?」

 

「うん…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

僕達はみんながいるへ部屋と戻ってきた…しかし…美夜子さんが僕の腕に自分の腕を絡めていた。

 

「ねぇ…聞きたい事があるのだけどいいかしらのびちゃん…何で美夜子さんが君の腕にしがみついてるかな?」

 

とあーちゃんは立ち上がり、笑顔(目は笑っていない)でそう尋ねてきた。いや怖いんだけど、あーちゃん!?

 

「あら、別にいいじゃないの?それでも何?のび太さんにしがみつくのはダメなのかしら?」

 

いや何で、美夜子さんも怖い笑顔でそう言ってるの!?っていうかしがみつくのが強くなって胸が当たってる!?当たってるからァァ!?

 

「って僕を挟んで、睨まないで!?」

 

「「のび太さん(ちゃん)は黙ってて!」」

 

「…ひ…はい…」

 

僕は2人の圧に呑まれ込み黙ってしまった。うん何この修羅場!?周りを見ると…

 

「何でのび太ばっかり…!」

 

「のび太のくせにィ…」

 

ジャイアンとスネ夫は黒いをオーラを放ち、僕に向かって恨み言を…ってさっきから殺気立ってるね!?

 

「あーぁ、さっきので考えてはいたが…」

 

「まさかああなるとはねぇ…はぁ…」

 

和人、ドラえもんの2人は呆れながら言っていた。さっきのって!?まさか絨毯の時のこと言ってる!?

 

「…明日奈さん頑張れ…」

 

「アス姉負けんな!!」

 

ははは…女子2人はあーちゃんを応援していた。いやうんわかってたけどさ!?いや待てよこれじゃ収拾がつかない。満月牧師に…

 

「……」

 

うん…満月牧師の方を見るとめちゃくちゃ睨まれてた…下手すれば、その目線で死人が出そうな程に…満月牧師も父親なんだなぁ…じゃなくて!?

 

「ド、ドラえもん!満月牧師にま、魔界歴程の居場所を記す書物の古代の文字がわかる道具ってないかな!?」

 

「あからさまに、話題逸らしたね。まぁ、あるけどさ」

 

「あるの!?」

 

「うん、[翻訳コンニャク]!満月牧師、これを食べてください!」

 

「こんにゃく?」

 

ドラえもんが出したのは、こんにゃくだった。ドラえもんの道具は見た目は普通でもその機能はほんとに抜群なんだ。ピー助の時だって、[タケコプター]や[桃太郎印のきびだんご]などを使って冒険していたから。まぁ、もしもボックスの後に喧嘩したのは、あーちゃんと再会した後に少しだけドラえもんの道具で遊んでいたら、いきなりその道具が壊れたから…ってすごく話が逸れたね。

 

「騙されたと思って食べてみてください!」

 

「うむ…」

 

満月牧師は少々警戒をしていたが、それを食べた。そして書物に目を移した。

 

「これは……!?読めてきたぞ!」

 

満月牧師は目を見開き、驚いていた。やはりあのこんにゃくも普通のこんにゃくじゃなかったみたいだ。

 

「…あなたって不思議な魔法を使うのね?こんなの初めて見たわ。」

 

美夜子さん(というかジャイアン達も)はこの光景を見て、ドラえもんにそう言っていた。

 

「いや、これは魔法じゃなk「そ、そうなんです!すごいでしょ!ははは!!」

 

ドラえもんがまた科学の事を言いかけていたので、話を逸らして魔法ということにした。またややこしくなるからね。

 

「これで悪魔が来ても一安心だな。」

 

「でも念の為警戒は怠らないわ。何があるかわからないし」

 

「そうだね」

 

「じゃあ、もうそろそろ帰らないと」

 

「あっ…もうこんな時間ね。長い時間ごめんなさいね。」

 

美夜子さんは僕達に申し訳なさそうにそう言った。僕はすかさず。

 

「いえ、大丈夫ですよ!じゃあ、さようなら美夜子さん!」

 

「ええ…のび太さん…また来てくれる?」

 

「え…いや…」

 

僕がそう言うと美夜子さんは少し赤い顔しながらそう言ってきた…いや美夜子さん!?またそんな感じで言うとみんなが!?

 

「「のび太…殺す!」」

 

案の定、ジャイアンとスネ夫はまた殺気立った…もういいよ…

 

「…のびちゃん後でOHANASIね?」

 

あーちゃん!?また目が笑ってないよ!?お話のニュアンスがなんか違うよ!?

