ドラえもん のび太の彼らとの大冒険   作:雷神 テンペスタ

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はい。やっちゃいました。予見なくのび太に後付けで能力を付け加えました。それに伴い他キャラも本作には出ます。本当にやっちゃいました。いきなりの事で混乱すると思います。それが何かは本編へ。


視点はほぼのび太で和人、ソフィアさん、少し(初)ドラえもんです!

文字数が2万超になっています。




第27話人魚大海戦〜剣技の時〜

「ーーーーーーーそれで、人魚の剣をどうやって見つけるかだよな。」

 

ソフィアさんの説得も終わり僕を含んで和人、ドラえもん、ドラミちゃん、美夜子さん、直ちゃん、スネ夫、ソフィアさんの8人は広場で話をしていた。あと服も人魚になれる服に着替えている。しずちゃんの元に行くのに普通の格好じゃ締まらないしね。それに和人の言う通り、人魚の剣を見つけないと事は始まらないし

 

「あのぉ…さっきから気になってたんだけど、人魚の剣ってなぁに?」

 

ドラミちゃんが申し訳なさそうに聞いてきた。あっ、そういえば説明してなかった。僕らはドラミちゃんに全てを話した。

 

「そんな感じだったのね。」

 

「それでソフィアさん、人魚の剣はどんな形なの?」

 

「ごめんね。誰も見た事がないの。でも言い伝えでは、真珠のように光り輝く美しい剣だと聞いているわ。」

 

何だか、余計にわからなくなった気がする。

 

「じゃあこれね![インスタントパール]!」

 

ドラミちゃんが出したのはアコヤガイによく似た道具だった。ドラえもん曰くこれ真珠は作れるらしいけど、欲しいのは剣だからなぁ…ってあっ、そういえばポケットの中に…あった。

 

「じゃあこれを真珠にしたらどう?」

 

僕が出したのは風船型の剣で膨らますと意外とでかくなる。

 

「何でそんなの持ってんだ?」

 

「海賊ごっことかしたいなって前に思ってたけど、結局使わなくて」

 

「のっくんらしいっちゃらしいけど。小5でそれ持ってるの。のっくんくらいよ?」

 

えぇ…何かバカにされてる気がする。しょうがないじゃん。海賊ごっことかすんの楽しいしさ。

 

「まぁ、いい考えではあるね!」

 

「そうよ!誰も見たことがないのよ!」

 

「まぁ…それもそうか。じゃあ膨らますか!」

 

そして膨らんだ風船型の剣をインスタントパールに入れた。そしてドラえもんから逃げろと言われたから少し遠い場所まで来た。確かにすごく暴れてるから逃げた方が良さそう。インスタントパールを見ていると踊っているように暴れていて最後には空気を吸うようにして膨らんだら、プシューと言いながら萎んだ変な空気を出しながら。

 

「ゴホッゴホッ!逃げろってこれの事?あんま意味なかった気がするんだけど」

 

「タケコプターで上に行けばよかったね。ゴホッゴホッ」

 

そして、インスタントパールが口を開いて、中から出てきたのは綺麗な真珠をした剣になった風船型の剣だったって長いな。

 

「はい!いっちょあがり!」

 

「のび太君のお陰ねありがとう!」

 

ソフィアさんは僕に手を握りながら、そう言ってくれた。

 

「ははは!これでしずちゃんを救えるね!」

 

「ええ!やっぱりみんなに協力を頼んで良かったわ!」

 

ソフィアさんは嬉しそうに皆の顔を見て、そう告げた。うんうんこれで…

 

「それはいいのだけれど、ソフィアさん?いつまでのっくんの手を握ってるの?」

 

「え?別にいいじゃない?何かご不満でも?」

 

「不満は大ありよ?早く手を離して?」

 

美夜子さんがいつまでも僕の手を握っているソフィアさんに笑顔で(なお目は笑っていない)そう言ったら、ソフィアさんも応戦して、笑顔で(こちらも)さらに腕を組んできた…あれぇ!?この流れでしずちゃん助けに行くんじゃないの!?

