オリキャラの2人を特殊な役割にしています。
視点は、前半美夜子さんで後半は第三者目線です
ーー2018年7月14日ーー
あの事件から1週間が経つ7月14日。私は今学校の教室の前にいた。私が無理に来たせいかわからないけど、この世界に来て2日後に私の年齢がのび太さん達と同じになっていた。原因は不明のままだけど、私が今住まわしてもらっている、のび太さんのご両親に学校に行った方がいいと言われ、手続きをしてくれた。
(ほんとにのび太さんのご両親には感謝ね。)
私は心の中で呟いた。こんな身元もわからないような子を(この世界にも私はいるけど)住まわしてもらってる上に学校にまで行かせてもらうんだから。
「では、満月君入りなさい。」
「はい」
私は先生に呼ばれ、教室の中に入った。教室の中にはのび太さん、和人君、武さん、スネ夫さん、静香さんが居た。6人は私を見て手を振ってくれた。静香さん達には私の事を全部話した。みんなは疑うことなく信じてくれた。私は教卓の隣に立ち自己紹介をした
「親の都合で転校してきました。満月美夜子です。よろしくお願いします。」
「「「また女の子だ!!うおおおおぉ!!!」」」
私がそう言ったあとに男子が悪盛り上がりをした…ははは…
「男子!静かに!!美夜子さんが困ってるでしょ!」
そう言ったのは、メガネにポニーテールをした女の子だった。なんだか委員長っぽいな〜。
「村原君の言う通りだ。静かに!さて、席は…野比の隣が空いてるな。あそこに行きなさい。」
「はい」
先生がそう言ったあとに男子は静かになり先生が指さしたのはのび太さんの席の窓側の席だった。私は歩きだしのび太さんの隣の席に座った。
「美夜子さんよろしくね。」
「うん!よろしくね。」
のび太さんにそう言われ、私は微笑みながら答えた。先生からの報告を聞いてから朝の会は終わった。そして…
「ねぇねぇ!美夜子さんって満月教授の娘さんの美夜子さんに似てるけど姉妹なの!なんでこの時期に転校してきたの!?好きな人っている!?」
などなど、1人の女の子にマシンガントークで質問してきた。私は丁寧に答えることにした。ちなみにのび太さんはこの事を予感してたのか和人君の所に避難している。
「よく間違えられるけど、姉妹じゃないよ。満月教授とも会ったことないし。何でこの時期かは私もわからないの…好きな人に関しては…秘密よ♡」
「何だか居そうな感じ!?」
「菜江!質問しすぎよ!」
女の子を止めていたのはさっき男子を注意していた女の子だった。
「美奈ちゃん硬すぎだよ〜!」
「菜江は明日奈ちゃんにも同じ事言ってたじゃない。はぁ…まぁいいわ。ごめんね。菜江がマシンガントークして、あたしは村原美奈!よろしくね?」
ポニーテールがを揺らしながら女の子は私に丁寧に自己紹介をした。美奈さんか…
「大丈夫!ちょっとすごかったけど。」
「あっ、私は藤峰菜江っていうの!よろしく!」
マシンガントークで質問して来た活発そうな女の子からも自己紹介された。
「よろしくね!」
「そういえば、美夜子さん野比君に挨拶してたけど、知り合いなの?」
「うん!のび太さんとは前に会ったことがあったの。」
嘘は言ってない。でもまさか、ドラちゃんの道具でのび太さんが魔法の世界にした時に会ったって言ってもどんな反応されるかわからないからこう言った。
「へぇ!まさかカズっちやジャイアン達とも?」
「まぁ、そんな感じね。私が困ってる時に助けてもらったの。」
「のびたんって優しいからね〜!」
「の、のびたん?」
「菜江は親しい友達の事を特殊な呼び方をするの、気にしないでね?」
