サイバープリキュア   作:k-suke

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Story01 “ Rebirth ”

 

 

 

???「ダムド、貴方の悪行もここまでです。命とは価値ある素晴らしい物。それを弄び滅ぼそうなど許されません!!」

 

 

耳に心地よい凛とした声でそう叫んだのは、白い鎧に身を包み白い翼を広げた存在。

 

目にも麗しい女性の姿をし、人が見れば天使と呼ぶようなそれは、天使でもなければもちろん人でもない。

 

あえて言うならば善の力そのものとも言える存在。

 

彼女は自分をフレアと名乗っていた。

 

 

 

 

 

???「ほざけ、命など脆く壊れやすいガラクタのような物。そんな物こそ存在する価値はない」

 

 

聞くも不愉快なダミ声でそう言い返したのは、黒い鎧に身を包み黒い翼を広げた存在。

 

目を覆いたくなるほど醜く、人が見れば悪魔と呼ぶようなそれは、悪魔でもなければもちろん人でもない。

 

あえて言うならば悪の力そのものとも言える存在。

 

彼は自分をダムドと名乗っていた。

 

 

 

 

何処とも知れぬ世界、上下も左右も無く空も大地も無い場所で、彼らは時間の概念すら持たぬまま戦い続けていた。

 

 

 

 

拳を交え、剣を振い、光線のような物を発射し合い、戦いは果てしなく続いていた。

 

 

 

そして両者は少し距離を取ると、剣に全ての力を込め突撃していった。

 

フレア「これで終りです!!」

 

ダムド「こちらの台詞だ!!」

 

 

 

 

両者ともに相手を打ち砕かんと渾身の一撃を繰り出した。

 

 

 

「ぐぉぉぉぉ!!」

 

「がはぁ!」

 

 

 

結果は相打ち。

 

お互いの剣がお互いの体を貫いたのだ。

 

 

 

ダムド「ぐうう、まだだ。俺はこの程度では消滅せんぞ!!」

 

そう言うとダムドは黒い光を放つ玉になると飛び去っていった。

 

 

フレア「ま、待ちなさい!!」

 

フレアもまた白い光を放つ玉となりダムドの後を追った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本 某県 歳場(さいば)市 市立歳場(さいば)中学

 

 

 

 

 

何も無い平穏な世界、今日もいつも通りの一日が始まろうとしている中、二人の女生徒の登校に生徒達がざわめいた。

 

 

女生徒A「あ、会長と副会長よ」

 

女生徒B「あの二人またこないだの全国模試で一位と二位だったんですってね」

 

女生徒C「その上運動神経も抜群。運動部が残念がってるもんね」

 

 

男子生徒A「会長、副会長おはようございます」

 

男子生徒B「おはようございます」

 

 

 

 

「おはよう、みんな元気ね」

 

 

 

 

私の名前は緑野(みどりの) (かずえ)

 

歳場中学校の二年生で生徒会長をしている。

 

 

自分で言うのもなんだが、私は困っている人を放っておけない性格で、みんなが幸せな学園生活を送れるように生徒会長になった。

 

生徒会の仕事は大変だけどみんなが喜んでくれるなら苦労は厭わない。

 

 

 

計「みんな今日も後悔の無いように頑張りましょう。今を生きることは明日につながるんだから」

 

 

 

 

「あらあら、計さんってば今日も人気者ですね」

 

計「またまた、(あや)だって人気者よ。今回の模試では私に勝ったってね」

 

 

私の隣を歩いていたのは親友にして良き成績のライバル。副会長の青山(あおやま) (あや)

 

日本舞踊の家元の一人娘であり、才能は弟子達の中でも抜きん出ているらしい。それに加えて子供の頃からの努力を重ね、跡取りの筆頭候補に名を連ねているんだそうだ。

 

 

 

 

文「当たり前です。前回は負けてしまいましたもの。未来へ向けて努力を続けた結果です」

 

計「さすがね、でも次は負けないわ」

 

文の凛とした言葉に私も堂々と宣戦布告した。

 

 

教師A「いやあ、あの二人は我が校始まって以来の優秀な生徒ですね」

 

