仮面ライダーW 『Case of Chaotic City』 作:津田 謡繭
※お願い※
僕の実力不足から展開が予想できてしまうことがあるかもしれませんが、感想欄での展開予想は他の読者様のためにもご遠慮ください。同様の理由で、犯人やメモリについての推理なども感想欄ではご遠慮ください。
The best 『Partners』 in Windy city
◇
風都の月は大きく見える。誰かがそんなことを言っていた。
いやまったくその通りなのだが、私はもう一言だけ付け加えたい。風都の月は大きく見えるだけでなく、実にエレガントだ。心地いい夜風に吹かれながら満月を眺める夜のなんと
そういえば以前ニューヨークで満月を見た時だ。何故だか、私の愛してやまない故郷のあの美しい月夜を、ふと思い出したことがあった。
──須藤霧彦 著「愛すべき風の街」
◇
その夜はみごとな満月だった。
2月も半ば、春の訪れもまだ遠く、夜ともなれば身を切るような寒さである。だというのに、いつもは足早に街を歩く人々ですら、その夜はおもむろに空を見上げてはホゥと白いため息をついて立ち止まっていた。
月明かりはやわらかに風都を照らす。
立ち並ぶビル。ネコの歩く路地裏。風車のようなタワー。水面のきらめく港。
日中は無骨さしか見せることのない、潮風に錆びた倉庫地帯でさえ、青い月光の下では不思議な風情を感じさせる。
そんな海沿いの倉庫のひとつ。本来ならば誰もいるはずのない夜の倉庫の中に、3つの人影があった。
アタッシュケースを持った一人の男と、それに対峙するかのように並ぶ二人の青年。よく見ると、三人ともわずかに呼吸が荒く、肩を上下させながら睨み合っている。どうやらこの三人、逃走と追跡の末、この倉庫にたどり着いたようだった。
と、青年の片方が男に向かって口を開いた。
「やっと追い詰めたぜ。市議会議員、
青年はかぶっている中折帽子を片手で押さえつけながら、ビシッと男を指さした。青のシャツに黒のベスト、細めのスラックスという服装もあいまって、その様子はまるで70年代のハードボイルド映画のワンカットのようだ。
「風都警察を襲った犯人はお前だ! 観念しやがれ!」
全体的に芝居がかった、ありていに言えば「かっこつけている」ような青年だった。だが、まっすぐに男をとらえるその瞳には確かな信念と正義が宿っていた。
「ハッ。観念しろと言われても、私には何のことだかサッパリわからんな。警察を襲ったのは異形の怪物だと聞いていたが? まさかそれが私だとでも?」
伊藤田と呼ばれた男がスーツに付いた泥をはらいながら答える。逃げ場のない倉庫に追い詰められてなお、その顔には不敵な笑みが浮かんでいた。
「とぼけるんじゃねえ。この後に及んで往生際が悪いぜ」
「私には完璧なアリバイがある! 事件のあった日、私は講演会で大勢の人間に目撃されている! どうやったら二箇所に同時に存在することができるというのだね?」
「ふっ、探偵をなめるなよ。そのアリバイを崩すのは──」
「そのアリバイを崩すのは簡単だよ」
唐突に口を挟んだのはもう一人の青年だった。
上は袖の長いボーダーシャツに膝下まであるロングパーカー、下は七分丈のパンツに厚めのブーツという個性的な服装。癖のついた前髪は、
「おい、フィリップ。アリバイ崩しは探偵の一番の見せ場だぞ」
「すまない翔太郎。でももう夜も遅い。早く終わらせよう」
フィリップと呼ばれた変わり者の青年が、中折れ帽の青年──翔太郎に微笑む。人懐っこくイタズラっぽく、それでいてどこか深い知性を感じさせる笑顔だった。
「ったく、しゃあねえな……」
ばつが悪そうに、再び伊藤田に視線を向ける翔太郎。
「おい伊藤田、こっちは全部知ってんだ。おとなしく俺達に渡しな。あんたが奪った──『ガイアメモリ』をな」
