「ーーーー兄!のび兄!!」
「んあ?」
「あっ、起きた!お兄ちゃん!のび兄が起きたよ!」
目が覚めると、直ちゃんがいた。そして奥には和人も。…そうか。ヴァサゴを倒して、僕も気絶したんだ。…それにしても
「よくあそこがわかったね。」
「探してたら、おっさんが倒れてて、奥を見たら。」
僕とヴァサゴが倒れていたと…って!
「ヴァサゴは!?」
「ん。」
和人は、親指で後ろを方をさしていた。それを追っていくとまだ気絶しているヴァサゴがいた。ロープでぐるぐる巻きにされて。なんて言うかシュールだな。って今はヴァサゴはいいんだ。
「今の戦況は?」
「ブイキンが今人魚の剣を手に入れて大暴れしてるの!」
「は!?」
僕が今の戦況を聞くと直ちゃんにそう言われた。ってなんでそんな事に!?
「…お前がいなくなってからだ。」
和人が教えてくれた。怪魚族に人魚族は圧倒的に不利となり、何とたった1時間で人魚族の兵士は半分になったらしく、そんな時にソフィアさんが祈りをした瞬間に人魚の剣が現れたという。その人魚の剣は、近くにいたブイキンの手に渡ってしまったらしい。
「だから、悪いがのび太。」
「わかってるよ。」
怪我はドラえもんが治してくれたらしい。そして今はいないドラえもん、ドラミちゃん、スネ夫、美夜子さん、しずちゃん、ソフィアさん、ハリ坊は暴れているブイキンを必死で食い止めているらしい。休んでる場合じゃない。ドラえもんはどこまでドアは置いて行ってくれていた。僕は立ち上がって、ドラえもんが巻いてくれた。包帯をとった。傷は治っていた。きっとドラえもん応急処置は迅速だったんだ。肩が動くかどうかを確かめてから、僕は時雨金時を持ち…
「最終決戦だ!」
ーーーーーーー
「ハッハッハ!!逆らう者は容赦しない!!この俺様が、全宇宙の支配者となるのだ!!ぐはははは!!」
ブイキンは人魚の剣を持ちながら、暴れていた。ブイキンが放った衝撃波で海には大荒れになったが、幸いな事に僕の作った水よけロープがその部分だけ何もないようになっていた。そして僕は[手ばりDXVer.]を使い、流れていたみんなを助けた。のび太くん!和人くん!直ちゃん早く来てくれ!!君達が来ればこの戦況は変わるはずだ!
ーーーーーーー
「……なんでこうなるかな!?」
僕がどこまでドアに入るとそこは大荒れになっていた海だった。当然和人と直ちゃんとははぐれた。解せぬ。幸いな事にここはあの岩場の所で、流れる海に抵抗できた。ふう、まぁ流されそうになるのは変わんないけど、和人達は無事かな。
「のび太君!?」
後ろから声が聞こえ、そっちを振り向くとソフィアさんがいた。あぁ!無事ってわけじゃないか…
「あの男を倒したのね!良かったわ!」
「まぁね。ソフィアさんごめんね。」
「いいのよ…恐ろしい。あの剣の威力は計り知れない。のび太君。このままじゃみんなが!これで終わりなんだろうか…」
…この絶望的状況でソフィアさんの目にはあのキラキラさがなくなっていた。諦め、絶望、憎悪、『負の感情』に満ちていた。…僕がヴァサゴと戦っている間にこんな事になってしまったんだ。僕は意を決して、ソフィアさんに話しかけた。
「ソフィアさん。剣は絶対に取り戻すよ。だからそんな目をしないで!」
「の、のび太君?でもあなたは、あの男と戦って痛手を。」
「僕は確かにあいつと戦って肩にも傷ができた…けど!ソフィアさんに言っておいて僕は皆と一緒に決戦に行かなかったし。これはみんなを置いていった僕の罰だよ。」
「でも」
ソフィアさんは、僕の肩を見ていた。治ってるはずだけど、あぁ…少し傷が開いてる。こんな事気にしちゃいけない。
「…ソフィアさん」
「え?」
「僕は今度こそ皆を置いて行ったりしない。だからソフィアさんは諦めないで!」
「のび太君…ええ…そうね!今度こそみんなでやりましょう!」