 

「おい、ドラえもん…まさかと思うが?」

 

「…ソフィアさんものび太君に落ちちゃった。」

 

「…はぁ…先が思いやられる」

 

「何でのび太ばっかりぃ!!」

 

横を見ると和人がドラえもんに何かを聞いていた。横のスネ夫は恨めしそうに僕を見ていた。話してないでこれを止めてよ〜…

 

「って言い争って場合じゃないでしょ!しずちゃんを助けに行くよ!」

 

「それもそうね。話はしずちゃんも交えてね」

 

「そうね」

 

えっと…2人の間に冷気というか吹雪が吹いている…ように見える…これいつまでも続くのだろうか…先が思いやられる気分だよ…お前が言うなって?言わせてくれよ…

 

「私も忘れないでください!」

 

「お前…絶対後ろから刺されるぞ?」

 

後ろからそんな声が聞こえた…ははは、僕もそう思うよ…あれ?これしずちゃんも、それに今はいないけど、あーちゃんも交えたらやばい事にならない?…よーし!しずちゃんに救出に集中しよう。そうしよううん…え?現実逃避をするなって?…そうします

 

「じゃあ!しずを救出しに行くぞ!」

 

「「「「「「「おーー!」」」」」」」

 

「ソフィアさん…すいませんがあとは僕達でやります。潜水艇を1隻貸してください!」

 

ドラえもんは、ソフィアに向けてそう言った。確かに今ソフィアを一緒に連れていく訳にはいかない。あの説得は身代わりになろうとしてたソフィアさんを止めるためのものだし、行かせられない。

 

「さっきも言ったでしょ?私も行きます。」

 

「だから。ソフィアさん!さっきも言ったけどあなたは、この国を人魚族を率いていくんだ!行かせる訳にはいかないよ!」

 

「さっきのは私が1人で行く事を止めててくれたんでしょ?それに静香さんを1人を守れなくて、この国を守る事もできません。協力してくれるんでしょ?だから私達の仲間を助けに行きましょう!」

 

…これだけ言われちゃ、断れないよなぁ。はぁ…説得してる時の僕を殴りたい気分だよ。それにソフィアさんの目はキラキラを増している。迷いも何もない目をしていた。…美夜子さんのママが倒れた時の美夜子さんの目にそっくりだし。

 

「姫様!」

 

「ハリ坊?」

 

いつの間にかいたハリ坊がソフィアさんを呼んだ。一体どうしたんだろう?

 

「また邪魔する気なの?」

 

ソフィアさんは少し怒ったように、ハリ坊に言った。違うよソフィアさん。ハリ坊は…

 

「違います!お願いです!お供させてください!姫様をお守りするためなら、ハリ坊、どんな事でも致します!」

 

以前のハリ坊の目は、僕達に向けては嫌悪、疑いといった『負の感情』しかなかった。でも今は違う。ハリ坊の目には、決意、忠義、そして信じようとする『正の感情』の目になっていた少しは僕達は地上人を信じてくれるようになったのかな?でも1人で張り切ってるって感じだなぁ。ドラえもんもそう思ったのか僕に顔を合わせた。僕が頷くと…

 

「また張り切っちゃって、1人で頑張ろうとする事は素敵な事だよ?…さっきソフィアさんにも言ったけどね。1人で抱え込んでも心が壊れちゃう。だから…」

 

「そう。これはさっきソフィアさんにも言ったけど、僕達の命くらい一緒にかけてよ。仲間でしょ?」

 

「それにな。可愛げのないハリセンボンだがお前がいないと何か張り合いないし、つまんないしな

 

和人は、ハリ坊に向かってそう屈託のない笑顔で和人は語り掛けた。和人そこまでハリ坊を見てたんだ。なんだろう。最近僕と和人は一緒にいない気がする。この国に来てからかもしれないけど。何か和人が遠く感じるなぁ。

 

「…親友が何か離れてるって思ってない?」

 

「……なんでわかったの?」

 

僕が思っている事を美夜子さんがわかったのか小さく話しかけてきた。

 

「私は何でもわかるのよ!」

 

「魔法使えないのに?」

 

「それとこれとは話が別です。…別に和くんは、のっくんといたくないと思ってないでしょ。少し離れたくらいで親友との距離が無くなるわけじゃないんだから。」

 

「そうだけどさ。」

 

「だからそんな考えさっさと捨てなさい?和くんとのっくんは唯一無二の親友同士でしょ?」

 

「……まぁ…それもそうか、ありがとうね。美夜子さん。」

 

