ドラえもん のび太の彼らとの大冒険   作:雷神 テンペスタ

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視点は和人、のび太、ソフィアさんです。


第26話人魚大海戦〜ソフィアの心情と仲間の絆〜

俺、スネ夫、ハリ坊と近衛兵団はさっきの場所でしずを探していた。さっき入った穴にはしずの姿はなかった。一体どこに行ったんだ?

 

「見ろーっ!見ろ見ろ!どうするどうする!?どうしよーー!しずちゃん!どこにいるんだよ!

 

「プレッシャーに弱いタイプ?」

 

「まぁな」

 

スネ夫は、白亜紀の時も真っ先に恐竜ハンターに下りそうになったり、この前の地下の件でもノイローゼ気味になるから、本当にプレッシャーにだけは、弱い。

 

「あいつも、根はとってもいいやつだけどな。」

 

「それよりこれを見てください!」

 

ありゃ、スネ夫の事は興味なくしたか、ハリ坊が言ったその先には黒いモヤみたいなのが、そこら中に漂っていた。

 

「何だこれ?」

 

「分かりません!けど」

 

「けど?」

 

ハリ坊に聞こうとしたが、その時兵士が何かを見つけて、ハリ坊に見せていた。それはイカの何かに似ていたがハリ坊は何かに気づいた様子だ。

 

「それを大至急。メジーナ博士の研究所へ運びなさい!あとこの黒い液体も一緒に!」

 

ハリ坊は、兵士にそう命令した…って結局これがなんなのか、わかってないんだが?

 

「おい、隊長さんどういう事なんだ!」

 

「あなた達を襲ったあの巨大なウツボは奴らに操られていたと思われます!」

 

やっぱりあのウツボは誰かに操られたんだな?ちっ…なんでもこうも毎度毎度こうなるんだよ!1回旅に出ると何かしらの事件になるな。

 

「そして静香さんも奴らに連れ去られたのです!」

 

「なんだと!?」

 

「しーずーちゃーん!」

 

俺は荒れていたスネ夫の胴体を掴み、止めた。そして俺は聞くことにした。

 

「そのヤツらはってのは誰なんだ!」

 

「え!?」

 

ーーーーーーー

 

ソフィアさんは、さっきの服装から着替えフリルのついた服になった。僕達もいつもの服装に着替えている。僕達は階段を登っていた。その先には。

 

「おばあ様!」

 

ソフィアさんがそう言って、その人の隣に行った。この人がこの国の現女王であるソフィアさんのおばあ様か。威厳がバチバチしてて、少し厳しそうだ。ちょっと怖い。僕達は部屋に入った。すると。

 

「あなたはいずれ、私のあとを継いでこの国の女王になるのです!身勝手な行動は慎みなさい!」

 

口を開いたと思ったら、ソフィアさんを叱りつけたいや止めたかったけどね。すごく怖かった。ママや美夜子さん並に。

 

「失礼なこと考えたでしょ?」

 

「ううん!?」

 

美夜子さんからジト目でそう言われた。何でこうも考えてることわかんの!?

 

「でもおばあ様。女王の座に就いたら自由な時間が無くなってしまいます。ですから、今のうちにたくさんの事を知りたくて!」

 

「お黙りなさい!」

 

ソフィアさんの弁明は、一言で黙らせられた。やっぱりこの方は怖いよ。隣の直ちゃんは手を握ってるし。

 

「座りなさい。ソフィア!」

 

「…はい。」

 

ソフィアさんは、少し元気がない感じで返事をして、座った。やっぱり王族はこういう事になるんだな。

 

「ソフィア。あなたはもうここにいる全ての人魚族の未来を背負っているのです。私はこの国の平和と人々に幸福を願って来ました。それこそが王家に生まれた者の務めであるからです」

 