私が菜江ちゃんの呼び方に少しびっくりしたら、美奈ちゃんがそう説明してくれた。
「そうなのね。」
私達は軽く話をして、チャイムがなったので菜江ちゃんと美奈ちゃんは席に戻って行った。時は過ぎて、放課後帰る時間になった。帰り支度をしていたら、のび太さんから声をかけられた。
「美夜子さん。先に家に帰ってて僕、道場に行くから。」
「わかった。ママさんにもそう伝えておくね。」
「ありがとう。」
のび太さんはそう言うと和人君と一緒に教室から出ていった。私もそれに続いて教室を出ようとした…けど。
「ちょーーーーっと待ったぁ!!今の会話って何!?一緒に住んでるの!?のびたんと!?」
「ちょっと菜江!」
廊下を出た後に、菜江ちゃんが疾風の如く私の前まで来て、さっきの事を聞いてきた。美奈ちゃんも一緒に。まぁ言っても問題ないかなぁ。
「うん、まぁそうなんだ。ちょっと訳ありなんだ。」
「そうかぁ。ならいいや!引き止めてごめんね!またあしたね!!」
そう言いながら、菜江ちゃんは脱兎の如き速さ走っていった。忙しい子だなぁ…
「はぁ…菜江がごめんなさいね。じゃあまたあした。」
「いえいえ。うん。またあしたね。」
美奈ちゃんは謝ってから、菜江ちゃんの後を追い歩いて行った。
「ふふ。さすがの美夜子さんも菜江ちゃんのには驚いたみたいね?」
「あの元気さは見習いたいってうちも思うしね〜」
後ろから声が聞こえ、そちらを向くと明日奈さんと静香さんが苦笑いにも似た表情で立っていた。
「ははは…あの元気に一瞬気圧されそうになったけどね。2人は帰ったらどうするの?」
私は2人に聞いた、何も無ければ2人とこの街を散歩しようかなと思い、この一週間街を散歩とかできなかったから。
「うち、ピアノのレッスンとか、武術の稽古もないから、暇かな。」
「私も、特にないかなぁ。」
「じゃあ、よかったらだけど散歩でもしない?この一週間あまり街を見れなかったから。」
「あっ!行こ行こ!うちも美夜子さんと話してみたかったし!!」
「私もいいよ!」
私達は、約束をしてから家に帰りのび太さんの事をママさんに言ってから階段を上りのび太さんの向かい側の自分の部屋に入り、宿題を終えてから隣の家の明日奈さんを待ってから、一緒に静香さんの家に向かった。その道中に。
「そういえば、美夜子さんこっちに来てから魔法は使えてるの?」
明日奈さんがそう聞いてきた。魔法か…
「残念ながら、試したけど使えなかったの。この世界は魔力がないからかもしれないけど。」
魔法はこの世界《科学の世界》では既に廃れているからなのか、それともこの身体になったからなのかは不明だけど、使えなくなっていた。普段から魔法を使っていた事もあり最初の2日は困難だった、でも3日目では慣れてきたので問題は無いけどね。
「そうなのね。でもびっくりしたよ。ここに来て1週間で学校って。」
「私もよ、ほんとにのび太さんのご両親には感謝だわ。」
「のびちゃんのご両親ってほんとに優しいもん。何回も泊めさせてくれるし。」
「そうよね〜、そこがのび太さんにも似たのかもね。」
「ふふ、そうかもね。」
明日奈さんと話しているうちに静香さんの家の前まで着き、静香さんが来るのを待っていた。すると。
「あっ!美夜子さん!明日奈ちゃん!」
声が聞こえ、そっちを振り向くとスネ夫さんがいた。
「奇遇だねぇ!2人とも!これからしずちゃんとお散歩?」
「うん、そんな感じね。」
「そうなんだ!あっ、もしよかったら3人とも僕の家でお茶でもどう!ドイツ製の紅茶があるんだけど!!」
「散歩に行くって、静香さんにも言ってあるし。今日は散歩したい気分なのごめんなさいね?」
