――2019年5月22日――
僕達は自分たちの世界に戻って来た。渡り鳥パトロール隊とはバードウェイの手前で別れた。僕達は学校の裏山にいる。
「うん、どうしようか。」
「5日も家を出てたしなぁ。」
「ま、いつも通り、タイムマシンで…あ!!!!」
ドラえもんが叫んだ。何いきなり叫んで。
「メンテナンスに入れてたんだった。」
「いや、他にも[タイムベルト]とかあるだろ。まさかとは思うがそれもメンテに入れてるんじゃないだろうな。」
「…てへ♪」
温かい目を出しながらドラえもんはてへぺろをした。
「え!?じゃあ、僕らママたちに怒られるじゃん!!」
スネ夫が顔を青くしながらそう叫んだ。うわぁ、このままだと超説教コースになる。
「仕方ない。[認識入れ替え機]~」
これを使うと指定した人以外の人間すべてに僕らが5日間出かけていたことになるらしい。直ちゃんやタイムパトロール隊の2人を指定して、認識入れ替え機のスイッチを押した。
「やっぱりドラえもんの道具チートだよね。」
「のび太君には言われたくない。」
ねェ、なんで誰もかれも僕の言葉を否定するかな!?22世紀の道具の方がチートでしょ!?秘密道具と比べられる僕はどう反応したらいいんだよぉ!!
「それじゃ、普通に帰ってもいいんだね!」
「うん、ママたちは普通だよ。」
スネ夫は素早い動きで家に向かっていった。流石と言うか、ジャイアン、しずちゃんも帰って行った。しずちゃんは見聞色を鍛えたいみたい。
「スグは入れ替えてないんだよな。スグには怒られそうだ。」
あ…今更だけど直ちゃんだけおいてきちゃったんだ。いつも冒険には直ちゃんいたのに。
「…いたあああああああ!!!!」
「「「「「!!!」」」」」
「みんな何してたの!?5日間もぉ!!!」
噂をすれば直ちゃんが来た。
「さ、探してたの?」
「うん!でも必死だったんだよ!ママたちや銀さんたちにお兄ちゃん達は旅行に行ったって信じさせたんだから!!」
え!?じゃあ、[認識入れ替え機]いらなかったじゃん!!…まぁでもありがたいか。直ちゃんはきっと僕らがいなくなって、また事件に巻き込まれたと思って、ママたちに行ったんだ。
「ありがとうね。直ちゃん。」
「わかればいいよわかれば!」
「ではまたデートしましょうか。」
「え!?いいの万陽奈さん!!」
「はい、お詫びを兼ねてです」
「うん!行こう!!」
「あ、慌てなくても逃げませんよ!?」
直ちゃんは万陽奈さんの手を掴んで走って町へ向かった。残ったのは僕、ドラえもん、和人、美夜子さんだけになった。
「ドラえもん。」
「もう切ったよ。」
「無意味だったな。」
「ま、結果オーライね。これからどうするの?」
「うーん、ま、たまには散歩でも行こか。」
「「「4人で?」」」
「たまにはいいじゃない。」
「そうだな。今日は稽古もないし。」
「それって元々?」
「銀さんは気まぐれだからな。バードピアに行く前にどっか行ってた。」
それでいいの?まぁ、それは師匠も一緒なわけだからいいけど
――――――――――
「多摩川、綺麗だなぁ。あの穴ってまだあるの?」
「うん、別に誰にも見つかんないし。」
「また地下世界に行ってみるか?」
「そこまでは。ん?な、奈江ちゃん…」
河川敷を歩きながら話していると奈江ちゃんが仁王立ちで立っていた。綺麗な笑顔でこちらを見てる。うん、あれ怒ってる。
「なんか怒ってるぞ。」
「うわ…さっきのじゃないの?」
「でもそんなに使ってないよぉ?」
あれを使ったのはほんの2、3分程度。認識するのもかからない気するけど。
「のびたん、和君、みよちゃん、ドラちゃん。また別の世界に行ったよね。」
あ…そのことだったの!?いやでも今回は誰も連れてきてないんだけど。
「な、何を怒ってるの?」
「ちょっと別の世界に長居しすぎ。過去のこの世界だったら何してもいいし、いやしないだろうけど。でも別世界が別!平行世界のルールってもんがあるんだから!」
「ま、万陽奈さんが来た時に聞いたよぉ。」
これは万陽奈さんが来た時に奈江ちゃんに聞いた。
「別世界に行ったとしても、長居はしない事!」
「奈江ちゃんが一番そういう事硬いよね。」
「はい!のびたん減点です!」
「何のだよ!?」
美奈ちゃんが委員長タイプで硬いイメージだけど、こういうルール系は奈江ちゃんが一番厳しい、奈江ちゃんの先輩にあたる人が色々やらかしたせいでtypッと厳しくされたんだとか。
「ま、それだけ気にしてくれたらいいから、バイちゃ。」
奈江ちゃんはそれだけ言うと消えた。立体映像だったのね。
「絶対俺ら長居しそうだよなぁ。」
「うん、誰かさんのせいで。」
「そうね。」
「ねェ、僕を見ながら話すのやめてくれる?」
―――――――――――
「あ、ミーちゃん!」
「にゃー」
「じゃあ、僕用事思い出したから。」
ドラえもんはそそくさとミーちゃんとどっかに行った。ドラえもんってドラミャーコさんがいるのにいいのかな。…人の事言えないか。
「うん。」
「せめて否定して。」
「んじゃ解散するか。散歩もいいだろ。」
「そだね。」
「また明日~」
和人もいなくなって、僕と美夜子さんだけになった。何かさっきまでの出来事がウソみたいに二人だと静かだなぁ。家に帰るだけなんだけど。
「ま、こんな日もあるでしょ」
「そうだけどさ。あとさ、僕気づいたんだよ。」
「何を?」
「なんか、マヤナ国でも、バードピアでも最後には意識が遠のいちゃうんだよねぇ」
「そうね。ゴリゴリと体力減るような感じだもんね。」
マヤナ国、バードピアでの僕の戦績は大丈夫な方だけどいかんせん、最後らへんで倒れちゃう。それはそれでよろしくない。まぁ戦いの後だから仕方ないんだろうけどさ。
「だから、美夜子さんの重力魔法を維持しながら修行したいんだ。」
「どこの戦闘民族なのよ、あなたは…まぁそうね。そのくらいなら手伝いましょ。」
「やったね!じゃあ、さっそく!」
「今日はダメ、まだ昨日の疲れが残ってるでしょ。」
「あ、ハハハ…」
早速、鏡の世界でやろうとしたけど、美夜子さんに止められた。疲れは確かに残ってるし。確かにそうだね。
「のっ君が無茶しすぎなのよ。」
「それ3回目なんだけど。」
「それほどのっ君は無茶するの!自覚しなさい。」
「わかったよぉ。」
何気ない。ほんとこんな日常がずっと続けばいいのにね。友達と笑って、学校を楽しんで、師匠と切磋琢磨したいなぁ…でも…
「9代目ヴァサゴか…」
「難敵なのは確実よ。私達の事も知ってるだろうし。」
バードピアの事件の黒幕が全て一人の人間によってなされた。前にも言ったけど、そんな奴と僕らは戦わなくちゃいけないんだ。
「だからこそ、重力魔法を…」
「ダメです。」
「はい…」
雷神「はい終わり。」
銀「短っ!?」
ハル「早すぎるでしょ。」
雷神「ほほほ…」
銀「んじゃ次回は。」
雷神「頑張る。では次回もお楽しみにください」