良かった。ソフィアさんの目に、希望、勇気といった『正の感情』が戻ってきた。僕とソフィアは互いの手を握った。そして…
「何これ!?手?」
大きな手みたいなのに捕まった。そしてその手が離され周りを見ると昨日ドラえもんが出した水よけロープの中にいた。はぐれていた和人、直ちゃんを含め全員がここにいた。
「ドラえもんの道具?」
「[手ばりDXVer.]だよ!」
「そっか…」
ドラえもんはそれだけ言うと、ポケットにしまい込んだ。
「聞いたわよ。ヴァサゴとの決着をつけたのね?」
「うん、ドラえもんから聞いたんだね?」
「直ちゃんからもね。きつく縛ったからそう簡単には逃げれないって。」
確かにあいつすごくきつく縛られていた気がする。
「そうでもしないと、」
直ちゃんは笑顔で言っていた。何だか直ちゃんの将来が心配だなぁ。…ってなんて世間話をするためにここに来たんじゃないって。
「お兄ちゃん!」
するとドラミちゃんがタケコプターをつけた状態で上から来た。どうしたんだろう?
「ブイキンをここに呼び寄せられないかしら!」
「「「「「「「「「え!?」」」」」」」」」
「そうですね!水が無ければ、人魚の剣も使えないはずです!」
あっ、そういう事?でもこの水避けロープの幅はせいぜい10メートル前後とてもじゃないけどここにブイキンは呼べない気がするんだけど。
「あっ!そうだ![架空水巻き添えガス]を…あ!1発ででた!」
って何1人で喜んでんのドラえもんは?
「どうするのそれを?」
「これをブイキンに浴びせてやるのさ!」
あぁ…そうすれば、架空水の中にブイキンを入れることができるね。
「でも、それを使うには架空水を先に!」
「ドラミちゃん。多分ドラえもんはポンプのスイッチは入れたまんまだよ?」
「え?そうなの?」
「うん!」
「そういう事なら!」
ドラミちゃんはドラえもんのポケット経由で1回僕の部屋に戻ってポンプを取りに行った。ドラミちゃんが取ってくる間にドラえもんの考えた策を聞いた。まぁ至って単純…それは…
「サーフィンをしながら、巻き添えガスを使うかぁ…単純明快なこっちゃな?」
「まぁ、ドラえもんらしい策って言えばそうだけど。」
ドラえもんとスネ夫、美夜子さんが巻き添えガスをブイキンに浴びせに行き、急いで近くの島まで行く、ブイキンは追ってきた。水と一緒に、僕はさっきの戦いのダメージが少し残ってて、ソフィアさんに手を引かれながらタケコプターで飛んでいた。いやここまでダメージがあったとは思ってなかったんだよ?ほんとだよ?そして…島に辿り着いた…ソフィアさんに雑な置かれ方をしたけど…ブイキンは水柱の上に立っていた。
「ドラミちゃんは?」
「まだ。その前に!これ付けて!」
ドラえもんはみんなに架空水体感メガネを渡した。ソフィアさんはこれを付けたら驚いていた。…あれ?そういえばソフィアさんって最初に来た時架空水巻き添えガスを浴びて、架空水を泳いでたはずじゃ…
「ドラえもん、巻き添えガスの効き目って何時間で解けるの?」
「あー…うん。ざっと3時間したら巻き添えガスの効き目は切れるよ。」
「まぁ…それならいいや。」
「貴様ら!そこまでだ!」
やばい!悠長にしていたら目の前にブイキンが来ていた。ドラミちゃんが来るまで応戦するか?
「ブイキン!もう諦めろ!!」
ドラえもんはブイキンにそう告げた…しかし
「小賢しい地球人めが!ヴァサゴ殿を打ち倒した程度で図に乗るな!貴様らも小娘同様道連れだ!!」
考えてる暇はない!僕はそう思い、時雨金時を手に持ち、ブイキンに近づこうとしたが、ソフィアさんに止められた。
「あなたは、口では大丈夫と言ったけど、まだ本調子じゃないでしょ?」
確かにヴァサゴとのダメージは残っているけど、このままソフィアさんを行かせる訳には!
