視点はのび太、グースケ、のび太、ドラえもん、のび太です。
――2019年5月20日――
「今日は頑張ろうみんな」
「何とかって感じだけどね。」
それから2日が経ちイカロスレース本番の日になった。まぁ、この2日間は地獄だったね。当たり前なんだけど、他の選手はみんな、2週間とかなんだったら3か月前から特訓をしている。2日間の猛特訓で、他の選手においつけるかな。何かとか食らいついて見せるけど。
「それにしても会場はすごいなぁ。」
「毎年こんな感じだよ」
会場は歓声で盛り上がっていた。家族の、友人の、兄弟の応援に来た者や泣く泣く辞退した者か来てるらしい。ドラえもん、美夜子さん、万陽奈さん不参加組はまだこっちにいるけど、始まる前に向こうに行くんだ。
「今年は特に気合が入ってるみたいなんだ。」
「何で?」
「詳細は分からないけど、重大な任務があるらしい。」
「ヘェ。」
『さあ!!いよいよ!バードピア最大イベントイカロスレースのスタート時間が刻々と迫って参りました!!』
やっぱりこの手のレースには実況者がつきものだよね。いい声してるなぁ
『中央席には大会委員長、バードピア・Ⅾ・オオタカ総理以下各長官の顔が見えます!』
総理の名字がバードピアになってる。世界の名前になってるなんて大それたことしてるね。
「何で世界の名前が入ってるの?」
「歴代総理は代々バードピアを受け継ぐのが義務付けられてるんだよ。」
「ヘェ、すごいな。」
『スタート地点にはすでに出場者が集まっております!』
「それじゃ、みんな。頑張ってね?」
「優勝はできないでしょうが上位には食い込んでください。」
「任せといて!」
「ん~?」
するとグースケがきょろきょろとしだした。誰かを探してるみたい。
「どうしたの?」
「ホウ博士が来てないんだ。」
あ、確かに観覧席にいない。博士位なら長官席にいるのかと思ったけど、そこにはジークリード長官、グラジオ(グースケのお父さん)くらいしか顔を知ってる人はいなかった。
「研究で忙しいんじゃない?」
「グースケ!みんなも頑張れよ!」
グラジオさんが手を振って来た。グースケはそれに応えるけど、やっぱり少し浮かない顔してた。
「やぁ!グースケ!!」
すると、トンビの鳥人とツバメの鳥人が来た。…ウソップさん?と一瞬思ってしまうほどトンビの鳥人は声が似てる。
「スネ夫みたいにからかいに来たね。」
「ナンノコトダカ…」
「おい、お前も出場すんのかよ。」
「こんなへなちょこ飛行機で勝てると…」
ビュン!!!
「ヒィィィ!!!」
しずちゃんのケリがトンビの彼の鼻?をかすった。やばい、トンビの彼、しずちゃんの地雷を踏み抜いた…
「人の作ったもんにケチつける前に自分のコンディションを見たらどうなの?」
「な、何だよ!誰だお前!」
「人の前に自分からってお母さんから言われてないの?あ、そっか、言われてないから人の事バカにしてるんだもんね?ごめんねェ?」
「お、俺はツバクロウだ!!
