ドラえもん のび太の彼らとの大冒険   作:雷神 テンペスタ

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シャンクス側の視点になります。あの親の顔のシャンクス見てると不思議と心がぎゅんってなりますよねぇ…

視点はシャンクス、のび太


第80話FILMRED~シャンクスと魔王と大海賊時代~

「…シャンクス。」

 

「久しぶりに聴きに来たお前の歌を…」

 

おれがこのLIVEを知ったのはほんの20分も前の事だ。日本や世界がよりよくするためにはどうしたらいいかと、総理であるセンゴクさんや警視総監であるドラゴンさん、伝説の警察官であり、なによりもおれの師匠であるロジャーさんとガープさん、白ひげもその会議にいた。そんな時だ。

 

『ルフィが捕まったぞ!!』

 

『『『『『『は?』』』』』』

 

血相変えてきたのはドラゴンさんの問題児3人兄弟の次男坊のサボだった。

 

『いや、世界中の人が捕まってるんです!』

 

『珍しいな。お前が報告をするとは要件人間のお前が。』

 

『じゃ、おれ、伝えたから行くな!!』

 

『『『『『要件人間コラ!?』』』』』』

 

サボは優秀ではあるが、用件だけを言ってはすぐに現場に行く、全くあの兄弟には頭を抱える。

 

『全くサボ君は…詳細を伝えますね。』

 

たしぎが代わりに伝えてくれるみたいだ。

 

――――――――――

 

『それは本当か!?』

 

『はい、ルフィさんを含めた全世界の7割がウタの手中に入っています。』

 

『…そうか。』

 

ウタ…おれの義理の娘で12年前に起きた事件以来会っていない。会おうとは思ってはいたが勇気が出せなかったんだ。おれの娘と知られれば世界中のスパイにロビン同様に狙われると思った。それにあの才能をおれ達だけで囲うのはダメだとも思っていた。ルフィには嘘を付いてしまった。

 

『おい、シャンクス。テメェの娘が起きた事件だ。護衛連れて仲直りして来い。』

 

『ガープさん。』

 

ガープさんが、呆れた顔でおれに言う。そうしたいのはやまやまだが…おれに会った時にウタはなんて思うんだろうかと考えてしまう。

 

『シャンクス、子供の面倒は確かに難しい。しかしな、ここで諦めると後悔するぞ。実際おれも息子とは色々あったしな。』

 

『ロジャーさん。』

 

ロジャーさんの息子は…エースの事だ。エースは今はドラゴンさんの息子としているが、些細な言い合いが原因で猿山家の名をかたっている。ま、ロジャーさんが100悪いからな。ルージュさんはめちゃくちゃロジャーさんにキレてたな…

 

『人の親としてこれだけは言える。仲直りして来い。武力で世界を睨みつけてるお前が、娘には形無しだなハッハッハッハ!』

 

センゴクさんにも息子が二人いる。一人はマフィアの一角になってしまったが、一人はゼロとして日本を守ってくれている。

 

『センゴクさん。』

 

『おれからは何も言いまい。』

 

『わかりました。ありがとうございます。』

 

おれは護衛を引き連れて、エレジアに飛んで行ったのだ。

 

『全く世話の焼ける』

 

『全くじゃな。』

 

『お前らが言う事じゃないぞ。』

 

『『え?』』

 

――――――――――

 

来る直前に、ルフィを刺そうとしてたのは肝が冷えた。放置してたおれが悪い。いやマジでこれはシャレにならないレベルで…

 

「んっ!ガァァァァァ!!」

 

「堪えろガブ!死んでも手を出すな!!」

 

ガブが、他の民衆に手を出すのをベックが止める。来たのはいいが民衆を傷つけるわけにゃいかん。しかし、どうするべきか。

 

バン!バン!!

 

すると、銃声が聞こえ、おれを殴っていた民衆の一人に当たってしまった。ウタはそいつに近寄ると血を止めていた。

 

「んっ…」

 

周りをよく見ると、そこかしこにライフルの銃口が見える。

 

ババババババ!!!