教師B「うむ、文部両道品行方正。全く非の打ち所のない素晴らしい生徒だ。ぜひとも皆に見習って欲しい」

 

 

 

 

 

 

 

 

数学の授業

 

 

計「出来ました」

 

私は、先生の示した問題に黒板に解答をすらすらと書き込んだ

 

 

教師「うむ、正解だ。さすがだな」

 

先生の言葉とともに教室にはどよめきと賞賛の声が上がっていた。

 

 

男子生徒A「やっぱすごいよな、あんな問題をすらすら解いちゃうんだもんな」

 

男子生徒B「こないだ質問にいったときも先生よりわかりやすく説明してもらったもんな。おかげで追試クリアできたし」

 

 

 

 

 

同時刻 グラウンド

 

 

 

体育の授業で百メートル走を行っていたのだが、文が陸上部員並のタイムをたたき出していた。

 

教師「うーむすごい。なあ青山、お前俺が顧問をしている陸上部に入る気は無いか。インターハイやオリンピックも夢じゃないぞ」

 

文「お気持ちはありがたいのですが、お断りします。私は家を継ぐという自分の目標をすでに決めておりますので」

 

 

文の言葉に教師は心底がっかりしたように言った。

 

 

教師「やっぱりそうか、しかし実にもったいない」

 

 

 

 

 

 

 

放課後 生徒会室

 

 

 

計「以上の決定に関してなにかご質問は」

 

会計「会計からはありません」

 

書記「各方面からも問題提議は上がっていません」

 

計「わかりました、ではこれで本日は閉会とします。遅くまでご苦労様でした。文、一緒に帰ろう」

 

文「はい」

 

そうやって手際よく会議を終えると、私達は帰路についた。

 

 

 

書記「やっぱりすごいですね会長と副会長。尻込みしちゃって来年の生徒会に立候補する人がいなくならないか心配ですよ」

 

会計「そんなんでどうするの。貴方には来年は副会長ぐらいになってもらわないと」

 

書記「はあ、でもやっぱりなかなかああは…」

 

役員達も彼女達を歴代始まって以来の最高の生徒会長と認めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

帰り道

 

 

 

 

計「少し遅くなってしまったけれど、家の方は構わないのかしら」

 

 

 

文の家は代々続く日本舞踊の名家であり、しつけには厳しい。

 

文の言葉が丁寧語なのはその所為である。

 

そんな彼女をあまり遅くまで付き合わせるのは気が進まないのだが

 

 

文「大丈夫です。生徒会のある日は前もって知らせてあります。突然の用事が入った日には対応しきれないかもしれませんが、その時にはよろしくお願いします」

 

私の杞憂だったようだ。

 

 

 

計「なーに構わないって。生徒会の仕事をバリバリこなして私の将来に役立てるんだから」

 

 

私の父は市会議員をしている。

 

そんな父の影響も多分にあるのだろうが、私の夢は政治家になること。

 

最終的には国会議員になって、いつかは総理大臣。

 

 

ナーンてこと大それた夢を見ている。

 

まあなろうと思ってそう簡単になれる物でもないし、仮にそれが無理でも何かの形で世界の、人の役に立つ仕事をしたいと思っている。

 

 

 

 

 

そんなことを話しながら歩いていると、まだ夕方だというのに大きな流れ星が見えた。

 

計「何だろあれ?」

 

文「流れ星にしては大きすぎますね。隕石でしょうか」

 

 

すると突然、もう一つの流れ星が現れた。

 

計「あっまただ」

 

文「ホントですね。あれ? なんだか大きくなっているような…」

 

 

文の言葉が言い終わらないうちに、後から現れたその流れ星はどんどん大きくなってきた。

 

 

計「!! 文、逃げるよ!!」

 

文「はい!!」

 

 

こちらに向かってきている。

 

それに気付いた私達は慌てて逃げ出したが、その落ちてきた流れ星が地面に衝突した爆発に巻き込まれた。

 

 

計・文「「キャアアア!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

(緑野 計さん…、青山 文さん…)

 

 

計「う、う〜ん。誰?」

 