「そんな事言わずにさ!僕の家に来てよ!」
「いやだから。」
スネ夫さんには、丁寧お断りしてるのにさらに誘ってきた。しつこいなぁ。
「ねぇねぇ!家に来なよ!」
「はぁ…だから。スネ夫くん?美夜子さんも私も散歩の気分だから。やめておくって。」
明日奈さんもしつこく感じてるのか、少し呆れた顔でスネ夫さんに言っていた。でもスネ夫さんはさらに。
「そんなこと言わずにさ!(今しずちゃんがいないんだ!)楽しいから行こうよ!」
そんな時だった…
「…おい」
「ビクッ!?し、しずちゃん!?」
笑顔(目は全く笑っていない)で静香さんが、立っていた。す、すごい気迫…
「人の家の前で堂々とナンパすんなし、また…ヤるよ?」
「ご、ごめんなさーーーーーい!!」
スネ夫さんは猛スピードでこの場を去っていた。何だかかませ犬感が否めないんだけど…
「全くあの狐は油断も隙もありゃしない!」
「まぁまぁ、そんなことより散歩に行きましょ!」
スネ夫さんに怒る静香さんを明日奈がおさめてから散歩に向かった。その間も3人で世間話をしていた。そして一通り街を散歩した後に、学校裏までやってきた。
「ここが学校の裏山の入口だよ!」
「最後はやっぱり学校の裏山ね!」
静香さんと明日奈さんはそれぞれにそう言った。学校の裏山か…
「この山のてっぺんには千年杉って木があってね!小さい頃からのっちゃん達と遊んでるんだ!」
「私はその頃アメリカに居たからいなかったけどね」
「まさに子供楽園だったわけね…それにしても小さい時ののび太さんや和人さん達ってだったの?」
私は小さい時ののび太さんや和人達の事を聞いた。
「のっちゃん、あの頃は今より大人しい感じだったかなぁ。それと泣き虫?和くんはその反対にわんぱく坊主って感じでのっちゃんを積極的に遊びに誘ってた感じかなぁ。」
「そうね。あの頃の武さんは魔法の世界の武さんのような感じだったね。スネ夫さんはそのままだけど。」
何だか想像でき…武さんとスネ夫さんは出来るか。のび太さんや和人さんは想像できないなぁ。と思ってるうちに。
「あっ…てっぺんに着いた…」
裏山のてっぺんに着いた。そしてそこには静香さんが言った千年杉があり、その奥にはさっきまで歩いた街が夕日に照らされていて、とても綺麗だった。
「やっぱりいつ見ても綺麗ね…」
「ほんとにね〜」
静香さんや明日奈さんもそう思ったのか、感動していたようだった。私はこの光景をしっかりと目に焼き付けて置こうと思った。すると奥から影が見えた。
「おーい!しずちゃーん!あーちゃーん!美夜子さーん!!」
「迎えに来たよ〜!」
そこにはのび太さんとドラちゃんが頭にタケコプターをつけてこちらに来ていた。
「ふふ、迎えに来てくれる所ほんとに優しいよね。のびちゃんとドラちゃん」
「そういう所が好きなんだよね〜ってのっちゃん稽古の後に来てくれたんだ〜」
「ほんとにね。あっ…静香さん!明日奈さん!」
「「ん?」」
私はまだここに来て日が浅いし、化学の世界の常識もわかってない。パパには寂しい思いをさせるけど、それでも私は一緒に戦ったのび太さんや和人さん、明日奈さん、直葉ちゃんと別れるのは…悲しかった。正直常識がないって言われるかもしれなかった。みんなはそんな事言わないってわかってるけど、それでも不安だった。けどのび太さんや和人さん、明日奈さん、直葉ちゃんはもちろんの事、この世界では初めましての静香さん、武さん、スネ夫さんは笑顔で受け入れてくれた。だから…
「まだまだこの世界わからない私だけどこれからもよろしくね。」
「「もちろん!よろしくね!美夜子さん!」」
