いいニュース、悪いニュースと交互に発表されて、感情がすごいことになっております。
視点はのび太、和人、のび太。イカロスです。
「やっぱり自分の翼で飛ばなければだめなんだ。」
グースケは家に帰ってからずっとあの調子、あ、そうそう僕としずちゃんは渡り鳥パトロール隊になるのは断った。グースケの努力を無下にしてくれたあいつらの下にななんてつくわけないじゃない。
「…んで?和人、ジャイアン、スネ夫は何で入ったの?」
三人とも同じ服を着てさっき来た。多分渡り鳥パトロール隊の制服だと思う。
「俺達は今回の重大な任務を何するか調べるために入った。」
「そっか、別に浮かれて入ったわけじゃないんだね?」
「「う」」
ジャイアンとスネ夫は図星だったみたい。全く…まぁ別にそこは攻めはしないからいいけど。
「ちょっと二人とも?グーちゃんの気持ちも考えなよ?」
「わ、わかってるって。」
「ぼ、僕達も和人と一緒に調べるよ!」
ホントかなぁ?ま、それは三人に任せるか。んじゃ頼んでおこ。
「ジークリード長官はずっと、監視してて。」
「何かあったのか?」
「うん。」
『き、キミ達の力があれば渡り鳥パトロール隊は歴代最強になるんだよ!?』
『あなた方は、なんでか知らないですが優勝したグースケを失格にした。自分の翼で飛ぶことはいい事ですし、確かに的を得ています。しかし、僕らは友人を悲しませた部隊の隊長には微塵も魅力は感じません。』
『し、しかし!!』
『では僕達は帰りますので。』
『待ってくれ!!』
バビロン隊長は分かりやすく動揺してた。優勝者の一人である僕が入らなくて、渡り鳥パトロール隊の威厳がなくなるからなのか、それとも何か裏があるのか。
「何かあったらすぐに美夜子さんか万陽奈さんに報告して。」
「任せろ。」
「うん」
ま、渡り鳥パトロール隊の事は別にこれでイイ。グースケの心の傷はエゲつなくえぐられたからどうしたものか。
「のっ君、ここは私が…」
「…僕が行くよ。みんなは家に入ってて。」
「のっ君?」
「任せて。」
「の、のび太さん!グースケをどうか!!」
「うん。
みんなを家の中に入らせて、僕はグースケに近づく。グースケは泣いていた、何かぶつぶつと言っていたから肩に手を置く。僕の気配には気づいてたらしく一瞬手を見たけど、また下を向いた。これはどうしたもんか。
「のび太。」
「え、あ、何?」
グースケは下を向いたまま、僕話しかけてきた。
「僕はさ。過去の恐怖でスノーグース号をホウ博士と一緒に作った。のは話したよね。」
「うん。」
「僕はスノーグース号を作ったのが誇りだった。確かに馬鹿にされたり、乗り物なんて卑怯だなんて言われたけどさ…僕はスノーグース号が大好きなんだ。」
それは見てもわかる、最初の時だって心配してたのは自分じゃなくてスノーグース号だったし。
「でも、今日でわかった。」
声色が変わった。
「ぐ、グースケ?」
「自分の翼で飛ぶんだ。スノーグース号頼ったら僕は僕をダメにする。」
立ち上がり僕の方を見るグースケ…でもグースケの目には何もなかった。諦めの色一色になっていた。
「だ、ダメだよ。そんな事したら大事に作ったスノーグース号を諦めるの!?」
「自分の翼で飛ばないんだったら無意味だろ!!!」
グースケは叫んだ後に家の中に入って行った。僕は追いかけていくけど部屋の中に閉じこもってしまった。
「グースケ…」
―――――――――
「グースケ、自分の部屋に閉じ籠っちゃった…」
僕がリビングに行ってそう言ったら、みんなは暗い顔になった。はぁ…昨日まで楽しかったんだ。円陣を組んで今日のレース頑張ろうって。言ってたんだ。なのに…