女王様が言ってる事も、もっともだ。日本で言えば天皇陛下だって僕達民間人の平和を願っている。各国からは日本の象徴って言われてるし、ただいるだけの存在だって揶揄されてるって聞いた事もある。でも、僕達日本人はそうは思わない。7年前に起きた地震の時だって、天皇陛下を初め一族の方々は、色々なことをしてくれた。外国からの言われなんて気にしてない感じだしね…ってものすごく脱線しちゃった。

 

「だから、私はそれをあなたにも強く願います!それ故…これ以上あなたのわがままを許す訳には行きません!わかりましたね?」

 

女王様は、強くそう言った。ソフィアさんは少し落ち込みながらも返事をした。いくらそう思ってもソフィアさんにはソフィアさんの意思があると思う。まぁ、やっぱり僕が思うのは…

 

「…お姫様ってやっぱり窮屈なんだね?」

 

「のび兄?」

 

「テレビでは何となくわかっていたけど、実際に目の当たりにすると、そう思ったよ。でも僕は…」

 

今までのソフィアさんを見ていると、僕はありのままの事を言うことにした。

 

「ソフィアさんは、どんな事があっても、素敵な女王様になれると思う。だって。最初に会った時もあんなかっこよかったし、活発で頼りになるし、アクア星が見つからなくても元気な振る舞いをして僕達にそれを気づかせないようにしたり、それに…綺麗だし」

 

「…///」

 

ガタン!

 

「え?」

 

「「なんでもない」」

 

僕が綺麗って言った瞬間に美夜子さんと直ちゃんが音を立てた。なんなんだろう?

 

「あぁーっと…僕、ソフィアさんと友達になれて良かったと思ってます。」

 

「のび太君…」

 

「わかってる。この問題はすぐに解決できないことくらい。」

 

そうだよ。この問題は国の問題、他人のそれも外国人である僕が何を言おうが覆らないことくらいわかったるけど、僕はこれを伝えたかった。女王様に何を思われてもいいし、追放されたって構わない。僕が思った本心だしね。

 

「のび太君。ありがとう…」

 

ソフィアさんがこちらに来て握手を求められた。僕の言葉が突き刺さってくれたのなら良かった。僕は握手をした。そしてそのまま握られたあれ?どうしたんだろう?

 

「それに私の心のざわつきが…今本気でわかったわ。のび太君。私…あなたの事が好きみたい♪」

 

ソフィアさんは、僕の手掴んだままそう言った。

 

「え?」

 

「な!?」

 

「うわぁ…やっぱりかぁ」

 

「ぇぇえええええ!!!」

 

何で!?僕、そんなにいい事してないはずなんだけど!?

 

「ソフィアさん?本気なの!?」

 

「はい!これだけは、決して譲らないわ!だから、直葉さん、美夜子さんも…挑戦するわよ!」

 

え、ちょ、何を!?ソフィアさんは隣にいる直ちゃんと美夜子さんに向けて、そう言ったというか何かの宣言をした。いや意味はわかってるけどね!?急展開過ぎて、頭回ってないんだよ!?

 

「望むところよ!」

 

「私だって!負けません!」

 

「ふふ!」

 

何か女の子同士の争いが今始まった気がした。っていうか女王様!?何で止めないの!?ちょっと微笑ましいそうにこちらを見ないでください!?

 

「のび太君も罪作りな人だね〜」

 

ドラえもんは笑顔とあの暖かい目でこちらを見てきた。見てておもしそうにしてるね!?よし帰ったらたぬき鍋にしてやるそうしてやる!!

 

「オンディーヌ様!」

 

なんて事をしていると、声が聞こえたそこにはハリ坊と和人、スネ夫の姿があった。あれ?しずちゃんの姿がないけど…?