2人はこの世界に来た時と同じような笑顔でそう言ってくれた。
ーーーーーー
美夜子が新たな決意をしていた同時刻、同場所に2人の少女の姿があった。2人は美夜子達の様子を見ていた。というより監視の方が合っているかもしれない。2人は話をしていた。無論美夜子達のことで。そしてこの2人はひみつ道具の一つである透明マントをつけているので、美夜子達には見えていない。
「…美奈ちゃんどう思うよ〜?」
「…間違いなく黒ね。あの子は別次元の子よ。」
この2人の正体はのび太や美夜子達のクラスメイトの藤峰奈江と村原美奈である。なぜこの2人がこんな事しているのか、その答えは簡単。この2人はタイムパトロール隊の一員であり、そして彼女達の目的は『野比のび太とその周りの監視及び時間犯罪者で今も逃げ回っているヴァサゴ・カザルスの動向監視』なのだ。
「はぁ…隊長も面倒な任務与えてくれたよね〜。」
「仕方ないじゃない。あたし達しかのび太君と同い年がいないんだから。」
「そうだけどさ〜。はぁ…それにしてものびたん達まさか魔法の世界に行ってたとはね〜」
「もしもボックスを使われちゃ、あたし達もわからないわよ。この世界には向こうの世界ののび太さん達も居たことだし。見た目変わらないからわからなかったし。ほんとは美夜子さんがここにいる事自体ギリギリなんだから。」
のび太達が魔法の世界に行ってる間化学の世界では魔法の世界ののび太達がいたので美奈達はなんも疑いなく監視を続けていた。しかしのび太達がこの世界に戻った瞬間に魔法の世界ののび太達も消えたので、美奈達は慌てて調べ、のび太達が魔法の世界に行っていた事を知ったのだ。ちなみに美奈達がタイムパトロール隊の一員という事はのび太達は知っていない。不安を煽るような事はしたくないという美奈意見に奈江が賛成している。そして何故この数ヶ月しかいない美奈達をのび太達が違和感なくクラスメイトとして認識しているのはタイムパトロール隊の特権で少し記憶をいじったからだ。
「まぁ、この任務はヴァサゴが姿を現すまでって言われてるし。長期休暇って感じだから不憫には思わないけど。」
「それでものび太君達の監視は怠ったらダメよ。長期とはいえこれも任務なんだから。」
「わかってるって〜。まぁ今日も何事も無かったし。帰ろ〜」
「そうね。明日もちゃんとやるわよ。」
「まっかせなさーい」
美奈は奈江にそう言うと奈江はVサインを掲げながらそう言った。
美夜子の新たな決意と共に藤峰奈江と村原美奈の監視も良好な感じで今日の一日は終わるのであった。
「…美奈ちゃん達がタイムパトロール隊員だったのか…」
「どうしたの。のび太君?
「早く帰ろ?」
「いや、なんでもないよ。うん、帰ろう…」
のび太に正体を知られる事になるとはこの時の美奈と奈江には知る由もなかった…
雷神「てな訳で、前の8話を消して。最後にオリキャラの会話分を追加しました。」
銀「これも唐突に降りてきたんだろ?」
雷神「うん、何かオリキャラをこのままの感じの登場で終わらせるのはどうかなぁってさ、仕事中に思い浮かんだ。」
銀「お前は…仕事中に何考えてんだよ。」
雷神「えぇーほぼニートの銀さんには言われたくないよ。」
銀「ほぼニート言うな!?と、これから先の順は前と一緒だな?」
雷神「うん。少し変えて劇場版10本→SAO編→劇場版5本→ALO編→GGO編→劇場版5本エクスキャリバー編→マザーズロザリオ編→劇場版14本ってな感じかな。」
銀「そりゃまた、壮大な事だな。やれんのか?」
雷神「やるかやらないかじゃないやるんだ!」
銀「そのネタはいい」
雷神「ぐぬぬ…では皆さん今度こそ次回をお楽しみに!」