隠しボタンで夢と現実を入れ替えた後はアンデル市まではまだ現実の方に意識はありますが、のび太が現実を夢で見た辺りから(後述の美夜子さん視点)夢の方を現実に思ってるのか感じになりました。どんな感じは本編をご覧下さい。
視点はのび太、直葉、のび太です
ーー2018年8月27日ーー
夢から覚めた僕は、和人、あーちゃん、直ちゃん、ジャイアン、ドラえもん、美夜子さんの6人をいつもの空き地に集合してもらって、今回の夢の話を話していた。
「その俺に似たジャイトスはお前と会ったやつに操られていたんだな?」
「うん、確証はないけど、ジャイトスの言った容姿と僕の会ったおじさんの容姿が同じだったから。」
ジャイアンは腕を組みながら僕に聞いてきた。今回の件はジャイアンーーあとここにはしずちゃん、スネ夫もいるーーにはほぼ関係ない事だったけど、ジャイトスは、ジャイアンの分身みたいなものだし。しずちゃんやスネ夫は本当に関わりがないけど、ジャイアンを呼ぶ時に2人に見つかってしまい来てしまった。
「…つい5日前にあんな事があったのにお前も大変だよな。」
「それを言わないでよ。僕だって、驚いてるんだから。」
「夢みる機返した方がいいのかなぁ。」
ドラえもんが申し訳なさそうにそう言った。でもそんな事したら途中で夢が終わってしまう。ユミルメ国が滅ぼされてしまうし、何よりこれは僕があのおじさんに会ったのが原因だし。
「ドラえもん、それだと途中で投げ出す事になる。そんな事はやっちゃダメだよ。」
「でも。こんなに危険だとは…」
「ドラえもん、『夢幻三剣士』を強請ったのは僕の責任だし。あのおじさんの口車に乗せられたのも僕だ。」
「のび太君…」
一昨日、あのおじさんに会わなかったらって思う。僕は何も考えずに『夢幻三剣士』のカセットが欲しかった。いい夢を見て、優越感に浸りたかっただけだった。あのおじさんにカセットの話を聞いてそれでテンションを無駄にあげて…魔法の世界の時と一緒だな、これは。今回は僕一人の責任だ。だから…
「呼び出して悪かったよみんな。僕は夢の世界のアスミアとジャイトスでオドロームを倒す。」
「俺も行くぞ!元々は俺達も見るつもりだったんだ!」
「あたしだって!のび兄やユミルメ国を助けるよ!」
「アスミアは、私の分身みたいなもの!私も行くわ!」
「うちも!このまま指くわえてのっちゃんを危険な場所に行かせるわけないじゃん!」
「俺もだ!俺の分身、ジャイトスが操られていたんだ!黙ってられっか!!」
「ぼ、僕も行くよ!怖いけど!」
「僕も行くよ。夢みる機を出した責任は僕にある!」
「私も行くわ!ソフィアさんの件でも言ったように!1人で抱え込まないで!」
みんなは、それぞれの思いを言ってくれた。ジャイトスとアスミアの言葉と一緒で目が暖かくなってきた。僕の心配をしていることはわかっているし、行きたい気持ちもわかる。だって、美夜子さんやソフィアさんを助けたのはそれが理由だしね。でも…。
「何が起きるか分からない戦いにみんなを巻き込む訳にはいかないよ。…僕を信じてよ。」
「…だがなぁ」
「のびちゃん1人に全部を押し付けるのも。」
「あっ!こういうのはどう?」
ドラえもんが何かを閃いたのか、僕らに話した。それは直ちゃんと和人、ドラえもんが僕と一緒にユミルメ国に行って、しずちゃん、美夜子さん、あーちゃん、ジャイアン、スネ夫はママが邪魔に入らないように。そして何かが起きた時に止めるために僕の部屋でモニターを見るという作戦だ。夢で何かがあった場合のためにドラえもんはポケットを持っていくそうだ。
ーーーーーーー
それから僕達は、僕の部屋に来ていた。ドラえもんが出来れば使いたくなかったと言って隠しボタンを教えてくれた。このボタンは、アンテナがついてる人には夢と現実を入れ替えるそうだ。それを押せば僕、ドラえもん、和人、直ちゃんは、夢と現実が逆転する。まぁ、何かあればあーちゃんにそれを押すように頼んだ。
「お兄ちゃん!定期検診の結果が…ってどうしたの?みんな揃って。」
夢みる機で行こうとしたら、ドラミちゃんが来た。僕らはドラミちゃんに全てを話した。
「…ちょっと調べてみるわ。夢幻三剣士の事。見るのはいいけど気をつけてね?」
「ありがとうドラミちゃん」