「グースケはスノーグース号をやめて、自分の翼で飛ぶんだって。」
「そんな、あれはグースケ君にとっての思い出の物だろ?」
「僕も止めたかったさ。でもグースケは…」
「そっか…」
こればっかりはどうしようもない、気持ちの整理がつくまでそっとしておくのが得策かもしれない…
「ハァ…やっぱりグースケ君失格にはほっとけない何かがありそうだね。和人君、ジャイアン、スネ夫。明日は注意してね。」
ドラえもんは僕と同じように言った。三人は再度頷いた。明日の任務にはいったい何があるんだろうな。
「あ、みんな。」
「あ、おばさん。」
おばさんが帰って来た。レースの後片付けをしていたおじさんの手伝いをしていたから遅くなってたんだ。
「グースケ…どうだった?」
「はい、ひどく落ち込んでます。」
「そう…」
おばさんはグースケのいる部屋を見て、何かを考えてから僕らを見た。
「みんな。グースケを頼んだわね。」
痛々しい笑顔で僕達に言った。おばさんも声を掛けたかったけど、なんて声を掛けたらわからないんだ。
「はい、任せてください。」
「じゃあ、おやすみ。」
「「「「「「「「おやすみなさい」」」」」」」」
僕達は、おばさんを見送ってから眠りについた。
――――――――――――――
――2019年5月21日――
僕はグースケの部屋の前にいた。昨日の今日で元気になってるわけじゃないと思うけど…。
「ふう…グースケ…中に入るよ?」
息を整えてからグースケの部屋を中に入る。あの様子じゃ今日も落ち込んでてそうだしね。…ん?なんかグースケの気配がない。ていうか部屋はもぬけの殻になってた。は!?
「ドラえもん!!しずちゃん!美夜子さん!万陽奈さん!!」
「どうしたの!?」
「何かったのですか!?」
「なんなの!?」
「グースケがいないんだ!!」
「グーちゃん…まさか。」
自分の翼で飛ぶために出て行ったんだ!!寝てる間に出てったの!?
「手分けして捜そう!!」
「「「「うん(はい)!!」」」」
一人で何でもかんでも背負いこまないでよ!!グースケ!!
――――――――――
俺達は渡り鳥パトロール隊は初任務として本部にやって来た。バビロン隊長の演説が終わってから俺達は、その場所に向かっている。それにしても選ばれし勇者ね。グースケを失格にしたくせに。よく言うな。
「なぁ…そのグースケは?」
「落ち込んでた。」
ツバクロウがバツが悪そうな表情をしながら話しかけてきた。こいつはグースケのスノーグース号の事をバカにはしてたが、友人としては心配はしてるみたいだ。
「…そうだよな。」
「のび太にグースケは任せてある。俺達は任務に集中ずるぞ。」
「あ、ああ!」
ツバクロウはそれだけ言うと前に戻って行った。ジークリード長官は大きな箱に乗って、俺達の横を飛んでいる。
「和人、後ろの箱誰が入ってるんだろうな?」
ジャイアンが言うように、その後ろにも箱がある。
「…いやな予感はするな。」
誰かが入ってることは確かだ。しずか、美夜子さんと万陽奈さんがいてくれたらわかるんだけどな。
「…監視は続けるぞ。」
「そうだな。」
俺達は、ジークリード長官を見ながらも任務に集中する。
――――――
「やっぱり見つからない?」
「うん、誰も見てないし、うちの見聞色にも引っかかってない。」
「誰も見てないんだ。」
僕達は片っ端から探しまわったけど、グースケの影は形もなかった。スノーグース号もなかったから遠くに行ったんだろうけど。
「あ!ホウ博士の所は!?」
ミルクさんにも報告して、ミルクさんも探していた。あ、そっかホウ博士に愚痴に言ってるのかもしれない!
