ドラえもん のび太の彼らとの大冒険   作:雷神 テンペスタ

25 / 122
視点はのび太です


第20話竜の騎士〜地下世界の秘密と真相〜

 

「…だってさ。」

 

「やるせないわね。ドラちゃんどうする?」

 

バンホーさんが出て行った後に美夜子さんがドラえもんにどうするかを聞いた。僕達はドラえもんに顔を向けた。

 

「これ以上は何もできない…一先ずここで作戦を練ろう。目的地もわからないけど。」

 

「それもそうだな。」

 

ドラえもんの言葉を聞き僕達は作戦を練る事にした。目的地が謎なだけに、作戦というかどう食い止めるかに話を変えていったら、船からカンカンという音が鳴り出し動き出した。船は上に上がった。すると辺りが明るくなった皆で窓を見てみるとそこには…

 

「太陽…」

 

つまり、ここはどこかの地上になる。

 

「雲も青い空も!何だか久々な気がする」

 

「地上のどこだろう?」

 

誰かが呟いたのを聞き僕は辺りを見渡した。するとそこには大きな氷山があった…アレって…

 

「ドラえもん。あの山って!」

 

「うん、あれはカナリアンロッキーだ!」

 

とドラえもんが言った瞬間に大きな音と共に船が揺れだした。この船は今浮いてるから地震じゃないのは明らかだ。というか、この空間って…

 

「時空間?」

 

「のび太くんの言う通りだよ。これは時空間だ。」

 

ドラえもんも肯定してくれた。時空間から出るとそこには白亜紀の森が広がっていた。一瞬また地下に潜ったのかと思ったら太陽や雲があるから、それは違うとドラえもんに言われた。それにしても。

 

「こんな形でまた白亜紀に来るなんて。」

 

「……ピーちゃんに会いたい?」

 

直ちゃんが心配そうに言ってきた。みんなも心配そうにこちらを見ていた。

 

「…会いたいさ。でも今会ったら今度こそ僕はピー助と離れなくなる。それに同じ白亜紀だとしてもこの時代にピー助がいる保証もないしね」

 

僕はみんなに向けそう言った。ここは白亜紀でもピー助が生きているかもわからない。白亜紀は前期から後期まで長い間続いてる時代だから、冒険した時代はドラえもんが言うには白亜紀後期の真ん中にあるサントニアンらしいし、今いる白亜紀がそれ以降なのかそれ以前なのかわからないから…

 

「…まぁ、のっくんがそれでいいならいいわ。…ドラちゃん」

 

「うん、みんなも気づいてるね。…この船は巨大なタイムマシンだ。」

 

話してるうちに船はさらに先へと進み、海辺に不時着した。すると、兵士が次々と荷物を運び何かをしていた。スネ夫は竜人族は哺乳類先祖を絶滅させるためにこの時代に来たんだと、推理していた。確かにそれだと話の辻褄は合うか…

 

「これが狙いか…この時代なら哺乳類の先祖はネズミ退治みたいなものか。」

 

「…本当にそれだけで、これだけの軍隊やこの船を作ったのか?」

 

「確かに腑に落ちない所もあるが、この地上を取り戻すためにこの時代に来た理由ではあってそうだな。」

 

ジャイアンの言葉を聞いてから、ドラえもんが抜け出すことを提案した、夜になってからの行動だけど。

 

「のっちゃん」

 

またしずちゃんに呼ばれた。何か既視感があるなぁ。またお腹でもすいたんだろうか?

 

「お腹空いたの?」

 

「違う違う!あれ見て!」

 

しずちゃんが指さした先には彗星があった。それも昼間なのにはっきりと見える…なんだろう?あれを見てるととてつもなく不安なんだけど…そして、また夜になり、外では竜人族のお偉いさんが何かを演説していたが僕らは気にせずにドラえもんが出した[通り抜けフープ]で部屋を出てから、船の廊下を渡ってから再び[通り抜けフープ]で縄を垂らしてから抜け出した。

 

「のっちゃん!!彗星が!」

 

しずちゃんに言われ彗星の方を見ると

 

「…何であんなに大きくなってるんだ?」

 