ドラミちゃんはそう言って未来に戻って行った。夢幻三剣士の謎はドラミちゃんに任せるとして、僕と和人、直ちゃん、ドラえもんで隠しボタンを押して、夢の世界に戻ったのであった。
ーーーーーーー
「ーーーニヤン!ノビタニヤン!!」
「……んあ?…ってアスミア近!?」
気がつくと、アスミアの顔がドアップで近くにあったから、びっくりした。
「そ、それはいいじゃないの!それより!いきなり倒れて!心配したんだからね!」
「ノビタニヤン。目が覚めたか。」
「ごめんね。ちょっと疲れが出てたかな。」
僕は2人にこれ以上心配させないように、そう言った。この世界の僕は、突然倒れたようでアスミアに膝枕をされていた。和人、直ちゃん、ドラえもんはどこに行ったんだろう?どこかにはいるだろうし。ドラえもんの道具で僕の位置がわかるだろうな。
「ノビタニヤーーン!」
「誰だ!」
声が聞こえ、ジャイトスは警戒して剣に手を置いた。声のした方向に目を向けたらドラえもんは箒で、和人、直ちゃんはタケコプターでこっちに来ていた。…この世界ではドラえもん、魔法使いで通すわけ?いやまぁ、魔法の世界でもドラえもんの道具は魔法って思われてたけどさ。あと、和人と直ちゃんの格好は、和人は黒い服にコートで、剣を携えていた。直ちゃんは、緑色を基調とした甲冑で和人と同じ様に剣を携えている。
「…あなた達は何者なの?」
アスミアは、3人に向けて警戒しながら聞いた。怪しむのもわかるか、だっていきなり空から飛んで来たんだしね。でもこのまま警戒されるのは、ややこしくなりそうだから僕は瞬時にこう言った。
「3人は僕の知り合いだよ。」
「…知り合い?」
「初めまして僕は、ドラモン。」
「俺は、キリシアンだ」
「あたしは、スミリア。よろしくね!」
3人は、それぞれ自己紹介した。この世界の3人の名前か。僕みたいに誰かがつけてくれたのか、はたまた自分達で決めたのか、和人はゲーマーだしね。アバター名は瞬時に思いつくみたいだけど、直ちゃんはどうなんだろう?和人や僕みたいにゲームが好きってわけじゃないし。…いやアバター名の名付けの使い手の和人が決めたのかもね。ドラえもん関しては気にしてない。『え』を抜かしただけだろうし。
「……信用出来るの?」
アスミアは訝しげに3人を見ていた。この子はオドロームからの奇襲で家族や都市を失った。今でこそ、ちょっとは軟化してる口調も最初に会った時は棘があったし。
「僕が信頼してる剣士と魔法使いさ。剣の腕も最高レベルだし。僕の生まれた場所では、1位2位を争う程にね?それとドラモンは違うけど。2人は兄妹なんだ。連携も人一倍すごいから。」
嘘は言っていない。直…おっとここではスミリアって呼んだ方がいいか、スミリアの腕前は練馬区の道場で1番強いと言われているし。キリシアンの方は先日からまた剣術を、あの人から1から教わってる。僕は一昨日つまり夢みる機が出る前の日に模擬戦をしたら僕の剣術に追いついていた。キリシアンの元のスペックが高いから2年のブランクなんてものともしない気迫だった。
「そうなの…。ノビタニヤンがそう言うなら信用するわ。」
「…だが、奇妙な動きをしたらタダじゃおかないからな。」
ジャイトスは、まだ信用出来ないのか険しい顔でそう言った。初対面の相手だからか、あのおじさんに操られていたからか。しょうがないけど。…そこの所は時間が解決してくれそうか。僕とは仲良くできたんだから。
「…のび兄。アスミアさんと話していい?」
何て考えていたらスミリアが僕に真剣な表情でそう言ってきた。
「え?どうしたの?」
「ちょっとね。いい?アスミアさん。」
「ええ。」
そう言って、アスミアとスミリアは、少し離れた場所に行った。話ってなんなんだろう。
ーーーーーーー
あたしは、のび兄に断りを入れてからアスミアさんと2人きりになった。あたしは確かめたかった。アスミアさんから感じたあの感じは…きっと。
「……アスミアさん。単刀直入に聞きます。のび兄の事好きですね?」
アスミアさんにそう聞いた。アスミアさんは驚いた表情になったがすぐに元に戻った。
「ええ。好きよ。彼は私を変えてくれた。この国は男尊女卑主義者の者が未だにいる。…私は旅をし続けてたらそんな男達に何回も会った。…でも彼は違った復讐に囚われていた私の心を救い、ジャイトスの言葉にすぐに謝罪をしろと言ってくれた。…彼を好きにならないなんておかしいでしょ?」
