魔理沙「ふん」
魔理沙は少し澄ました顔を浮かべる。
そして、こう告げるのであった。
魔理沙「魔法拳!!」
その瞬間、魔理沙の周りにオレンジ色のオーラがまとわりつく。
勇儀は、目を丸くしてその光景を見ていた。
勇儀「なんだ一体それは?」
魔理沙から放たれる威圧感。
流石の勇儀も少し驚いたようである。
魔理沙「これは、魔法拳ていって魔力と肉体を一体化させることでできる技だぜ。まあ、簡単に言うとめちゃくちゃ強くなるための技さ」
余裕綽々で告げる魔理沙。
どうやら、勝ちを確信したようである。
しかし…。
勇儀「まさか、まだ、そんな技を隠していたなんてな。楽しくなってきたぜ」
どうやら、勇儀は、少し驚いただけでほとんど動揺はしていないようである。
それどころか、いつもの霊夢や魔理沙のように戦いを楽しんでいるようだ。
魔理沙は、そんな勇儀を見て、「こいつ、本当に戦いが好きなんだな」と囁くのであった。
勇儀「さあ、パワーアップが済んだんならさっさと続きをやろうぜ!私の腕が早く戦いたいって疼いてやがる」
そう告げると勇儀はすぐさま戦闘態勢をとった。
魔理沙の方も勇儀に急かされるがままに構えをとる。
どうやら、いよいよ第二ラウンドの始まりのようだ。
2人の目つきが真剣になる。
魔理沙「……」
勇儀「……」
お互い無言になり様子を伺い出した。
どうやら、先にどちらが仕掛けるか待っているようである。
そして!
勇儀「はぁ‼︎」
先に動いたのは勇儀であった。
勇儀はぐんぐんと魔理沙との距離を詰めていく。
そして、勢いそのままにパンチを放った!
ヒューーン
勇儀のパンチはそのまま風を切り裂く音を立て魔理沙の腹部に向かう。
その速度は先ほどよりも上回っていた。
どうやら、勇儀の方も実力を見せてきたようである。
しかし!
ヒュン
魔理沙は、いともたやすくその攻撃を避けた。
勇儀「‼︎」
まさか、避けられるとは思っていなかったのか勇儀は一瞬硬直する。
だが、このままじゃ負けない!
そう思ったのか、今度は魔理沙に連続でパンチを放った。
勇儀「だりゃりゃりゃりゃ!!」
重くかつ素早く攻撃を連打する勇儀。
しかし…。
魔理沙「よっ、ほっ、おっと」
魔理沙は、まるでリズムゲームのように華麗なステップを放ち勇儀の攻撃を躱してゆく。
どうやら、スピードでは完全に魔理沙が上回ってしまったようだ。
勇儀「くっ‼︎」
それをいち早く察知した勇儀は一度バックステップをし魔理沙と距離をとった。
魔理沙「どうした。もう終わりか?」
笑顔で勇儀に告げる魔理沙。
どうやら、この戦いの流れは完全に魔理沙がとったようである。
勇儀「いや、まだまだ!」
しかし、勇儀も諦めたわけではない。
勇儀の目に映る戦いの炎は一ミリたりとも消えていなかった。
勇儀は、再び戦闘態勢をとり魔理沙との戦闘に意識を集中させる。
魔理沙「そうこなくちゃ!」
勇儀の絶対に諦めない心に惹かれたのか魔理沙もやる気が湧いてきた。
魔理沙も戦闘態勢をとる。
そして!
魔理沙「はぁ‼︎」
ヒュン ヒュン ヒュン
今度は魔理沙の方から先制攻撃を仕掛けるのであった。
魔理沙は大きめのエネルギー弾を三発放つ。
そのエネルギー弾は一発一発物凄い速度で移動していた。
流石の勇儀もこれは避けれまい。
魔理沙は、心のどこかで早々と勝利を確信した。
しかし、それは大きな間違いであった事を次の瞬間、その目で教えられる。
勇儀「そんな物!かき消してやるわ!!」
勇儀はそう告げると思いっきり拳を振りかざす。
そして!
バゴンッ
な、な、なんと、そのまま拳をエネルギー弾に当ててエネルギーをかち割ってしまった。
その後に続く二発も…。
バゴンッ バゴンッ
恐るべき怪力でエネルギー弾を割っていく。
魔理沙は、思わずぽかーんと固まってしまった。
そして、思い出した。
目の前にいる勇儀は、パワーは化け物級であることを…。
先程はそれをくらうことなくスピードで避けてたから助かっただけであってもしまともにくらえば終わりであっただろう。
魔理沙の額からは冷や汗が流れる。
そして、思わず本音をこぼすのであった。
魔理沙「こりゃ、ちょっとやべえな」
魔理沙がそうこう言っている間勇儀は自分の拳を睨みつけていた。
どうやら、先ほどのエネルギー弾のせいで手が痺れてしまっているようだ。
勇儀「まさか、私の手が痺れるなんてね」
そう告げると今度は魔理沙の方に視線を移した。
勇儀「こりゃ、舐めてかかるとエライ目にあっちまうぜ」
どうやら、勇儀の方も勇儀の方で魔理沙のエネルギー弾に驚かされたようである。
お互いに相手の強さを理解した瞬間であった。
そして、2人は声を揃えて同時に告げるのであった。
「面白くなってきたじゃねえか」
どうやら、この二人精神的には少しも参ってなかったようだ。
それどころかお互いに楽しさを分かち合わせ始めたのである。
魔理沙と勇儀は再び戦闘態勢をとる。
その目には先ほどまでなかったワクワクの目が浮かぶのであった。
勇儀「今度は、こっちの番だ!」
威勢のある声とともに思いっきり拳を振り上げる勇儀
魔理沙との距離はかなりある。
一体、勇儀は何を企んでいるんだ?
魔理沙は、心中そんなことを考えていた。
しかし、次に勇儀のとる行動は魔理沙の斜め上を言っていたのであった。
なんと、勇儀は振り上げた拳をそのまま地面へとぶつけたのである。
その瞬間、地面は割れ大きな地割れのような物が出来た。
魔理沙「なに‼︎」
勇儀の思わぬ行動に驚きを隠せない魔理沙。
そう勇儀は、自らの力で地面を切り裂いたのである。
しかも、それだけではない。
その地割れは魔理沙の足元まで来た。
魔理沙は、体のバランスを崩してしまう。
勇儀は、その一瞬の隙を見逃さなかった。
瞬時に魔理沙に接近する勇儀。
そして!
勇儀「だりゃあ‼︎」
重い一撃を魔理沙に放つのであった。