「俺はトビオ!!おい!グースケなんだよこいつ!」
トビオはグースケに文句を言い出した。しずちゃんの地雷を踏み抜いた時点で僕、ジャイアン、スネ夫、和人、ドラえもんは何も言えない。スネ夫なんてずっと震えてる。
「あんた達!!」
「あ!?ってミルク!?お前も出場すんのか?」
「うるさい!男だったら口でなくレースで勝負をしなさいよ!!」
「何だと!!」
「ミルちゃんの言う通り!!え?まさか女の子のうちらに勝てないの?」
「あ、そっか、だからあんた達突っかかってたのね!それとも何?私がグースケといるからやきもち妬いてんの?」
「「ぐ、ぐぬぬ」」
「お、俺は知ってるぞ!お前、グースケの事!」」
「あ、グースケは私の弟みたいな物だし、グースケも私を姉貴分としてしか見てないからご心配なく。」
「ぐぬぬぬぬ!!」
女子2人の口撃にとうとうツバクロウとトビオは黙った。女子に口撃で勝てるわけない。僕達男性陣は哀れなツバメとトンビに合掌した。
「お、覚えとけよ!」
「レースに勝って見返してやる」
「はいはい。憶えときます。」
なんかヤンキーがよく吐くセリフを言いながら二人は僕らがいる場所から離れた。
「容赦ない。」
「しずちゃん、フルスロットルでフルスイングかました。調子よすぎるよぉ。」
スネ夫はしずちゃんを見ながら怖気づいたうん、確かに今日はしずちゃん調子がいい。
「スネ夫はあとでしばきまわすとして、今日はイカロスレース本番だよ!うずうずしちゃって!!」
なんか、少年みたいにウキウキしてる。
「ルフィさんみたい。」
「それはない。断じてない。」
―――――――――――――
『さあお待ちかね!オオタカ総理による開会宣言です!』
オオタカ総理が徐に立ち始める。
「ただいまより渡り鳥パトロール隊入隊テスト。イカロスレース開会する。」
この一言によりファンファーレが鳴り始める。
「テストの判定はバビロン隊長に一任します。」
バビロン隊長かぁ。ジークリード長官の側近みたいな人だよね。うーん、グースケが報われるよね。
『出場選手以外退場してください!出場選手以外退場してください!!」
アナウンスがされたから、すぐさまドラえもん、美夜子さん、万陽奈さんは観覧席に向かっていく。残ったのは僕、和人、ジャイアン、スネ夫、しずちゃん、グースケ、ミルクさんだ。僕達の付け焼刃な飛行で食らいついてやる!!
「各選手!位置について!!!」
ニワトリ審判が旗を持ってそう言った。
「よーい!!!こけぇ!!!」
それを聞いて、僕含めた選手たちはフルスピードで駆け出した。やばい!ちょっと出遅れた!!
「ぼきゃああ!!」
隣にいた乗り物に乗った選手はふかし過ぎたのか乗り物が前方に傾いてぶっ壊れてしまった、うわ、やば、あれはリタイヤか!グースケは一番前にいる。流石と言うべきか、ツバクロウとトビオはその前にいる。
『さあ!各選手!一斉に飛び立ちました!!果たして!一番早く戻ってくるのは誰か!!そして、トマリギに羽根を指すのは一体誰でしょうか!!』
実況さんの声が遠のく、上に上がってツバクロウが何かに気づいた。あれはレースの所か次々とみんな降りていく。急降下してるからバランスを崩したら、木にぶつかるね。
「とっとと」
よし、うまく整えれた。このまままっすぐ行けばうまく行けるね。
――――――――
よしうまくいった!!スノーグース号調子はばっちり!!後ろを見るとのび太たちは上手く急降下地点を行けたみたい。ここは森や岩があって、入り組んでる。スノーグース号でうまくかわしながら、行く。
「ツバクロウとトビオが前にいるか!」
「負けてらんない。」
「そうだね。」
ミルクとしずちゃんは鋭い目であの2人を捉えてる。まるで鷲が獲物を見るかのように。何気にしずちゃん僕達のスピードについて行けてるのすごい。…あ!前に大きな木と木があったトビオとツバクロウは屈んで、あそこを突破した。
「よっと!!」
僕はスノーグース号を斜めにさせてそこを通った。
「す、すごーい。」
「グーちゃん運転技術化け物じゃん」
「ちょっと!2人とも関心してる場合じゃないでしょ!!」
