のび太達と別れて家に帰ってきていた。部屋に戻り俺は、ゲーム雑誌を読んだ、この雑誌は色々な開発者から聞いた物を書いてる。ある記事にはポケモ○の最新作や数年前に終わったと思ったドラゴンクエストモンスターズジョーカーの続編が出たとか。どれも面白そうなものだ。ページを進めていくとある名前を見つけた。
ーー茅場晶彦。
量子物理学者、天才的ゲームデザイナーとして知られ、確か2年前にナーヴギアを発売した、俺はそれをいの一番で買った。のび太は2年分のお小遣いを前借りして、買ってもらったらしく、すごく落ち込んでいたが…。それから後に2022年あるゲームを開発し、発売すると言っていた、茅場晶彦はVR技術者の最先端にいる存在でもある。だからこそゲーマー達は歓喜した。ドラえもんから前に聞いたことがある。22世紀のVR技術は、全て茅場晶彦の技術の賜物らしい。それを聞いてやっぱり俺は茅場晶彦の事を尊敬した。それとメディア嫌いで有名で記者の必死な懇願によって叶えられた唯一の質問に答えたのが、この雑誌だ。写真も載ってある。俺もそのゲーム欲しいと思う。
「ドラえもんには22世紀のVRのゲームは、まだ買ってないから無理だって言ってたしな。」
ナーヴギアを発端に22世紀の技術に追いつくんだろうか。まぁ…それは技術者の仕事だしな。俺達はその時は生きてないだろうし、未来に行けば見れるかもしれんが…
「俺にはそんなのよりのび太が大切だな。」
俺は去年、何回も言うが家族が義理の家族と聞いた瞬間にのび太を置いて、俺はこの町を出ていった。のび太はそれが発端で、明日奈のトラウマを呼び起こして家に引き込んだ。のび太の心には深い闇があったことを、俺は知っていたはずなのにのび太を間接的に傷つけてしまった。だから俺はのび太を1人になんてさせない。今回は特に戦闘面ではのび太に頼りっぱなしだった。そのためには…。
「俺も剣道を再開しないとな。」
俺の母…桐ヶ谷翠の父で俺の祖父は剣道の師範をやっていた。その名残りでこの家には道場がある。スグもそこで練習をしているが、だいたいは、練馬区の他の道場に行っている。俺はココ最近剣道をやれていなかったし。いい機会かもしれないな。
「…スグに頼むか?」
いや、兄である俺が妹に頼るのは何か違うと思うし。のび太の師匠である武さんにも頼るのも違うと思う。…待てよ?
「あの人なら…教えてくれるかもしれない。」
俺は置いていたスマホを、手に持ってある人への電話番号にかけた。…2年ぶりにする気がする。
『もしもし?…久々の電話じゃないか?…カズ。』
「…お久しぶりです…。
“師匠”」
俺は“師匠”にまた指南してほしいと、頼み込んだ。結果は、前より厳しくするという条件だけだった。あの人はこのご時世に何でも屋をやっている。探偵ではないが。剣術は武さんと引けを取らないほどに強い。いつもだらけているがやる時はやる人だ。俺はこの人により、のび太と背を預けながら、戦えると思いながら電話を切って、師匠がいる…“歌舞伎町”へと向かった。
ーーーーーーー
「スグ…歌舞伎町に行ってくる。」
「はーい!行ってらっしゃい」
お兄ちゃんはそう言って、出ていった。歌舞伎町…って事は2年ぶりにあの人の元に行くんだろうなぁ。のび兄達と別れてからあたしは日課である竹刀をふっていた。…まぁ…もう20回は素振りをしてるからもう辞めるつもりだけど。
「ふ…こんくらいでいいか。」
あたしは竹刀を置いてから支度をしてから、家から出た。のび兄やしず姉はそれぞれ師匠の元に向かったし。お兄ちゃんも今出てったし。美夜子さんもあのままどこかへ向かって行った。ドラちゃんはデートらしい。スネ夫くん?さぁ?