「いえいえ!…あっ!この件が終わったらデートしよ?」

 

「……ここぞとばかりに言ってきたね。」

 

「こうじゃないと、ライバルがどんどん増えていくからね。…アピールしないと」

 

最後のは聞こえなかった事にするよ…ってそういえば直ちゃんとも遊ぶ約束してたっけ…まぁ…この件が終わってからでもいいかぁ。

 

「頼りにしてるわよ!小さな隊長さん!」

 

僕と美夜子が話してる間にソフィアさんとハリ坊の中も元サヤ戻ったみたいだった。よしこれで準備は整った。

 

「のび太!」

 

「和人?」

 

「俺達で助けようぜ!しずを…そして!この国をな!」

 

和人はニイっと笑いかけてきた。僕は何を馬鹿な事考えてたんだろうか。美夜子さんの言う通りだよね。たとえ離れたとしても僕と和人の友情は途切れない。もちろん皆との友情もね?これから先何があろうと僕達は親友である事を今は心に決めた。まぁ…ずっとしてたけどね

 

「うん!そのつもりさ!」

 

 

ーーーーーーー

 

 

僕達は潜水艇を1隻借りて作戦会議をしていた。ハリ坊はやっぱり軍を率いていた事もあり、どんどん作戦を練ってくれた。まず先発隊は僕、和人、ドラえもんの3人だ……うーん?何か息苦しい。

 

「どうしたの?のび太君?」

 

ドラえもんは心配になったのか、聞いてきた。

 

「何か…はぁ…はぁ息苦しい。それにちょっと頭もフラフラするし。」

 

「私も確かに、息苦しいわ。」

 

「そういや、俺もさっきから息苦しいな」

 

「んーー?あぁ!!!しまった!テキオー灯の効き目切れかかっているんだ!」

 

ドラえもんは慌てて僕達に再度テキオー灯をかけてくれた。でもこれが僕達に起きているんだとしたら…は!

 

「しずちゃんも危ないよ!?」

 

「あと30分しかない!?」

 

「急ぐぞ!手遅れになる前に!!」

 

僕、和人、ドラえもんは、さっきのハリ坊の言った通りに先にしずちゃんの元に急いで向かった。ちゃんと伝説の剣(仮)を持って、急いで行った先にはブイキンはいなくて他の怪魚族と謎の人物がしずちゃんと一緒にいた。誰あの人?

 

「静香姫様!お迎えに上がりました!」

 

「何だ、子供じゃないか。」

 

「舐めた真似しやがって」

 

怪魚族の2人が僕達に向けてそう言った。舐めてんのはそっちだろ?ボスじゃなくて他のやつがいるなんてさ。

 

「ブイキンはどうした!」

 

「ふん!お前達の相手などこのトラギス様で十分だ!」

 

…相手は僕達の事を舐め腐った風に言った。よしいいよそっちがその気なら僕の師匠の剣術…時雨蒼燕流(しぐれそうえんりゅう)でその舐め腐った根性叩き直してやるよ!…まぁ、今それをやるには時雨蒼燕流用の剣がないから無理なんだけど…

 

「それより!人魚の剣は持ってきたか!」

 

「ここに入っている!」

 

「よーしこっちよこせ!」

 

何当たり前のように無交換でやろうとしてるんだ?どこまでも僕らを舐めてる。…キレてもいいよね?いいよね!?

 

「ダメだ!姫様と交換だ!」

 

僕がキレかけていると和人がそう言った。…僕が冷静にならないとね。ってあ、何か話し合ってるし、隣のやつは剣に手をつけてる。短気だねぇ…僕が言えないか。ていうかしずちゃんが苦しそうにしてる!?時間がない証拠だ!早くしてくんないかな!?

 

「よーしそこで交換する!」

 

トラギスは、そう言ってタコかイカの中間的なやつを階段の真ん中に置いた。ていうかあれはしずちゃんが入ってる物も持ってるし、アレがきっとあの一部あった機械の本体なんだろう。

 

「よしいけ!そこの青いふぐ!」

 

そのネタ飽きたし、しずちゃんが危ないからドラえもんは急いで行った。

 

「なぜ止まる!」

 

しかし真ん中に行く手前で止まった!くそ!まず本当に剣を見せてからだな!!焦っている時に限って!!