 

「インタポールの奴ら…」

 

「命を顧みろよ。」

 

インターポールの連中の出した答えがこれが…平和的解決を思いつかなかったのかサカズキの奴は…あいつは過激派で有名だ。愚問か。

 

「正義を名乗るインターポールが民衆を殺すつもりか!!答えろ黄猿!!」

 

ベックは向こうにいる黄猿に向けてそう吠えるが、黄猿の態度は相変わらずののらりくらりとした答えだった。

 

「青雉!!」

 

「おれだってやりたくないっての!」

 

「早くインターポールやめて日本警察(こっち)来いよ。」

 

エースが青雉と戦っていた、相性的に青雉に分が悪そうなんだが。

 

「八尺瓊勾玉!」

 

黄猿は容赦なく攻撃を開始した。あのどっちつかずが!!おれはそれを弾き飛ばして、飛んで黄猿の首に剣を向ける。

 

「悪いな。親子喧嘩の途中なんだ。首をつっこまないでもらえるか?」

 

そうだ、これは親子喧嘩。12年前に俺が黙ってウタをここに置いたのが原因であいつはああなってしまった。

 

「…」

 

「そうはいきやせん!世界を背負ってるんでね。」

 

「それでも退いちゃくれねェか?」

 

「それができりゃあ、この目はまだ見えてまさァ。」

 

何を言っても、話は平行線か…

 

――――――

 

「放せアバズレ!!」

 

「うーん、あの子もここまでやばくなかったのになぁ。ネズキノコの影響ってこの世界でも同じかぁ。」

 

こっちからはちょっと何か言ってるのかはわからないけど心の闇(ウタ)がめっちゃ呆れた顔でウタを見てた。何か、危ない状態。

 

「やっぱりネズキノコを食べていたか。」

 

「ネズキノコ?」

 

「あれを食べると眠れなくなるだけじゃない人間は凶暴化し、感情のコントロールも維持できなくなる。そして…」

 

「うわ!?」

 

「キャ!?」

 

「うお!?」

 

「え!?」

 

「ああっ!」

 

「うう!?」

 

とサンジさんの説明の途中に僕らの服が変わってしまった。ウタの能力?

 

「うるっさい!…悪い人たちには悪い印をもっと早く決めるんだった。」

 

「や、やば!!ルフィ!!のび太君!早くこの子を何とかして!!」

 

「くっ、ウタァァァァ!!」

 

「ウタ!!!」

 

心の闇(ウタ)の叫びでこれから何かが起きると察知した僕とルフィさんはウタの名を叫んだ。ウタはヘッドホンから何かを出してきた。

 

「あんた、トットムジカを歌うつもりね!させる…うわ!?」

 

心の闇(ウタ)がこっちに吹き飛ばされてきた。え?なんかこっちに!?

 

むにゅん…

 

「やわらかい?」

 

「あら、ラッキースケベ」

 

「何してんだお前ら。」

 

「「「「「いいからどいてください」」」」」

 

心の闇(ウタ)の柔らかいのが僕の体を覆った。そのまま倒れてしまったけど、そして女性陣がブチ切れ状態になった。

 

「うわ、ウタ達みたい。面白い!」

 

「お、面白がらないでください。」

 

「ま、それはハーレム物の主人公の宿命みたいなものだしね。」

 

そんな宿命いらないんですけど!?

 

「これを歌う勇気が足りなかったら!!でも…もう迷わない!」

 

ってやってる場合じゃない!なんかウタがやり始めようとしてる!!