「何か1人で街歩くのも久々だなぁ。」
最近は、みんながいたし、なんだか久々。あたし昨日…いや今日?ほんとにややこしい…まぁいいか。とりあえず今日行った商店街にまた行こうと思い商店街に向かった。
「あ!直葉ちゃん!」
何か色々な物が売ってる。あっ、これしず姉が前に言ってたキャラクターだ。本当にぶすくれた顔だなぁ。
「ちょ!直葉ちゃん!?」
それにしても暑いなぁ。さっきまで海の中にいたから、今日の気温が32度って知らなかったし。
「すg…桐ヶ谷さん!」
「…なに?」
さっきから名前で呼んできたから無視してたけど、名字で呼んできたから答えた。本当は名字で呼ばれても嫌なんだけど…ていうか。
「話しかけないでって言ったはずだけど?」
「えぇ!酷いなぁ。僕は、君の為を思って言ってるのにさ!」
この人とは話したくなかった。だってこの人は…
「のび太が今いないのも何かの好機!だからさ!あんな人と遊ばずに僕と遊ぼうよ!」
“のび兄を悪く言うから”…だからあたしはこの人の事が大嫌い。あたしが誰と遊ぼうがこの人には関係ない。ただ同じ道場にいるだけの人。それなのにこの人は何かとのび兄をバカにしてる。スネ夫くんもバカにはしてるけど、しず姉に痛めつけられてるから、一緒に冒険した仲間という事で一応は認めてる。でもこの人はしず姉やみんながいる所では何も言わないが、あたしが1人でいるとこうしてくる。ほんとにせこい。
「…あたしが1人でいる所をいい事にそういうことばかり言っちゃって、弱虫だよね。直樹くん」
「ははは!なんとでも言いなよ!直葉ちゃんも僕の事名字で呼んでないで、名前で呼んでよ!」
「やだ」
「強情だなぁ!さぁ!じゃあ何をして遊ぼうか!」
「何勝手に決めてんの?」
「だって今あの人いないでしょ!さ!遊ぶよ!」
本当に勝手…ていうか声大きいんだけど。…きっとこの人はそうやってあたしを無理にでも連れていくつもりだ。おいそれと行くつもりはないけど、この人はあたしの腕を捕まえていて、動かないし。妙に力を入れてるから振り払えもしない。
「…行かないって!言ってんでしょ!」
「そんな照れなくてもいいって!」
照れてないし、あんたなんかに照れるか!もう誰でも…ってダメだ。周りの人達関わらないように通り過ぎてる。…もうこのまま連れていかれるのかな…あたしが諦めかけていたその時だった。
「なにしてんの?」
声が聞こえ、後ろを振り返ったら、そこには、
「ち!何でここにいやがる!!野比のび太!!」
「だってここは僕の街でもあるんだし。いるでしょ。隣街から帰ってきた所…それで?直ちゃんに何してるの?」
「お前みたいな弱虫に言えないね!」
「あたしを無理やり連れて行こうとしてる。」
あたしは正直に言った。本当の事だし。こいつは驚きを隠せないようにこっちを見てきた。本当に気持ち悪い。ていうか早く腕を話して欲しい。
「…桐ヶ谷直葉が野比のび太を好きになってんだよ…これは俺の物語じゃねぇのかよ。」
こいつは何やらブツブツ言ってるけど、何言ってるか分からない。
「いい加減に直ちゃんを離しなよ。」
「へ!お前みたいな弱虫に…ひぃ!?」
直樹くんが何かをまた言おうとしたら、のび兄は時雨金時(竹刀ver.)を顔寸前まで押し付けた。
「何で…何でてめぇが!!時雨金時持ってんだよ!?」
直樹くんは時雨金時を指を指しながらそう言った。…あれ?のび兄って時雨金時の事あたしたちにしか教えてなかった気がするけど。
「逆に何で君がこれを知ってるわけ?」
「…言うわけねぇだろうが!!」
ていうかいつの間にか、丁寧な口調が荒くなってる。それにしても、あたしらが知ってる事を何でこの人は知ってる?そういえば、剣道場に初めて来た時もあたしを見て、名前を叫んでいた。来たばっかりのあたしの名前をだよ?あの時から、何かと突っかかってきてた。
「はぁ…とりあえず直ちゃんの手を離して。」
「直葉ちゃんは俺のヒロインなんだよ!!出来損ないののび太がでしゃばってんじゃねーよ!?」
ヒロインって何?いやいや気持ち悪すぎでしょ。自分が主人公気取りなわけ?ていうかのび兄は出来損ないなんかじゃないんだけど。
「…僕を悪く言うのは構わないけどね。…直葉ちゃんを物みたいな言い方は許さない。」
「へ!運動神経皆無のお前に何ができるってんだ!いいぜ!公園に行ってけちょんけちょんしてやるよ!」
そう言って、直樹くんは私の腕を離して、走って行った。
「ねぇ…のび兄…大丈夫?」
「任せときなって。直ちゃんは見守ってて、あいつはちょっと僕が懲らしめるから。」
…ちょっとじゃない気がしてくる。だって目が笑ってないし、今にでも喰い殺しそうな獣の目に似てるし。…ものすごく怒ってるな。まぁ、あいつがいきなりあいつを物扱いしたのとさんざんバカにされてたかもしれないけど。
「ほどほどにね?」
「わかってるって。」
…本当に大丈夫?のび兄本気出したら、しず姉以上に強いのに…直樹くんはそれを見たことないし。分かるわけないか。教えたとしても信じないだろうし。そう思いながら、あたしとのび兄は直樹くんが行ったであろう近くの公園に向かった。
ーーーーーーー
「逃げずにきたな!!!今日こそは直葉ちゃんは俺の物にしてやるよ!」
「…ほどほどに出来ないかも」
のび兄はあたしに向かって、そう言った。今の言葉を聞いてあたしもあいつがもうどうなってもいいと思った。ていうかとうとう一人称まで変わってんだけど?なんなのあいつ。
「時雨金時っぽいのを出して、早く前に出ろや!」
「口調が変わってるよ?」
とうとう口調まで変わった。何この数分で性格自体変わってる。時雨金時っぽいのをって、だから何で時雨金時を知ってるの?