 

「ただいま戻りました!」

 

「しずは、見つけられなかった。」

 

「「「「え!?」」」」

 

「だがあそこに変な黒い液体と機械っぽいのがあったんだ」

 

和人は、そう説明した。

 

「奴らの仕業です!」

 

「さっきから奴らって言ってるが誰なんだよ!」

 

「奴らは、奴ら!地上人には関係ないです!」

 

はぁ…まだハリ坊は、僕らを許してるわけじゃないみたいだね。

 

「ごめんなさい、ハリ坊には言ってきかせます。ハリ坊来なさい。」

 

ソフィアさんは、ハリ坊を連れて外に出て行った。はぁ…問題は山ずみみたいだね。

 

 

ーーーーーーー

 

私はハリ坊を連れて、宮殿の一角にある見晴らしのいいところに来て、ハリ坊に聞いた。

 

「ハリ坊、どうして仲良く出来ないの?」

 

「奴らは地上人です!地上人は世界を支配した気になり、地球の資源を掘りつくし挙句の果てにこの綺麗な海を汚し続けています!仲良くなんかできません!」

 

ハリ坊の言ってる事は確かにそう…でものび太君や和人さん達はそのハリ坊が思ってる地上人とは違う。困っていた私を助けてくれた。だからのび太君の事を好きなったのかもしれない。それに…

 

「のび太君達は違うわ。きっとこの地球を大切に…そして愛している。それに守ってくれるわ。私はそう信じてる。」

 

「どうしてそんなに肩を持つのですか!まさかと思いますけど、あの中の誰かに恋をしたと言うんですか!?」

 

…当たってるけど、ハリ坊とは長い付き合いだしわかるかもと思ったけれど、こうピンポイントにわかるのね。

 

「そうなんですね!お姫様が地上人に恋をするなんて前代未聞ですよ!?」

 

「別に私が誰を好きでもいいじゃないの!ハリ坊!さっきのでわかってくれた?仲良くするの?しないの!?」

 

「はり…」

 

はぁ…困った時はいつもこうなのよね。小さい時から…

 

 

ーーーーーーー

 

ソフィアさんとハリ坊が話したが終わった後に僕達はメジーナ博士の研究室に来ていた。メジーナ博士曰くあの残骸は地球ではまだ見つかっていない物らしい。そして黒い液体も同様に。

 

「以上の事から考えられる結論は…」

 

「怪魚族がこの地球に?…なんという事だ…」

 

女王様は、その怪魚族なる者に心当たりがあるらしく、驚いていた。怪魚族って一体…

 

「女王様。怪魚族って何なんですか?」

 

美夜子さんが代表して、言ったら、女王様は少し考え言ってくれた。

 

「いいでしょう。ソフィアを救ってくれたあなた達に教えます。我が人魚族が、アクア星からこの地球にやってきた事はソフィアから聞いていますね。」

 

「はい。紀元前3000年前にこちらに来たと伺っています」

 

女王様は、何か思いため息をした後に話してくれた。その紀元前3000年の時にアクア星では人魚族と怪魚族が仲良く共存していた。でもアクア星の海の資源を食い物にして、勢力を広げていった怪魚族が、突如として、アクア星を乗っ取ってしまったらしい。

 

「生き残った者達は山岳地帯へと逃れ、戦い続けたが敵の圧倒的戦力の前では無力だった。」

 

…これは所謂領土争いってことだよね?ソフィアさんにはちょこっとしか聞かされてなかったけど、ここまで酷いとは思わなかった。というか、ソフィアさんも初めて聞かされたのか驚いてる。ハリ坊も。

 

「そして、やむ無く我々人魚族の先祖はアクア星を離れ、長く宇宙をさ迷った末に…」

 

「この地球にたどり着いた。」

 

この話が本当なら…その怪魚族は人魚族を追ってこの地球にたどり着き、何かのタイミングでしずちゃんを勘違いで捕まった…のかもしれない。

 

「やっぱり、しずちゃんはその怪魚族に捕まったんでしょうか!」

 

「…そう考えるしかないであろう…」

 

女王様は、負い目を感じてるのか、少し落ち込んだ様子だった。手掛かりはあの黒い液体と機械か…

 

 

ーーーーーーー

 

「人魚の剣はどこにある?」

 

うちは、偉そうに座る人魚族でもないやつに聞かれた。さっき岩場でイカっぽい何かに捕まって、ここに来た。

 

「何の話」

 

本当に何も分からないから、そう言ったが目の前の偉そうなやつは。

 

「とぼけるな!!」

 

「痛た!何すんのよ!女の子にこんなことしていいと思ってんの!?」

 

「そんな事はどうでもいい!お前ら人魚族が隠し持っているはずだ!」

 

え?何言ってんのこのおっさん?人魚族?うちが?っていうか人魚の剣なんてわかるけないじゃない!