 

「剣が先だ!青いふぐ!」

 

「僕は猫!」

 

ってそんな言い争ってる場合じゃないでしょうが!?僕はしずちゃんが心配で和人と共にしずちゃんの元に向かって行った。そしてドラえもんの隣に来てから、ドラえもんは剣を見せていた。

 

「さぁ!しずちゃん…姫様を…って何をする!!」

 

あの怪魚族共!?いや命令したのはあの謎の男か!僕は一瞬あの男を見たが、急いでしずちゃんの方へと泳いで行った。下からドラミちゃんの声が聞こえた。

 

「のび太!」

 

「うん!ドラえもんテキオー灯貸して!」

 

「え?うん!」

 

僕はテキオー灯を貰い全速力でしずちゃんの元へ向かい、しずちゃんにテキオー灯をあびせた…ホッ。

 

「はぁ!のっちゃん…?」

 

「しずちゃん?大丈夫?」

 

「何とか命拾いしたな。」

 

「ふぅ…」

 

「和くんにドラちゃんも…あっ!」

 

しずちゃんは僕達に気づいたけど、さっきのトラギスが居る階段の先を見ていた。だけど見ているのは、トラギスではなくあの男を見ていた。それも親の仇を見るような憎悪に満ちた目で…あの男は一体?

 

「あなたの言う通りに行ったな!()()()()殿!」

 

…今トラギスはなんて言った?

 

「俺の思った通りだ。テキオー灯の効き目を予期していたあいつらは、焦ってみすみすこの剣を手放した…面白いなぁ…この…SHOWは!」

 

男がこっちを見た瞬間、謎の既視感と嫌悪感を覚えた。いやこの感覚は前にも…まさか!

 

「しずちゃん!あいつは!」

 

「うん…今逃げ待って行方不明になってた。()()()()()()()()()本人!のっちゃんあいつを止めて!あいつはこの地球を滅ぼす気なの!!」

 

まさか、ここであいつが暗躍していたなんて…そうかあの機械は地球ではまだ見つかってない金属…ヴァサゴの生まれ育った時代は隊長さんが言うには24世紀。ドラえもんが居る22世紀よりも先の未来から来た存在だ。それなら合点がいく、22世紀のドラえもん達が知らない金属だって、24世紀には見つかるはずだ。

 

「のび太君久しぶりだね。ピー助は…元気かな?」

 

「ピー助は白亜紀にいる。お前に手出しはさせないぞ?」

 

「和人くん…ふんもう、あんな恐竜には興味が無い。俺がピー助を取り引きしたのは、あの三下の命令だ。」

 

三下…ドルマンスタインの事か、あいつ元上司にも何も未練がないみたいだな。こいつは一体何がしたいんだ。

 

「ヴァサゴ!お前は一体何をしたいんだ!!」

 

「静香くんには言ったが、俺は…血生臭い争いが見たいんだよ!血で血を洗うそんな戦いをな!!」

 

「させると思うか!」

 

「ヴァサゴさん!もういいっすか!やっちゃっても!」

 

ヴァサゴの周りの奴らが剣を携えながら、そう言っている。反吐が出そうだ。

 

「…まぁいい。好きにしろ。アディオスのび太君。俺とトラギスはこれをブイキンに渡すのでね。…偽物だとしてもな」

 

僕は最後の言葉を聞いて、やつにはあれが偽物だと気づいたと悟った。それを知ったらまたブイキンが何かを仕掛けるんじゃないかと思い僕は…

 

「ヴァサゴぉぉぉぉ!!」

 

ヴァサゴの名を口にしながら猛スピードでヴァサゴの元に行こうとした。しかし…

 

「行かせると思うかの?」

 

剣を携えた老人の怪魚族に止められた。くそ!この人を倒さなきゃいけないってのか!

