俺の日常に妹が追加されるようです   作:Damy

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短いです。
いつもの半分くらいだと思います。


兄の再確認

 かなでは昔、朱石家に来る前……いや、帰ってくる前にはいじめを受けていたという。

 以前に住んでいた家の長男──かなでの兄だった人に家庭内でいじめを受けていた。

 詳細こそ俺は知らされていないが、相当ひどい内容だったであろう事は想像にかたくない。今でこそ俺には気丈に振る舞い、罵倒の数々を高圧的に言い放ってくるかなでだが、ふとした瞬間に怯えのようなものが見えるのだ。

 それは朱石家に来てすぐの頃にもよくあった症状で、肩が小刻みに震え、瞳はどこを見ているのかわからない虚ろなものへとなってしまっている。それに、本人はあまり気づいていないようだが声にはいつものようなハリがなく、か細く掠れてしまっている。

 那由多曰く、俺は無神経で鈍感野郎なので(最近では自分でも少し自覚している……)あまりかなでのその怯えに気がついてやることが出来ずにいた。

 ここ数日間は不用意に接近したり、大きな声(俺はあまり出さないが、父さんが競馬で負けた時なんかによくテレビの前で叫んでいる)を出さない限りはかなでに怯えというものはなくなっていた。

 とても喜ばしいことだと俺は思っているし、それはきっと事実だろう。

 だがまぁ、なに、その……一種の男性恐怖症のようなものが完全に治った訳では無いのだ。つまり、俺や父さんには随分と慣れたようだが外の世界ではからっきしなのだ。

 かなでがさっき言っていた、あまりこういう人の多い場所には来たことがない、というのも男性恐怖症が原因なのだと思う。

 

 その点に関して、今回の俺のお礼という行動はなんとも考えなしだったように思う。

 このショッピングモールは女性の買い物客が比較的に多いが、やはり男性客も沢山いる。

 俺はどうやら油断してしまっていたようだ。最近では、かなでが俺や父さんを怖がっている様子もなかったから。

 今思うと最前のお礼方法は、那由多も誘って3人で打ち上げ的なことを家でやるのが良かったかもしれん。……なーんでデートしようなんて言い出しちゃったんでしょうね、俺さん。

 なんでこんな話をしているのかと言うと、俺のお礼は大失敗に終わってしまったからだ。

 どこを回っていいのかわからないと言うかなでが、「兄貴の行きたいところにとりあえず行こう」と言い始めたので、ゲーセンに行った。

 もう、お察しの通りだ。

 ゲーセンなんて男子中学生から男子大学生、もしくは老人しかいない。ゲーセンの少し手前でかなでが男子の、ぎゃはははは、という大きな笑い声に肩を揺らしたのになんとか俺が気づけてゲーセンの中にまではいることは無かった。しかし、俺の配慮はやはり足りていなかったと思う。

 それからもいくつかの店を見て回ったが、買い物初心者2人では何を見ていいのかすらわからずに、気まずい雰囲気の中ただただ体力だけが削られ、結局直ぐに夜になってしまった。

 

 楽しかったか楽しくなかったかでいえば、正直辛かった。俺がもっとリードできるように下調べをしておけばこんなことにはならなかったのに……かなでには本当に申し訳ないことをしたと思っている。

 それでもかなでは帰り道に、

 

「今日は、ありがとね。兄貴」

 

 と小声ではあったがそうお礼をしてきてくれたのだ。思わず目が潤んでしまった。かなでに感謝を言われて嬉しかったというのもあるが、なによりも自分の不甲斐なさに。

 だから俺はまた改めて、今度は那由多も呼んでお礼をしようと、そう決意したのだった。

 




やっぱり、しばらく書いていないと文章が上手くまとまらない………
もっと頻繁に書けばいいのどろうけど、やることも色々あるし(言い訳)何よりも気が乗らない(もっとひどい言い訳)。

そんなこんなで、前回よりは少しだけ早く更新出来ました。次回はもっと早く、もっと早く投稿するんだ!
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