 

「知らないって言ってんでしょ!」

 

「ほう…人魚族の姫が知らぬと言うか。」

 

「姫?ウチ姫なんかないけど?」

 

さっきから何言ってんのかわかんないんだけど!何か勘違いしてんじゃないのこのおっさん!

 

「そのティアラが王族の証だろうが!!」

 

「え?あっ!」

 

そう言われて、うちが今頭にしている物がソフィアさんのティアラって思い出した。いっけない!あの時返し忘れてた!って事はこのおっさん。ティアラを見てうちを姫って思ったの!?えぇ!?流石に今の姫様の顔ぐらいわかっときなさいよ!?って無理そうかスマホとか無さそうだし。

 

「ブイキン殿ちょっとこの子と2人で話してもいいか?」

 

すると横に居た男が、おっさん向けてそう言った。誰なのこの人?

 

「…いいだろう。協力してくれた例だ…いいだろう。()()()()殿?」

 

「ヴァ…サ…ゴ?」

 

うちはこの名前を聞いて鳥肌がたった…こいつは白亜紀でうちらの行く手を阻み、そして殺そうとした元凶で行方不明になっていた男だ。そしてさっきのおっさんはどこかに行き。うちとヴァサゴの2人だけになった

 

「この姿で会うのは初めてだね。静香君?」

 

「何であんたここに!」

 

「何を言うか、今や地球は俺にとって居心地の悪い所だ。ブイキン殿と共にあのタイムパトロール共がいなくなるような未来にして、地球を支配しようと思ってね。」

 

「そんな事させるわけないじゃないの!!」

 

「君が今自分が置かれている状況がわかってないのか?電流の網に捕まってる君に何も出来やしないだろうが。…俺はこのSHOWが早く見たいんだよ!血生臭い争いを見るのがな!!はっはっはっ!!」

 

こいつ!とことんクズだ!こんな檻なかったら師匠の武術で滅多打ちにしてやるのに!!ヴァサゴが笑いながら奥へと入っていた。

 

「のっちゃん…和くん…みんな。」

 

うちはこの事を知らない皆が心配でしょうがなかった。ヴァサゴはあのおっさんと協力して明らかに地球を、破壊するつもりだ。

 

「お願い何も起きないで…」

 

うちはそう呟いた。

 

 

ーーーーーーー

 

「そういえばソフィア、ティアラをどうしたの?」

 

僕達が考えていたら、女王様がソフィアさんに聞いていた。そういや、昨日まで頭にあったソフィアさんのティアラがない

 

「え?ちょっと静香さんに…あっ!」

 

「どうしたんだ?ソフィアさん…?」

 

「…ごめんなさい!あのティアラは王族の証なの…」

 

「って事はつまりの…?」

 

「…どうやら、ソフィアと間違えられて囚われたようです」

 

何そのベタ展開!?よくある話だよね!?そういえば僕が話しかける時にしてた気がするね!?

 

「ドラえもん!」

 

「わかってる!でもどうして怪魚族はソフィアさんを捕まえようなんて?」

 

確かに気になる…でもしずちゃんが今どうしてるか分からないし。でも焦ってもまだしずちゃんの居場所も分からないか…

 

「その答えはどうやらここに隠されているようじゃ」

 

メジーナ博士は、ペーパーを指さして言った…って事は怪魚族は人魚の剣を手に入れるために?でもソフィアさんも知らない事をどうしてわかったんだ?