「剣道でいいわけ?」
「それ以外ねぇだろうがよ!!」
「じゃあ行くよ。」
「来いや!!って待てや!!何で時雨金時じゃねーんだよ!」
のび兄は、時雨金時…じゃない普通の竹刀を手に持って、前に出た。いやいや時雨金時を使ったらあんたの頭なんか、かち割れるって、さすがののび兄でもそこはわきまえるって。怒ってるけど。
「いいから来なよ。僕より強いんだろ?」
「いいぜ!行ってやるよ!!おりゃ!!」
直樹くんは、真っ先にのび兄の懐に向かって竹刀をふったが、のび兄はそれを避けた。
「避けんなや!!てかなんで俺の動きを見切れてんだよ!!」
「何言ってんの?のび兄だって剣術やってんだから、胴狙われたら避けるでしょ」
時雨蒼燕流も殺しの剣術だとしても、元は剣道だし。
「俺の知ってるのび太はな!何もできやしねぇ。0点ばっか取ってドラえもんに泣きつく臆病者なんだよ!!」
…何でドラちゃんの事まで?あたしそんな事教えたつもりないんだけど。0点ばっか取ってないし。何言ってんの?俺の知ってるのび太って…前から知ってるような事言ってる。
「君が僕の何を知ってようと、0点も取ってないし。ドラえもんに泣きついた事は無いよ。…君は一体何者なんだ?」
「教えるとでも思うか!!本気を見せてやるよ!!」
直樹くんは、持っていた竹刀を投げ捨てた。なに?次は拳って事?…と思ったら謎のベルトを出した。…あれって…
「ライダーベルト?」
あたしも時々見てる仮面ライダーのベルト。あれは…10年前に放送されてた仮面ライダー電王のベルト?
「何でそれを知ってるかは知らねぇが!これで俺はお前より強い!変身!」
ベルトを巻き付けた直樹くんは、ライダーパスをベルトにつけてからそれを投げ捨て、こう言った。
「俺、参上!」
ってあれ本物!?紛い物かと思った!?何であんなもの持ってんの!?
「何でライダーの力を!?」
「死に行くお前は知らなくてもいいだろうが!!!」
そう言って、またのび兄の元に走っていった。変身した分スピード上がってる。けど…
「何で!これでも!当たんねーんだよ!!」
「師匠よりか遅い」
…仮面ライダーを翻弄してるのび兄の光景ってすごくシュールなんだけど。何であいつは仮面ライダーの力を?道場にいる時はあんなの見なかったけど。
「お前は!!よえーはずだ!!」
「だから君の知ってる僕は弱いかもしれないけどさ。僕は鍛錬もしてるし。勉強もしてるんだから」
「…あのクソ神。チートのび太がいるなんて聞いてねぇぞ。せっかくSAOの世界に来たのにドラえもんキャラに加えて、リボーンキャラまで居るなんてよ…」
また直樹くんが独り言を言ってる…SAO?ドラえもんキャラにリボーンキャラ?何言ってんの?まるで私達がアニメの登場人物みたいなこと言ってるけど。…考えてもわかんないしなぁ。それでも直樹くんの攻撃はのび兄には当たらなかった。のび兄が完全に見切ってるから当てようにも当てられないんだ。
「くそ!!もういい!これで決着をつけてやる!!」
直樹くんは1度下がった…って事は…
「行くぜ!俺の必殺技!」
「はぁ…やっぱりそれなのね。僕も殺r…やるか」
直樹くんは、必殺技の構えをとった。のび兄も竹刀を構えた。って殺るって言いかけたでしょ!?のび兄!あ!いつの間に普通のしないから時雨金時になって刀になってる!?少し本気出てるし!?