その単語を聞いた瞬間、伊藤田の顔がこわばった。さきほどまでの余裕のある態度を一変させ、手に持っていたアタッシュケースをかばうように体の後ろに隠す。
「貴様ら……なぜメモリのことを……!」
「その反応。どうやら決まりのようだね」
「ああ、超常犯罪捜査課から奪われたメモリはあのケースの中だ!」
「くっ……」
追い詰められた伊藤田。だが汗の浮かんだその顔は、徐々にいびつな笑みへと変化していった。
「……ならば仕方がない。どこでガイアメモリのことを嗅ぎつけたのかは知らんが、知りすぎた者には消えてもらうのが政治というものだ」
伊藤田がスーツの内ポケットから何かを取り出した。それは骨を思わせる装飾をもつ、大きなUSBメモリのようなものだった。メモリの表面にはアルファベットの『P』が刻まれていた。よく見ると、そのPは何人もの人間が折り重なったような意匠の不気味なイラストのようにも見える。
「恨むなら余計なことに首を突っ込んだ自分自身を恨むんだな!」
《パラレル》
伊藤田のかかげたメモリが、プログラムされている『
「フンッッ!!」
伊藤田がスーツのボタンを引きちぎり、胸にガイアメモリを突き立てた。
「おおおおお!!」
胸に刻まれた電子回路のような生体コネクタから、ガイアメモリが伊藤田へと取り込まれ、その肉体を変化させていく。人間を超えた異形の怪物、『ドーパント』へと。
数秒で変化を終えた伊藤田の姿は、もはや人間のそれとはかけ離れたものだった。
「さて、君たちは今から死ぬことになるが、これは殺人ではない。人の上に立つべき私が、自らの立場と名誉を守るための、これは『正当なる防衛』だよ」
無数の口が同時に喋り、世にもおぞましいコーラスが死の宣告を行った。
常人ならば恐怖で発狂していたかもしれない。だが、この二人は違った。
「……アンタ、恨むなら自分自身を恨めって言ったが、俺はそんなことで後悔はしねえよ」
翔太郎が左手で帽子を押さえたまま、ゆっくりと
「たとえどんなヤツが相手でも、この街を傷つけるヤツに見て見ぬ振りをしちまったなら……その時こそ俺は自分が許せなくなるぜ!」
揺らぐことない足取りで前へ進む翔太郎。そしてその隣には、同じようにまっすぐ歩むフィリップがいた。
「命を奪うことを正当化する君のような人間を、ぼくたちは絶対に許さない。街を、人を、守ることがぼくたちがつらぬく正義だから。それが、今を生きるぼくたちがたくされた意志だから!」
翔太郎が懐から赤いバックルのベルトを取り出し、腰に巻き付けた。するとそれに共鳴するかのように、フィリップの腰にも同じベルトが現れる。
「それが俺達──」
「二人で一人の──」
「「仮面ライダーだ!!」」
翔太郎とフィリップが同時にガイアメモリを取り出した。翔太郎は『J』と記された漆黒のメモリ、フィリップは『C』と記された鮮緑のメモリを。
「なにッ!? 貴様らもガイアメモリをッ……!!」
「いくぜフィリップ!」
「ああ、翔太郎!」
二人のかかげたメモリが、ガイダンスボイスを発する。
《サイクロン》
《ジョーカー》
「「変身!!」」
掛け声とともにフィリップがサイクロンメモリをベルトの右スロットに差し込んだ。するとメモリは翔太郎のベルトへと転送され、フィリップがその場に崩れるように倒れる。同時に翔太郎がジョーカーメモリを左スロットへと差し込み、バックルをW型に展開させた。
その瞬間――
《サイクロンジョーカー》
ベルトから緑と紫のエネルギーがほとばしり、翔太郎の体を竜巻のような風が包み込んだ。
「ぬうぅ……!」
倉庫内を吹きすさぶ突風にあおられ、ふらつくパラレルドーパントの前に現れたのは──
「「さあ、お前の罪を数えろ!」」