 

「のび太君!これ!」

 

ドラえもんが何かを渡して来た…ってどうやってここまで来たの?は、いいとして僕はドラえもんから受け取った物見て、驚愕した。そうこれは…

 

時雨金時(しぐれきんとき)?」

 

「君のお師匠が何かあった時にって!預かってたんだ!」

 

「師匠が?」

 

あの人はこの事を予期していたのかな?…いつも天然ボケの激しい師匠が?いややる時はやる人だし。まぁ…これで戦えるね。時雨蒼燕流は… 完全無欠最強無敵って言われてる流派で師匠は分派の1つを師匠の父から継承しており、9代目らしい。僕はそれを全て教わっているから次の継承者はお前だなって呑気に言われた。あと何で白亜紀や魔法の世界、地下の時に使わなかったのかは、時雨蒼燕流を使うには剣が必要なんだ、それも真剣。残念ながら、3つの事件の時は、刀を手にする事が難しかったし。時雨金時は師匠が持ってたしね。それとこの流派にはもう1つ顔があるそれは…

 

「行くぞ!」

 

うわ!考えてるうちに相手の剣士が来た!?僕は人魚モードを解いてから、時雨金時を抜いた。時雨金時は普段は鋼鉄製の竹刀だけど時雨蒼燕流で抜いた時のみ刀身がつぶれ真剣に変形する特殊な日本刀で時雨蒼燕流継承者が代々受け継いできたと師匠から聞いている。

 

「ほほう?普通の竹刀かと思えば、真剣に…お主もやるようじゃの」

 

「あなたもね。おりゃ!」

 

僕は、そのまま後ろに行き、距離を置いた。こうもしないと技も出せないしね。そして僕と彼は動いた。僕は距離を詰めながら、技名を叫んだ。

 

鮫衝撃(アタッコ・ディ・スクアーロ)!!」

 

この技は渾身の一撃を衝撃波にかえて相手の神経を麻痺させる衝撃剣だ。これは師匠が師匠の師匠の技で真似て作った技だ。僕も一応他にも技作っている。時雨蒼燕流はそういう流派だからね。でも相手はそれをすんでで避けた。この人見た目によらず中々やるな。僕が舐めていたかもしれない。

 

「その技はいい技であるな。」

 

「僕の尊敬する師匠の技だからね。次で決めるよ。」

 

「そうはさせぬ!」

 

相手は剣を交えてから、斬りかかってきた。いい太刀筋だ…。何も迷いもないそんな太刀筋…何でこの人はあんな下劣な怪魚族に手を貸してるんだろうか…ヴァサゴに何か弱みを握られてるとか?…あいつは姑息なやつだ。

 

「どうした!剣に迷いが見えるぞ!」

 

「そ、そんなことは無いぞ!」

 

相手は僕の心がわかったのか、そう言ってきた…剣士は剣を交えると迷いがあるとすぐにわかるからね。相手はやはりわかったのか…

 

「ふん!そんな弱い太刀筋で迷いがないとでも言うのか!」

 

…そうだ師匠に言われていたじゃないか!

 

【いいか。のび太。剣の戦いをする時は迷いを払え!戦う時は相手に敬意を表して、戦うんだ。俺も師匠に言われてたよ。ヘラヘラしてないで来い!たたっ斬るぞ!ってな】

 

僕は師匠の言葉を思い出して、勝負に集中した。ヴァサゴの事も今は忘れろ。相手に集中するんだ。僕は目を開け、次の技を口にした。

 

「《時雨蒼燕流“特式”十の型》燕特攻(スコントロ・ディ・ローンディネ)!!」

 

「カハッ!?」

 

この技も師匠が師匠の師匠の100番勝負のDVDを見て生み出した型。鮫特攻(スコントロ・ディ・スクアーロ)をヒントにしており、技の入りも同じ。しかしこれは鮫特攻(スコントロ・ディ・スクアーロ)とは違い水の力を利用する。燕の名がついてるようにつばめがえしのような要領でやっていて、水をえぐるように巻き上げながら突進する。ここは海底だし、十分最適な技でもある。

 

「お主は…迷いを打ち消し、わしを打ち負かした…トドメをさせ…その流派そのための物だろ」

 

この人の言う通りこの時雨蒼燕流は戦国の時代に生み出された殺しの剣技で継承者は自ら「最強」を謳い、それを狙う刺客から守り抜くことを宿命付けられる。才能のある継承者が途絶えたときは失われる危険性もあることあるから「滅びの剣」と例えられると師匠から言われた。複数の弟子が継承することも可能であるし。師が弟子に型を教えるのは1度きりという掟が存在する。僕のはさっきも言ったように分派の1つを師匠から教えて貰ってるけど…

 

「トドメは刺さないよ。僕らはそんな事望まないからね。」

 

「ふん…世迷い言を…いやお主の剣からもわかる…な」

 

