視点はドラえもん、のび太、ドラえもん、ミナモです
ティオが目を覚ましてから、先生に僕は謝り倒した。ティオは全く気にしていない様子だった。大人相手にもあの態度は変わらないみたいだった。ほんとにやめてよ。もう…
「あの怪物の正体はなんだ?」
「あれは怪物じゃなくて、自動車っていう乗り物!」
バイクも自動車もない、あの国ならこの反応は正常だけど…
「一人で出歩かないでくださいよ」
「私に命令するな」
こういうのが無ければね、はぁ…しずちゃんどうしよう。入れ替わりの事言えば…ダメだ!そんなことしたら、しずちゃんティオに襲い掛かっちゃうよ!!なんて考えてるうちに家に着いた。…あっ。
「のび太」
「まずい…」
ママがほうきを持って、玄関の前にいた。ミナモさんも傍らで立ってる。
「誰だこいつは。」
「ママだって昨日言ったよね!?」
「まぁ、何ですこいつとは!!」
ママの顔が般若のような顔になった。さらにまずいよ!?
「のび太!学芸会の練習なんて言って!」
ママはティオの耳を持って引きずった。さ、さすがママ、ママに任せてた方がよかったかな。いや、でもマヤナ国の事を話しても絶対信じないからダメか。
「のび太様の母君、すごいですね」
「言ったとおりでしょ?」
「ですがお兄様まだ何か言ってます」
あ、確かに何か言ってるから、行かないと
「寝ぼけたこと言ってないで!草むしり手伝いなさい!」
「何?私は王子だぞ!」
「あんたが王子ならママは女王様よ、さっさと草むしりやりなさい!」
ママの剣幕にティオが押されてる。いいぞもっとや…いや気の毒だから支えてあげないと!
「恐ろしい」
「言ったとおりでしょ?」
「ママ、私も手伝うわ。」
「ありがとう。みっちゃん。早くやるわよ。のび太!!」
ティオは、怖くなったのか、素直に草むしりをやっていた。ていうか、ミナモさん美夜子さんなりきってるなぁ。ティオとは大違い。
ー-------
僕とククちゃんは、子供たちと別れてから木陰で休んでいた。ククちゃんはトウモロコシができるくらい上達していた。随分しなびてるトウモロコシだけどね?
「こうも、雨が降らないでは、どうにもならねぇ。」
「レディナ様の呪いじゃねぇか?」
「女王様も、ミナモ様の魔術でよくなってる言うが、庶民にはどこまで本当の事を言ってるのかわからねぇ。どうなるんだろうなぁ。」
おじさんたちが疲れたように会話をしていた。…ククちゃんが言うには今日までに雨が一滴も降っていないんだとか。
「…レディナってあの…」
「みんな恐れています。すべては呪いのせいだと。」
「雨が降らないのは、呪いとかそんなんじゃない。」
「ではなぜ生贄の儀式を!?」
「え?生贄!?」
聞くところによると、ティオは僕達と出会う3日前に雨が降らないのはレディナの呪いのせいだと、言って、今日神官に聖なる泉セノーテに生贄を捧げることでこの呪いが解けると言っていたそうだ
「そんな事させない。ククちゃん!!その泉はどこ!?」
「く、ククちゃん?」
「いいから!!どこ!?」
「こ、こちらです!!」
僕達は急いで、その聖なる泉セノーテ行くのだった。
ー------
「聖なる泉セノーテよ!我らが生贄を捧げます。レディナの呪いを解き!雨を降らせたまえ!」
間に合ったけどまずい!!もう神官が泉に話しかけてる!!このままじゃあの子が落とされちゃう!!僕はさらに走る速度を上げた。
「さあ、行け、そして永遠に神のおそば近くお仕えするのだ。」
「待って!!」
僕が声を上げると兵士たちが慌てるように止めてきた。
「やめるんだ!!」
「王子様い、いかがなされた?」
「生贄なんて、絶対許さない!」
「何ですと!?」
ティオが決めたというなら僕は絶対に許さない!マヤナ国の文明はきっとこっちで言うマヤ文明や日本だったら縄文時代と一緒だと思うから、生贄によって雨が降るって信じられていた。そんなの事は迷信だし、まやかしだ。
「王子様も同意の上ではありませんか!!」
そりゃいきなり、意見を覆すのは変だよ。でも!!
「ダメなものはダメなんだ!」
「私だってやりたくありません!しかし雨を待っている民衆を裏切れません。さぁ行くのだ」
「あぁ…」
この人もやっちゃいけないってことは分かってるんだ。結局は王子の命令でやっていることは分かる。ティオも残酷だ。今はそんな事より何か、雨が降る物がないのかな…あっ、あれがあった!!