昼間見た彗星が大きくなっていた。なんだろうさらに不安が…すると、船から警報が鳴り出した。きっと僕らが抜け出したとバレたんだろう。僕達は急いで逃げた。ドラえもんにタケコプターの事を聞いてたら、充電中らしい。後ろを見ると騎士団の数名が追ってきていた。あとすこしで追いつく勢いだ。

 

「いってぇ!」

 

僕はよそ見をしていたから地面にあった根っこにツマづいてしまった。ドラえもんが[こけおどし手投げ弾]という音と光だけど威力バッチリの道具を出して、騎士団の方に投げた。その隙に僕達はさらに逃げた。ふと横を見ると彗星はさっきよりも大きくなっていた。僕達は一先ず寝る事にした。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

そして朝になりドラえもんは風雲ドラえもん城というでかい城を出した。よくそんなの入ってたな。ていうか前にポケット入った時無かった気がするけど。

 

「目立ち過ぎじゃない?」

 

あーちゃんがドラえもんに言ったら、どっちみち見つかるからいいじゃないと言われた。この城ドラえもんの趣味も入ってるのかもしれない。

 

「戦う前に話し合えないかしら…」

 

「売られた喧嘩だぜ。遠慮なくやってやろうじゃんかー!!」

 

「ジャイアン…こわい。」

 

美夜子さんがそう提案したけど、ジャイアンがこわい顔でそう言った…何か魔法世界のジャイアンを思い出すよ…そんな話をしていたら、大砲が撃ち込まれる音がなり、大砲が飛んできた。どうやら美夜子さんが提案した事は向こうが無効にしたようだ。勢いがすごくてドラえもん城が揺れ始めた。

 

「彗星が!!」

 

「しず!今はそれどころじゃないぞ!!」

 

「ドラえもん!手投げ弾を!」

 

僕達は手投げ弾を次々と投げた…しかしもう手投げ弾の仕組みを知られているから、部隊は突撃をやめなかった。

 

「なんだよどんどん来んじゃん!他に何かないの!」

 

「これがはったりバズーカ、脅かしミサイル、見せかけ銃…」

 

ドラえもんが出したのは、それぞれドッキリの物に使うような物だった。まぁ、子守用ロボットが太刀打ちできる武器を持ってるわけないか。下を見ると忍者のように投げ縄を城の所にかけてから上がって来た。

 

「じゃあ、これだ![天地逆転オイル]〜これは…」

 

「説明はあとでいいから、早く!」

 

「それもそうだ!」

 

ドラえもんは[天地逆転オイル]を下にいる兵士達にぶちまけた。すると兵士達は落ちていった。すると向こうから何十人もの兵士が乗っている灯台のような車が来ていた。ドラえもんが焦って何かを出していたけど…

 

「みんなーーー!!」

 

「どうしたしず!」

 

しずちゃんの声が聞こえそっちに向かうと、外を見たら昨日からあった彗星がこちらに近づいていた。僕らは急いで下に向かって行き、城の石垣に一塊になり、彗星が横切った後の風圧に負けないようにしていた。彗星はそのまま海の向こうには落ちて…

 

どっかーーーーーーーん

 

その瞬間から、辺りは地獄絵図と化した。火山は噴火し海は大津波がやってきた。僕達は何とか衝撃に耐えたがドラえもん城は崩れ落ちてしまった。バンホーさん達は船で逃げていた。僕達はというと…

 

「どうするんだ。ドラえもん!」

 

「こういう時は!![ポンプ地下室]!!ジャイアン!これを埋めて!」

 

「おう!」

 

ドラえもんは四角上の箱と爆弾で使うようなスイッチを出して、四角上の箱をジャイアンに頼んで埋めた。そしてドラえもんはスイッチを押して、その四角上の箱が爆発してから地下室へ通じる扉が出てきた。僕達は急いで中に入った。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

中は真っ暗だった。近くには直ちゃんと和人がいるが他のみんなの声は聞こえるけど姿が見えなかった。ドラえもんが動かないようにと言われたので、そこでじっとしていたら、辺りが明るくなった。きっとドラえもんが[ぴっかりゴケ]をまいたんだろう。みんなを探すと意外と近くにいた。

 

「どのくらいの広さなんだ?」

 

「北海道くらいかな?」

 

「何その無駄な広さ」

 

「ははは…急いでたから大きさを考えなかったんだよ」

 

北海道くらいの広さか…ん?待てよ?