 

「やばいなぁ。」

 

「やばい?」

 

「気を付けて!おそらくあれが!!」

 

ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᚲ (gah zan tak )ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᛏ ᛏᚨᛏ ᛒᚱᚨᚲ(gah zan tat tat brak)

ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᚲ (gah zan tak )ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᛏ ᛏᚨᛏ ᛒᚱᚨᚲ(gah zan tat tat brak)

雨打つ心 彷徨う何処

枯れ果てず湧く願いと涙

解き放つ 呪を紡ぐ言の葉」

 

黒く、そして何より重い何かがウタを纏っていく。

 

「遅かった…!!」

 

「あれはなんなの!?」

 

「トットムジカ…魔王よ!」

 

ᛗᛁᛖ ᚾᛖᚷ ᛟᚾ ᚷᛁᛖᚲ ᚷᛁᛖᚲ(mie neg on geik geik)

ᚾᚨᚺ ᛈᚺᚨᛋ ᛏᛖᛉᛉᛖ ᛚᚨᚺ(nah phas tezze lah)

Whoa, hey, whoa

死をも転がす救いの讃歌

求められたる救世主

 

祈りの間で惑う

唯 海の凪ぐ未来を乞う

 

その傲岸無礼な慟哭を

惰性なき愁いには忘却を

さあ 混沌の時代には終止符を

いざ無礙に blah blah blah!

無条件 絶対 激昂なら singing the song

如何せん罵詈雑言でも singing the song

有象無象の big bang 慈しみ深く

怒れ 集え 謳え 破滅の譜を~~~~!!!」

 

とてつもないプレッシャーが僕らに向けて放たれてる。魔王は黒いハットを被ったピエロとも竜とも見える顔立ちで、両腕がピアノの鍵盤になっている異形の怪物で数珠のように並んだ髑髏の霊魂を首元に浮かばせている。

 

「…昔のカランドはこんなにも…」

 

「カランド?」

 

「平行世界のあいつの事よ。」

 

ᛗᛁᛖ ᚾᛖᚷ ᛟᚾ ᚷᛁᛖᚲ ᚷᛁᛖᚲ(mie neg on geik geik)

ᚾᚨᚺ ᛈᚺᚨᛋ ᛏᛖᛉᛉᛖ ᛚᚨᚺ(nah phas tezze lah)

Whoa, hey, whoa

誓い立てし自由 手にして謳歌

平伏されたる救世主」

 

ゾロさんやサンジさん達は攻撃を開始した。他のみんなも。僕も始めようとしたけどルフィさんがずっとその場に留まってる。

 

「ルフィさん?」

 

「…。」

 

「ルフィは怒ってる。この状況にした自分を。幼馴染をこんな風にしたあいつの事を。」

 

「やっぱり平行世界でも起きたんだ。」

 

「うん。さっきも言ったけど。ルフィ達は海賊なんだ。」

 

 

「逃亡の果て望む希望

忘れじの灯火を纏う

その身が尽きまで奏でよ

夢見うつつ崇めよ

全てを照らし出す光を

いざ無礙に blah blah blah!」

 

ウタはもっと狂った顔で歌っている。攻撃は全く通じてない。僕は攻撃をせずに心の闇(ウタ)に質問した。

 

「平行世界のウタは何でこんなことを?」

 

「この世界にも戦争とかの小競り合いとかはあるみたいだけどゴールド・ロジャーが死に際に放った言葉から始まった大海賊時代はそんなの比にならないくらい平和や平等が存在しない時代なんだ。それを私達は止めようとしたんだ。」

 

「ゴールド・ロジャー?」

 

日本警察にも日本人じゃないけどガープさんと一緒で伝説の警察官と言われてるロジャーさんって人がいるけど…その人なのかな?

 

「本名はゴール・Ⅾ・ロジャーあの世界では海賊王でこの世のすべてをラフテルって場所に置いてきたんだ、その言葉を信じた男たちがそれを狙って海へと出たんだ。」

 

まんま、一緒の人だった。

 

「でもそれじゃ…国連とかどうなってんの?」

 

「あの世界に国連…いや日本やアメリカなんて国はないんだ。」

 

「え!?」

 

心の闇(ウタ)が言うには、平行世界の海は特殊で東の海(イーストブルー)西の海(ウエストブルー)西の海(サウスブルー)北の海(ノースブルー)の4つの海に分かれていて、その中心を偉大なる航路(グランドライン)が流れているらしい。

 

「それって完璧に地球じゃなくない?」

 

「平行世界がこの世界をベースにしてるわけじゃないって事。」

 

「それなら納得だけど。」

 