「ふははははは!!!5000年の時を経て、ようやく人魚族を始末できる!死ねー!!!」
ブイキンそれだけ言うと、人魚の剣を振りかざして衝撃波を出した。しかし何も起こらなかった。ブイキンは尚も、人魚の剣を振っていたがやっぱり何も起こらなかった…まぁここは本物の水じゃない架空水の中だ。だからどれだけ人魚の剣の力を使おうとしても、使えるわけが無い。
「どうした?人魚の剣の力ないとただの雑魚か?」
「ちっ!」
「その剣はお前が持つものでは無い!」
「さぁ!返すんです!人魚の剣を!」
ソフィアさんとハリ坊はすかさずそう言ったら、ブイキンは意を解してないのかさらに悪態をついた。
「ふんっ!この俺様の邪魔をするやつは海の藻屑にしてくれる!!」
そう言って、ブイキンは人魚の剣を振りかざしながらこちらに走ってきた。ここは僕がやろうとしたけど、ソフィアさんが剣を持ち走り出して行った。でも見た目はどうであれブイキンの方が力もあり、ソフィアさんが持っていた剣を叩き折った。
「ソフィアさ…いて!」
僕はすかさず、行こうとしたが、肩の傷が開きまた血が溢れてきた。くそ。やっぱり応急処置だから完全には治らなかったのか!
「止まれ!…人魚族よ!俺様に立ち向かってきた勇気だけは褒めてやろう。だがそれまでだ!ヴァサゴ殿を打ち倒した少年は今や動けない。この剣さえあれば、俺様が全宇宙を支配することには変わらない!ハッハッハ!死ね!!」
「名刀電光丸!!」
ドラえもんはポケットから剣を出して、ブイキンを止めて人魚の剣を飛ばした。その後ドラミちゃんが架空水シミュレーターポンプのスイッチを切った。僕達はメガネを外し、流れているブイキンを見ていた。何もない所でブイキンは回ってるように見えるからすごくシュールだ。そしてブイキンは、架空水シミュレーターポンプの中に閉じ込められた。
『頼む!ここから出してくれ!!頼むーー』
ブイキンの虚しい声がポンプの中から聞こえていた…ふう…とりあえずこれで怪魚族と決戦は幕を閉じたってわけかーーその間に女王様が、ブイキンは捕虜とし、ヴァサゴも倒したと怪魚族に言っていたーーソフィアさんは人魚の剣に近づいて行ったら…
キラーン!!
人魚の剣は、煌めき出した。海に突きつけられた人魚の剣、そしてソフィアさんが居る中心から光が出て、その光がブイキンの手によって汚されていた海を元の姿へと戻した。…これが人魚の剣が善なる人が持つと真の力が発揮されるという意味なんだ。
「人魚の剣の本当の力…」
「ええ…いつの日か私達は、この剣を持ってアクア星に帰ります。」
ソフィアさんは海を見ながら、そう宣言した。…だけど
「でも今は、怪魚族のせいで汚れきった水しか無い星です!!」
ハリ坊の言うことに間違いはない。でもソフィアさんの目は本気だよ。
「それでも私達の故郷よ!」
「はり…」
「そう!諦めちゃいけないのよ!のび太君達が…教えてくれたわ!1人で向こうとした私を諦めずに説得してくれたし!あなただってそうでしょ!だからこそ!私は諦めないわ!アクア星の事を!」
ソフィアさんは澄んだ目で純粋にそう言った。ハリ坊は最初から断る気もないからもう何も言わなかった。言っても、ソフィアさんは諦めないだろうしね。
「だから、この剣で汚れた水を元に戻し、美しい星を取り戻す!それが私達人魚族に与えられた指名なのよ!そうでしょ!ハリ坊!」
「…はい!姫様!」
「…のび太君…私あなた達に出会えて本当に良かった。それに…あなたを好きになってよかった。」
あっ…そうだった。ヴァサゴの事ですっかり忘れてたけど、ソフィアさんは僕のこと好きになっちゃったんだった。
「だから!」
「ちょっと待って」
何か嫌な予感!?
