あのウタの顔。たまんねぇっすよね(((
視点はのび太
ウタから発された言葉に麦わらの一味が少しピリついた。女性に甘いサンジさんはともかくとして、ゾロさんは手に刀を近づかせている。何か余計なことを言ったらたたっ斬るつもりみたい。…普通にそれは危ないけど。
「一緒にここで楽しく暮らそう?友達のみんなも私のファンなんでしょ?一緒にいた方が楽しいよね?」
と言うウタを尻目にルフィさんは階段を降りていく。どうしたんだろ?
「ちょっと、聞いてんの?ルフィ!」
「ハハっ!ウタ、久しぶりに会えてうれしかった!肉も食ったしおれ、サニー号に帰って寝るよ!」
いつも通りのルフィさんだ。ま、ほぼ歌は聞かずにマジな話、肉だけ食ってた。ま、ルフィさんはウソップさんに誘われてきたんだろうしね。僕らには何も説明しなかったけど。
「ごめんね、師匠ああ言いだすと聞かないんだ。」
「……帰らせないよ?」
「「「え?」」」
「ルフィとあなた達は…ここで永遠にずっと私と一緒に暮らすの…」
ゾクゾクゾクゾク!!!
ウタの豹変に僕の危機管理能力なのかわからないけど反応した。ウタの様子はやばい!!ていうか言ってることがどこかのメンヘラといい勝負なんだけど!?
「何言ってんだお前。」
「ウタ、キミの歌はとっても素敵…ギグ!?」
「ドラえもん?」
ドラえもんがウタに言い聞かせてたら急に変な声を出して、止まった。僕が呼んだけど、ドラえもんは止まったまま。
「ドラちゃん。」
「…はいウタ様。この者たちを拘束します。」
「ど、ドラえもん!?」
ドラえもんが喋りだしたけど、どこか無機質な声色だった。それによく見るとドラえもんの目がウタと一緒のバイオレットになってる。ドラえもん!?
「ドラえもんに何したの!?」
「ちょっとした細工。ドラちゃん。」
「はい、[ガリバーロープ]」
「「「「うお!?」」」」
ドラえもんはロープを出して、ジャイアン、ブルックさん、フランキーさん、ジンベエさんを縛り付けて小さくした。え!?
「あ、操られてる!!」
「ドラちゃん、いいわ。残りは私がやる。」
「はい、ウタ様」
ドラえもんがウタの隣に行く。完全に操られてる。さっき握手した時に何をしたんだ!!ていうかまずくない!?
「ちょっとウタ!何で急にこんな。キャ!?」
「ナミさん!!」
ウタはナミさんとサンジさんをいとも簡単に楽譜で捕まえた。サンジさんがあっという間に!?
「みんな!!ちょっとこの人たちも悪い国の刺客だったよ!どうしようか?」
「ううう…UTA!UTA!」
UTA!UTA!UTA!
他の観客はウタの見方をして僕達を攻めるようにウタを呼んでいた。
「オッケー!じゃあみんなのために悪い奴らをやっつけちゃうね!!」
「おい!ウタ何してんだ!!」
そしたら、辺りはまた暗くなって、ウタは手拍子し始めた。周りの観客もそれに同調するようにして、手拍子をする。四面楚歌ってこういう事を言うの!?
「いくら、ルフィの昔の幼馴染だからってこりゃ自由にし過ぎじゃないか?」
ゾロさんが刀を出す。3刀流、ロロノア・ゾロの流派はこの人が継承してる。って言ってる場合じゃない!!何かウタの周りから騎士みたいのも出てきた!?
「唐草瓦正拳!!」
しずちゃんがルフィさんから教わったっていう、魚人空手で応戦した。意外と音符の騎士はもろくてすぐに消えた。けど無尽蔵に出てくる!!
「ルフィ、あんた私の言うこと聞かないから悪いんだよ。私の友達なら言うこと聞いて。」
「何言ってんだお前…!!うーん…?」
ルフィさんは構えたけどやめたどうしたんだろ?
「やっぱやめた。乗らねェ。」
「は?」
「戦う理由がねェ。」
ルフィさんは麦わら帽子を深くかぶって、そう呟いた。ルフィさんにとって、ウタは大事な友達。だから気が乗らないんだ。
「あんたがやらなくても、私はやるよ!」
パチン!!
音楽が鳴って、ウタは怒りの表情で踊っていた。周りにはスピーカーが心臓のようにドクンドクンなっている。どうしてここまで怒るの?ルフィさんがどこかに行こうとしたから?