「Part2!!」
「
2人の剣がぶつかって、砂埃が舞った。どうなったの!?
「ガハ!?何で…てめぇが…その技…を…!?」
そう言いながら、直樹くんは倒れた。…何とかなったのかな。のび兄の顔は見えなかった、直樹くんと何かを話していたが、直樹くんがバカ笑いをした瞬間に今度こそ、気絶させた。意外とえぐい。
「……菜江ちゃん達に伝えるか。」
のび兄は何かを喋ったけど、上手く聞こえなかった。のび兄はスマホを持ち、電話をしてから切ってあたしの所に来た。
「じゃあ帰ろっか?」
「え?あっ、うん。いいの?あれ?」
「いいのいいの。もう伝えたし。」
「誰に?ってあ!」
あたしは聞こうとしたけど、のび兄は私の手を引いてから家の方へと歩いた。…やっぱりのび兄の手は安心できるなぁ。あいつとは大違い。こうして、直樹くんに絡まれたあたしはのび兄助けられて、家に帰るのであった。
ーーーーーーー
僕は直樹くんに話しかけた。
「さっきも言ったけど。君は一体何者なんだ。」
「はぁ…はぁ。俺は…転生者だ。」
「転生者?よく小説とかで出てくるあの?」
「そうだ。俺は直葉ちゃんが出てる小説の世界に行きたいとくそ神に頼んだ!俺は直葉ちゃんや明日奈が好きだからな!だから俺はこの世界に来て、あいつの変わりにあの二人の物にするつもりだったんでな!ハッハッハ!」
「もう黙れ」
「ぐへぁ!?」
こいつは、転生者だと言った。小説やアニメでよく見るあの…何が起きてるのか分からないけど。とりあえずは、タイムパトロールである菜江ちゃんに電話をした。菜江ちゃんは電話に出た時に驚いていた。僕が菜江ちゃん達がタイムパトロール隊って知ってる事知らなかったし。特別時航法の事も知らなかったはずだしね。僕は菜江ちゃんに諸々説明してから電話を切って、直ちゃんの手を取ってから、家へと向かった。
「直ちゃんは先に帰ってて」
僕はあと少しで家に着く前に直ちゃんにそう伝えた。
「何で?」
「ちょっと用事を思い出しただけだよ。美夜子さんやドラえもんに聞かれたらそう言っといて!じゃ!」
「ちょ!のび兄!?」
僕は半ば強引に、そう告げてから、さっきの場所に戻った。そこにはもう菜江ちゃんがいた。あれ?1人?
「菜江ちゃん。」
僕が菜江ちゃんを呼ぶと、菜江ちゃんは振り返った。そして苦笑いをしていた。
「本当にのびたん知ってたんだ。」
「まぁね。今の僕は明日の時間軸の僕だけど、明日になれば隊長さんから色々な事言われると思うから。」
「もう知ってるよ?」
キョトンとしながら菜江ちゃんは言ってきた…それもそうか。
「…ははは。タイムパトロール隊だしもう、出回ってるか。」
「いや、さっき電話された時に隊長に聞いたら聞かされた。まぁ…私達がタイムパトロール隊って知ってたのびたんの事に驚いたけどね」
「この前美夜子さん達が裏山に行ったでしょ?その時に菜江ちゃん達を見つけた。」
「あっれ!?透明マントつけてた筈なのにな〜」
確かにあの時、姿は見えていない。でも木が少し歪んでたし。それに油断してたのか僕達が遠くに行った瞬間に透明マントを脱いでたから、直ぐにわかった。
「違和感かな」
「…メガネなのに?」
「…メガネをつけると視力が上がるの」
「はぁ…まぁ、いいか。んで?こいつが転生者ってほんと?」
未だに倒れてる直樹くんを指をさしながらそう聞いてきた。
「うん。それ言った後にゲスな事言ってたから殴っといた。」
「それもギリギリだからね?まぁ、いいか。とりあえず身柄は私が預かるから、ありがとね。のびたん」
彼女はそう言ってから、直樹くんを担いでから時空間の穴に入った。きっと本部に行ったんだろうな。さてと…暗いし、もう帰るか。今日は色々あったなぁ。僕はそう思いながら家路に着いたのであった。