 

「お前も罪作りなやつだな!1回刺されてくれ。」

 

和人!?笑顔で物騒なこと言わないで!?

 

「のび太君…やれやれ」

 

この青狸!?また呆れやがったな!?っとっと…つい口調が…

 

「「うぅ…のび兄(のび太さん)…」」

 

泣きたいのはこっちだよ…二人共…

 

「ははは!のび太君!娘がこんな顔になるとは…娘に手を出すと紅蓮の劫火で君を焼き尽かさないといけないから、そのつもりでな?」

 

満月牧師は、最後に小さな声でそんな事を言ってきた…ははは…気をつけます!?気をつけますとも!!

 

「…じゃあ、今度こそ、さようならです…」

 

「え…ええ…ごめんね?」

 

「謝らないでください。惨めになるだけです…」

 

僕はこの日最も疲れた気がした。そして家に帰り、ドラえもん、和人、直ちゃん、あーちゃんと共に、僕の部屋に置いてあったもしもボックスで世界を戻す話をしていた。

 

「じゃあ、元の世界に戻そうか?」

 

「そうだね…絨毯にも乗れたし。」

 

「箒にも乗れたし。」

 

「魔法も使えるようになったしね?」

 

僕がそう言うと直ちゃんとあーちゃんがこっちを向いた。

 

「「それって…スカートめくりの事?」」

 

「ぶふ!?違うよ!?物体浮遊術!!」

 

「ふふっ…冗談よ。」

 

「のび兄のエッチ〜」

 

どっちがエッチだよ…僕達はそんな話をしていて、部屋に戻ると…そこにはもしもボックスは無く、ママが居て布団のシーツを変えていた…って!?

 

「ママ!?ここにあったもしもボックスは!?」

 

「あの大きな箱?邪魔でどうしようかと思ってたのよ〜。ちょうど粗大ゴミ回収絨毯が通りかかって、出しちゃったわよ?」

 

「「「「「ええええええ!??」」」」」

 

「ドラえもん!!まだ間に合うかもしれない!!行くぞ!!」

 

「うん!みんなも行こう!!」

 

和人がそう言って、ドラえもんがタケコプターを僕達に渡してきた。そして僕達は、粗大ゴミ回収絨毯が行ったであろう所まで行った…しかし…もしもボックスは既にボロボロで直しようのないまでになっていた…

 

「あぁ…もしもボックスがないんじゃ…もう元の世界に戻せない…」

 

「そんな…なんとか直せないの!?」

 

「無茶言うなよ。こんなにボロボロじゃあ、[タイムふろしき]も使えないよ!」

 

「そんな無責任な!?なんとかしてよ!」

 

「君が作った世界だろ!君が責任取れ!」

 

「そもそも何で出しっぱなししてたんだよ!そういう所が悪いんだよ!!」

 

「のび太君だって!何でも出しっぱなしじゃないか!!」

 

「のびちゃん…ドラちゃん!1回落ち着こうよ!」

 

「そうだよ!2人が喧嘩したってしょうがないよ!」

 

「でものび太君が!!」

 

「ドラえもんがいけないんだろう!!」

 

 

僕とドラえもんは意地の張り合いで喧嘩をしてた。元の世界に戻れないからなのか…なんなのかわからなかったけど、言い合わないとこの気持ちをどう解消すればいいのかわからなかったから…

 

 

「いい加減にしろ!!」

 

 

「「…ッ!!」」

 

僕らが言い合っていると、荒らげた声が聞こえた。さっきまで黙っていた和人だ。

 

「確かにドラえもんがもしもボックスを部屋に置いてきたのも問題だ!でもな!俺ものび太もその場にいた全員が気づかずに部屋を出たんだ!2人共お互いに責任をなすりつけあうなよ!!これはここにいるみんなの責任だ!明日奈やスグだってわかってるぞ!」

 

「…和人君の言う通りだよ…」

 

「…そうだよ。のび兄…ドラちゃん…」

 

和人が、そう言った後にあーちゃん、直ちゃんも暗い顔をしながら、そう肯定していた。何だか居た堪れなくなった。僕とドラえもんは2人で互いに責任をなすりつけあっていた。和人、あーちゃん、直ちゃんは最初から気づいていたんだ。この事態が起きたのは、僕達5人がやった事だって。

