東方龍球伝   作:清川 明希

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この回で11話と繋がります。


霊夢vsレミリア 第13話

霊夢「まさか、夢想封印を2枚連続で使っても躱されるとは…」

 

これには流石にどうしたものかと頭を曲げる霊夢。

霊夢の切り札を使ってしても倒すことが出来ないレミリア。

霊夢は、一体どのような手段でレミリアに攻撃を当てるのだろうか。

霊夢は、頭をひねって考える。

しかし、勿論、レミリアがそんな時間を与えるわけがない。

 

レミリア「あら、考え事?でもね。戦いに考える時間なんてないのよ」

 

そう告げた瞬間、レミリアは再びスペカを構えた。

そして…。

 

レミリア「神槍「「スピア・ザ・グングニル」」 」

 

先ほどと同じ大きな槍を出す。

その瞬間!

 

レミリア「はぁ‼︎」

 

今度はレミリアの方から霊夢へと攻撃を仕掛けた。

どうやら、霊夢に考える隙を与えないようである。

 

霊夢「なっ‼︎」

 

レミリアの急な槍攻撃に動揺する霊夢。

霊夢は体をひねることによってギリギリで躱した。

 

霊夢「あっぶない」

 

数センチ単位で横切る槍の先端を見つめながらそう告げる霊夢。

レミリアは、またしても槍攻撃を躱した霊夢に驚く。

 

レミリア「反射神経だけは中々のものね。でも‼︎」

 

その瞬間、一気に槍を引くレミリア。

 

そして!

 

レミリア「だりゃりゃりゃりゃ‼︎」

 

引いた槍の力を一気に解放するような形でレミリアは一気に槍を連打した。

流石の霊夢もこれには驚きの表情を隠せない。

 

霊夢「ぐっ‼︎」

霊夢は、攻撃する事を捨て完全に受け身に徹する。

そうする事で攻撃を避けることだけに神経を使い連打攻撃を避けることには成功した。

しかし、あくまでそんなものは悪あがきにしかならない。

流石の霊夢もこんなに連打されては、全てを躱し切ることが出来ない。

スパッ

 

槍が霊夢の頰を掠める。

どうやら、避けきれなかったようだ。

このまま攻められてはヤバイ!

そう思われた時!

 

レミリア「よっと」

 

レミリアは何故か一度、霊夢との距離をとる。

 

レミリア「どうかしら、私の攻撃は?」

 

霊夢に煽るように告げるレミリア。

その表情には少なからず笑みが混じっていた。

 

霊夢「よくも、私の顔に傷を付けたわね!」

 

霊夢は怒りの感情を見せる。

その表情には最早、冷静さを取り戻す余裕はなかった。

どうやら、レミリア自身これを狙ったようである。

一度、霊夢の冷静さを削ぐことで確実に霊夢を仕留める。

レミリアの考えには完全な計画性があったのであった。

 

霊夢「こうなったら」

 

少しヤケクソ気味に霊夢は告げる。

恐らく霊夢はレミリアに何かを仕掛けるようだ。

 

しかし!

 

レミリア「おっと、あなたに攻撃の隙は与えないわよ」

そう告げると再び槍を振りかざすレミリア。

どうやら、再び連続攻撃を仕掛けるようだ。

 

霊夢は、すぐさま身構える。

 

レミリア「だりゃ‼︎」

 

予想通り連続で攻撃を仕掛けてくるレミリア。

これでは、また、先ほどと同じ展開になってしまう。

 

そう思われた時!

 

霊夢「はぁ‼︎」

 

ドンッ

 

レミリア「ぐはっ‼︎」

 

なんと、事態は先ほどとは全く違う方向へと向かった。

レミリアは腹を抑えている。

 

どうやら、霊夢はレミリアにカウンターを仕掛けたようだ。

流石の霊夢も何度もやられた技。

少しづつ相手の攻撃を暗記していたようである。

 

レミリア「くそ‼︎油断した」

 

まさか、今の霊夢がここまで冷静にカウンターを合わせてくるとは!