風都の守護者、仮面ライダーWであった。
体の中心線から右側は鮮やかな緑、左側は紫の混じる黒。その両目は赤く輝き、右肩から背後に伸びた純白のマフラーが風に舞う。そして額に伸びる触角の形状は、その名の通り銀色にきらめくWだ。
ともすれば奇怪に見えるいで立ちだが、スラリと構えた立ち姿に邪なものは微塵も感じられない。むしろ、屋根のすきまから差し込む月光に照らされたその姿は、神々しさすら感じさせた。
「っと、その前にお前の体をなんとかしねえとな」
Wは隣に横たわっているフィリップの体を持ち上げると、「よっ」とコンテナの陰にほうり投げた。そして右手をかざす。すると再び突風が吹き、落下するフィリップを柔らかく包み込んで、静かに床へと着地させた。
「翔太郎。あまり乱暴にあつかわないでくれ」
「しょうがねえだろ。ちゃんと物陰で変身しないお前が悪い」
「いいじゃないか、たまには。ぼくだって君と一緒にかっこつけたいときもある」
変身したのは翔太郎の体だったが、右目の赤い輝きとともにフィリップの声もWから響く。今、二人の精神は翔太郎の体を媒体にしてWの中に共存しているのだ。
「なら文句言うなよ。それよりも……くるぞフィリップ」
「わかってる翔太郎」
Wがパラレルドーパントに向き直った。
「……そうか。貴様が、いや貴様らがあの仮面ライダーか」
パラレルドーパントがWをにらみつける。憎悪の視線にあわせて無数の上半身がざわざわと揺れた。
「だがそれがどうした! 何者であろうと、私の崇高なる目的の邪魔はさせん!」
咆哮とともに戦いが始まった。
互いに距離をつめ、激しい肉弾戦をくり広げる。パラレルはいくつもの腕を振るい、防御と同時に数発の拳を打ち込もうとする。だが、Wはすばやく身をかわし、風をまとった拳や蹴りでパラレルの防御を崩し、重い一撃を叩きこむ。
Wの優勢だった。サイクロンジョーカーは素早い動きでの格闘戦を得意とする。対してパラレルはあまり肉弾戦が得意なドーパントではないのだろう。
「「はあっ!」」
「ぐあぁっ……!」
左脚の回し蹴りを受け、パラレルが壁に叩きつけられた。床に崩れ落ちたパラレルは苦しそうにうめき、なんとか立ち上がる。
「くっ……」
その期を逃すまい、とWが追撃の体勢に入る。
「一気に決めるぜ!」
「ああ。メモリブレイクだ!」
ジョーカーメモリをベルトから引き抜き、右腰の『マキシマムスロット』に装填する。
《ジョーカーマキシマムドライブ》
「「はああああ……!」」
二人の闘気の高まりに合わせて、Wの周囲に竜巻のような上昇気流が発生した。その気流に押し上げられ、Wの体は空中へと舞い上がり──
「「ジョーカーエクストリーム!!」」
一気に撃ち出された。
と、次の瞬間、Wの体が中央から左右に分かれた。そのまま左右で二発分、これまでとは比べ物にならない嵐のような暴風をまとったキックが、パラレルの体を貫く。
「ぬああああ!!」
断末魔とともにパラレルが爆炎に包まれた。
その背後に着地したWが振り返った時、そこには気絶した伊藤田と粉々になったパラレルメモリが転がっていた。
「ふぅっ、メモリブレイク完了だ。たいそうなこと言う割には、意外とあっけなかったな」
意識のない伊藤田に勝利宣言をし、Wがそばのアタッシュケースに手を伸ばした、その時──
「翔太郎っ! 危ない!!」
フィリップが叫ぶのと同時に、Wをいくつもの光弾が襲った。
「なにっ!?」
「うわあっ!」
光弾が炸裂し、Wが吹き飛ばされた。だがWはすぐさま態勢を立て直し、攻撃された方向へと向き直る。
「おいおい……どういうことだ……?」
そこにいたのは――
「ふん。まさか、
ついさっき倒したはずのパラレルドーパントだった。
すばやく後ろを確認する。だが気絶した伊藤田も、バラバラになったガイアメモリもそのままだ。