 

「のび太…ドラえもん…頼むからもう喧嘩なんてよしてくれ…」

 

「…そうだね…ドラえもん…ごめんね…後3人共ごめんね…」

 

「いや…僕も悪かったよ。」

 

「仲直りしたならそれでいいのよ!のびちゃん、ドラちゃん!」

 

「そうだよ!お兄ちゃんの言う通りでもあるし!」

 

「ふぅ…とりあえず今日はもう帰ろう。今日も俺達はのび太の家に泊まることになってるからな。そこで話し合おう。」

 

「「そうだね…」」

 

僕とドラえもんは仲直りをして、5人でこれからの事を話すために帰路に着いた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

私は、のび太さん達が帰った後に1人で水晶玉を覗いていた。水晶玉に映っているのは魔界星の様子だった。光を取り込んでどんどん大きくなって、近づいてる。

 

「おーい美夜子!」

 

そんな事を考えているとパパが私を呼びこちらに走ってきた。きっとドラちゃんの不思議な魔法のお陰で解読が完了したんだろう。

 

「パパ!」

 

「ついにわかったぞ!これで魔界歴程が手に入れられる!!」

 

どうやら案の定わかったみたいだった。私はその言葉を聞き嬉しくなった、あの事が元でこんな事になっていたのをパパは負い目に感じていたのを見ていたから、こんなに喜ぶパパはほんとに久しぶりだ。

 

「見てくれ。ここだ。」

 

パパはそう言って、魔界歴程の場所を記されている書物を見せてきた。しかし…その時ただならぬ妖気が私たちの家の周りに立ち込めた。急いで外に出ると守りに当てていた石像が壊されていた。その上を見ると悪魔(と昼間の猿)が不敵な笑みを浮かべながら、こちらを見ていた。私はその姿を見てすごく恐怖心が芽生えた。悪魔はこちらを…というより私がかけているペンダントを見て、目を細めた。その時だった。

 

「こ、これは!!」

 

パパの声に気づき下を見ると、私達の家の周りに魔法陣が浮かび上がっていた。そして悪魔が雄叫びを上げたと同時に魔法陣から赤い光が立ち上った…だが、私とパパは間一髪で避けることが出来たが、避けた先に悪魔がおり。私は立ち止まった。

 

「あなたは何者なの!」

 

私はそう聞いた。

 

「我が名は、メジューサ…大魔王デマオン様の忠実な下僕だ。」

 

悪魔…メジューサは私にそう言った。次の瞬間メジューサが動き出した。私の目前まで来たが隣にいたパパの攻撃でメジューサは吹っ飛んだ。メジューサは吹き飛ばされ、パパはものすごいスピードでメジューサを追い、そのまま再度攻撃をしたが、あの猿が来てパパを吹っ飛ばした。メジューサは再度こちらに向き、近づいてきた。私は咄嗟に攻撃をした…しかし、効かなかった。メジューサはそのまままた私の目前まで来た。

 

「お前にはしばらく消えてもらう…」

 

「ご、ごほ…ごほ!な、何をする!!娘から離れろ!!」

 

遠くからパパの声が聞こえた。消えてもらうって…メジューサは一体何を…

 

「はぁぁぁ!!!」

 

メジューサは私に向かって魔法を唱えた。眩い光が目の前を覆い尽くした…そして気づいたら…

 

「チュ!?」

 

私はネズミになっていた。

 

「な、なんてことを!!!貴様ァァァ!!!!」

 

パパはその光景を目の当たりにして、激怒しメジューサに特攻をしかけた。だがメジューサの方が若干上なのか直ぐにパパは気絶させられた。私はただ見るしかなかった…パパは他にいた悪魔の手により魔界星へと連れて行かれた。

 

「嘆くがいい…父親を救えなかった。愚かな娘よ…」

 

メジューサは私にそう向かって言ってから去って行った…

 

「チューーーーー!!!」

 

私は悔しさと悲しみでいっぱいになり、叫んだのだった…のび太さん…助けて…




雷神「ふぅ…終わったぁ」

銀「今回長かったな。1週間も時間かけて。」

雷神「リアルで仕事が忙しいからね。銀さんと違って」

銀「おい!?はぁ…でだ…次回も頭には入ってるんだろうな?」

雷神「もち、まっかせなさーいw」

銀「じゃあ、皆次回もお楽しみになw」

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