視点は、明日奈、ジャイアン以外ののび太、しずちゃん、和人、直葉、のび太の順になります!
ーー2018年8月21日ーー
僕達は戻ってきた。みんなはそれぞれ帰って行った。今頃この時間軸の僕達はソフィアさんと海に行ってるはず…まぁ、気にしないでいいか。僕は時雨金時を師匠に返す為に並盛町に来ていた。ここは師匠が住んでいる町で風紀財団という財団が守っている。まぁ、師匠はその財団所属じゃないんだけど。
「っていうか、今日借りたのに。すぐに返すと怪し…まれるわけないか師匠だしね。」
「…のび太」
「え?…あっ。恭奈!?」
後ろを振り向くとさっき言った風紀財団の総帥でもあり、師匠と同じくある組織の幹部でもある雲雀恭弥さんの妹で雲雀
「今日こそは咬み殺すよ」
恭奈は、前に僕と戦った時があり、僕は偶然にも勝ってしまった。それ以来恭奈は僕がこの街に来る度にこうトンファーを構えて来るんだ。兄である恭弥さんの英才教育により強くなっている。
「今は急用があるから!!」
「そんなの知らないから!」
僕は、逃げながらもそう言ったが戦闘狂である恭奈が聞くはずもなく、さらにスピードを上げてきた。ちょ、待って!?恭奈と僕の地獄の鬼ごっこはさらに続いた。いやいや!?こんな事してる場合じゃないのに!?
「ちょっと待ってくれよ。雲雀」
そんな時に、低い声と影が見えた。恭奈はその影を睨みつけていた。
「山本武?邪魔をしないで」
「そいつは俺の弟子だしな」
「ふん。…また会おうのび太」
「あっ、うん」
その影は、僕の師匠である山本武さんだった。恭奈は業が冷めたのか。どこかへと去っていた。ふぅ…何とかなったかぁ。まぁ…その場しのぎか、僕は並盛町の師匠の道場に来ていた。
「さってと、お前どうしたんだ?もう用事は終わったのか」
「はいっ!だから師匠に時雨金時を返しに!」
「そっか…いや、もうそいつは返さなくていいぞ?」
「え?」
「ツナがな。ボンゴレを解体した。」
「ボンゴレを!?」
ボンゴレ…それはイタリアにある最大のマフィアで師匠達は10年前にそのマフィアに所属した。それからボスであるツナさん…沢田綱吉さんはボンゴレの業を嫌い、ボンゴレを壊すって宣言したのだ。それが10年前の話。ツナさんの家庭教師であるリボーンさんは、その意気込みを聞いてネオボンゴレにさせるつもりだったらしいけど。なんでここまで知ってるかって?ツナさんが僕に教えてくれたんだ。
「ツナと獄寺は向こうに残って反対派の残党を片付けるそうだ。」
「そうなんだ。ヴァリアーとかはどうなるの?」
ヴァリアーはボンゴレの最強の暗殺部隊でその人達とも一応会ったことがある。まぁ…師匠の師匠、自称王子、元最強の赤ん坊の1人だけなんだけどね。
「ヴァリアーは、ミルフィオーレファミリーに入るそうだ。」
「白蘭の下るわけ?」
「直属はユニだそうだ。」
「そっか、師匠は、もう剣術やめちゃうの?」
「俺はあいつらを守る為に、剣の道に入ったからな。…ボンゴレがなくなったら辞めるつもりだった。時雨蒼燕流は六の型と守式奥義と最終奥義以外をお前に教えたのも、そのためだった…悪いな小5のお前に押し付けた感じで」
師匠は少し切なそうな顔をして言ってきた。わかってたよ師匠。でも5年前に押しかけたのは僕だし。師匠の事情を聞いたのも僕だからね。
「そんなに気にしないでよ。師匠。押しかけたのは僕だし。」
「ハッハッハ!確かにな。お前が来た時はびっくりしたもんだ。5歳でここに来て、強くしてください!って言われた時は…当時のランボを思い出したくらいだ。」
「ランボも5歳で暗殺者だったらしいしね。それに来たのは強くなりたかったからね。まぁ去年は来れなかったけど…本当にあの時はごめんね。」
「和人が居なくなってたんだ。挫折くらい誰だってあるもんなのな。それに前にも言った通りにこの剣の道は邪道でもある。時雨蒼燕流は殺しの剣術だ。やめたっていいんだ。」
確かに今の世の中は、殺しの剣術は必要ないのかもしれない。でも万が一、ヴァサゴみたいな者がやつが現れたらと思うとやっぱりこの剣術が必要かもしれないし。
