東方龍球伝   作:清川 明希

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すみません。テスト期間と部活の試合が重なり少し東方龍球伝を休止しておりました。
無事、テストも終わったので今日から復活です。


謎の世界 第123話

あれからどれだけ降りたのだろうか。

霊夢と魔理沙はひたすら地面めがけて間欠泉を下っていた。

どうやら、間欠泉は思ったよりも深かったらしくもはや自分たちが今どれほど潜ったのかわからなくなるほどであった。

 

と、その時…。

 

一筋の光が霊夢達の目の前に現れる。

 

魔理沙「霊夢、あれは!」

 

不意に霊夢の方を振り向く魔理沙。

霊夢も魔理沙に顔を合わせる。

 

霊夢「どうやら、ようやく出口様のご登場って事ね。まったく、どれだけ深いのよこの間欠泉」

 

そう告げるや否や霊夢は、軽くスピードを上げ一気にその光の元へ降り立った。

魔理沙も霊夢を追いかける形でスピードを上げる。

 

トン トン

 

同時に地面に足をつける2人

そのまま周りの景色を見渡した。

しかし、いくら見渡そうともそこは薄暗い景色が広がっており光といえば所々に設置されている提灯のようなものがわずかな光を放っているだけであった。

これには思わず魔理沙も顔をしかめる。

 

魔理沙「なんだここやけに殺風景じゃねえか。明かりもかなり少ないし一体どうなってんだ?」

 

魔理沙の言葉には驚きがどことなく混じっていた。

まあ、無理もない。

ここはまるで太陽の光が行き届いておらず明かりといえばこの提灯のように人工的に作られたものだけなのだから。

しかし、そんな魔理沙とは裏腹に冷や汗を流しているものもいた。

勿論、そいつは言うまでもなく霊夢である。

霊夢の冷や汗が地面に落ちた。

 

魔理沙「ん?」

 

どうやら、魔理沙は霊夢の冷や汗に気づいたようだ。

 

魔理沙「どうした霊夢?」

 

霊夢に尋ねる魔理沙。

まぁ、無理もないであろう。

冷や汗は人間の焦りを意味するサインのようなもの。

霊夢からそれが現れたと言うことは霊夢が焦っていると言うことなのだ。

霊夢は、すこしつばを飲み込む。

そして、ゆっくりと口を開いた。

 

霊夢「なんなの一体ここは……。こんなに最悪な環境なのにかなり大きい力を持ったものをいくつも感じるわ!」

魔理沙「なに?」

 

霊夢の言葉を聞いた瞬間、魔理沙も慌てて周りにいるものの気を察知する。

 

魔理沙「ほんとだぜ。馬鹿でかいものがゴロゴロいやがるぜ」

 

どうやら、霊夢の言ったことは正しいらしくこの間欠泉の中の世界はよほどの場所のようだ。

霊夢と魔理沙に少しの緊張がはしった。

 

霊夢「魔理沙わかってると思うけどどうやら、ここかなりやばい場所みたいね」

魔理沙「ああ、なめてかかったら多分アウトだぜ」

 

霊夢と魔理沙はお互いに顔を合わせる。

そして、大きく「うん」と頷いた。

どうやら、お互いに気合を入れ直したようだ。

お互いに思っていた以上に今の自分達の状況が悪い事を把握したのである。

 

霊夢「とりあえず、あてを探しましょ。ここでソワソワしててもなにも始まらないわ」

 

霊夢は魔理沙に不意にそう告げる。

魔理沙は、「ああ」と言いながら首を縦に振り霊夢の意見に同意した。

しかし、あてといってもそんな無理に動いては逆に自分たち自身が位置の把握などが出来なくなってしまう恐れがある。

それを考えた霊夢は魔理沙にある提案をするのであった。

 

霊夢「それならとりあえず複数の気が密集しているところに行きましょう。すくなくともいくつかの情報は入るはずよ」

 

そう告げると同時に1つの方向を指差す霊夢。

どうやら、こちらの方向から複数の気を感じるようだ。

 

魔理沙「なるほどな。敵か味方かはさておき情報収集は出きそうだぜ」

 

魔理沙は、霊夢の指差す方向へ振り向く。

そして、2人は同時に複数の気を感じる方へと向かうのであった。

 

 

〜数分後〜

 

 

霊夢達の前にいくつもの灯りが見えてきた。

 

魔理沙「霊夢あそこは!」

 

魔理沙が霊夢に灯りの方向を指差しつつ告げる。

 

霊夢「おそらく、この世界の繁華街といったところかしら。どうりでたくさんの気を感じるわけね」

 

そう霊夢達の前にあるのはどうやらこの世界の繁華街立ち位置の場所のようだ。

店のようなものがいくつも建っておりかなり都会のようである。

霊夢と魔理沙は少しスピードを上げすぐさま繁華街へと降り立った。

 

トンッ トンッ

 

地面に足をつける霊夢と魔理沙。

すると…。

 

妖怪1「なんだ?お前ら?」

妖怪2「どうして、人間がこんなところに?」

妖怪3「ちょうど腹が減ってたからラッキーだぜ」

妖怪4「こんなところにわざわざ足を運ぶとはバカな人間だな」

 

つくやそうそう恐らくこの繁華街に住んでいるであろう妖怪達に目をつけられる霊夢と魔理沙。

どうやら、ここはそんなに治安が良いわけでは無いようだ。

周りにいる妖怪達は全て霊夢と魔理沙に殺気のようなものを奮い立たせている。

しかし、霊夢達にとってはこんなことは正直脅しにもならなかった。

 

霊夢「ねぇ?あんた達ここはどこなの?」

 

霊夢は、怯えもしなければ隠れることもなく堂々とその辺の妖怪達に尋ねる。

それがよほど不思議な光景だったのだろうか。

一瞬、妖怪達は唖然としてしまった。

 

妖怪5「ふん。えらくえらそうじゃねえか、人間の分際で」

 

あまりにも平然としている霊夢に妖怪達は少しイラッとしてしまう。

霊夢と魔理沙の周りにドンドンドンドンと妖怪が集まってきた。

そして、気がつくと…。

四方八方抜け道1つなく妖怪に囲まれてしまっていたのであった。

 

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