集中すればこんなもんさ。感心してる2人をのび太が突っ込んでいた。そこまで余裕があるってわけだけど。普通に3人とも突破したし。しずちゃんに化け物呼びはちょっと不満があるけどそれは、レースが終わった後で言おう。
―――――――――――
「うわ、すご。」
森のコースを出た後に崖に輪っかをつなげてるコースに出た。あれを潜り抜けながら行くのか。
「うわ!?」
「グーちゃん、もう!!」
崖をくぐった後に川を行くけど、スノーグース号の水しぶきがこっちに来た。少し濡れちゃうけど、文句は言えない。あとで言うけど。川を通ったら滝が見えてきた。矢印が滝の脇にあった、あそこに行けばいいのか。
「レースじゃなかったら綺麗な景色なんだけど!!」
滝の後ろを通った後に、洞窟の中に入る。薄暗くて見ずらいけど何とか通れる。何もいないといいけど。グースケ、ツバクロウ、トビオ、ミルクさんは前にいたはずなのにもう見えない。
「しずちゃん大丈夫?」
「こっちは、それにしても早いね。」
「もっと、急がないとね!」
「のっちゃん!あそこ!!」
「ん?あ!」
目の前に大きな蜘蛛がミルクさんに襲い掛かっていた。やばい!あのままじゃ食われる!!時雨金時はレースだからドラえもんに預けてる。
「しずちゃん!!」
「わかってる!!」
しずちゃんに合図をした。僕達はこのスピードを乗って、蜘蛛にぶつかった。蜘蛛は吹き飛んで、壁に激突する。
「アタタタ。大丈夫?ミルクさん」
「ここは危険だから早く抜けよ!」
「え、ええ!」
ミルクさんはちょっと動きにくそうだけど飛べてはいる。
「あ、おい大丈夫か?」
「和人は先に行って!」
「あ、ああ。無事でいろよ!」
和人が停まってみてきたけど、レースだから急がせた。
―――――――
「やっぱりグースケ達見えないかぁ。」
「ジャイアンたちもいつの間にか前に行ってたしね。ミルちゃん!大丈夫?」
「え、ええ、でも羽に蜘蛛の巣が絡んでうまくで飛べないの!のび太さん、しずちゃん、先にいってちょうだい!」
「でも…」
「いいの…グースケ、私の分まで頑張ってね!!」
ミルクさんはグースケに激励をしながら落ちて行った。…
「しずちゃん。」
「うん、行こ。」
僕としずちゃんはこれまでにないほどのスピードを出した。
「うお!?しずちゃんとのび太!?」
ジャイアン、スネ夫、他の選手を次々と越えて行く。ミルクさんの分を背負って僕達は駆けて行く。
「のび太!?それにしずちゃんも。」
グースケやツバクロウ、トビオがいる前線にまでこれた。
『おっと!?何というスピード!!のび太選手と静香選手がグースケ選手たちに追いついた!!トップグループに追いつく勢いです!!』
折り返し地点の中央庁はさっき越えた。実況さんの声が聞こえてたから。
「なんなんだよ!!グースケもお前らも!!」
グースケはひどく疲れた表情でスノーグース号を漕いでいる。って僕もしずちゃんも必死しすぎて、グースケ達の姿を見た瞬間に
「ハァ…ハァ。」
「んっ!ふん!!うぅぅ!!」
「クソ!!」
「はぁ…ハァ…あんた、降参したらぁ?」
「お、女に負けてた、たまるかぁ!!」
しずちゃんとトビオは言い争ってる。体力的にも煽らないでいいのに。
「はぁ…はぁ…!卑怯だぞ!そんな道具使って楽しやがって!!あ。」
グースケはスノーグース号を開始してずっと漕ぎ続けてるから疲れは翼で飛んでる僕らよりも体力は減っている。それなのにグースケは時々ペダルを踏み外してるけど漕ぎ続ける。その顔は取り憑かれたかのように。
「あ、グースケ…負けるもんか!!」
「僕も!!」
そんな姿を見せられちゃ。僕もツバクロウも負けていられなかった。僕は思いっきり、羽ばたき続けるそれは漕いでるグースケもツバクロウも一緒だ。トマリギの頂上近くまで僕達は同列で飛んでいる。
「はぁはぁはぁ!!」
「んっふんっはあ!!」
「はあああああああ!!!」
「ふ!!」
「んっ!!」
「は!!」
僕達は同時に自分の羽根を突き刺した。その瞬間に力が抜けた。疲れが全身を駆け巡った。グースケもツバクロウも、同じくそうなってた。やっば、さっきのフルスピードのせいかな。
―――――――――
『同着!!同着です!!優勝は、ツバクロウ選手、グースケ選手、のび太選手です!!』
