ーー2019年3月6日ーー夕刻
ドラえもんの誕生日から半年が過ぎた。この半年間何事もなく日常生活を送れている。先日明日奈は小学校を卒業した。次からは俺達も6年生だ。そして俺がいるここは東京都、歌舞伎町にある道場、俺は防具を着て、竹刀を持って目の前にいる人に向けて、振った。
「……めぇぇん!!」
「甘いな」
「くっ!?」
俺は当たることなく相手から面を食らってしまった。俺は今日この人から面を1つでも多く取る事を目標として言われているが、俺の竹刀はさばかれているから1つも取れていない。
「どうした?太刀筋に迷いがあるぞ?」
「そんな訳ないだろ!」
「なら、いつまでも座ってないで早く立て。」
「言われなくてもわかってるよ!」
俺は言われる通りに立ち上がり再度、心を落ち着かせる。動きが単調だから読まれるんだ。
「めぇぇん!」
「……」
「おりゃ!」
勢いよく振った竹刀は当たることなく、また避けれてしまった。俺は体制を整えて竹刀を胴に当てようと振った。
「それは胴だ。私は今日面のみと言ったはずだ馬鹿者!」
ゴン!!
「いってぇ!!師匠も胴にやったじゃないか!!」
「私はいい」
「理不尽!」
「なんとでも言え。いつまでも座ってないで早く立てと言っている。カズ」
「わかったよ」
一応紹介すると、この人は坂田銀子。俺の剣の師匠だ。見た目は美人だが、如何せん目が死んだ魚のようになっているせいか。貰い手が現れないそうだ。
バシッ!!
「いってぇ!?」
「人の紹介に余計な事を挟むな!」
「まず地の文字反応するな!!」
この人は武さんと同じく我流の剣術を持っているが今は普通の剣道をやっている。師匠の剣術は剣道と似たものがあるらしく、剣道からだと言われていた。2年前からやっていることは変わらない。これも俺が逃げ出したせいでもあるから、しょうがない。それと師匠はあの金太郎で有名な坂田金時の子孫であるらしい。閑話休題
「…ところでお前、去年の9月に負けたそうだな?トリホーやらに。」
内緒にしてたのに、どこでそんな事聞きつけたんだ。…のび太か。
「負けたわけじゃない!一応勝ったよ!」
「だが…ジャイアンとの共闘でだろ。のんはサシの勝負で勝ったと言ってたが?」
「……」
「まぁ、それはいい。身に染みてわかったろ。お前の怠慢がその結果を産んだ。」
わかってるよ。両親の事を聞く前に俺は剣術から逃げ出した。その結果あのザマだ。のび太やスグには2年半前の実力みたいと言われてはいる。だが俺自身あの頃の自分より弱いと感じてる。10歳の俺が8歳の俺より劣ってるんだぜ?笑えるな。
「確かに笑えるな。たった2ヶ月で実力者と言われているお前が」
「だから思考を読むなよ!…それにわかってんだよ!今の俺じゃのび太やスグには敵わないって!のび太やスグは俺を買いかぶりすぎてる!俺の実力はせいぜい雑魚を倒す事だけだ!」
「…はぁ…ちっここまで堕ちてたのか…あー、今日は面だけと言ったがやめだ。…やはり性根から叩き直してやる。」
「は?どういう…」
その瞬間俺の思考は止まりかけた。師匠が尋常ではないスピードで竹刀を振って来たからだ。俺は咄嗟に動き後ろに飛んだ。
「相変わらず反射神経だけは、化け物だな。」
「なんだよ!いきなり」
「もう面とかめんどくさくなった。」
「おい!?」
何言ってんだこの人は!?
「竹刀を叩きつけながらやる修行の方がお前のその腐った根性を叩き直すにはもってこいだ。」
俺のどこが腐ってるって言うんだ!!俺はただ事実を言ってるだけだ!
「…オラオラオラァ!!」
またいきなり竹刀を叩きつけてきた。俺は竹刀で何とか受けていたが次第に竹刀がメキメキいい始めた。こいつ!マジな攻撃をしてる。
「オラオラ!どうしたどうした!!攻撃しねぇとお前がやられるぞ!!」
なんでいっつも師匠はこういう時男口調になるんだよ!って防御に徹してもやられるのは目に見えてる。俺はすぐさま横に移動してから師匠に一撃をあたえようとした。しかしそれは師匠が首を屈み、避けられてしまった。
「オラぁ!!」
「うわぁ!?」
師匠の一振がとうとう俺に当たり。受け止められずに俺は道場の壁に激突した。…トリホーと同じか。
「立たないのか!」
師匠は睨みつけながら叫んだ。
「そうやってまた逃げるのか?」
「…逃げてるわけじゃ」
「逃げてる。お前は怖いんだ。戦う事が、」
そんな事ない…
「そうだな。今まで平和に暮らしていたのに」
そんな事…
「剣を交える事がなかったのに。」
やめろ。
「本当は怖くても親友の為ならと、恐怖を押し殺して。」
やめろ!
「そんな自分も許せなくて。」
やめろ!!
「お前は臆病なやつだよ。私はこんな奴が弟子だとはつくづく恥ずかしい」
「やめろッ!!!!」
俺は気づいたら、怒りに任せて竹刀を持ち師匠に猛攻撃をしかけていた。師匠は竹刀でそれを受け止めていた何も抵抗もせずにただ黙って俺の顔を見つめて。
バキッ!
竹刀は砕け散った。それと一緒に俺の何かも砕け散った気がした。それは戦う事への恐怖。友を失う恐怖が…
「…お前は弱い。だが…私が強くする。のび太よりもな」
壊れた道場の隙間から夕日が差し込み、師匠を綺麗に照らした。…確かに俺は弱い、それは事実だ…だけど俺はこの師匠とともに強くなる。実力も付けてお前の隣に立ってみせるぞ。のび太!
「いい顔になった。」
「そんなにやばかったのか?」
「ああ。」
俺は相当気に病んでいたらしい。だが決意したんだ。俺はもっと強くなる!
雷神「はい終了です!」
「「「はや!?」」」
ハル「さっき、長編終わったばっかりなのに!」
雷神「短い方がそれはそれで面白いし無駄に長くしてもねって感じかな。」
銀「いやいや美夜子の時や他のオリジナル回は長ったらしいじゃねぇか!
雷神「それはそれこれはこれなのだよ!和人の心の恐怖を砕くお話でした!」
銀「つまりはあれか?親友のために戦ってはいたが、その心には無意識に恐怖が芽生えてたって事か?」
雷神「言っちゃえばそんな感じ。和人は、のび太の冒険には必ず来るからね。それを和人の師匠は見抜いてたってわけ!」
銀「って前にお前のせいで言えなかったが、やっぱ和人の師匠俺じゃねぇか!」
雷神「だって、まだキャラ定まってなかったし」
銀「はぁ…だが…あれは俺でもましてや銀子でもないな?」
雷神「ズラと混ぜた。」
銀「…まさかと思うが、キリトハーレムの…?」
雷神「完落ちです!!」
銀「俺ァ複雑だよ。」
雷神「では今回は短いですが、次回はオリジナル長編になります!お楽しみに!」
ユウキは…
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のび太ハーレム入りの生存ルート
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キリトハーレム入りの生存ルート
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原作通り。