「アクア星が見つかった暁には、一緒に来てくれない?」
「「「ちょっと待った!!!」」」
ソフィアさんが言った瞬間に美夜子さん、しずちゃん、直ちゃんが待ったをかけた。…こうなるとわかったから待ってと言ったのにぃ!?
「そんな事私が許しません!!」
「みっちゃんだけじゃない。うちもだよ!」
「そうですよ!」
「…あら?いいのかしら?」
何かソフィアさんが含み笑いをして3人に、言った
「何がですか!」
「のび太君が私のお婿さんになったら、それは王になるのよ?そうすればあなた達も妃になれるわよ?」
は!?いや何どっかのトラブルチックな事言っちゃってんの!?ソフィアさん!?
「…それはいいかも」
「確かに…側室になるのは勘弁だけど」
いやいや何納得しかけちゃってんの!?っていうかしずちゃんのそれは大奥だからね!?
「のび太は前途多難だな?」
「まぁ…頑張って〜」
「くぅ!!のび太のくせにぃ!」
えぇ…男性陣はこれ止めてくんないのぉ…スネ夫に至っては、恨み言だし
「ふふ!本当にありがとう!」
ソフィアさんは屈託のない笑みを浮かべながら、僕らに向けて、そう言った。はぁ…でもこの笑顔が守れたから別にいいか…よかないんだけど。…ってあっ、あーちゃんも…今は忘れようそうしよう…
ーーーーーーー
それから僕達は、宮殿に招かれて式典に呼ばれていた。…何か地下世界でもこんな感じなった気がする。
「本当に立派になられた。これも“婿殿”のおかげだ!」
メジーナ博士?僕の方を見てそう言わないで?まだ婿じゃないし。横からの約3人の目線が怖いから、何で女王様は反対しなかったの?二つ返事で、OKしちゃったしね。まだ婚約って感じだけど。
「ええ、どうやら王位を譲る時が来たようです。」
「ハーリー!」
女王様がとうとうソフィアさんを王にする事を心に決めたようだ。
「女王…『ソフィア』に栄光あれ!」
「あっ!!」
女王様改めてオンディーヌ様がそう言った瞬間にしずちゃんが何かに気づいたように、声を出した。
「どうした?」
「昨夜の無断外泊、ママに叱られる!」
「あ。」
「げっ」
「どうすんの?」
「とりあえず、ヴァサゴをタイムパトロール隊に引き渡してからで」
ヴァサゴは起きていたが、直ちゃんの思惑通りに何も出来ないでいた。だからこそ、ドラえもんに頼んでタイムパトロール隊を呼んでもらった。
「のび太君!ありがとう!君のお陰で凶悪犯を捕まえる事ができたわ!」
白亜紀の時の隊長さんとはまた違う女性の隊長さんにお礼を言われた。今は僕一人でタイムパトロール隊の人と会っている。大所帯だしね。…菜江ちゃんや美奈ちゃんはどうなるんだろう?あの二人って監視のために来たのに。僕は隊長さんに僕は聞いた。
「あの二人はこのままこの時代に残します。あなたが知ってることはわかってますしね?」
「それならいいんですけど」
「もう質問はないですね?」
「はい」
僕は隊長さんとの話を終えてから、さっきの場所に戻った。ヴァサゴは大人しくしていた。というか何かを話したそうだな。
「ヴァサゴ。何かを話すんじゃないのか?」
「…どうやらわかったようだね。のび太君タイムパトロール隊隊長?発言よろしいかな?」
ヴァサゴは僕と最初に会った時と一緒の口調で喋ってきた。本当にムカつくやつだ。
「5分だけです」
「寛大ですな。さてのび太君」
ヴァサゴは、不気味な笑顔をまたうかべた。一体なんなんだ?