「来た!」
この曲に合わせて、音符の騎士が襲い掛かって来た。さっきより荒らしさが増してる気がする。この曲の影響で?
「遊びはもうやめろウタ!!」
「散々な思い出は悲しみを穿つほど~♪
やるせない恨みはあいつのために置いてきたのさ。
あんたらわかっちゃないだろ。
今だけ箍外して来て!!」
ウタは全力で僕達に攻撃してきた。この曲に合わせて、攻撃力も増すのかな!?
「怒りよ!今悪党ぶっ飛ばして!そりゃ愛ある罰だろ!もう寝くはないやないやないや!もう悲しくないさないさ!そう怒りよただ、悪党蹴り飛ばしてそりゃ愛への罰だろ、もう眠くはないなないないな、もう寂しくはないさないさないさ!『逆光』よ~~」
僕、しずちゃん、ルフィさん以外のみんなが楽譜に捕えられた。や、やばいよ!?
「惨憺たる結末は美しさを纏うほど
限りなく、体温に近い
「赤」に彩られていた
散漫な視界でも美しさがわかるほど
焼き付ける光を背に受ける
「赤」に気を取られている」
誰に対しての怒り?怒りや憎しみが沸々と感じる。絶対にルフィさんに向けて言ってるわけじゃないよ!?
「もつれてしまった心は
解っている今でも
ほつれてしまった
言葉が焦っている」
でも悲しさが垣間見えるのは何?彼女の過去に言いたい何があるの?
「怒りよ!今悪党ぶっ飛ばして!そりゃ愛ある罰だろ!もう寝くはないやないやないや!もう悲しくないさないさ!そう怒りよただ、悪党蹴り飛ばしてそりゃ愛への罰だろ、もう眠くはないなないないな、もう寂しくはないさないさないさ!『逆光』よ~」
ルフィさんは緑の縄に捕まってしまい、あれもドラえもんの道具?迂闊には近づけない!!しずちゃんと僕は何とか逃げ切れた。他のみんなは楽譜になってしまった。
「もう、怒り願った言葉は
崩れ、へたってしまったが
今でも未練たらしくしている
あぁ、何度も放った言葉が
届き、解っているのなら
なんて、夢見が苦しいから」
僕としずちゃんはなぜかわからないけど[盲点星]を持ってた。効き目長持ち安心バージョンじゃないから安心はできないけど、ドラえもんが操られる前に持たせてくれたのかはわからないけど。
「怒りよ!今悪党ぶっ飛ばして!そりゃ愛ある罰だろ!もう寝くはないやないやないや!もう悲しくないさないさ!そう怒りよただ、悪党蹴り飛ばしてそりゃ愛への罰だろ、もう眠くはないなないないな、もう寂しくはないさないさないさ!『逆光』よ~」
ウタの曲も終わり、ルフィさんがウタの足元に転がった。どうしよう。あのままだったらルフィさんに何するかわかんない。僕としずちゃんは手を握って事の成り域を見る。
「お前何やってんだ!放せ!」
「ダメだよ。ルフィがあいつの所に行くのは。」
あいつ?…シャンクスの事?
「…みんなはさ!シャンクスや今の現状についてどう思う?」
「おれの村は戦争に巻き込まれて焼かれた!!」
「シャンクス様はなんだか秘密主義過ぎて、不気味!」
「私の夫は徴兵されて死んだ!!」
「母ちゃんを返せ!」
そして、各国の主要人物たちの名前を挙げて、いらないの大合唱。
「プリンセス・ウタ!ルフィは何もしねェって!!」
ウソップさんが叫ぶけど、ウタは聞く耳を持ってない。
「ウタ!いい加減に!」
ルフィさんの縛ってたやつが消えた。あれはドラえもんの道具じゃなかったんだ。ってあ。
「《時雨蒼燕流“守式”十六の型》氷雨」
「あれ?」
ルフィさんに水を掛けようとした人がいたから咄嗟に思いついた守式、十六の型で守った、氷の壁を作ったんだ。
「なにこれ?…誰かいるの?」
「のっちゃん!!ちょっとは控えて!盲点星は相手の盲点をついてるだけって言ってたじゃん!!」
「ご、ごめん。でもこれじゃ…あれ?」
すると目の前に派手な男の人が立っていた
「バリアボール!!」
バリア!?え!?この人ルフィさんの知り合い?