 

「人魚の剣を?」

 

「ぼう!」

 

「いってぇ!?何するんだよ!」

 

「人魚の剣の事をどうして知ってる!?」

 

こいつこの期に及んでまだ僕達を目の敵にしてるよ。

 

「あっ…」

 

「ソフィア、あなたが?」

 

「おばあ様…皆は私達のために人魚の剣を探そうとしてくれているのよ。」

 

確かに僕達は、人魚の剣を探そうとしていた。帰る間際にもと思ってたけど、まさかこんな事になるとは思ってもみなかった。本当に僕達は行く先々でもこういう事になるんだから…

 

〜〜♪〜〜♪〜〜♪〜〜♪

 

 

あっ、またあの着信音、何でこうもいいタイミングでドラミちゃんは電話をかけてくるんだろう?

 

「あれ?なんだこれ!?」

 

ドラえもんが携帯を出そうとしたら、ドラミちゃん本人がここに来た。さっきみたいに切られないためか、いや僕の押し入れには、スペアポケットがあったはず、確か、ドラえもんのポケットとスペアポケットは繋がってるって聞いてたから、物理的に来たんだろうなぁ。じゃなくて!?

 

「初めまして!ドラミです!」

 

「今度は黄色いフグが出てきたです!」

 

いやハリ坊それはドラミちゃんに可哀想だって、ドラえもんはいいとして、ドラミちゃんは女の子なんだからさ!?

 

「むぅ!何なのこのちんちくりん!」

 

「それでドラミちゃん?何でポケットから来たの?」

 

喧嘩する前にドラミちゃんがここに来た訳を聞いた。

 

「お兄ちゃんがいつまでも」

 

「ん〜実に興味深い!実に興味深い!」

 

「これを見てください!!!」

 

あっ、さっきから写ってたさかなクンの声に似た人が怒った。そしてそこからスクリーンが出てきてそこに映し出された物は…

 

「しずちゃん!?」

 

これはやっぱり捕まってたってことか!」

 

『ほう!姫の名前はしずちゃんと言うのか』

 

画面が移り変わり、多分怪魚族の親分なのか分からないおっさんヅラが画面にドアップで出てきた。

 

「お前がしずを攫ったんだな!」

 

『ふん…我こそは怪魚族の王ブイキンである。お前達の姫は預かった。』

 

僕達の懸念通り、このおっさん…ブイキンはしずちゃんを人魚族の姫と勘違いしていた。

 

「その人は!!」

 

「ソフィアさん!」

 

「のび太君?」

 

「今は黙ってて、あいつに本当の姫がここにいると分かったら、しずちゃんがどうなるか分からないでしょ?それにしずちゃんは肝っ玉が座ってるから、あんなの怖がらないよ。」

 

「…冷静を失ってたわ。ありがとう…」

 

「いえいえ…それで?何が目的だ?」

 

僕はソフィアさんを落ち着かせ、ブイキンに語りかけた大方の予想は着いてるけどね。

 

『剣を渡せ!今すぐ人魚の剣を渡せ!さもなくば!』

 

ブイキンはさらに映像を変えて、しずちゃんやそこにある柱を電流で攻撃した。しずちゃんは、怖気づかずにブイキンを睨みつけていた。反吐が出る!そう思った瞬間映像は消えた。クソ!