「やめないよ。…また事件が起きてたんだ。」
僕は、師匠に事のあらましを全て教えた、カシバルさんの事も含めて。ピー助の事も、魔法の世界の事もそれに地下世界の事だって、師匠には教えている。まぁ、師匠に話しても誰も話さないってわかってるからね。
「あぁーっと…お前も、色々大変だな?ドラえもんが現れてからの8ヶ月間も色んな事件に巻き込まれて、俺達もそうだったなぁ。」
師匠は昔を思い出すように、言っていた。まぁ、師匠達、ボンゴレファミリーも何かの事件に巻き込まれたみたいだし。僕が生まれた時の事だから師匠から聞いた時嘘だって笑ってたけど。今じゃ僕が嘘みたいな冒険しちゃってるから、もう笑えないよなぁ。
「10年後の俺はお前を見つけられなかったみたいだけどな?俺はお前を見つけて良かったと思ってる。」
「僕も師匠に押しかけて良かったと思ってるよ!」
「ハッハッハ!言えてるな!……お前もとうとう人の死を見たんだな。」
「…人が死ぬ瞬間を見るのは辛かったし。その殺したやつも憎んだよ…。」
「…だけどお前は殺さずにそいつを生け捕りにした。…俺とは違ってな」
師匠は、自分の手を見ながら、言っていた。…ボンゴレに所属してから汚れ仕事をしていたと聞くし…。そして師匠は徐に立ち上がった。
「さってと、さっきも言ったが時雨金時はお前に授ける。弟子をとるかはお前次第だがなぁ。」
師匠は笑顔でそう言ってくれた。弟子かぁ。時雨蒼燕流って奥が深いから楽しいけど…僕や師匠みたいな事件に巻き込まれるならともかく、この先大きな事件も起きないだろうしなぁ。ていうか僕の行く先々で事件が起きてるし。そんな事起こるわけないかぁ。
「それと守式奥義と最終奥義も教えとくな。」
「…もう今さらじゃない?」
「ハッハッハ。そう言うなってこの奥義2つはツナから止められてたんだよ。」
「ツナさんに?」
「ああ。お前には身が持たないってさ。成長期の体を痛めつけたくないそうだ。」
ツナさんが言いそうな事だなぁ。ツナさんや師匠達ボンゴレ10代目ファミリーは何かと僕を良くしてくれた。隼人さんは、よく師匠と僕の事で喧嘩してたっけ。雲雀さんは…恭奈を押し付けられた。結果があれだけど、了平さんからはボクシングを勧められたなぁ…断ったけど。凪姉からは、特に気に入られたみたいでよく遊びに連れて行ってくれた。…それとしずちゃんと直ちゃんに会った時は何か話していたけど、教えてくんなかった。骸さんからは、幻術を教えてもらったけど、覚えられなかった。向いてなかったみたい。時雨蒼燕流があるし幻術は使えなくても良かったしね。ランボは…ノーコメント。
「…それでも僕は教えて欲しい。」
「まぁ…お前ならそう言うと思ったよ。…本当にこの2つと五月雨の舞は危険だ。使う時は危機的状況になった時だからな。」
師匠は念押しをしながら、僕にそう言った。…わかってる。師匠。五月雨の舞を使った時も身体が思うように動かなかったのも、反動によるものだしね。ヴァサゴに肩を傷つけられたくらいであんなに体力が落ちたのはそのため。
「わかってる。」
「なら…今から教えるぞ。守式奥義…村ノ時雨。最終奥義…凍てつきの雨。今からするから金時を」
僕は師匠に言われ、時雨金時を渡した。そして師匠は、2つの奥義を見せてくれた。
「まぁ…こんな感じだ。」
「…何かキツそう。」
「…やっぱお前がもう少し成長してからでいいか。」
「…そうしてください。」
2つの奥義は今の僕には耐えられないかもしれない。それにもし覚えたとしても、身体がぶっ壊れるし。
「まぁ…お前の身体ができてから、…そうだな3年後くらいだな」
「日本にいるの?その時。」
「当分は日本のプロリーグでやってくつもりだしな。メジャーに誘われてたけど、蹴るつもりだしな。」
「でも。」
せっかくのメジャーを蹴ってまで僕の稽古をつけるのはちょっと気が引ける。師匠の野球の才能は日本のプロリーグを超えてるって、テレビで言われてるし。いいのかなぁ。
「はは!気にすんな!お前が気落ちする必要はねぇって。」
師匠は、あっけらかんとした声音で僕に言った。えぇ…何か見透かされてる?まぁ…