「なるほど……つまり、これが……」
「ああ、パラレルメモリの能力だ。というか翔太郎。君、ぼくの説明を聞いてなかったのかい?」
「並行世界の本人が同じ場所に無数に存在できる、だろ。んなこと言葉で説明されてもピンと来ねえんだよ!」
「ピンと来てないのに自信満々でアリバイうんぬんの話をしていたのか……まったく、だから何年たっても
「うるせえ!」
「っと、翔太郎。言い争いしてる場合でもなさそうだよ」
パラレルが両手から再び光弾を撃ち出した。両手と言ってもパラレルの腕はゆうに40本はある。当然、襲ってくる弾の数も40以上だ。
「くっ……!」
Wは地面を転がり、どうにか光弾を回避する。だがすべてはかわしきれず、さらに数発分のダメージを負ってしまう。
「翔太郎、弾の数が多すぎる。避けるより弾いた方が確実だ」
「なるほど、だったら……」
立ち上がったWは別のメモリを二本取り出した。『H』と記された赤いメモリと、『M』と記された銀のメモリだ。
《ヒート》
《メタル》
バックルを閉じるとジョーカーメモリとサイクロンメモリを引き抜き、新たにヒートメモリとメタルメモリを装填する。そして再び、バックルをW型に展開する。
《ヒートメタル》
ガイダンスボイスに合わせ、Wの体の色が変化した。装填したメモリと同様、右側が赤に、左側が銀に。
「色が変わったからどうだというのだ!」
パラレルが再び光弾を発射した。
「今から教えてやるよ! 見た目だけじゃねえってとこをな!」
その言葉通り、変わったのは色だけではなかった。今、Wが纏っているのは先ほどまでの渦巻く旋風ではなく、アスファルトの床をも焦げ付かせそうな炎熱だ。
Wが背負っていた鋼の
「「はああっ!!」」
Wは体の前でメタルシャフトを高速で回転させ、飛来した光弾を弾き飛ばす。
「なにっ!?」
パラレルは光弾を撃ち続けるが、それらはすべてメタルシャフトに弾かれ一発もダメージにはならない。
「くっ……!」
さすがに消耗したのか、息切れのようにパラレルの攻撃が止んだ。
「スタミナ切れのようだね」
「なら次は、こっちの番だ!」
Wはメタルメモリを引き抜き、今度はメタルシャフトのマキシマムスロットへと装填した。
《メタルマキシマムドライブ》
メタルシャフトの両端が燃え盛る豪炎に包まれた。深紅の炎は銀色の煌めきをまとい、輝きながら勢いを増していく。
「「メタルブランディング!!」」
次の瞬間、凄まじい勢いで噴き出す炎がジェット噴射のようにWを押し出した。Wはまっすぐにパラレルへと突っ込み、突進のエネルギーをそのままに、振りかぶったメタルシャフトで灼熱の一撃を叩きこむ。
「「はあっ!!」」
「ぬぐうああ!!」
パラレルが爆散し、体外に排出されたメモリが砕け散った。そして二人目の伊藤田が床に倒れる。だが、今度はWが警戒をゆるめることはなかった。
「これで終わりってわけにもいかなさそうだな……」
「ああ。おそらく、まだいるはずだ」
その予感は的中した。しかも──
「その通りだ」
「私はまだまだいるぞ」
「それこそ、無限にな」
新たにコンテナの影から現れたパラレルはなんと3体だった。
「おいおいマジかよ」
「翔太郎、一体ずつ倒してたらキリがない」
「だな。まとめて片づけるならコイツだ!」
Wが再びベルトのメモリを入れ替える。
《ルナ》
《トリガー》
右側に装填したのは『L』と刻まれた黄色いメモリ、左側は『T』と刻まれた青いメモリだ。
《ルナトリガー》
鮮やかな青に変化した左半身。その胸の前に、同じく青色のハンドガン『トリガーマグナム』が現れた。すかさず、そのグリップを右腕で握る。右半身は空に浮かぶ月と同じ、輝く黄色だ。
「一気にいこう」
「わかってるって」