 

「ソフィアさん!あそこはどこに?」

 

「…西の方にある壊れた会場よ。私達も滅多に行かない所」

 

「ドラえもん。」

 

「うん…」

 

「…のび太君達は何もしなくていいわ。」

 

「何言ってるの?」

 

「ここは私が行きます!」

 

ソフィアさんは、真面目な顔してそう言い残して、部屋から出ていった。多分ソフィアさんは自分が本当の姫だと名乗りを上げてしずちゃんを助けるつもりだろうな。誰がそんな事させると思うんだ。

 

「のっくん。」

 

「わかってる。行ってくるよ。」

 

「……本当は行かせたくないんだからね!のび兄!」

 

ははは…直ちゃんはさっきのソフィアさんの発言で僕とソフィアさんを2人きりにさせたくないんだろうな。でもこればっかりはソフィアさんを1人にする訳には行かない。

 

「はり!僕が行きます!」

 

「ごめんハリ坊を誰か捕まえてて…って言う前に捕まってたか」

 

ハリ坊が行こうとしたから、僕は頼もうとしたら、和人に捕まっていた。ハリ坊は暴れてる。ごめんねハリ坊。僕は今度こそ部屋から出ていこうとしたら。

 

「のび太さん。」

 

次は女王様に声をかけられた。

 

「ソフィアを頼みます。」

 

女王様は微笑むようにそう頼んできた。ははは、これは気合いを入れて説得しないと行けないね。僕はそう思いながら、走ってソフィアさんの所へと向かった

 

 

ーーーーーーー

 

「ソフィアさん!」

 

のび太君の声が聞こえ後ろを振り向くと、のび太君がいた。

 

「のび太君?さっきも言ったでしょ私が行くの!」

 

「自分が名乗り出て、しずちゃんが解放されると思うの?」

 

「でも!!のび太君も反対する気なのね?反対するなら来ないでちょうだい!」

 

「そんなんで僕が引き下がるわけないでしょ?そんな凄みはしずちゃんで慣れてるし、何より今ソフィアさんまで捕まりに行かせるような事を僕が許さない、それにソフィアさん1人で抱え込んでみんなが無事ならそれでいいって考えてるでしょ?」

 

のび太さんは、私がやろうとしてる事にわかったのか、少し怒りながら言ってきた

 

「そうよ!私1人の命だけで静香さんが助かるなら、私はいくらでも渡すわ!」

 

「ソフィアさん1人の命で事足りると思ってるの?」

 

のび太君が言った瞬間に私はのび太君を殴っていた。

 

「やめてよ!そんな事言うの!次言ったら許さないわ!私はそれを止めようとして名乗りをあげるのよ!静香さんは何も悪くないのに何故捕まらないといけなかったの!?私があの時ティアラを渡さなかったら!静香さんはこうはならなかったのよ!悪いのは全部私なのに!」

 

私があの時ティアラを静香さんにちょっとでも貸そうと思ったのがいけなかったんだ!

 

「じゃあ。何で君は命かけてんだよ!!あいつを見ればわかるでしょ!1番にやんなきゃいけないことくらい僕だってわかるよ!」

 

のび太君が言おうとしてることはわかる私1個の命じゃ無意味だと、人魚の剣を渡さないと結局は同じ穴のムジナなる事くらいわかってる!

 

「なら!私はどうすればいいのよ!人魚の剣何てどこにもないし!私が行かないで静香さんを誰が助けるのよ!!」

 

私は涙を流しながらそう言っていた。私が行って解放されるなら命はいらない!

 

「僕達の命くらい一緒にかけてよ!仲間だろうが!!」

 

「はっ…のび…のび太君…!?」

 

「だから1人で何もかも抱え込まないで!僕達は君を見捨てないからさ!」

 

のび太君がそう言うと、いつの間にか来ていた和人君達と並んで立っていた。

 

「ソフィアさんには僕らがついてる。だから人魚の剣を一緒に探そう!」

 

のび太君は私に微笑みかけながら手を差し出してくれた。私はその手を掴み、溢れる涙を抑えながらこう言った。

 

「のび太さん…みんな協力して…」

 

「そんなの…」

 

《当たり前だ!》

 

私の言葉にみんな応じてくれた。私は、1人で行くのをやめて、皆で協力する事にした。あんな馬鹿な事を感がなければよかった。最初からみんなの協力を仰げばよかったんだ。だから…ブイキン待ってなさい!人魚の剣を見つけて、静香さんを取り戻すわ!

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