東方龍球伝   作:清川 明希

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すみません。期末テストがあったので休んでしまっていました。


恐るべきパワー!魔理沙vs勇儀 第126話

霊夢「戦うって?あんたと?」

 

頭の上に大きな疑問符を浮かべながら告げる霊夢。

どうやら、まだ、頭の回転が追いついていないようである。

しかし、勇儀は、そんな霊夢の様子には御構い無し。

大きな笑顔を浮かべ「ああ!」と告げた。

 

霊夢と魔理沙は、頭を抱え込む。

そして、後悔した。

先に何をして欲しいか聞いておくべきだったと…。

 

正直、この力を上手く操れない場所での戦闘は最低限まで抑えておきたかったのである。

この後の主犯との戦いのためにも。

 

しかし、こちらはすでに承諾してしまっている。

そのため、今更断るわけにもいかないのだ。

 

霊夢と魔理沙は目を合わせる。

そして、大きなため息をつくのであった。

 

しかし、こんなところでグダグダやっていたら余計に時間がかかってしまう。

霊夢と魔理沙は面倒いながらも勇儀と戦う決心をつけるのであった。

 

霊夢「わかったわ。あんたの頼み、叶えてあげるわ!」

 

霊夢は、少し威勢のある声で勇儀に告げる。

どうやら、テンションだけでも上げて行くようだ。

それに対して、勇儀は大きく笑顔を浮かべてこう告げるのであった。

 

勇儀「やったぜ!」

 

ガッツポーズをする勇儀。

どうやら、霊夢達と戦えるのがかなり嬉しいようである。

まあ、たしかに考えてみるとこの繁華街にいる妖怪は殆どが貧弱な奴らばかりで勇儀の相手にならないのである。

その故に勇儀は、恐らく本気で戦うことが長い間出来ていなかったのであろう。

しかし、今目の前にいる人間達は妖怪をいとも容易く吹き飛ばすことのできる妖怪退治のエキスパート達。

そんな者達と戦えるのだから嬉しくなっても仕方ないのである。

 

勇儀「さぁ、やろうぜ!」

 

話が進むや早々、手に持っていた盃を地面に置き戦闘態勢をとる勇儀。

恐るべき行動の早さである。

 

しかし…。

 

霊夢「ちょ、ちょっとまってよ」

 

霊夢は、すぐに戦闘は入ろうとした勇儀を慌ててとめた。

それを聞いた勇儀は、一度戦闘態勢を解く。

そして…。

 

勇儀「なんだ?」

 

頭に純粋な疑問符を浮かべ上がらせた。

どうやら、霊夢がなんでとめたか理解できていないようである。

霊夢は、そんな天然な勇儀にあきれながらも何やら説明を始めるのであった。

 

霊夢「あのね。急に構えられてもまだ、私たちどっちが戦うか決めてないんだけど」

 

霊夢のその言葉を聞いた瞬間、勇儀は「あっ」と言葉を漏らした。

そして、右手で頭をかきながら告げる。

 

勇儀「そういえば、そうだったな。わるい、わるい、あまりに楽しみだったもんでちょっと先々動き過ぎちまった」

 

微笑を浮かべながらなんとか誤魔化そうとする勇儀。

霊夢と魔理沙はやれやれという表情を浮かべた。

 

勇儀「で、私と戦ってくれるのはどっちなんだ?」

 

霊夢と魔理沙に尋ねる勇儀。

2人は一度お互いの顔を見合わせた。

 

霊夢「どうする魔理沙?」

魔理沙「どうするっていってもな〜」

 

2人にとってもこの展開はあまりにも急すぎたためそんなこと何一つ考えていなかったのである。

かといって今から決めるのも時間がかかりそう。

なので、2人はあの方法で決めることにしたのであった。

 

霊夢「結局、これで決めるのね」

魔理沙「そうみたいだな」

 

そう告げると拳を後ろに下げる霊夢と魔理沙。

そして、2人は声を揃えてこう告げるのであった。

 

「最初はグー!ジャンケンポン!」

 

そうこの2人にとってある行動とはジャンケンの事である。

いつもどっちがするか迷った時は責任を持ち勝った方がすることにしているのである。

 

2人の拳の先を見てみる。

すると、霊夢は手を「グー」の形、魔理沙は手を「パー」の形にしていた。

魔理沙の勝ちである。

 

魔理沙「ちぇっ」

 

