今回のオリジナル異変は今後のストーリーに大きく関わる章となっております。
霊夢「依頼ですって!あなたが!」
紫の思わぬ発言に頭の中が追いつかない霊夢。
しかし、そうなるのも無理はない。
紫は、知っての通り幻想郷の大賢者であり言わば中心的な存在。
そんな存在が依頼なんかを出してくるという事は余程の事ではないのである。
悟空「一体、依頼ってなんだ紫?」
紫に尋ねる悟空。
その目にはどこかしら迫力を感じた。
悟空が真剣になった証拠である。
そんな、悟空の表情を感じ取った紫は悟空達に依頼の説明を始める。
紫「今から3、4週間前のことかしら。私の耳に1つの情報が入って来たのよ」
霊夢「情報?」
紫の言葉に対しリピートするように尋ねる霊夢。
紫「ええ、情報よ。そして、その情報っていうのが人里で黒いフードを被った怪しい3人組が人里を徘徊してるって言うのよ」
紫はそう悟空達に告げた。
その話を聞いただけならばただよく分からない3人組が歩いてるだけのようにも聞こえる。
しかし、そんな単純な話ではないことは紫の表情が説明しなくとも教えてくれた。
魔理沙「3、4週間前だとすると霊夢の神社が壊れてて私の家で住んでた時だな。だから、私たちの所には情報が入ってこなかったのか」
魔理沙は手を顎にあて考えるように告げた。
霊夢「ええ、きっとそうね」
霊夢も魔理沙の意見に同意する。
しかし、霊夢は今そんなことはどうでも良かった。
今、霊夢が知りたかったのはズバリ!
不安そうな表情の紫を見つめる霊夢。
霊夢「ねぇ、紫。さっきの話からするとただ里にフードを被った怪しい3人組が現れただけのようだけど。具体的にそいつらは一体、何をしたの?いくら、あんたの頼みでも理由なしにその3人組を倒しに行くことはできないわ」
そう霊夢が知りたかったのはその3人組が具体的に何をしたかである。
そう流石に怪しいからと言う理由では霊夢達も動きたくても動けないのであった。
紫の表情が少し曇る。
まるでなにかを思い出しているかのように…。
紫「理由になるかどうかは分からないけれど実はその3人組…。もの凄い力を持ってるのよ。しかも、霊夢達を探しているわ」
紫は、ザッと霊夢達に説明する。
悟空「もの凄い力だって?一体、なんでそんなことが分かるんだ?まさか里で暴れたのか!」
悟空は眉を寄せる。
しかし、紫はゆっくりと首を横に振った。
紫「いいえ。あの3人組は人里を荒らしていないわ」
「えっ」
思わず声を漏らす悟空達。
それもそのはず人里を襲った事すらない奴らなのに何故、紫がここまで怯えさらにはその3人組が凄い力を持っていると知ってるのだから。
霊夢「ちょっと待ちなさいよ。紫、じゃあ、どうしてあなたがそんなにその3人に怯えているのよ。別に人里を襲ってないんでしょ?」
霊夢が紫に告げる。
すると…。
ギュッ、と紫は自分の着ている衣服の袖をもった。
そして、そのまま袖を捲り上げる。
霊夢達は驚愕した。
なんと、めくられた紫の袖の下には包帯がぐるぐる巻きにされていた。
そこには、若干、赤色の染まってる部分もある。
霊夢「そ、その怪我。まさか!」
霊夢は何かを察したかのように大きな声を上げた。
紫はコクリと首を前に傾げる。
紫「ええ、そうよ。3人組の奴らにやられたのよ。油断してたとはいえ一瞬でね」
霊夢「詳しく説明して頂戴」
霊夢は強い意志を浮かべ紫に告げた。
紫は、頷きそのまま説明をした。
紫「実は一週間前、私は人里で3人組にあったの。見た瞬間に分かったわ。黒いフードを被っていてなおかつ3人もいたからね。私はそのまま3人組に話しかけたわ。「ねぇ、あなたが噂の3人組」ってね。その時の私は特に警戒もしなかったわ。何故ならその3人組から特に凄いエネルギーを感じなかったから。でも、それは大きな間違えだったわ。そう3人組の内の1人が私に向かって手を掲げたのよ。そして、その手にはエネルギーが溜められていて、その時に初めて気づいたわ。ヤバイってね。私は急いで避けようとした。でも、時すでに遅し。気がついたら私は相手の攻撃をもろに受け倒れたいたわ。右手からは血が流れ出ていて大ダメージを受けてしまったの。倒れている私は動くことが出来なかった。その時、私を攻撃したやつが私の顔を覗き込んだの。私はこう思ったわ。殺されるってね。だけど、攻撃が降りてこない、少し不思議に思っていると黒いフードの奴らが口を揃えてこういったの。「博麗霊夢、霧雨魔理沙、孫悟空という奴らをしらないか?」ってね。恐怖した私はとっさに首を左右に振った。すると、3人組はなにも言わず何処かへ行ってしまったわ」
紫は長々と説明をした。
霊夢「成る程ね。紫をそこまで追い詰める奴ら。しかも、狙いが私たち」
そう告げると霊夢は魔理沙と悟空の方をチラッと向き共に目を合わせあった。
霊夢「わかったわ、紫。あなたの依頼を受けることにするわ」
紫「本当!」
霊夢のセリフを聞き思わず大きな声を上げてしまう紫。
霊夢「ええ、本当よ。どうやら、そいつらの狙いは私達みたいだし。それにあなたをここまで追い詰める連中。少し興味が湧いてくるじゃない」
霊夢はギュッと拳を強く握りしめた。
霊夢「よ〜し、そうと決まれば善は急げよ。悟空、魔理沙、準備は出来てるわね!」
霊夢が悟空と魔理沙に確認をとる。
勿論、2人は「ああ!」と相槌を打ち準備万端であった。
紫「え、もう行くの?」
準備の早い3人に戸惑う紫。
霊夢「当たり前でしょ。別に今片付けようが後から片付けようが同じだしね」
霊夢はそうとだけ告げると舞空術で一気に空の彼方へ飛んで行くのであった。
悟空と魔理沙もそのあとをすぐに追う。
紫「やれやれ、相変わらずね」
そう告げると紫は笑みを浮かべその後に続くように飛び立つのであった。
ハロウィン
「トリックオアトリート」