「ロメ男?」
「のっちゃん、あの人味方だよ。」
「ルフィ先輩、ウタ様はなんかヤベェベ!勝てる気がしねェべ。」
しずちゃんとも知り合い?それにすごい訛ってる。田舎から出て来た人なのかな。もれなく能力者みたいだけど。
「おれは、負けねェぞ?」
「出た!負け惜しみィ!ん?」
すると僕、しずちゃん、ルフィさん、お兄さんはいつの間にかどこかの塔の橋の上にいた。え?なにこれ?
「なんだべ。ここはどこだべ?あっ、ハハハハ!おめェもウタ様のファンだったんだべかァ?虎神。」
すると、全身刺青の男の人が奥から出てきた。目つきが悪いなぁ。
「違う、付き合いだ。」
ドゥントゥットゥトゥドンットット♪
「べポの。」
陽気な音楽ともに出て来たのは…シロクマだった。
「それと、お前ら2人、それを取れ。」
「何言ってんだべか?」
「見聞色の覇気かな。」
「そうかも。」
僕としずちゃんは[盲点星]を取った。
「うお!?おめェらルフィ先輩と一緒にいたやつらでねェか!どこにいたんだべ!!」
「ずっとルフィさんの近くにいたよ。」
そして、僕らは自己紹介した。派手な格好したお兄さんは森久保
「ていうか何でシロクマが喋ってるんです?」
「すいません」
「撃たれ弱い。」
「こいつは遠い星から来たと言っていた。それよりも麦わら屋、あの女の能力を解き明かさない限り…ジリ貧だぞ。」
「任せろ!184連勝中だ!」
それウタが勝ったんじゃなかった?それに僕もいたから関係ないんじゃ。
「師匠はいつもこれなんだから。」
「お前が麦わら屋の弟子か。」
ローさんはしずちゃんをじっと見つめた。どうしたんだろ?もしかしてしずちゃんに惚れた?
「え、うん、どうしたの?」
「…お前、麦わら屋に似「それだけはない」そ、そうか。」
「何言ってんだ?」
全然そんな事なかった。ルフィさんとしずちゃんが…?どっちかと言うとナミさんに…
「のっちゃん。二番煎じ。」
「ひどいな。」
「あ、いた!」
げ、見つかった!悠長に話してる場合じゃなかった!!僕達はとりあえず逃げた。
「参ったなァ、あいつら捕まっちまった。線にくっついてるだけみたいだし、大丈夫だと思うけど。」
「そんな呑気に言ってる場合じゃないからね。師匠!」
「それもそうか!何かマヤナの時思い出すな!」
「あの時とは逆だけどね。」
あの時は追う方だったし、切羽詰まってたし。ていうか今も切羽詰まってるのにこの人何で呑気なの!?
「いいから逃げるぞ!!」
――――――――――
「うわ、ドラえもんの道具や音符の騎士だらけだ。」
自由意思で動ける道具があんなにある。うげぇ、ただでさえドラえもんの道具は厄介なのにそれが敵だと気が滅入る。
「ドラの道具やなんかでいっぱいだァ。」
「このままじゃ、囲まれるべ!」
ロメオさんの言う通り囲まれるのも時間の問題だね。
「あのロボットは破壊するか。今でも厄介な存在だ。」
「物騒なこと言わないでよ!ドラえもんは操られてるだけなんだから!!」
「…言ってみただけだ。悪い。お前にとっては友達だったな。」
あれ?見た目に反して、優しい人だった。べポさんと一緒にいるから人外の友人を持つ者同士、仲良くなれそう。
「とりあえず、ドラの事は後回しだな!」
「うん。」
「君たち。」
すると、おじさんの声が聞こえた。振り返るとサングラスにヘッドホンを掛けたおじさんが立ってた。あのヘッドホン、ウタと同じモデルの奴だ。
「ついてきなさい。」
――――――――――――
連れてこられたのは教会だった。でもそこら中ボロボロだから廃墟みたい。
「いやぁ~助かったべ。」
「ルフィ君と言ったね。」
「ああ。」
「君は「おっさん誰だ?」
ストレートに聞くもんじゃないでしょうに、ま、聞いた瞬間にしずちゃんに拳骨されたけど、彼の名はゴードンさんと言うらしい。このエレジア島にあった王国の元国王なんだとか。
「この島建物はあるけど、人っ子一人いねェべ!」
