ハイスクールD×D 〜最後の希望に憧れて〜 作:木野兎刃(元:万屋よっちゃん)
「さぁ、ショータイムだ」
晴斗は手に持つ銃…………ウィザードソードガンをソードモードへと移行しレイナーレに斬りかかる。
それに対しレイナーレは光の槍で応戦する。
「全く、小僧一匹殺すだけの簡単な仕事だと思ってたのに!!」
「一誠は根性あるし、運が良いからそう簡単に殺せないと思うけどな」
晴斗の攻撃に対してレイナーレは捌くのに精一杯だ。
このまま接近戦を続けていては危険だと感じたレイナーレは飛び上がり槍を投げつける。
それをバク転しながら回避する晴斗。すぐさまソードガンをガンモードへと移行させ引き金を引く。
避けようとするが放たれる銀の弾丸はある程度軌道を曲げる事が出来る。
「っ!!小癪な!!」
翼を撃ち抜かれた事で地面へと激突してしまうレイナーレ。
「なんやかんやあって時間が無いんだ。悪いが速攻で決めさせてもらう」
『キャモナ、シューティングシェイクハンズ』
『フレイムシューティングストライク!ヒー・ヒー・ヒー』
大きな火の玉が発射される。しかし、それは着弾する事は無かった。
レイナーレとは別の堕天使が放った光の槍に掻き消されてしまったのだ。
「レイナーレ様、ご無事ですか?お迎えにあがりました」
ロングコートを羽織った紳士風な堕天使がレイナーレの隣に現れる。
「ありがとう、ドーナシーク」
「一旦帰還して体制を整えましょう」
ドーナシークは魔法陣を展開しようとするが晴斗は引き金を引き転移を阻害する。
しかし魔法陣の展開は止められず転移を許してしまう。
「取り逃してしまったの?晴斗」
「いつもそうやって背後に現れるのやめてもらえませんか、リアス先輩」
いつの間にか晴斗の背後に現れたのはリアス・グレモリー。この駒王町を統治している悪魔である。
表向きは駒王学園に通う高校生という事になっていて晴斗の一つ年上である。
「彼は?」
「同級生の兵藤一誠です。実は……」
リアスが目をやる先には一誠が倒れ込んでいた。晴斗の魔法で応急処置は済ませているが
危険な状態である事には変わりない。
事の顛末をリアスに説明し後の処理を任せた晴斗。
堕天使が何かを企んでいる事は察知していたようだが何か害を成さないならば放置するつもりであったリアス。
リアスと別れてからとある場所へ向かう晴斗。
そこは若干古ぼけた如何にも怪しい雰囲気を醸し出している木造の店だった。
看板には古物店ダウンフォールと書かれており店のドアを開けると中には指輪を磨く中年の男性がいた。
「おう、晴斗。新作の指輪はどうだったよ」
「かなりな使えるよ」
「新しい魔石仕入れてよ。また作っといたぞ」
磨いていた指輪を晴斗へ投げ渡す男。それを特に見る事もせずに腰にあるホルダーへつける晴斗。
指輪というのは魔法そのものである為晴斗には重要なものなのだがそれを特に確認しないというのは晴斗なりの男への信頼の証である。
「今回のやつの効果は?」
「周囲にオナラみたいな匂いを撒き散らす。まぁ使い様はあると思うぞ」
オナラというワードに顔を顰める晴斗だが他ならぬ男が作った指輪なのだからどうにかして使い道を見つけなければと思った。
男のことは信頼している、しているが使用する身としては一言言わなければと晴斗は意を決する。
「匂い…………もう少しなんとかならなかったの?」
「作ってからじゃないと効果が分からないからしょうがないな。お詫びにこれも持ってけ」
再び指輪を投げ渡す男。
「防御の魔法だ。是非役立ててくれ」
「ありがと」
晴斗はその指輪を握り締めると一言礼を言って店を出た。
このおっさん便利すぎ