偉大なる航路は磁場が発生していて、まともな船旅はできないし普通の羅針盤じゃぶっ壊れるみたい。「記録指針(ログポース)」って言う特殊な羅針盤でその島の磁気を記録し、次の島への指針とするが、記録指針が磁気を記録する時間は島ごとに違っており、数時間で終わる島もあれば数日から数ヶ月、中には数年かかる島すらあるらしい。

 

「並みの航海士じゃ死んじゃうじゃん。」

 

「まぁね。その分ナミちゃんの航海術は異次元なんだよ!!あの偉大なる航路を普通に旅にできるんだから!」

 

「すごいね。って今戦いの途中だからそういうのはいいんだよ!?」

 

「おっと、失礼。」

 

それで偉大なる航路も2つに二分されてて東の海と南の海に面している前半を「楽園(パラダイス)」、西の海と北の海に面している後半を「新世界」と呼んでるらしい。

 

「新世界は前半よりも過酷なんだ。もう、頼みの綱の記録指針(ログポース)でさえも磁場で狂っちゃう。」

 

「それやばくない?」

 

「ま、それは記録指針(ログポース)を3つにしてるものがあるから補えるの。」

 

「ヘェ」

 

「その傲岸無礼な慟哭を

残響激励すら忘却を

さあ 混沌の時代には終止符を

いざ無礙に blah blah blah!」

 

「んま、偉大なる航路の事は分かってくれたよね」

 

「うん、平行世界の事情はだいたい読めた。」

 

「だからこそ、私達はそんな時代を止めたかった。新時代を作りたかった。だから巨大LIVE《NEW GENESIS》を企画した。」

 

心の闇(ウタ)はウタを見ながらそう呟いた。

 

「ま、私はその時現れてなかったんだけどね。ウタは一人でそれをしたんだ。この世界のウタが心の闇と打ち解けるのは分からない。」

 

心の闇(ウタ)とウタが和解したのは死んで逆行を果たしてからその時にしたらしい。

 

「だからこそカランドが出てくる前に片を付けたかったんだけどね。」

 

「どこでここの事を知ったの?」

 

「それは内緒。」

 

ええ?そこ重要な所なんだけどな。急に現れたし。

 

「じゃあ、もう質問はない?」

 

「うん、ごめんね。」

 

「全然。のび太君には託せそうだね」

 

「どうして?」

 

「君の事、今まで見てきたからね。」

 

見てきたってどういうこと!?

 

「い、いつから?」

 

「君が彼と再会する時から。」

 

心の闇(ウタ)は戦ってる和人を指さした。…去年から?何で?

 

「何で?」

 

「ま、まぁ、キミがどういう人間か見極めるため?」

 

「ドラえもんとセワシ君みたいなことしてんだね。」

 

「ま、そんな感じ。」

 

「でもなんで僕?ルフィさんがいるじゃない?」

 

 

「無条件 絶対 激昂なら singing the song

如何せん罵詈雑言でも singing the song

有象無象の big bang 慈しみ深く

怒れ 集え 謳え 破滅の譜を

Whoa-ah, ah

ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᚲ (gah zan tak )ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᛏ ᛏᚨᛏ ᛒᚱᚨᚲ(gah zan tat tat brak)

ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᚲ (gah zan tak )ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᛏ ᛏᚨᛏ ᛒᚱᚨᚲ(gah zan tat tat brak)!」

 

続いていた歌が終わった。心の闇(ウタ)はニヤついた顔で僕を見る。な、なに?

 

「ウタは君が気になってるからだよ。」

 

「は!?」

 

僕は世界一意味わからないこと言われた。どういう事!?

 




雷神「ウタはごまかしてくれた…」

銀「こっちの状況を向こうに言うか不安だな。」

ウタ「ウタがそんなことするわけないじゃん。」

「「元はお前のせいだと反省しろこら。」

ウタ「ま、それはそれこれはこれだから!」

雷神「もう、終わりって言えないのがつらい。」

銀「キャラが動きまくってるからな。」

雷神「誰かさんのおかげで。」

ウタ「褒めても何も出ないぞよ?}

「「反省しとんのかわれ」」
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