俺の日常に妹が追加されるようです   作:Damy

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ほ、ほら!大学受験とか!あったし!(推薦入試)
更新する暇がなかったって言うか!しばらく書いてなかったから書き方忘れてただけだし!
つまり!ほんっとうにすみませんだしたぁ!(五体投地)


兄妹でぷら〜っと

  俺は昔から女子との買い物に慣れることができていない。女子と買い物と言っても那由多としか、したことが無いんだけど。その那由多と一緒に出かける度に、

 

「……長い……」

「そんなんじゃ一生彼女できないよ」

「男を買い物につきあわせる女の方に問題があると俺は思います」

 

  というやり取りをしていたのを俺は思い出す。

  まあ、何を言いたいのかというとだ。買い物というのは女子が主導権を握って男はそのあとをあくびをかみ殺してついていくしかないってことだ。たまに服の感想を聞かれて適当に返すと何故かすっごい怒るんだよなぁ……俺にファッションとかわかるわけないじゃん。那由多はそれを知っているくせに理不尽に怒るんだよ……酷くない?

  とまあ、色々と関係の無いことまで心のうちで愚痴ってみたのだが、今回はその心配入らないようだった。

  フードコートを出て、俺がかなでにどこに行くかを聞くと、かなでは顔を赤くした。

 

「……あんたが決めれば?」

「俺に買い物のことはわからんぞ。唯一知っているのは、男子は女子の3歩後ろを奥ゆかしく付いて歩く、ということだけだ」

「なにそれキモイ、いる意味ないじゃん」

 

  かなでに言われて俺は項垂れた。しかし、事実なのでなんとも反論することはできない。

 

「……かなでは友達と買い物する時はどこから回るんだ?」

「え、と……その辺をぷら〜っとしてる、かな」

「ぷら〜っとって?」

「適当に、色々見て回ってるってこと。そんなのもわからないわけ?」

 

 欧米の人みたいに掌を上に向けて肩をすくめるかなで。ハフー、と嘲りともため息ともつかない呼気が口元から漏れでる。

 その表情にはイラッときたが俺は、

 

「聞いてるのはそういうことじゃないんだよなぁ……」

 

 と相手を馬鹿にした薄ら笑いを浮かべる。図らずとも、その表情はかなでのものとよく似ている。

 

「ぷら〜っとどこに拠るのかってことを聞いてるんだよ」

「は?そんなの知ってるし。あんたはバカだからぷら〜っとの意味も知らないんだろうと思って、親切心で説明してあげたんでしょ」

 

 またもその言い様にイラッときてしまう。いや、落ち着けよ俺。見た目中学生……なんなら小学生まである女の子に腹を立ててどうする。ここは大人の対応だ。……大人の対応、大事。

 

「そりゃどーも。んで、ぷら〜っとどこ行くんですか?」

「あとどうでもいいけど、そのぷら〜っと、って言い方気持ち悪い」

「くっ、この……大人の対応!」

「え、なにホントにキモイんだけど……」

 

 ───────

 

 その後も俺達はどこにも立ち寄らずに、ただただショッピングモール内を練り歩いた。1階から4階までをエスカレーターで登ったかと思えば、4階を一通りぐるっとして3階にエスカレーターで降りる。そしてぐるっと1周すると、また1つ階を降りる。なんてことをかれこれ50分は繰り返している。

 もう一度言うが、その間1度も店に立ち寄ることはしていない。

 俺は何度か「おい、ここなんて見てみないか?」と声をかけてみたのだが、かなではミニ四駆のように通路を駆けていき見向きもしない。

 

 さすがにこれが世に言う“女の子の買い物”という訳では無いだろう。でなきゃ休日のショッピングモールなんて女の子が全員早歩きで歩き回るレース会場と化してしまう。そこに「走らないでくださーい!」とかいう声が混じればどこぞのコミケと見分けがつかない迄ある。

 

「なぁかなで。さっきからどうしたんだよ、歩いてるだけだぞ?」

 

 エスカレーターで俺はそう声をかけたのだが、かなでの耳には届いていない様子。

 なんだよ……そんなにショッピングモールっていう擬似コミケに夢中なのかよ。熱いオタク魂燃やしちゃってるのん?