文「誰ですか? あなたは?」

 

遠くで私達を呼んでいるような声がし、私達はうっすらと目を開けた。

 

 

 

すると私達のいる場所に驚いた。

 

私達は帰り道にいたはずである。にもかかわらず今私達のいる場所は全てが真っ白な光に包まれた、見渡す限り光だけの場所だった。

 

広さや上下の感覚すらつかめない不思議な場所。

 

だがまるで不安は感じなかった。それどころかとても安らぎを感じていた。

 

 

 

計「ここってどこ? そうだ確か流れ星が私達に向かって落ちてきて…」

 

文「まさか、天国というところでしょうか」

 

 

(いいえ、ここはあなた方の意識の一番深いところです。ですがこのままではあなた方の命は間もなく消えてしまうでしょう)

 

 

私達はあまりのことに絶句した。

 

計「な、なんですって!?」

 

文「何でそんなことに、貴方は一体!?」

 

 

(私の名はフレア。正義と平和を愛する善の象徴たる物です)

 

 

 

その言葉とともに私達の目の前には、天使を思わせるような美しい女性が現れた。

 

その人は深々と頭を下げて謝った。

 

 

フレア「申し訳ございません。全ては私の不注意の所為です」

 

計「あなたがフレア…さん? 善の象徴?」

 

フレア「そうです。こことは違う世界からダムドを追ってきましたが、受けた傷が元で不時着してしまい、あなた方を巻き込んでしまいました」

 

 

文「ダムド?」

 

フレア「破壊と暴力を好む悪の象徴たるものです。あなた方をこのようなことで死なせることは出来ません。責任を取るためにも、私の光の力であなた達を蘇らせて差し上げます」

 

計「そんなことができるの?」

 

 

 

死んだ人間を生き返らせる。そんなことが出来るのか私は尋ねた。

 

フレア「本来行ってはならないことですし、かなり力を使いますが一度だけならば可能です」

 

文「待ってください。貴方は傷ついているのでは? そんなことをして大丈夫なのですか」

 

文の質問にフレアさんは微笑みとともに答えた。

 

 

フレア「心配してくださってありがとうございます。ですが心配はいりません。私はしばらくの間、傷をいやし眠りにつくことになりますが大丈夫です」

 

そしてフレアさんの姿は少しずつ薄くなっていった。

 

 

 

フレア「その命を、どうか価値ある物に」

 

祈るような優しいその言葉とともに。

 

 

 

 

 

計「う〜ん、はっ!!」

 

目をさますと私は慌てて周りを見回した。私は確か帰り道にいたはず。

 

 

文「なにがどうなったんでしょう、確か隕石のようなものが落ちてきて…」

 

私もそこまでは覚えている。

 

 

ただあの後に起きたことが夢なのかどうかわからなかった。

 

大爆発が起きたみたいだったが、その割に周りは至って平穏である。

 

何かが壊れたりと言ったことは無かった。

 

まるで何事も無かったかのように。

 

 

計「よくわかんないけど、とりあえずなんとも無いみたいだし。もう遅いし早く帰ろう」

 

だからとりあえず現実的な結論に落ち着いた。

 

 

文「ですね、ではまた明日」

 

 

 

 

 

翌日

 

 

私はいつものように登校して授業を受けていた。

 

あの後隕石が落ちたなどといったニュースは報道されることなく、私はあのことは夢なんだと思い始めていた。

 

 

と言うよりも、どう考えても死んだ人間が生き返るはずは無い。

 

文に聞いたって同じ答えが返ってくるだけであろう。

 

 

そうと決まれば、いつものように生活するだけである。

 

 

 

教師「じゃあ次の英文を…緑野、訳しなさい」

 

計「はい」

 

先生に指名された私は、教科書を手に立ち上がった。

 

 

その時だった。

 

 

 

計「ひっ!!」

 

背筋に何かゾクッとした感触が走り、悲鳴とともに手にした教科書を落としてしまった。

 

 

教師「ん? どうかしたのか?」

 

先生は慌てて私を心配してくれた。

 

クラスメイトも何があったんだとザワザワしていた。

 