「待って雨が降ればいいんだろ!!」
僕は、神官を待たせてから森の中に入った、さすがに秘密道具をみんなの前で出せないしね。僕が思いついたのは[お天気ボックス]という道具。この道具は付属された天気のマークの絵が描かれている、僕はこの中から雨のマークのカードをセットした。そうしたらすぐに大雨が降った。
「奇跡だ。生贄を捧げずに雨が降るとは…」
「よかったぁ…」
「王子様、いったい何をなさったのです?」
「あぁ…いや、とにかくこれで中止だね」
ククちゃんに、聞かれてもごまかすしかなかった。道具の事は言えないよね。ククちゃんはいい子だけど、こればっかりは…ね
「はい!」
ー------
そして夕方になって草むしりもいい感じに終わった。
「フフフフ…はい、ご苦労様、今まで以上に頑張ったじゃない!」
確かにティオは草むしりは最初はまぁしぶしぶだったけど、結局投げ出さず最後までやり続けた。意外だったなぁ。あの傍若無人ぶりがウソのように。
「正しく、草むしりなぞ生まれて初めてだぞ。」
態度は相変わらずだけど。
「はい、召し上がれ。王子様!」
「ぶぅぅぅ!!」
僕は思わず吹いちゃった。だって、ママが王子様って言うんだよ!?一瞬バレちゃったのかと思った。さすがにそれはないんだけどさ。
「これは、うまい!」
「確かにおいしいです。」
「お手伝いの後は特別おいしいでしょ?」
「「は、母上?」」
ミナモさんとティオは、ママに向けてそう言った。…ティオ達のお母さんもママみたいに優しかったのかな。ママは怒ると怖いけど、基本的に優しい人だ。それにこんな僕や美夜子さんを置いてくれるしね。
「やだわよ、みっちゃん母上なんて!しんちゃんも!」
「「「え?」」」
しんちゃん?だれそれ?
「あっ、ごめんね!なんだか今のび太の声ってどこかで聞いたことあるのよ!」
「…実は私も、あんたの声に不思議と懐かしさを感じる。」
どういう事?二人とも会ったことないのに?まぁ…僕もどこかで…最近終わったアニメの……
『では次回も!サービスサービス♪』
「あっ、思い出した!ミサトさんとシンジ君の声に似てる!!」
「そうよ!シンジ君の声にそっくり!」
「私は知らないが。」
エヴ〇ンゲリオンの碇〇ンジ君と葛城ミ〇トさんの声によく聞けば、2人とも似てる!だとしても、ティオは知らないはずなんだけどね。
「まぁ、いいわ。」
そして僕達は二階に戻った。もうそろそろのび太君達が来るしね。それにしても意外な事でびっくりしたよ。確かにティオの声は緒方さん、ママは三石さんの声だ。
「どんなアニメなんです?」
僕は一応、エヴァの話をした。あの物語は壮大だから途中はしょったけどね。
「下らん。」
「…残酷で美しいお話ですね。」
ティオは、案の定興味を示さなかった。ミナモさんは涙を流して感想を言っていた。
「…そろそろ時間だろう。」
「お兄様にはやはりこの話は分からないのですね。」
「あ?所詮は偶像だ、そんなものに感動なぞ、するものか。」
…はぁ……この人は全く…
「…静香さんの事許しませんから。」
「勝手にしろ。あの女がくだらない物を見せるからだ。」
それだけ言うと、ティオはジャングルに戻った。さっきまでいい雰囲気だったのに、錯覚してたよ。彼はしずちゃんにひどいことをしたんだった。明日も入れ替わりがあるから…どうしよう。
「ドラえもんさん。私達も参りましょう。今日の事は…」
「黙っておくよ」
「…お兄様は変われるでしょうか。」
「あの調子じゃ、わからないですね…」
「変わってほしい物です」
「ですね…」
僕とミナモさんは、憂鬱な気分でジャングルに入るのだった。
ー----
「じゃあ、王子様。明日もまた交代しましょう。」
「ミナモちゃん、また明日ね!日記は書いてるから。」
美夜子様は私の代わりにやれていたようです。しかしのび太様は、少しお怒りでした。何故かは聞けませんでした。が今日はあの件が行われる日…きっとそれを知ったのび太様がお怒りになったのでしょう。私もあれには反対でした。いくら雨が降らないとはいえ、生贄を捧げるのは倫理に反します。しかし、王位継承権はお兄様が上…私では悔しかったですが止められませんでした。
「おい、帰るぞ。」
「わかっています。」
のび太様なら止められたでしょうか。心優しい方です、きっと止めたでしょう。そう思って私はどこでもドアに入るのでした。
ー--------
部屋に戻った後、私は美夜子様が書かれた日記を読みました。魔術で母上の呪いの相殺はうまくいったとのことです。あの魔術の術式は簡単なのでよかったです。
こんこん!
「お姫様、ククです。」
「どうぞ。お入りください。」
「聞いてください!王女様!!今日の王子様、ご立派だったのですよ!」
ククは私とお兄様に仕えてる少女で、昼はお兄様、夜は私の世話をしてもらってます。ここまでククがキラキラしたのは、あのお兄様に恋をしたときでしょうか…、あの時はそれだけはやめてくださいと言いました。昔ならともかく今はあの性格ですので、まぁ恋する乙女にそのような言葉は通用しませんでしたが…
「どうしたのです?」
「生贄の儀式を止めたのです!!」
それを聞いて私は、やはりあの方はお優しいと思いました。よかった。
「それにあやとりという紐の遊びも子供たちとやっていたのですよ!ですが…」
「どうしたです?」
「…先ほど、お会いになった時に、ペンダントを投げ捨てており性格も今までようになっていました。」
赤い宝石のペンダント…ククが丹精込めて作ったあのペンダントですね。のび太様は確かに入れ替わりの時にしていたので、バレないためにもお兄様は付けていました。…はぁ…やはりあの人は女心を理解できないということですね。入れ替わりの事も言えないですし。
「…クク、これからもお兄様は変わったり、戻ったりしますが驚かないでくださいね。」
「え?それはどういう?」
「さて今日は、何しますか!」
「お姫様!?ごまかさないでください!」
「今日はこれにしますか!」
「お姫様ぁぁぁ!!」
私はククの疑問を答えないまま、ククと遊ぶのでした。
太陽王伝説の次の映画で迷っています。どれがいいですか?
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