 無視は寂しいので目の前にある華奢な方に手を置く。すると背筋に冷水を垂らされたかのようにかなでの体がビクッと強ばった。

 

「ふぎにゃぁあ!!」

「うふぉおうっ?どうした!」

 

 慌てて周りを見るがエスカレーターは俺たちしか乗っておらず、誰もかなでの奇声には気づいていないようだ。

 いるのは眼前でフーッ、フーッと警戒心MAXの子猫みたいなかなでだけ。急にどうしちゃったのん?この子。

 

「いや、いきなり触ったのは悪かったけどよ……落ち着けって。明らかにさっきからおかしいぞ、おまえ」

「うっ……」と気まずそうに顔を顰めるかなで。

「体調悪いのか?水とか飲み物買ってくるぞ」

「ちが、……」

 

 かなでの声は小さくて店内にかかっているBGMにかき消されていまうほどだ。

 とりあえず俺は、手近なベンチを見つけてそこにかなでを座らせた。ついでに自販機で水を買って渡してやる。

 かなでは水を受け取ったがキャップに手をかけることもせずに、水を太ももに挟めて俯いてしまう。どうやら、何も飲めないほど具合が悪いようだった。

 

「……悪かったな。体調悪いのにも気づかずにお礼とか言って連れ回して。回復したらゆっくりと帰ろうぜ。なんなら母さんに車で迎えに来てもらうか?」

「ちが……うの」

 

 小さな声で細々とかなでがそう言った。

 いつにもなく元気の無いその様子に俺は不安になる。ついその表情が気になり体を屈ませるが、その表情は髪に隠れて上手く見えない。

 

「別に、体調が悪いわけじゃない」

「じゃあどうしたんだよ……足でもくじいたか」

「くじいてたら、あんなに歩けてないでしょ」

「じゃあ……あ、腹減ったんだな!」

「違う!兄貴はあたしのことなんだと思ってんの!?」

 

 デリカシーの無い俺の発言にかなでは顔を勢いよくあげて反論した。その表情は──

 

「かなで……お前泣いて……っ、やっぱりどっか悪いのか!?」

「あっ、や……これは、違くて……」

 

 また、隠すように顔を伏せてしまうかなで。しかし、俺の脳裏には辛そうに顰められた眉や力んだ唇、何より目尻に溜まった涙がしっかりと焼き付けられている。

 妹がこんなになっちまってるってのに、俺は何をのうのうとしていたんだ。お礼だとか言って、こんなことにも気づけないんじゃ人として……いや、兄として終わってるだろ……っ!

 俺が自責の念にかられていると、かなではその涙の理由を説明してくれた。

 

「こんなに人いっぱい……なの、初めてで、ちょっとビックリしちゃって。それに、買い物とかも、あんま来たことないし……どこ回るのとかわからなくて、それが、情けなくて」

 

 俺はそれを聞いて、ああ、そういうことかと安心した。べ、別に自分が原因で泣いてたわけじゃなかったんだ、ほっ、とか思ったわけじゃないんだから!俺はそんなクズではありませんからぁ!

 そういう事なら俺がフォローしてあげれるな、って思って安心しただけなんだから!

 




長らく投稿できずにすみません……なにぶん、今年受験生でして、まぁ色々とあってエトセトラエトセトラ(言い訳)
この前PV数見たら毎日何人かは見てくださっていて、もうそれを見た瞬間に忙しさを言い訳に書いてない自分に罪悪感を覚えまして……次話からはなるたけ早い更新を目指して、がんばるぞいو( ˙꒳˙ )٩
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