 

計「い、いえ何でもありません。失礼しました」

 

私は気を取り直して訳し始めた。

 

 

 

 

 

放課後

 

 

今日は生徒会の仕事も無かったため、こうして文と帰路についている。

 

当たり障りの無い会話をしていると、文が突然尋ねてきた。

 

 

 

文「計さん、おかしなことを聞きますけれど、フレアさんとおっしゃる方をご存知ですか」

 

その言葉に私はギョッとした。

 

 

 

「フレア」それはまぎれも無く昨日の夢に出てきた人物の名前である。

 

 

計「な、なんでその名前を知ってるの? 私の夢のはずなのに」

 

私は戸惑いながら文に尋ねた。

 

 

すると文はやっぱりといったように答えた。

 

文「やはり計さんもお会いになっておられたんですね」

 

計「あたしもって…、じゃあ文も…」

 

文「はい、気になっていたんです。隕石が落ちてきたのは間違いなく夢ではなかったはずです。それなのに誰もそのことを言いませんでしたし、その痕跡すらありませんでした」

 

 

確かにおかしい。でも誰も言わないならそうなのかと思い込もうとしていた。

 

 

 

計「でも、あれが本当なら、私達は一度死んだってこと? それにダムドってやつもいるんじゃ…」

 

その時、昼間の授業中に感じた悪寒がまた走った。

 

 

計・文「「ひっ!!」」

 

私達はお互いに同時に悲鳴を上げた。

 

 

計「文も!?」

 

文「計さんも!? これは一体」

 

 

 

すると次の瞬間、遠くの方から爆発とともに黒い煙が上がった。

 

 

計「えっ火事!?」

 

文「行ってみましょう」

 

私達は火の手の上がった方へ走っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

市内某所

 

 

 

 

「ダームー」

 

 

 

火の手の上がった場所では、すでに一区画が焼け落ちており、その中心では全身を炎で覆われたような怪物がいた。

 

その怪物が歩くたびに足跡からは火が燃え上がり、凄まじい熱気で周辺の景色は歪んで見えていた。

 

 

市民「たっ助けてくれ、来るな来るなー!!」

 

その区画の市民はほとんどが焼死しており、かろうじて生き残った市民もいるにはいたが、衣服はボロボロに焼けこげており、全身には火傷を負っていた。

 

最後の抵抗と言わんばかりに、手近な物を怪物に投げつけていたが、怪物には何のダメージにもならず、それどころか怪物に当たった物は片っ端から燃え上がり、却って周りを火の海にしていた。

 

そんな市民にとどめをささんとゆっくりと怪物は歩を進めた。

 

 

市民「あ…あ…」

 

市民が恐怖にひきつった表情とともに絶望したような声を上げた。

 

 

 

 

 

次の瞬間、上空から光の玉のような物が舞い降りてきた。

 

 

それは、二人の女の子だった。

 

だが、ただの女の子でないことは誰の目にも明らかだった。

 

 

 

一人は現実にあり得ないであろう緑色の髪をしていた。

 

そして、大きく緑色のXの文字を胸元にあしらったようなデザインの薄緑のドレスを身にまとっていた。

 

その子は右腕でX字に空を切ると力強くこう叫んだ。

 

「実りをもたらす緑の大地 キュア・エグゼ!!」

 

 

 

今一人もまた現実にあり得ないであろう青の髪をしていた。

 

そして、大きく青のWの文字を胸元にあしらったようなデザインの水色のドレスを身にまとっていた。

 

 

 

その子は右腕でWの文字を空に書くと冷静かつ凛とした声でこう名乗った。

 

「命を育む青き海原 キュア・ワード!!」

 

 

「「闇をはらい未来を紡ぐ光の使者 サイバープリキュア!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エグゼ「破壊の使者ダムド魔人!! この世界は私達が絶対に守ってみせる!!」

 

ワード「この世界を貴方達の好きにはさせません!!」

 

 

そう宣言するとサイバープリキュアは、怪物に立ち向かっていった。

 

 

エグゼ「たぁあああ!!」

 

エグゼがキックを食らわせると怪物は体勢を崩して転がっていった。

 