「…俺のこの名ヴァサゴ・カザルスは何世紀も続く由緒ある名なんだぜ?ちなみに俺は10代目だ。」
ヴァサゴ・カザルスの名が何世紀も続く名前?一瞬何が言いたいのわかなかった。でも一瞬にしてわかった。…師匠の所属してる組織と一緒じゃないか。それに10代目って…。
「おう?察しがついたか?初代ヴァサゴ・カザルスは君の時代の人物だ。気を付けろよ。そいつは俺より危ねぇからな?それと初代より先の俺より前のヴァサゴがお前に会うかもしれないからな。」
「なんでお前がそんな事を?」
「最後まで斬り合った中だ。それだけだよ。」
「そうか…十分に警戒はしておくよ。…最後にお前には謝って欲しい人物がいる」
「…あぁ…カシバルかぁ…悪かったと伝えといてくれ」
「心から思ってないな。」
「なんとでも思いな。…もう時間切れだ」
「のび太君もういいかしら?」
ヴァサゴが言った瞬間に隊長さんがやってきた。こいつの脳内時計どうなってんの?
「じゃあ、のび太君。本当にありがとう…あと航時法の事だけど君達には特別な許可が降りたので、ちょっとした時間をいじるのが許されます。人助けなら特にね。」
「え?」
「野比のび太、桐ヶ谷和人、桐ヶ谷直葉、剛田武、骨川スネ夫、源静香、満月美夜子、結城明日奈8名を含み、後にあなた達と出会うであろう人物にもこの特別な許可が出るわ。」
「なんですか。それは!」
「それはドラえもんに聞いてみて、じゃあもうそろそろ、行くわね。」
隊長さんはそれだけ言うと今度こそ、ヴァサゴを連れて、タイムパトロール隊本部へと戻って行った。
ーーーーーーー
「どうしたの、のび太くん?」
僕はタイムパトロール隊を見送ってから宮殿の中に戻ってきた。みんなはここに待機していた。僕はドラえもんにさっきの事を話した。
「何か隊長さんが特別な許可が降りて、ちょっとした時間をいじるのは許されますだって。」
「それって特別航時法だね。……ってえ!?それって僕達の事!?」
「う、うん、僕、和人、美夜子さん、ジャイアン、あーちゃん、直ちゃん、スネ夫、しずちゃんの9人はもちろん、今までやこれから会う人にもできる…って、あれ?ドラえもん?」
僕が話してる間にドラえもんがなにか上の空なっていた。どうしたんだろう?
「のび太さん、特別航時法は、…いいえ特時は本当に限られた人しか許されていないの。8人も許される前例なんて全くないのよ。」
ドラミちゃんが放心状態になってるドラえもんの代わりに説明してくれた。
「それってやっぱりすごいことなの?」
「すごいも何も過去に行って、その過去に干渉してもいいの。その過去に暗いのがあればね。」
「それはつまり、僕が今行っている時間改編が簡単にみんなも出来るということ。それと過去に行って過去の人との交流も許される。」
それってあーちゃんの時や魔法の世界で過去に戻ってやり直す事がもう航時法云々関係なくできるってこと?何そのチート仕様…まぁ…
「めったのことでそんなの使わないだろうし。」
「そうだなぁ。俺も。そんなに今は捨てたもんじゃないし」
「僕も」
「うちもそうかなぁ。」
「私も」
「私も!」
そんなに、特別航時法にピンとも来ないから僕を含めたみんなは、過去行っていじることは別にしない…まぁ…2回くらいやっちゃってたけど、言わずもがな、あーちゃんの時とバンホーさん達竜人達の先祖達を助けた事。ここにいない、あーちゃんとジャイアンもそう思うだろうし。
「まぁ、みんなそう言ってくれると思ってた。ってそろそろ帰らないとみんなの親が怒るから、昨日に戻るよ!」
ドラえもんは早速、特時を使おうとしていた。ドラえもんにはなぜ無いかって?ドラえもんはこの時代に来た本来の目的は僕の未来を変えることだよ?今じゃそんな事忘れてたけど。
「「もう使おうとしてるんかい!?」」
『ははは…』
「じゃあ、もう、お別れなのね?」
「違いますよ?ソフィアさん。」
「え?」
「確かに僕らは過去に戻るけど、今日になれば、この時間軸にも僕達がきっといます。それは確かにこの交流した僕達じゃないのかもしれない。けど!それでも僕達は変わらないです!」
ドラえもんはソフィアさんに向けてそう説明した。めっちゃくちゃややこしいけどね?