グースケ君が優勝した!って何気にのび太君も優勝で来ちゃったよ、さっき、猛スピードで追いかけてたから、すごいや、のび太君は。
「のび太様ってやばいですね。」
「のっ君ってとことん負けず嫌いだもんね。あんなグーちゃん見たらそうなるわ。」
「そうですね。」
「何?どうだったの?」
美夜子さんと万陽奈さんはのび太君としずちゃんがここを通った時から目をつぶっていた。まぁ、2人は千里眼が使えるから見てたんだと思うけどね。
「グーちゃんがすごく、漕ぎまくってた姿を見て、あのツバメの子と一緒に負けるもんか!ってなったみたいなの。」
「まぁ、のび太君だしね。」
「ですが、同着はすごいです!」
――――――――
「まさか同着になるなんて思わなかった。」
「僕も。」
僕とグースケ、ツバクロウは同着、二着はしずちゃん、三着目はトビオだった。
「ウチはあのトンビに勝ててうれしいやあ」
雪辱を果たせたしずちゃんはすんごくうれしそうに飛んでた。まさか過ぎて僕でも驚いてるけど。
「よお、チート。」
ニヤついた顔で和人がジャイアンとスネ夫と一緒に来た…ってチートて。
「ちゃんとした名前を呼んでよ。」
「あんなフルスピード出してる奴が何言ってんだか。」
「それは、ミルクさんの意思を尊重してたしさ。」
「ありがとう。幼馴染の意思を継いでくれて!」
「いいんだよ。ね、しずちゃん。」
「うんうん!」
そして僕とグースケは担がれた。優勝者はこんな感じで祝福されるんだ。ツバクロウも同じようになってる。
『それでは優勝した、グースケ選手、ツバクロウ選手、のび太選手に祝福の拍手を!!そして、出場各選手にも温かい拍手を!!』
「おめでとうございます!」
「スネ夫君もジャイアンも和君も頑張ったわね。」
「さんきゅー」
「美夜子さん僕にまで!!」
「あ、近づかないで。」
「ガーン!!」
「「「「はははは!!!」」」
『え~ただいまのレース結果に変更がありました。』
すると、アナウンスが流れたなんだろ?結果の変更?
『それではバビロン隊長より発表してもらいます。』
「皆さん、グースケ選手の優勝は誠に立派でありますが彼の飛行は自分の翼ではなく作り物によってなされたものです。」
は?
「これを真の優勝者として認めていいのでしょうか?偉大なるイカロスの名を辱めないためにも…残念ながらグースケ選手を失格とし。」
まて、それ以上言うな!!
「「「「ええ!?」」」」
「ツバクロウ選手、のび太選手の2人の優勝とします!!」
ふざけるな!!それがお前たちのやることか!!!
「そんなバカな!!」
「ひどいじゃんそんなの!!」
「どんな畜生ですか!!!」
「なお、パトロール隊には自らの翼で最後まで飛び続けた者全員の入隊を
許可します!!以上!!」
こんな胸糞悪い終わり方なんてあるか!!あんなに頑張ったグースケを蔑ろにしてまで優勝をなしにするのか!!絶対にバビロン隊長はジークリード長官と共謀して、そんなこと言ったんだ!
「あんの鳥頭ぁ!!!」
「待て落ち着け!!」
「でも、あいつら!!グースケの…あ。」
振り向くと、グースケは握り拳を作りながら我慢してた。…それを見たら馬鹿らしくなった、本人が我慢してるんだ。僕が出ても意味がない。
「自分の…翼で…」
「グースケ…」
「のび太…僕は…何のために……。」
「グースケ!」
グースケが倒れた。僕はグースケを支える。
「ドラえもん!」
「[お医者さんカバン]!…疲労で倒れたんだ」
きっと、スノーグース号を漕ぎまくってたからその疲れと今ので精神も体力も削れたんだ…、このままじゃグースケに負担を掛けさせる僕達はもやもやしたまま、グースケの家に帰ることになった。
「のび太!」
「ツバクロウ?」
ツバクロウ、トビオが心配そうな顔でこっちを見てた。
「グースケを頼んだ。」
「うん。」
今度こそ、僕達は帰る。
雷神「はい終わり。」
銀「胸糞わりぃ」
ハル「そうかも」
雷神「特別胸糞悪いからね。」
ハル「報われるよね。」
雷神「きっとね、では次回をお楽しみに!」
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