 

尤も、その転がった後からも火の手が上がったが。

 

 

 

「ダームー」

 

だが、立ち上がった怪物は雄叫びとともに炎を吐いてきた。

 

 

 

ワード「これぐらい見切れます」

 

しかし、ワードとエグゼは卓越した身体能力で火炎をかわした。

 

そして一瞬の隙をつくと、怪物の懐に入り込み怪物を抱え上げた。

 

 

エグゼ・ワード「「えーい!!」」

 

そしてかけ声とともに怪物を大きく投げ飛ばした。

 

 

 

エグゼ「やぁあああ!!」

 

エグゼは投げ飛ばした怪物に飛びかかりパンチを浴びせた。

 

そのパンチは確かにダメージになったが、エグゼの拳も同時に燃え上がった。

 

 

エグゼ「アチチチ」

 

 

その炎の熱さに驚いていると、さらに怪物は炎を纏った拳で殴り掛かってきた。

 

その熱気にエグゼは防戦一方になっていた。

 

 

ワード「!! エグゼ!! そうですわ、炎には水が…」

 

何かに気付いたワードは両手首を合わせて腰の後ろにもっていき、力を込め始めた。

 

 

 

ワード「受けなさい。プリキュア・ウォーターバースト!!」

 

彼女は両手を上下に開いた形で前方に突き出し、掌から強烈な水を放出した。

 

 

「ダームー!!」

 

水の大砲と呼べるような攻撃の直撃を浴びて急激に冷やされた怪物は、蒸気を上げながら苦しみの声を上げた。

 

 

 

エグゼ「ワード、ナイス!! このままとどめだよ」

 

エグゼは全身がひびだらけになった怪物にとどめを刺さんと両手に気合いを込めた。

 

 

 

エグゼ「プリキュア・エクストリームスラッシャー!!」

 

彼女は両腕を戸板をこじ開けるように開くと、エックスの形のカマイタチが発生し、怪物をずたずたに切り裂いた。

 

 

 

「ダームー」

 

そして切り裂かれた怪物は悲鳴を一つあげるとそのまま砂みたいに消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エグゼ「はあはあ…、や、やった…?」

 

ワード「はい、怪物を倒しました」

 

二人は肩で大きく息をしながら、自分たちが勝ったことを確認していた。

 

 

そして勝利を確信すると微笑み合った。

 

エグゼ「やったね、文。いきなりこんな姿に変わってなんだこれって思ったけど」

 

ワード「はい計さん、フレアさんが言っていたのはきっとこのことだったんですね」

 

エグゼ「うん、自分の傷が癒えるまで私達に代わりに戦ってくれってことなんだ。あの怪物と。 文、あなた怖くない?」

 

 

 

私は文に尋ねた。

 

本当のことを言うと私は怖い。

 

せっかく拾った命なのに、怪物と戦うことでまた死んでしまうかもしれない、でも。

 

 

 

ワード「大丈夫です。確かに怖くないと言えば嘘になりますが、あんな怪物に世界を破壊されたくありません」

 

ワードの言葉に私も頷いた。

 

 

エグゼ「そうだね、あんな奴らに人を傷つけさせない。絶対に守ってみせる!!」

 

私は力強く宣言した。

 

 

 

 

ワード「でも疲れますね。稽古をみっちりやった後みたいです」

 

それは私もだった。実際今戦っただけでもマラソンの後みたいに体力を消耗している。

 

 

エグゼ「まあ、あれだけの力を出せばね。大変だけど、世のため人のための苦労だよ、うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな彼女らを近くのビルの屋上から見下ろす少女がいた。

 

 

「へえーっ。私の他に青と緑のやつがいるんだ。しっかし、あいつらせっかく盛り上がり始めたゲームに水を差してくれたな。まあいいか、お邪魔キャラはゲームの基本だもんな」

 

その少女は大きく赤のPの文字を胸元にあしらったようなデザインの黒いドレスを身にまとい、現実にはありえない血のように真っ赤な髪を風になびかせて、ニヤリと笑いながら呟いた。

 

 

To be continued…

 

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