「そうだ!行ってみよう!」
僕達は急いでホウ博士の家に向かった。あれ?ホウ博士もいないし、なんか荒らされた跡がある。それに…
「ホウ博士の大事にしてた石碑が粉々になってます。」
「それにこれは…警備隊の!?」
「まさか…ジークリード長官の所に行ってるの!?」
ミルクさんがそう言った。…ありえる…それに何でグースケを失格にしたかも察せた。きっとジークリード長官とバビロン隊長はグースケとホウ博士の関係を知ってるから、グースケを渡り鳥パトロール隊にいれるわけにはいかなかったんだ。
「グースケを速く見つけ出さなくちゃ!!」
「もちろん!ってドラえもん[尋ね人ステッキ]は?」
「あ…それがあった。」
「もう!」
「うっかりしてた。」
―――――――――
「うわ!やっぱりダメだァ!!!」
グースケを見つけたけどやっぱりグースケは飛ぶ練習をしてた。僕達は助けたけど、グースケは聞く耳持ってなかった
「ほっといてくれ!お願いだから僕一人でやってみたいんだ!!僕は自分の力で飛べるようになってみせる!!」
グースケは一人で飛ぶのを邪魔されたからそう言ってきた。それもあるけど、今は違うんだよ!!
「グースケ!ホウ博士が連れ去られたのよ!!」
「え?ホウ博士が?」
「グースケの親友でしょ。それに一人で何でもかんでもしないでよ!!1+1は1よりも少なくなるとは僕思わないよ。だって、一人じゃないんだもん、頼りたいときは頼っていいんだよ…」
ティオに言った言葉をそのまま伝える。
「のび太…。」
僕は一人でなんでもかんでもやろうとしていたし。それは間違いだってみんなに教えてくれた。教え込まれたが正しいだけど。
「1+1…。のび太。そうだね。ありがとう。」
「さすがのっちゃん、自分がやってたから言葉の強みがすごいね」
「それって皮肉られてる?」
「褒めてるの。一応。」
「その最後の一言余計じゃん!?」
「「「「「はははは!!」」」」」
グースケの目は元に戻っていた。よかった。
「グースケ、何か心当たりはないの?」
「あ、ホウ博士が石碑の解読が出来たんじゃ!」
あ、だから連れ去られたんだ。でも石碑は壊れてるし…
「[タイム風呂敷]~!」
「うわ、懐かしい。」
タイム風呂敷はピー助の時に使った、時を巻き戻したり、早送りしたりできる風呂敷だ。
「最近使ってないしね。これで壊れた石碑を元に戻す。この文字が読めればいいんだけど」
「[翻訳こんにゃく]を使えば?」
「あ、そっか。[翻訳こんにゃく]~!」
ドラえもんは食べながら石碑に記されてる文字を翻訳する。フェニキアは北の果てにそびえし、ララアト山の竜の谷の底にあり。
「竜の谷?」
「どこなの?」
「北の方にある谷さ。ずっと立ち入り禁止になってたんだ。」
翻訳はまだ続く。フェニキアの力は神の如く強大なり、フェニキアの力を呼び覚ましては…。
「ここで終わってる。」
「どうやらそれは、警告のようですね。」
「うん、フェニキアってなんだろ?」
「わからない、でもこれではっきりした。」
ドラえもんも気づいたみたいだ。ジークリード長官の目的がそのフェニキアの力を使って、バードピアを自分の物にしてから
「イカロスだ!イカロスに話そう!!」
「イカロス?え?イカロス!?」
イカロスレースの名前の由来の人!?どうして!?伝説の人はまだ生きてるの!?鳥人は僕等人間の三倍って聞いてたけど、まだ生きてるなんて。
「昔の人じゃないの?」
「うん、ホウ博士に聞いたことがある。監獄島にいるって!」
僕達はそれを聞くと早速そこに向かった。イカロスはジーグリード長官がヴァサゴの手によって人体実験をされたために渡り鳥パトロール隊の事故や事件の責任を取って自分から監獄島に閉じこもったらしい。50年間そうしていたかは違うみたいだけど、時々出ていたらしいし正義感の強い人だったんだ。
――――――――――
監獄島にたどり着いた僕達はイカロスを探していた。ここは犯罪者の巣窟。危ないのもいるはずだ。
「うううう!!」
「きゃあああ!!」
凶暴な囚人が僕らに手を伸ばして唸り声をあげた。ミルクさんは怖さから僕に抱き着いた。
「だ、大丈夫?」
「う、うん。ごめんなさい。」
「い、いいんだよ。」
「のび太、ミルク、イチャイチャしてないで捜しなよ。」
「「いちゃいちゃして…あ…」」
ニヤつくグースケにツッコミを入れたら綺麗に同時だったから恥ずかしさが出てきた。
「はいはいはい、いいから探すわよ。」
そして他の檻を見たら、目的の人が座っていた。
「イカロス!!ホウ博士がジーグリードに連れてかれちゃったんだ!去年発掘された石碑に、竜の谷にフェニキアの力が封印されてると書かれていたんだ!ジーグリードはそれを知って…力を貸してイカロス!!」
グースケの頼みに見続ける、イカロス。何かを考えてる?