パラレル達が攻撃態勢をとるより早く、Wはトリガーマグナムのマキシマムスロットにトリガーメモリを装填していた。
《トリガーマキシマムドライブ》
天窓から差し込む月光に共鳴するように、エネルギーがトリガーマグナムへと充填されていく。
「「トリガーフルバースト!!」」
Wが連続で引き金を引くのに合わせて、トリガーマグナムから無数の光弾が発射された。幻想的な青と黄の光に包まれた光弾は、まるで意思を持っているかのように複雑な曲線軌道を描きながらパラレル達に次々と命中する。
と、フィリップが何かに気づいた。
「あれは……」
3体のパラレルの内、2体が前に出てわざと集中的に攻撃を受けていたのだ。
「がああっ! やるな……だが!」
「あ、後は頼んだぞ、私……!」
2体のパラレルが倒れる。だが、中央のパラレルはまだそこに立っていた。
「ぬう……仮面ライダー! まさかここまでとはな……!」
残ったパラレルが憎々しげにWをにらみつける。
「翔太郎、あの個体をかばったということは……」
フィリップが『検索』したパラレルメモリの能力。それはパラレルは1体でも残っていれば並行世界から無限に自分を連れて来ることができる、というものだった。それは裏を返せば、絶対に倒されてはならない最後の1体が存在するということだ。
「ああ、どうやら奴が最後らしいな!」
決着をつけようと、Wはトリガーマグナムの銃口を向けた。
だが――
「そうはさせるものか!! おおおおおおおお!!」
パラレルが咆哮した。倉庫内の空気がビリビリと震える。
「な、なんだ!?」
「気をつけろ!」
Wが身構えた瞬間、信じられない光景が広がった。パラレルの周囲の空間が次々と裂け、その裂け目からぞろぞろと新たなパラレルがはい出てきたのだ。
「おいおい……まさかこいつら全部……」
「「「「「「そうだ。並行世界から連れてきた。すべて私だ!」」」」」」
並び立ったパラレルが一斉に喋る。
「……ざっと数えて20体はいるな」
「正確には18体だ」
絶望的な声でぼやいた翔太郎に、フィリップが冷静に答える。
「キミの見立てより2体少ない。……少しは気が楽になったんじゃないかい」
「なるわけねーだろ!」
冗談でも言わないとやってられない状況だった。いくらなんでも数が多すぎる。
「ちなみに、今までの正規ドーパント最多記録は禅空寺事件の時の13体だ。さらに
「なんで今そういうこと言うんだよ!」
「状況の把握は正確な方がいい。それに、ぼくの相棒はこんなことで泣き言は言わないだろう?」
からかうようなフィリップの言葉。だが、翔太郎にはフィリップの本当に言いたいことがわかっていた。
『キミとならどんな困難だって乗り越えられる。信じているよ相棒』
翔太郎がフッと微笑む。
「言っただろ。お前が俺を相棒だと思ってくれてるうちは、俺は折れねえ!」
「それでこそ、僕の相棒だ!」
《サイクロン》
《ジョーカー》
ベルトのメモリをサイクロンとジョーカーに差し替える。
《サイクロンジョーカー》
Wは再び鮮緑と漆黒の戦士となる。
「気合入れなおすために、もう一度言わせてもらうぜ……!」
どれだけ敵が現れようと戦い抜く。決意を胸に、Wはパラレルの群れに言い放った。
「「さあ、お前の罪を数えろ!」」
僕の好きなものを掛け合わせただけの妄想特急がついに走り出しましたよ!
タイトル長いので、仮面ライダーW『CCC』と覚えてもらえるといいですね!
感想通知メールが届くと全身を床に打ち付けながら水揚げされたカツオのように喜ぶ人間ですので、お楽しみいただけたならばその旨お伝えいただけると幸いです!
Twitterにて本作品のポスター風コラをつくったりもしてますので、興味ありましたらまたチラリと覗いてみてください。