今回ばかりは勝ってもあまり喜ばない魔理沙。

まあ、無理も無いであろうここでは自分の力を発揮できないのだから。

 

霊夢「あらら、残念。私まけちゃったわ〜」

 

あからさまに心で思っていることと逆のことを告げる霊夢。

魔理沙は、少し悔しそうな顔を浮かべるのであった。

 

勇儀「どうやら、私の相手は魔理沙のようだな」

 

指をポキポキならしながら魔理沙に告げる勇儀。

どうやら、こっちのやる気は十分なようである。

それに刺激されたのか魔理沙はやれやれと思いつつも何処と無く戦いが楽しみになってきた。

 

霊夢より一歩前に出る魔理沙。

そして、気迫のある大きな声を上げた。

 

魔理沙「よし、やるんならさっさとやろうぜ!」

 

それに感化されたのか勇儀も魔理沙と同様に気迫のある声を上げる。

 

勇儀「ああ!」

 

その声はさすが鬼と言わんばかりの迫力であった。

しかし、魔理沙はそんなことでビビるわけもなくすぐに戦闘への態勢をとるのであった。

 

それを見た鬼も戦闘態勢をとる。

どうやら、いよいよ戦いが始まるようである。

 

霊夢は、2人から少し距離をとった。

 

 

魔理沙「さぁ、いつでもいいぜ!」

 

構えをとりながらそう告げる魔理沙。

すると、勇儀は少し微笑み「なら、遠慮なく!」と言いながら魔理沙に突っ込んでいった。

 

そして!

 

勇儀「はぁ!!」

 

勇儀は、魔理沙に鋭い拳を放つ。

そのパワーは一般的な妖怪なら粉砕するくらいのパワーが込められていた。

 

だが!

 

魔理沙「甘いぜ!」

 

魔理沙は、俊敏にその攻撃に反応する。

膝を思いっきり曲げて自分の姿勢を低くすることでそのパンチを躱した。

さらに今、勇儀はパンチを外し少し態勢が崩れている。

魔理沙は、その隙を見逃さなかった。

 

すぐさま、曲げていた膝をバネのように開放し鋭いパンチを勇儀の腹部に放った。

 

ドンッ

 

魔理沙の拳が勇儀の腹部に直撃した。

流石の勇儀もこれは答えたはず!

魔理沙は、そう確信する。

しかし、それは大きな間違えであった。

 

勇儀「ふん」

 

魔理沙のパンチを鼻で笑う勇儀。

なんと、勇儀にはダメージが無かったのである!

 

魔理沙「‼︎」

 

慌てた魔理沙はすぐに拳を勇儀から離し後ろへ逃げようとした。

しかし、時すでに遅し。

勇儀は、魔理沙が逃げる前に右足で魔理沙を蹴り飛ばした!

 

ズドンッ

 

魔理沙「ぐはっ‼︎」

 

その攻撃は、計り知れない威力を持っていた。

 

 

ヒューーーン

 

 

ドンッ

 

魔理沙は、勢いよく吹き飛ばされ近くにあった岩に激突する。

魔理沙の口からは血が出ていた。

 

魔理沙「なんて、パワーだ!それにあの頑丈さ!」

 

勇儀の恐るべきパワーと耐久力に困惑する魔理沙。

しかし、それも無理も無いことである。

何故なら先ほどのパンチはたしかに勇儀の腹部を捉えていた。

それなのに奴はダメージが通るどころか反撃の余裕まであったのである。

しかも、この威力。

魔理沙は、少しジャンケンで負けたことを悔やむのであった…。

 

 

勇儀「どうした。もう終わりか?」

 

 

モヤモヤと考え事をしている魔理沙に勇儀は告げた。

勿論、魔理沙がこの程度で終わるわけがない。

すぐさま勇儀との距離が二メートルの範囲まで近づく。

 

魔理沙「わるかったな。少しお前を舐めていたぜ」

 

勇儀の力を知った魔理沙は素直に勇儀を褒めた。

それに対して勇儀は当たり前だと言わんばかりの様子で「まあな!」と告げた。

 

それを聞いた魔理沙は少し頭の中を整理し勇儀にこう告げるのであった。

 

魔理沙「だけど、ここまでだ!」

 

その瞬間、魔理沙の目つきが変わる。

どうやら、ここから本気でやるようだ。

勇儀もすぐさまそのことを悟った。

 

 

 

急遽始まった魔理沙vs勇儀。

魔理沙は、果たして勇儀に勝つことが出来るのだろうか。

 

 

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