 

「ねぇドラえもん地底の地図持ってるよね。」

 

「あるけど。」

 

「ちょっと見せて」

 

僕はドラえもんに地図を貸してもらい、僕はあの聖域の場所と今の場所が同じ位置であると確信した。僕はそれをみんなに話すと…

 

「そうか…あの既視感はポンプ地下室の感じと似ていたからか!」

 

「聖域はドラえもんが作ったようなもんだな。」

 

和人はそう言っていた。確かに元を辿ったらそう言えるか…

 

「でもこれからどうするの?きっと騎士団も今は地底に潜ってるだけよ?また戦うの?」

 

「……この状態じゃあ、戦えないしなぁ」

 

「…騎士団と和解してから、この先に何があるかを言うよ。コンピューターで調べるし。この時代が白亜紀最期の時代ってわかったし、美夜子さんが言った通り話し合いをする。だから、白旗をあげる。それとこれものび太君も説明してね。今から話すことは竜人族にとってのきっかけだから…」

 

ドラえもんから色々聞き、準備をした後に僕達は地上に上がった。タイミングよく時空転換船も上に上がってきたので、ドラえもんが白旗を上げてから、バンホーさんがやってきてから、抜け出した事を謝罪して、中に入れてもらった。数人に警戒されたけど、陰口も言われずに僕達はお偉いさんが大勢いる会議室に入った。

 

「じゃあ君は、全てあの彗星のせいだと言うのだね?」

 

バンホーさんに聞かれドラえもんが次のように語った。

 

「はい。直径10キロの彗星が太平洋に落下し、高さ1000mを超える大津波を引き起こして、海水や海底の土砂を大気圏外まで巻き上げたんです。その量は約10億トン。空気中の塵となって全地球の表面を覆い尽くし、それが太陽を遮って、昼でもこんなに暗いんです。」

 

ドラえもんの話を聞き、法王は愕然としていた。

 

「恐ろしい天変地異だ…しかしそれはもう終わったのではないか?」

 

法王はドラえもんに聞いたが代わりに僕が話をすることにした。

 

「いえ、本当の災害はこれからなんです。コンピューターの計算では塵が落ち着くまで約数ヶ月かかります。そのための気温は40度も下がり、激しい暴風雨が続き、木や草も枯れ海中にプランクトンは死滅し、それを食べていたほとんどの生物がこれから6ヶ月の間に絶滅する事になります。…これは避けられない誰にもどうする事も出来ない運命なんです。」

 

僕が語り終わると、会議室にいるバンホーさんを含む竜人族全員が涙を流していた。確かにこれだけでは絶望的な話かもしれないな

 

「えい!たった1個の彗星ごときに」

 

「神がこんなに酷いことをなさるとは…うう」

 

「神の御業をあげつらってはならぬ。深い思し召しがあるのだろう。恐竜類の滅びが神が定めた運命なら従わねばなるまい。」

 

法王は、そう言っていた。…まぁ話の腰を折るのは気が引けるけど。

 

「いえ!いくらなんでもこれはあんまりです!」

 

「「「え?」」」

 

僕はドラえもんに聞いた通りに話をした。

 

「今苦しんでいる恐竜達を救えるだけ救いたいと思います!」

 

僕はそう言ってから、説明をした。それからは僕達は外に出て、まず僕、和人、直ちゃんで陸の方にいる恐竜を桃太郎印のきびだんごで食べさせて、向かわせる方に誘導。あーちゃん、美夜子さん、しずちゃんが山の方で同様な事をし、ジャイアンとスネ夫で恐竜の先導をしていた。ドラえもんは竜人族達に説明をしていた。全てが終わり僕達はドラえもんとバンホーさんがいる所に戻った。

 

「救出作戦終了したよ!」

 

「ご苦労さま!」

 

そして法王とその他の竜人族が土下座をしてドラえもんや僕達にお礼をしてきた…こういうの慣れないからやめて欲しい。

 

「皆様ありがとう、あなた方は神お使いに違いない。」

 

「よ、よしてくださいよ!僕達にやれる事をやっただけだもん」

 

ドラえもんがみんなに止めていた。僕達はそれを遠目できていた

 