アスミアさんは、アス姉と同じ表情で赤くなった。まぁ、アス姉と顔一緒だしね。…もう。のび兄、夢の世界でも現実の世界でも何でこんなにモテるの!?やっぱりあたしの感は正しかったよ!?それにアスミアさんは言わばアス姉の分身みたいなものだし、同じ顔の人にまた好きにさせて、何が楽しいの!?何て言えるはずないしね。のび兄は誰にでも優しいから。
「…あたしも、小さい時からのび兄の事、好きです。それにのび兄は他にも好意を持たれてる人が3人います。それでもいいんですか?」
「愚問ね。そんな事で諦める私じゃないわ。」
…そりゃそうだ。他の3人のうちの1人があなたと同じ顔の人物なんて言ったら、どんな顔をするんだろう。まぁ、それはいい。アスミアさんの気持ちも知れたからしね。
「じゃあ、今日からライバルね。」
「はい。負けませんよ。」
アスミアさんの好戦的な言葉にあたしは答えた。あとアスミアさんの表情は好戦的だけど、柔らかった。…さっきのび兄が言ってくれた時信用するとは言ってくれたけど、逆に言えば信頼はまだしないともとれたしね。信用と信頼は一緒のようで違うし。ジャイトスさんも言わずもがな。
「じゃあ戻りましょうか。4人を心配させてるかも。」
「そうですね。」
あたし達は、のび兄達が待ってる場所へと戻って行った。
ーーーーーーー
数分経って、アスミアとスミリアは戻ってきた。何の話をしていたかは気になったけど、アスミアの表情が若干だけど柔くなっていたから、別に大した問題じゃないと悟った。2人も戻ってきたし、そろそろ出発するか…。
「ガウオォォォォ!!!」
「熊!?き、昨日の小熊の親か!?」
動き出そうとした瞬間に熊が出てきた。その熊は真っ先にジャイトスを狙っていた。昨日の小熊くんの親なのだろうか
「…俺はお前の子を狩ろうとした!殺るなら俺だけにしろ!!」
「グルルル!」
ジャイトスは、剣を捨て、熊にそう言った。僕は咄嗟に熊とジャイトスの間に入った。ジャイトスは驚いて僕に退くように言ったが僕は聞く訳にはいかない。熊はそれでもなお、襲いかかろうとしていた。まだ、オドロームの姿も見てないし、あのおじさんの事もわかってないけど。ジャイトスを見殺しする訳にはいかない!
「父ちゃん!!」
熊の牙が僕の顔に近づく寸前まで来たら声が聞こえた。その方向を見るとあの小熊がいた。…ていうか今喋らなかった?
「ダメだよ。僕は無事だって言ったでしょ。それにこの人らよ!助けてくれたの!その人も反省してるみたいらし!」
気の所為じゃなかった。…この世界の動物は喋るのかな。いや月の事もあるし。現実の常識はユミルメ国には通用しないみたいだ。
「息子の恩人とも知らずに申し訳ねぇこんで。」
熊さんもさっきの雰囲気が嘘のように穏やかになった。
「…小熊くん。昨日はすまなかった。罪もないお前を罠に嵌めて」
「僕は全然気にしてないよ!」
「うう…本当にすまなかったッ!…うう…」
ジャイトスは小熊くんの純粋な笑顔に触れ、さらに昨日の罪悪感が溢れてきたのか、また泣いてしまった。泣いているジャイトスの姿を見て、僕、アスミア、キリシアン、スミリア、ドラえもんは、頷きあった。こんな事をさせたやつを絶対に許しはしないと。ジャイトスは一通り泣いたら涙を拭き僕達の方に向いた。
「…泣いてすまなかった。俺はさらに誓うぞ!ノビタニヤン!この剣であのオヤジを倒すと!」
ジャイトスは剣を持ち僕にそう言った。ジャイトスの決心はついたみたいだ。僕達はそれに答えないとね。
「熊さん。小熊くんいつになるか分からないけどまた会おうね。僕達は竜に会いに行くから。」
「えーー!?龍に会いに!?わりい事は言わねぇおやめなせぇ!生きてはけえれねえだ!」
熊さんはやめるように言った。確かに危険なのはわかってる。アスミアの話では龍は人を石にするらしいし。…まぁ、自衛の為だと思うけどね。秘境でひっそり暮らしてる龍を僕は退治する訳にはいかないけど、オドロームを倒すには龍の血が必要だと聞くし。一応龍に聞いてみるんだ。あなたを倒さずに何か他に不死身になれるかを…。
「だから退治するわけじゃないから。」
「あなたは本当に心優しい人だ。…あそこには3日もかかるでがんす。見るからに女性が2人いるようなのでおらも行くだ。」