目の前の剣士さんは、傷を負いながらも少し微笑んだ、やっぱりこの人は優しそうだ。

 

「剣士さんどうして、あなたは…」

 

僕は剣士さんに聞いた。この人の目は優しさ、そして慈愛に満ちている目だ

 

「俺の家族が、ヴァサゴのやつに…人質に取られているのだ…だからわしはこうするしかなかった…」

 

「あいつに?」

 

僕の予感は、悪い方に当たっていたみたいだった。…ヴァサゴのやつ!どこまで腐ってるやつなんだ!…そうだ。一番最初に聞く事を忘れていた。僕は剣士さんにこう聞いた。

 

「剣士さん…あなたの名は?」

 

「剣士として、最初に言うべきじゃったの。わしの名はカシバルと申す」

 

剣士さん…いやカシバルさんは、傷を負いながらも姿勢を正しくしながら、そう言ってくれた。

 

「僕は野比のび太、いい太刀筋でした。カシバルさん。」

 

「わしもそう思っておったよ。君は一瞬迷いが生じたが、一瞬のうちにその迷いを断ち切り、ワシに真っ向から挑んできたのだからな。」

 

「僕の時雨蒼燕流は完全無欠最強無敵ですから!」

 

「そうか…お主はいい師匠にに巡り会えたようじゃの…もっと若ければお主と剣を切磋琢磨に修行したかったものじゃ……が!?」

 

「なっ!?」

 

カシバルさんが言った瞬間だった。突如としてカシバルさんの胸を光の矢みたいなのが刺した。そしてカシバルさんから血が溢れ出した。奥を見てみると、ヴァサゴが気味の悪い笑みを浮かべながら、こっちを見ていた。それを見て全て理解して怒りが溢れ出した。

 

「お前はァァ!!!どこまで外道なんだ!!!ヴァサゴ・カザルス!!!」

 

「そのまま円満に終わらすと思ったか!それとカシバルさんよ!おめぇの家族!殺しといたからな!」

 

「なん…だと!?」

 

「おめぇの目は、気に食わなかった!ただそれだけだ!」

 

「おぬしは…本当に…外道じゃの。」

 

「なんとでもいいな。じゃあな!今度こそアディオス!のび太君!」

 

「ヴァサゴ!!!」

 

「のび太…殿!」

 

僕はヴァサゴを追う前にカシバルさんが腕を掴んだ。そうだ!あいつを倒す前にカシバルさんを!ドラえもんの道具で何か出来るかも!

 

「ど、ドラえもん!カシバルさんのこの傷を治してよ!」

 

「のび太君…僕の道具じゃ…もう」

 

「な、何言ってるんだよ!ドラえもんの道具は何でも治せるんだろ!!」

 

「のび太…殿!」

 

僕がドラえもんに詰め寄っていると、カシバルさんに止められた。

 

「わしの事は気にせず…早くヴァサゴを倒…すんじゃ!」

 

「でも…そんな事したらカシバルさんの命が!!」

 

僕は必死で、カシバルさんに言ったが、カシバルさんは首を振りこう続けた。

 

「どうせ…老い先短い…命じゃ…わしは…最期に君のような…剣士と…剣を交えて…本当に…楽しかった…剣を交えただけじゃが…わしはお主を長年の友と思った。」

 

カシバルさんは、僕の手を掴んでそう言ってくれた。僕も思ってるよ。だから!

 

「そう思うなら!命をあきらめないでよ!また剣を交えようよ!」

 

「嬉しいのぉ…のび太殿…必ずヴァサゴに一太刀入れて…くれ…」

 

そう言ってカシバルさんの手は力を失い、僕の手から落ちた…

 

「うぅ…カシバルさーーーーーん!!!」

 




雷神「ふぅ…人魚大海戦長かった。」

銀「あぁ…確かに長かった…があれはどういうことだ?」

雷神「突然思いつきです…」

銀「設定にも付け加えとけよ?」

雷神「いえっさー」

銀「しかしまぁ、15話目でいきなりあんなことすりゃ驚くぜ?それに何か変えたろ?」

雷神「のび太が戦ったヴァサゴが何代目かを追加しました。」

銀「今後のためか?」

雷神「いつか出るかもしれないしね。」

銀「…そうだな。では次回もお楽しみに!」





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