「聞いた?僕達って神様の使いだってよ!確かに美夜子さんや明日奈ちゃんに直葉ちゃんみたいな可愛い子は天使だよ〜」

 

スネ夫がそう言ってきた。何か本調子に戻ってる感じがする…でもさ

 

「何でうちが入ってないんだ!!!」

 

「ぶふぉーーーー!!!」

 

スネ夫は綺麗な曲線を引きながら、ぶっ飛ばされた…こういうのオチ!?なんて事はなく、バンホーさんが僕達を次元転換船に乗るように言われた。それから元の時代の地底に戻ってきた後に法王庁のトップが座る下の方でたっていた。

 

「今や全て明らかとなった全て神の思し召しであると…」

 

トップが話してる間にローさんを見つけてから、手を振っていたらしずちゃんに睨まれた。しずちゃんはそのままローさんに手を振っていた。自分はいいのかい…

 

「努力を怠ってはいけないのだ。竜のお子らに祝福あれ!神のお子らに幸あれー!」

 

『ぉぉおおおおお!!!』

 

トップがそう話し終わると、民衆達は大盛り上がりだった。不法入国者から一気に神の使いにされちゃったなぁ。って言ってももう今日で地上に帰るからなぁ…家から出て4日経っちゃってるし…ママやパパ心配してるだろうか。僕達は最初に乗った帆船で日本の地底に戻ってきてから、学校の裏山に戻ってきていた。地上は夕方だ、バンホーさんとローさんがお別れの挨拶として、立っていた。

 

「バンホーさん、ローさん。長い間お世話になりました。」

 

「せっかくお友達になれたのにねぇ…」

 

「そのうち、きっと自由に行き来できるようになりますよ!」

 

そう言って僕、しずちゃん、直ちゃん、和人はバンホーさんがとローさんに握手をした。

 

「そうしたら、必ず遊びに行きます!」

 

「じゃあ、その時は僕が案内しますよ!何しろ僕の家にはすごい車があ…ひぃ!」

 

スネ夫はローさんにそう言っていたがしずちゃんに睨まれた。お得意の自慢をしてたし、ローさんはお礼を言ってから。

 

「その時は…この美しい空を飛んでみたいわ…」

 

ローさんは空を見上げながら、そう言った。僕達も一緒に見上げ夕日で赤くなっている空を見た。竜人族にとって空は本当に神秘的なんだろうなぁ。そしてバンホーさんとローさんは船に乗りこんでから、僕らが見える場所で手を振っていた

 

「じゃあ、さようなら!」

 

「さようなら〜!…ってあっ!秘密基地の荷物!」

 

「そういや、そうだった!!」

 

「荷物は後で送ってあげるよ!!」

 

「ありがとう!さようなら!!」

 

こうして、僕達は地下世界の冒険は幕を閉じた。しかし今から家に帰りママやパパに説明しなくちゃならない。なんか憂鬱…ジャイアン達も怒られる覚悟で家に帰って行った。僕、美夜子さん、ドラえもんは家の前にいた。あーちゃんと和人、直ちゃんは家に向かって行った。

 

「どうする?」

 

「…入るしかないわよ。こってり絞られるかもね…」

 

「そうだよねぇ…よし!」

 

僕は意を決して扉を開けた。

 

「のびちゃん!みーちゃん!ドラちゃん!もう2日間もどこ行っていたの!!」

 

「……え?」

 

ママからの言葉に疑問を持ってしまった。だって4日も家を空けていたのに、ママからは2日間と言われた。とりあえずママに謝ってから、僕達は部屋に入った。

 

「…ドラえもん僕らって向こうにいたのは、4日経っちゃってたよね?」

 

「僕の憶測だけど、多分地下世界の時間はこっちの2分の1だと思うんだ。地下世界には太陽がないからね。だから体感時間がズレてたんだと思う。」

 

ドラえもんの憶測は、確かに的を得ている気はする。だってもしもボックスでこの世界に来たら僕らと一緒の年齢になった元魔法少女の事例もあるわけだし、物理法則めちゃくちゃ無視しちゃってるけど。まぁ、2日間ならよかったよ…良くない気もすけど、これで僕達は恐竜の謎や竜人族との戦い、和解をした地下世界の冒険は終わった…

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。