間欠泉で何かを感じとった霊夢と魔理沙。
2人は、間欠泉の方へと目をやる。
その時だった!
シュン シュン
本来は、温泉水が出るべき場所である地底へと繋がる穴から2つの影が舞い上がって来た。
その影は人型をしておりどう考えても間欠泉から出てくるものではない。
霊夢達は身構える。
その時だった!
ドンッ ドンッ
間欠泉から飛び出て来た影の正体が2体、霊夢達の目の前に足をおろす。
その姿は、どこかしら異様な光景をしておりどう考えても普通のものではない。
妖怪A「ケッケッケッ。どうやら、ここ本当に地上と繋がっているようだな」
妖怪B「こりゃ良いぜ!今まで見れなかった外の世界を堪能できる。いや、上手くいけば支配すらできるかもしれねぇ」
何者かは、分からないが会話から察するに穏やかな存在ではないようだ。
そんな会話を交わしている中妖怪達は目の前にいる霊夢と魔理沙に気がついた。
妖怪A「おい、みてみろよ。あれを…」
一体の妖怪が霊夢と魔理沙の方を目掛け指を指した。
妖怪A「あれは人間じゃねえか。噂によると美味いらしいぜ」
妖怪B「何?それは本当か?」
霊夢達を見るや否や舌で口周りをぬぐう妖怪達。
どうやら、霊夢達を食料として見ているようだ。
妖怪A「地上で初の食事だ!しっかり味わって食ってやるか」
妖怪B「そうだな」
妖怪達はそんな会話をした瞬間、一気に戦闘態勢をとる。
妖怪A「よお!人間ども!どうやら、人間どもどうやら、お前達には運が無かったようだな!何故なら、貴様らはたまたまか故意的かは知らんが俺たちが地上に出た瞬間、その出口付近にいるとわな!」
あまりにも威勢良く告げる妖怪。
霊夢と魔理沙はお互いに顔を合わせ「はぁ」と大きなため息をついた。
妖怪B「ふん。どうやら、己の不安さに対してのため息が出たようだな。だが、安心しろ。こう見えても俺たちは優しいんだ。苦しむ間もなく一瞬であの世に行かせてやる」
そう告げるや否や霊夢に急接近する妖怪B。
霊夢は魔理沙に対して「やっぱり、うまい話には何かしらの悪いことがついてくるのね」っとダルそうな表情で呟くのであった。
霊夢は瞬時に腕を引く。
そして、敵が自分に対して近づいて来た瞬間!
引いていた腕を一気に解き放ち妖怪の腹部目掛け重いパンチを放った。
ズボッ
霊夢の腕は妖怪の腹部を貫通する。
ストンッ
妖怪はそのまま重力に引かれ霊夢の腕を抜け地面に倒れこむのであった…。
魔理沙は、それを何事も無かったかなように呆然と眺めている。
しかし、その中1人だけ冷や汗を流すものがいた。
そいつは勿論、こいつである。
妖怪A「う、嘘だろ」
そう妖怪Aである。
どうやら、この妖怪達は異変解決の専門家である霊夢と魔理沙を知らなかったようだ。
妖怪Aは、少し後ずさりする。
しかし…。
霊夢「待ちなさい」
逃がさんと言わんばかりに妖怪に鋭い眼光を飛ばす霊夢。
妖怪はあまりの恐怖に立ちすくんでしまった。
霊夢「あんたを倒す前に1つ聞きたいことがあるの」
そう告げるや否や霊夢は妖怪Aに近づいていく。
妖怪Aは、近づいてくる霊夢の威圧に押され尻餅をついてしまった。
霊夢「貴方達は何者?何が目的?そして、あの間欠泉はなんなの?」
霊夢は一気にいくつもの質問を妖怪Aにした。
しかし、妖怪Aは、恐怖のあまりどうやら口がすくんでしまったらしく。
言葉を発することが出来ない。
霊夢「はぁ」
大きなため息をつく霊夢。
すると、サッと妖怪Aに手の平を見せるような体制になる。
霊夢は、そのまま手にエネルギーをためていった。
すると、霊夢の手の平が光を浴び出す。
霊夢「いい、あと10秒以内に知ってることを全て言いなさい。さもないと、貴方の命はないわよ」
そう告げると霊夢はゆっくりとカウントをとる。
霊夢「いーち、にーい、さー…」
妖怪A「俺たちは何にもしらねぇ。ただ、変な穴があったからそこを通ってここにきただけなんだ。本当だ」
霊夢のカウントに焦ったのか慌てて口を開ける妖怪A。
霊夢は、手にエネルギーを溜めるのをやめる。
霊夢「なるほど、じゃあ、あんた自身この穴については何にも知らないと」
妖怪A「あぁ…」
霊夢はその言葉を聞いた瞬間、クルッと体を回し魔理沙の方へと歩いていく。
霊夢「なら、もうあんたには用はないわ。この幻想郷を荒らさない限りは私達は別にあんたをあったりもしないしね」
どうやら、この妖怪Aは本当に何も知らない上にたいした力も持っていない。
そうとわかった霊夢は妖怪Aを見逃してやることにしたのであった。
妖怪Aは、その言葉を聞いた瞬間、慌てて何処かへ飛び立っていく。
恐らく、今後、霊夢達の前に現れることはないであろう。
霊夢「ねぇ、魔理沙」
真剣な表情で魔理沙を呼ぶ霊夢。
霊夢「どうやらこの間欠泉。かなりヤバイみたいよ」
魔理沙「ああ、そうみたいだな」
どうやら、霊夢と魔理沙はこの間欠泉のヤバさを理解したようだ。
この間欠泉をほっておくときっとまたさっきのような妖怪が出てくるはず…。
そう考えた霊夢達はある行動をするのであった…。