「フェニキア…」
「このままじゃ、バードピアが…!!」
イカロスは立ち上がった。
「んー!!んん!!ふん!!」
イカロスは力んで手錠の鎖を引きちぎった。すごいパワーだ。
「そこから離れなさい。」
イカロスにそう言われた僕達は檻から離れる。
どかああああああーーーーん!!
「す、すご…」
檻をぶち壊して、出てきた。普通に脱獄なんだけど…でもこの中には誰もいないからいいのかな?
「さあ、みんな、私に捕まりなさい。」
「いいんですか?警報鳴ってますよ?」
「どうせ追いつきやしないさ。」
カラス警備隊がこっちに飛んできた。イカロスの言う通り、カラス警備隊は全くスピードに追い付いていない。流石、伝説の鳥人
「すごいね!」
「これが伝説の羽ばたきなんだ!」
―――――――――
上にいる少年、グースケを見て私はある失態を思い出した。私は妻のオーディアと共に飛行していると突然の嵐に見舞われてしまい、泣く泣くその嵐の中を飛行していた。
『あっ!!』
『オーディア大丈夫か!もう少しだ!頑張れ!』
私達は急いでいるあまり、籠の中にいる生まれたばかりの赤ちゃんには気づけていなかった。
『あ、ああなた!!赤ちゃんが!!』
『あ、危ない!!』
私は咄嗟に妻の手だけを掴んでしまい、赤ちゃんは私の羽根を持ちながら落ちてしまった。私は風の抵抗で追いかけることができなかった。翌日も探し回ったが…結局発見できずにいた。
『イカロス。』
『グラジオ。どうしたんだ。』
ある日、私の元にグラジオがやって来た。彼とは旧知の中で時々ジーグリードがまだ撃たれる前に一緒に酒を飲んでいた。
『すまない。』
『何をいきなり謝るんだ。』
『君の息子の事だよ。』
『何!?』
あの事故からは5年の月日が流れていた。話を聞けば、あの嵐の夜にピッピさんがあの子拾ってれたらしい。
『…そうか…よかった。よかった。』
私は嬉しかった。私の不注意で息子を失わずに済んだと思ったからだ。
『すまなかった。なかなか、言い出せず。』
『大丈夫だ。私も妻も気にしていない。今更になって私が親だなんて言えないしな』
『…本当にすまない』
グラジオは一人気づいていたらしい、ピッピさんには伝えていなかったと言う。混乱させてしまう。
「すごいなぁ」
それがこのグースケだ。グラジオと話してグースケにも私の事は伝えていない。ピッピさん同様に混乱させてしまうしな。
「あなたは黙ってるおつもりですか?」
…うむ、どうやらこの子は私の心の声が聞こえるようだな。
「混乱させてしまうからな。」
「それでも血を分けた親子です。」
「…そうだな。私に勇気があれば言おう。」
「この件が過ぎたら絶対に言ってください。」
ご、強引だなこの子は。いや、そうだな、いつまでも黙ってるわけにはいかないか。
雷神「はい終わり」
銀「イカロスの息子がグースケだとはな。」
雷神「おかげで、50年前に起きたって言っちゃったせいでちょっとぐちゃぐちゃになってた。」
銀「アホなのか?」
ハル「ま、でも時々出てるって言ってるしいいかも」
銀「いいのかねェ」
雷神「ま、ドラえもん本編でもそう言う矛盾点あるしモーマンタイ」
「「絶対問題あるでしょ。」」
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