「じゃあ明日もあの町に行けば、のび太君やドラちゃん達に会えるのね?」
「はい!少しややこしいですけど!」
「…わかったわ。一時のお別れね?」
ソフィアさんは少し涙を流していた。いくら会えるからって、そこにいるのはここにいる僕らじゃない…昨日に戻って今日になって、それ以降に会うソフィアさんも今ここにいるソフィアさんじゃない。でも僕は、どんなソフィアさんでもまた仲良く慣れる気がする。だから僕はこう言う
「ソフィアさん。前にも言ったけど、あなたはとてもいい女王になれるから、だから僕らはそれを見るのは別のソフィアさんだけど。この時間軸の僕らに見せてあげて、その栄光なる姿をさ!」
「のび太君…ええ!やってみせるわ!この時間軸にいるのび太君や和人にも必ず会う。だってもう、婚約しちゃったし♪」
あぁ…忘れていた事を…
「でもいいの?この時間軸ののっくんはあなたの好きなのっくんじゃないわよ?」
あれ?美夜子さん。結構攻撃的じゃない?どうしたんだろう?
「私はどの時間軸であっても、のび太君の事を愛しているわ。これからもずっと」
いやちょっと照れくさい…!?後ろからものすごい殺気を感じて見ると、直ちゃんとしずちゃんが親の仇を見るような目でこっちを見ていた…2人は攻撃的なのね!?
「そう、じゃあこれからもずっとライバルね。」
「ええ。そのつもりよ?」
あっ、美夜子さん好戦的だったわ。だってまた2人の間に吹雪が吹いちゃってるもん。やだぁもう帰りたい。現実逃避をすんな?だからさせてよぉ。
「じゃあまた明日会いましょ!」
そう言って、ソフィアさんは僕に近づいて来た。どうしたんだろう?
「ずっとずっと、愛しているわ。ちゅ」
「!?」
「あ!?」
「ちょ!?」
「もう!?」
耳元でそう囁かれ、ほっぺにキスをされた。いやこれ以上ないほどに恥ずかしんだけど!?女性陣が1番反応しちゃってるし!?
「ほうほう!罪作りな男だ。」
「でぃししし!のび太くん頑張って〜」
「のび太…殺す殺す殺すetc」
2人は当然の反応として、スネ夫がもう原型を留めていない程の呪詛を僕に言っていた。やめてくれる!?
「ふふ!じゃあまた会いましょう!みんな!」
ソフィアさんは、この状況楽しんだ上で僕達に最後の挨拶をした。これで最後じゃないとわかってるけどね
「うん!また会おう!ソフィアさん!」
「さっきのは許さないけど!また会いましょう!」
「そうだよ!でもソフィアさんはきっといい女王になれるよ!」
「私もそう思う!じゃあね!ソフィアさん!」
「また会おう。ソフィアさん。」
「僕も同じく!」
「うん!あとこれだけ言いわせて!」
僕らがそれぞれソフィアさんに言った後にドラえもんが切り出した。なんだろう?
「ソフィアさん達人魚族の伝説は、これから先も続いていくよ!きっと!」
「ドラちゃん…ありがとう…頑張るわ!」
「さようならは、別れの言葉じゃないから…また会う約束だからね。」
ソフィアさんはドラえもんの言葉を聞いて、涙ながらにそう言っていた。僕もドラえもんのあとにソフィアさんに語った。いくら違う時間軸だとしても僕達はまた会うから。タイムマシンに乗った。こうして僕達の人魚大海戦の物語は終幕した。だけど。ヴァサゴが言っていた事…僕の時代には初代ヴァサゴ・カザルスがいる事。何代目か分からないヴァサゴが僕と会う事も。いつの日か現れるって言ってたしね。それだけは、考えていこうと、僕達は誓った