「…師匠がそう言うならいいけど。」
「おう!時折こっち来いよ。offん時はだいたい暇だしな。」
「うん。わかってる。…あ!じゃあさ!ドラえもんの誕生日が9月3日なんだ!師匠も来てやってよ!」
「おお!行かせてもらうわ!そん時はツナ達も残党を片付けて、日本に戻ってくるかもしんねーし、あいつらも連れてな!」
師匠は、僕の誘いに二つ返事でOKしてくれた。そして僕の頭を撫でてくれた。僕はこの手が大好きだ。この手には野球に、仲間を守る為の剣技をしてきた。この手が…。それとこの感じだと師匠は僕に総てを教えた後に剣術を辞めるつもりだ。何百年も続いたボンゴレをツナさんが解体し、完全に無くしたからだ。これからは僕に剣術を教えながら、野球を続けていく。
「師匠!楽しみに待っててね!」
「おう!」
ーーーーーーー
うちは、のっちゃん達と別れて、うちが通う道場の前にいた。ここはうちの師匠の道場。
「うっし、今日も行きますか!」
うちはそう言ってから、道場に入ったら師匠が座禅を組んでいた。あれ?師匠ってこんな感じじゃなかったはずだけど。
「師匠?」
「…グゥ」
「寝てるだけか。」
うちが声をかけると、寝息が聞こえた。座禅を組んでいたと思ったら寝ていた。はぁ、まぁこの人って寝ながら物食ってるしなぁ。
「師匠!」
「んあ…?…静香か?」
師匠は目を覚まして、後ろを振り返らずにうちだとわかり、そう言ってきた。師匠は見聞色の覇気という特殊能力を持っており気配などを探り当てる。これは誰でも発現出来るというらしいけど、うちはまだそれを発現できていないが、他の物は使える。
「そ!師匠!今日も武術の稽古お願い!」
「お前…バイオリンの稽古はいいのかよ?お前下手なのに」
「ほんっとに、師匠ってば失礼だよね〜!」
師匠は、デリカシーの欠片もない。まぁいい人ではあるんだけどそこの所は本当に直して欲しい…まぁ、言っても聞かないし、無邪気な子供をそのまま成長させたような性格だしね。はぁ…まぁいいか。
「ほんじゃ!始めるか!」
師匠は、立ち上がってそう言った。師匠は生き生きとした顔で。
「うん!…ってあ!今日も話聞く?」
「お!?のび太達と言ってる不思議な事だな!聞かせてくれよ!!どんな冒険をして来たんだ!」
うちがそう言うと師匠は、さらにキラキラした顔をして聞いてきた。ほんとに17歳とは思えないくらい子供みたいなんだから、まぁ…こんな師匠だから尊敬もできるんだけどね。あっ、紹介してなかったね。この人は
「やっぱ、のび太の周りじゃあ!すげえ事になってるよな!俺もついて行きてぇ!」
「師匠が行ったら、すぐに力でねじ伏せようとするじゃん」
「殴れば、万事解決だろ?」
「はぁ…師匠はすぐそれなんだから、じゃあ始めよ!」
「なぁんでお前が決めてんだよぉ。」
うちがそう言うと何故かぶすくれた。もう本当に子供なんだから。
「そんな事言うとビビ姉とナミ姉に言いつけるよ?」
「げぇ!それはやめてくれよ!あいつら怒るとこえーんだからよぉ!」
ビビ姉…基
「ほんじゃあ…やるか!魚人空手!」
師匠は拳を合わせ、そう言った。御無龍拳の他に教えて貰ってるのは、魚人空手という物。全体的なスタイルは空手に似てるけど、水中で使用しても威力が減衰しないという性質があって、技によってはむしろ強化される場合もあるらしい。何であそこで使わなかったのは、ほぼ牢屋にいたし、のっちゃんと違って1体1の戦いがなかったし、あっという間に戦況が変わったから、使う場面がなかったしね。
「今日は
今日の武術の稽古も厳しくなりそう。だけどうちはこんな事でめげないよ!強くなりたいと思ったのはうちの意思だし!バイオリンの稽古とか勉強も頑張るけどね。師匠の指南は今宵も続いていく。
雷神「よし、久々のオリジナル話!」
銀「前回詰め込みすぎたんだよ。」
雷神「今回も詰め込んだけどね。」
明「多重クロスタグもつけないとね」
雷神「そのつもり」
銀「…しかしまぁ…和人の師匠ってのは…」
雷神「あぁー!よし次回もお楽しみに!!」
銀「…あからさまな誤魔化し方だな。」