「いや、かつてエレジアは日本と同じように強国列島の一つで世界一の音楽の都として栄えていたはずだ。噂ではシャンクスがこの島を滅ぼしたと聞いたが?」
「シャンクスがそんなことするかよ!!」
鈴斬様の事は僕達はいまいちよくわかってない。天皇様と会えるとかそれこそ縁がないと無理だし。…他の国の王族と知り合いはいるけど。
「ん…ウタの話をしよう。島民がいなくなったエレジアでウタは私が育てた。」
「え?…でもウタは鈴斬様の…」
「のっちゃん。し。」
「あ、うん。」
「しかしここにいるのは私とあの子の2人きり。きっと寂しかったのだろう。私の前では気丈に振る舞っていたが…一人になるとシャンクスや護衛、ルフィ君との思い出の歌『世界のつづき』をいつも口ずさんでいた。」
どうして~♪あの日遊んだ海の匂いは~♪どうして~♪すぎる季節に消えてしまうの、またおんなじ歌を歌うたびあなたを誘うでしょう。
「私はそんなウタを励ますように彼女を世界一の歌い手にする為育ててきた。」
信じられる?信じられるんだ。あの星あかりを…。
「あの聞いているかね!?」
「聞けコラ!?」
「いいから、話を進めるべ。」
「ロメオさんも、師匠を甘やかしすぎ!!」
ドゥントゥットゥトゥドンットット♪
「ち。」
「すいません」
「じゃあ、ウタは今のルフィさんを知らないって事だよね?」
「ああ、幼馴染の話はよくしていた。親愛的な意味だったが。」
あ、やっぱり、ウタはルフィさんの事はそんな感じで見てなかったんだ。
「そしてYouTubeで2年前から自分の歌声を外に向けて発信するようになった。彼女の声はファンを魅了し、まるで…世界を覆い尽くすように瞬く間に広まって行った。」
僕も2年前、丁度和人が失踪した時にウタの歌声を聞いてた。僕の場合は家に引きこもってて暇だったから見てただけど。それでも彼女の歌は惹かれるものがあった。
「ファンの皆々はSNSや時々開催されるビデオミーティングで口々にウタにお礼を言っていた。その時のウタはそれはもう楽しそうだったよ。」
「一応立ち直ったんですね。」
「…まぁね、しかし。」
ゴードンさんは暗い顔になった。ウタは外の現実を知っていくうちに、世界の悲惨な状況を嘆いていたみたい。そして、ウタの中で新しい自覚が芽生えたらしい
「自覚?」
「ああ。ロシアのウクライナ侵攻、コロナの蔓延、パレスチナとイスラエルの戦争。もともとは歌を聴いてもらうものだったのに…いつの間にかウタの事を救世主だと崇めるファンが増えて行った。」
どこの歌手やアイドルでもそう言った話はよく耳にする。でも、彼女は全世界から注目を集めてるからそのシンパの数はもう計り知れない物だよね。
「そこでウタは…」
『みんなの気持ちよ~くわかった。私が必要なら…作るよ!新時代。』
LIVE中に言ってた新時代はそういう事だったのか。…確か新時代の中にもそういう風な歌詞があった。
「頼む!ウタの計画を止めてくれ!!ウタの友人だったルフィ君なら‼‼できるはずだ。」
「計画というのはこのLIVEの事か?」
ドゥントゥットゥトゥドンットット♪
「すいません」
「あ…ベポ!!あ…」
「え?」
シュワ―ン…ボン!
「アチョー!!」
「ベポォォォ!!」
べポが小さくなった!?どういう事!?ってこの音楽…ウタだ!!
雷神「はい、終わり。」
ウタ「ほんとマジで信じらんない。」
銀「開幕早々にキレんな。昔のお前だろうが。」
ウタ「あんなに自分勝手なんて思ってもみなかったもん!!」
雷神「自分に怒ってるのもすごい。」
ウタ「もう、今は我慢!」
銀「そうしてくれ。」
雷神「んで、おれ、予告編の時はゴードンが敵かと思ってた。」
銀「そうなのか?」
雷神「見た目的に、まぁ杞憂だったし。めっちゃいいおじさんだったけど。」
ウタ「でしょ!私のもう一人のお父さんだからね!」
銀「ブラコンだな。」
雷神「こうなった経緯は「もういいぞそれ。」ちぇ」
ウタ「では皆さん!次回もお楽しみに!」
銀「前回これ言ってたか?」
雷神「言ってない。」