東方龍球伝   作:清川 明希

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新たな手がかり。目指す場所は地霊殿! 第128話

勇儀の頭脳プレイにより隙が生まれてしまった魔理沙。

目の前からは勇儀のパンチが飛んでくる。

 

魔理沙「くっ‼︎」

 

魔理沙は、その攻撃に瞬時に反応し額に指を当てた。

そして!

 

ヒュン

 

勇儀の攻撃が当たる瞬間、魔理沙は姿を消す。

 

バゴンッ

 

勇儀のパンチはそのまま空振りに終わってしまい地面を直撃した

 

勇儀「なにっ‼︎」

 

急に姿をくらました魔理沙に驚きを隠せない勇儀。

勇儀は、すぐさま周りを見渡す。

すると…。

 

「どっちを見ている!」

 

後ろから声が聞こえてきた。

勇儀は、恐る恐る後ろに視線を移す。

そこには、ミニ八卦炉を構えた魔理沙が立っていた。

 

魔理沙「流石のお前もこの距離なら!」

 

そう告げる瞬間、魔理沙のミニ八卦炉が光りを放ち出した。

どうやら、エネルギーを蓄積しているようである。

勇儀は、慌てて振り返ろうとするが時すでに遅し。

勇儀が行動に移るより先に魔理沙のミニ八卦炉のエネルギーがたまる。

 

そして!

 

魔理沙「恋符「「マスタースパーク」」 」

 

魔理沙は、マスタースパークを勇儀に放つのであった。

流石の勇儀も背中からの攻撃は防ぐことが出来ない。

 

ドンッ

 

抵抗できないままエネルギーの中に飲み込まれるのであった。

周りは爆風に覆われてしまう。

 

魔理沙は、そんな勇儀を体から出るオレンジ色のオーラを消し見つめるのであった。

そして、少し経ち爆風の中から勇儀の姿が見えてくる。

勇儀は、横たわっておりかなりのダメージを受けたようだ。

それを見た魔理沙は、少し慌てる。

 

魔理沙「やべ、少しやり過ぎちまったか」

 

思ったよりも上手く直撃してしまったマスタースパーク。

魔理沙は、少し勇儀の安否を心配した。

しかし、その心配もすぐさま消える。

 

勇儀「う、うぅ」

 

 

なんと、勇儀は立ち上がったのである。

流石の魔理沙もそれには目を丸くした。

先ほどの攻撃は確かに勇儀を捉えたはず、それにも関わらず勇儀は立ち上がったのである。

 

勇儀「痛い、痛い」

 

そう言いながら身体中についた煤を払いのける勇儀。

魔理沙は、その光景をぽか〜んと眺めるのであった。

 

 

 

煤を払い終えた勇儀は魔理沙の方へ視線を向けた。

魔理沙は、とっさに身構える。

しかし、勇儀は、そんな魔理沙に笑みを浮かべこう告げた。

 

勇儀「そんな身構えなくていいさ。降参さ。降参」

 

なんと、勇儀は魔理沙に降参を宣言したのである。

どうやら、これ以上やってもこんなボロボロではまともに戦えないと思ったのであろう。

魔理沙は、そんな勇儀の言葉を耳に止めるとすぐさま戦闘態勢をといた。

そして、勇儀の元へと足を進める。

 

魔理沙「めちゃくちゃ楽しかったぜ!」

 

勇儀の目の前に着いた魔理沙は、そう告げると同時に手を差し出すのであった。

勇儀は、そんな魔理沙に対して「こっちだって」と告げながら差し出された手を強く握り返す。

どうやら、この戦いで二人の友情が深まったようである。

 

離れて見てた霊夢がこっちに近づいてきた。

 

霊夢「お疲れ様。二人共」

 

優しい口調で二人に告げる霊夢。

どうやら、見ていた霊夢の方も二人の戦いに感動したようだ。

 

魔理沙「ああ!」

 

魔理沙は、そんな霊夢に軽く相槌を返す。

その表情には満足感が見て取れた。

 

霊夢「あんた最初はあんなごちゃごちゃ言ってたくせに結構、楽しんでたじゃない」

 

少し魔理沙を冷やかすようにつげる霊夢。

魔理沙は、「ははは」と笑い「まあな」と囁くのであった。

 

勇儀「こっちも久しぶりに楽しませてもらったよ」

 

霊夢と魔理沙の会話に入り込むように告げる勇儀。

どうやら、勇儀の方もかなり満足してくれたようだ。

 

霊夢「へぇ〜、そんなに楽しめたんなら私が戦えばよかった」

 

魔理沙と勇儀の会話から少し戦えばよかったと後悔する霊夢。

確かによくよく考えてみれば地底での弱体化があるとはいえ、それが上手いことハンデとなり戦いをより濃いものとしてくれるのである。

 

魔理沙「へへ〜ん。結局、戦いってのは最終的には満足あるものになるんだよ」

 

霊夢の悔しそうな顔を見ながらそう告げる魔理沙。

そして、自分がジャンケンで勝ったことを今更喜ぶのであった。

 

そうこう話していると不意に勇儀が霊夢達に声をかけた。

 

勇儀「そういえば間欠泉について怪しい奴らについて知りたいんだったな」

 

霊夢と魔理沙は、「あっ」と声をもらす。

どうやら、戦いに熱中し過ぎたせいですっかりその事を忘れていたようだ。

 

霊夢「そういえばそうだったわね」

魔理沙「だな」

 

苦笑いをしながら誤魔化す霊夢と魔理沙。

勇儀は、そんな二人に対して少しだけクスッと笑うのであった。

 

勇儀「約束だ。教えてやるよ」

 

そう告げると勇儀は、ある一点に指を指す。

 

勇儀「こっちの方角にしばらくいけば地霊殿っていう大きな建物がある」

 

勇儀の指差す方へと振り向く霊夢と魔理沙。

 

勇儀「その地霊殿の主人は、どうも化け物みたいな能力を持っている奴らしく人間はおろか妖怪にすら嫌われているらしい。その故、ほとんど館内で引き込んでる。あくまで私の予想だがそいつが関わってる気がするんだよな」

 

勇儀の言っていることには確証はなかった。

どうやら、勇儀自身もあくまで手がかりとして霊夢達に教えてくれたらしい。

しかし、行くあてが特にない霊夢達にとってはとてもありがたかった。

 

霊夢「なるほどね」

 

霊夢は、そう告げると一歩前へ出る。

どうやら、行く気満々のようだ。

勿論、霊夢だけではない。

魔理沙も霊夢に続くように前へ出た。

 

霊夢は、後ろを振り返り勇儀の方へと顔を向ける。

そして、こう告げるのであった。

 

霊夢「貴重な情報ありがとね」

 

勇儀は、そんな霊夢に対して「ああ!」と相槌を打った。

 

そして!

 

ヒュン

 

霊夢は勢いよく飛び立つ。

この世界で手に入れた唯一の情報。

霊夢は、これに掛けたのである。

魔理沙もすぐさま霊夢を追う形で飛び立った。

 

勇儀は、そんな二人を後ろからまじまじと見つめる。

 

果たして、この先、霊夢達には何が待ち受けているのだろうか。

 

 

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