「…いいの?」
熊さんはそう言ってくれた。熊さんの言う通りが本当なら3日間も歩き詰めになる。2人の体力も考慮すると熊さんの提案もありかもしれない。男性陣はタケコプターで行けばいいしね。ジャイトスには飛び方を教えないとね。
「それならお言葉に甘えさせてもらうわね。」
「ごめんね。熊さん。」
「なんのなんの!」
アスミアとスミリアと荷物を熊さんの背に乗せ、僕らは龍がいる渓谷へと歩き始めたのだった。
ーーーーーーー
「今の所は何も起きないな。」
モニターを見ながら、ジャイアンはそう言った。ドラちゃん、直ちゃん、和くんがのっちゃんと合流して、熊さんの背に乗るまでをうちらは見ていた。
「このまま何もないといいけど。」
「のび太の事だから、ぱぱっとユミルメを救ってくれるよ!」
「あっれー?スネ夫が珍しくのっちゃんを褒めてるじゃん?」
「そんな失敬な!僕だってのび太の仲間だよ!」
…まぁ、ピーちゃんの時の冒険で少しだけどバカにする事は無くなったし。あの直樹よりかは幾分かマシだし。あっちゃんやみっちゃん達をナンパすることだけ許す気はサラサラないけど。…まぁ、今度またバカにする所を目撃すれば、拳をお見舞するけどね。
「とにかく見守り続けよう。ドラミちゃんが『夢幻三剣士』ついて調べているはずだしな。」
「そうね。……ってどったの?あっちゃん?」
ジャイアンの言葉に頷いて、ふと横にいるあっちゃんを見たら、顎に手を掴んで真剣な表情で何かを考えていた。心配事でもあるのかな。
「……アスミアさんはのびちゃんの事…好きなのかしら?」
いやいや流石に夢の世界でものっちゃんの女絡みはないでしょ?昨日のモニタリングしてたみっちゃんに聞いてみた方がいいか、どんな様子だったのか。
「みっちゃんはどう思う?」
「…限りなく灰色に近い黒ね。」
「「ええ!?」」
何!?またフラグでも立てたの!?みっちゃんが言うにはアスミアさんはのっちゃんに出会った時はすごい剣幕だったみたい、その理由は家族やその都市をオドロームに殺された。そして白銀の剣と兜を手に入れて、復讐するつもりだったけど、のっちゃんが説得し、その後もジャイトスの言葉に謝れと言ったらしい。……それ黒になるんじゃない?
「…はぁ…まぁ、もう慣れたわね。」
「慣れちゃいけない気がするけど。」
「多分この先ものびちゃんは、そうかもしれないよ。」
「「「はぁ……」」」
うち、みっちゃん、あっちゃんは、これからも続くであろうのっちゃんの女絡みの出会いにため息を吐いた。これ以上はライバル増えないで欲しい。
「…さて続きを見よう。」
ジャイアンはそんなうちらの事を気を使ってか。モニターを見続けるのであった。
ーーーーーーー
「ーーーーへっくしゅん!」
森から抜けて、3日後。渓谷の近くまで来たら僕は急に鼻がムズムズして、くしゃみをした。何だろう?別に寒くもないし。風邪?でも夢の世界だし。風邪なんか引かないと思うけど。
「風邪か?」
「いや急に鼻がムズムズして」
「誰かが噂をしていたりしてな。」
「…見当はつくけどね。のび兄だし。」
僕とキリシアンが話していたら、話を聞いていたのかスミリアが熊さんの背からこちらを訝しげに見てきた。いや何でそんな目で見るわけ?何もやましい事やってないのに。
「僕、今回は何もしてないけど。」
「……無自覚天然タラシ。」
「何それ!?」
スミリアから睨まれながら言われた。無自覚天然タラシって…僕がいつ誰をたらしこんだって言うんだよ。…まさかジャイトスの事?…うんそれはないか。自分で思ってバカみたいだ。まさかアスミア!?…ってそれもないか。
「ノビタニヤン。ついたよ。」
何て考えていたら、もう目的地までついたようだった。龍がいる渓谷。ジャイトスが言うにはここの別名は《龍の息吹》と呼ぶらしい、僕らは渓谷の中に入った。
雷神「ふぅ…終わったぁ(;´∀`」
銀「後半に全てをぶっ込んだなおい。」
雷神「いやぁ大変だった。」
銀「それでだ。最後のやつは、また思いつきか?」
雷神「まぁね。SAO本編に入る前に接触する予定」
銀「それもあとの話なんだろ?」
雷神「そうそう、次回はドラえもん誕生日スペシャルの回で劇場版の方も決まってる。」
銀「ほう。じゃあ次回もお楽しみにな!」