間欠泉の目の前まで足を進める霊夢と魔理沙。
霊夢は、魔理沙に最後の確認をとる。
霊夢「いいわね、魔理沙。ここに入ったら一体何処につながっていつ返ってこれるかはわからないわよ」
霊夢は、魔理沙の方をチラッと振り向きながら告げた。
その霊夢の慎重さは霊夢の目をみれば一目瞭然。
今までにないほどの真剣さであった。
確かによく考えてみれば今までの異変はいわば、皆が簡単に行き来できる表の幻想郷で起きていた現象だった。
しかし、今回は違う。
この先が何処につながってるかは愚か帰ってこれる保証すら無いのだ。
あえて、言葉を言い換えるならばそう裏の幻想郷である。
誰でも簡単に足を運べる場所ではなく。
情報が全くない。いわば、謎の世界。
そんな中に入ると言うのだから、霊夢が慎重になるのも無理がないのである。
しかし、魔理沙は、そんな霊夢を慎重さを他所にいつも通りの破天荒な性格で霊夢にこう告げるのであった。
魔理沙「な〜に慎重になってるんだぜ霊夢。お前らしくもない。こう言うところはな行き当たりばったりでいいんだぜ。そんなに深く考えることもねえと思うけどな」
魔理沙は、ニッと霊夢の方に笑みを浮かべた。
魔理沙の白く光る歯が霊夢の眼に映る。
そして…。
霊夢「ふふふ」
霊夢は、不意に笑みを浮かべた。
魔理沙「何笑ってるんだぜ?霊夢」
恐らく、その機ではないだろうがまるで自分が笑われているように錯覚する魔理沙は、少しイラッとした。
霊夢は、慌てて誤解を解くように説明する。
霊夢「いや、違うのよ魔理沙。別にあんたのことを笑ってるんじゃないのよ。ただ、あんたの発言を聞いたら一瞬でも慎重になった自分が少し馬鹿らしくなっただけ」
霊夢は、そう告げると再度、間欠泉を睨みつける。
そして、霊夢は魔理沙に告げるのであった。
霊夢「行くわよ!魔理沙!」
魔理沙「おう!」
シュン シュン
その瞬間、霊夢達は一気に間欠泉の中に入り込んだのであった。
どんどん奥へ進んで行く霊夢と魔理沙。
しかし、その間欠泉の穴は思ったよりも深く掘られておりなかなかそこまで辿り着かない。
三分ぐらいたったころだろうか、霊夢達はまだ間欠泉の穴を突き進んでいる。
どうやら、この間欠泉思ったよりも深いらしく。
霊夢達がそれなりの速度で移動しているにもかかわらず一向につかない。
そこから考えてもこの間欠泉はかなりの深さといってもいいであろう。
しかし、霊夢達はそんなことをまるで意識してないかのように一気に穴を突き抜けて行く。
しかし…。
霊夢「ねぇ、魔理沙」
どうしたのか、不意に魔理沙に声をかける霊夢。
その表情は少しうなだれていた。
魔理沙は、霊夢の方に軽く顔を向け「なんだ?」と告げる。
霊夢「この間欠泉。おかしくない?」
魔理沙「間欠泉?そりゃ妖怪も湧いてくるぐらいだからな。それにかなり深いし」
霊夢「そんなことを言ってるんじゃないわ」
そう告げると霊夢は一度ブレーキをかけた。
急に止まる霊夢に魔理沙も急いで急ブレーキをかける。
魔理沙「なんだよ?霊夢。急に止まったりして」
霊夢の方に近づきながら告げる魔理沙。
すると、霊夢は、急にある行動を取り出す。
霊夢「はぁ!」
霊夢は急に戦闘力を解放した。
狭い間欠泉の穴に勢いよく風が流れる。
魔理沙「わ、なんだよ、霊夢。急に」
目の前で急に霊夢が力を吐き出したので魔理沙自身吹き飛ばされそうになった。
霊夢を睨みつける魔理沙。
魔理沙「こんなとこで急になんだよ、霊夢。危うく、飛ばされるところだったじゃねえか」
すこしキレ気味に言ったつもりの魔理沙であったのだがどうしたことか霊夢は魔理沙の言葉に一切の反応をしない。
魔理沙も流石の霊夢の異様な表情に何かを察した。
魔理沙「なぁ、どうしたんだ霊夢?」
ダイレクトに質問をする魔理沙。
霊夢は、チラッと魔理沙の方を振り向く。
霊夢「おかしいのよ」
魔理沙「へっ?」
霊夢「さっき私は霊力を解放した。なのに、どうしてなの!いつもと違って全然、力が入らないのよ」
魔理沙「なんだって!」
霊夢の意外すぎる発言に集中力を高める魔理沙。
魔理沙「た、確かに今の霊夢の霊力。いつもよりも全然小さいぜ。そ、それに私も体の魔力が上手く表面に出てこない!一体、どうなってるんだぜ!」
慌てふためく魔理沙。
まあ、無理もない体に力が入らないのだから…。
霊夢「落ち着きなさい魔理沙。何かが起こるのは覚悟してたはずよ」
霊夢は、そう告げるとまだまだ下に続くこの間欠泉の底へと目をやった。
霊夢「恐らく、この間欠泉の中身。思ってたよりも相当ヤバイ場所みたいね。この環境に適応出来てないものは簡単に野垂れ死ぬ。そういう空間よ」
霊夢がそう告げた瞬間。
額から汗が一滴流れ落ちた。
どうやら、霊夢自身落ち着くよう振舞っているが内心はすこし焦っているようだ。
どこに続いているか分からない上に自分たちの体はここに適応することが出来ていない。
正直、すこしピンチである。
しかし!
霊夢「行くわよ。魔理沙!」
霊夢は、魔理沙にそう告げる!
どうやら、ここまできた以上引き下がることは出来ない。
霊夢は、そう考えているのである。
いや、霊夢だけではない魔理沙の方も「ああ!」と霊夢に相槌をうった。
まさかの環境のせいか弱体化が望まれてしまう間欠泉。
このまま進んで行くときっとさらにこの状況は悪化するであろう。
だが、霊夢と魔理沙はちょっとやそっとの相手にやられる程のものではない。
きっと、2人とも自分の強さに絶対の自信を持ちこの間欠泉を作った黒幕を倒してやろうと意気込んでいる。
2人は、そのまま底まで止まることなく進み続けるのであった。