完全に自分の作戦が裏目に出てしまったレミリア。

 

離れて見ていた悟空も今の霊夢の行動には流石に驚いた様子を浮かべる。

 

しかし、霊夢の攻撃はこれだけではなかった。

 

霊夢「今だ‼︎」

 

そう告げると今度は霊夢がスペカを構える。

どうやら、最初から霊夢はこれを狙っていたようだ。

 

霊夢「夢符「「封魔陣」」 」

 

その瞬間、霊夢から四方八方に弾幕を放たれた。

どうやら、隙間なく弾幕を放つことでレミリアの逃げ道を無くしたようである。

更にレミリアはダメージを受けている。

 

霊夢「流石のあなたもそのダメージでこの弾幕を避けられないはず‼︎」

 

これには、流石のレミリアも思わず大きな声をあげた。

 

レミリア「しまった!!」

 

レミリアの声が部屋一面に広がる。

レミリアはそのまま弾幕を避けようと努力するもさっきのカウンターが体に残っており体がうまく動かない。

そして!

 

ドンッ ドンッ ドンッ

 

レミリアは弾幕に飲み込まれるのであった。

レミリアは霊夢の弾幕に直撃し倒れ込んでしまう。

どうやら、クリーンヒットしたようだ。

 

しかし…。

 

霊夢「…」

 

霊夢は、倒れたレミリアを無言のまま見続ける。

一体、どうしたのだろう。

周りからは不自然に映る霊夢の姿。

しかし、それだけではない。

次の瞬間、霊夢はもっと驚くべき事を告げる。

 

霊夢「立ちなさい‼︎」

 

なんと、霊夢は倒れたレミリアを見つめながらそう告げた。

レミリアの目は閉じており一見気絶しているように見える。

しかし、霊夢の判断は正しかった。

 

霊夢「さっきの弾幕は量は凄いけど威力はそれほどよ。あなたならあの程度の威力の弾幕じゃ大したダメージにはならないでしょ?」

 

そうさっきのスペカはあくまで範囲重視。

威力はそこまでないのである。

その故にレミリアみたいな奴が気絶までするとは考えられないのであった。

 

レミリア「ふふふ」

 

レミリアから、笑い声が聞こえる。

どうやら、霊夢の発言はビンゴだったようだ。

 

レミリア「でも、大したことないダメージではないわ。まぁ、立ち上がれる程のダメージだけどね」

 

そう言いながら身を起こすレミリア。

その表情には、まるで痛みや苦しみなどは感じられない。

 

レミリア「それにしてもまさか、カウンターを合わせられるなんてね。正直、驚いたわ」

 

霊夢の予想外の攻撃を正直に褒めるレミリア。

確かに先ほどの攻撃は相手に攻撃の隙すら与えない猛攻。

その故、霊夢がカウンターを合わせたのがよほど凄いのである。

 

レミリア「でもね。私だってまだ、本気じゃないのよ」

 

そう告げた瞬間、レミリアは再びスペカを構えた。

 

そして!

 

神槍「「スピア・ザ・グングニル」」 」

 

再び槍を出すレミリア。

だが、その槍は先ほどとは少し違っていた。

その槍からは紫色のオーラが滲み出ており明らかに威力が上がっているのが見て取れる。

 

レミリア「これで決めて見せる‼︎」

 

レミリアは血相を変えてそう告げた。

どうやら、自分にカウンターを合わせられたのが余程、ショックだったようである。

 

霊夢「チッ‼︎まだそこまでの力があるとわね」

 

レミリアがまだ、こんな力を隠してたのに驚く霊夢。

しかし、もう槍の軌道は記憶済み。

拳と違って単調的な動きしか出来ない槍では長く続けば続くほど動きが読みやすくなるのである。

 

霊夢とレミリアは共に構えを取る。

 

そして!

 

再び攻防戦が始まるのであった。

 

霊夢は拳でレミリアは槍でお互い互角の闘いを繰り広げる。

霊夢がパンチをくらわせようとするとレミリアは槍で霊夢の攻撃を受け流しレミリアが槍で霊夢を刺そうとすると霊夢は躱し隙あらばカウンターを狙う。

 

その戦いは続けば続くほどスピードアップしていき。

途中からは、最早、反射神経だけで動いているのではないかというほど素早くなっていた。

 

悟空はそんな戦いに少し感心する。

 

悟空「すんげぇ、闘いだな!オラ、わくわくしてきたぞ!」

 

そして、見ている悟空の方もワクワクするほどであった。

 

その後も霊夢とレミリアの互角の攻防がしばらく続く。

しかし、そんな中…。

 

レミリア「あっ」

 

レミリアが霊夢のパンチを受け流しそこねた。

レミリアの槍は大きく後ろに弾き飛ぶ。

 

霊夢「もらったーー!!」

 

これは、千載一遇のチャンス。

霊夢はレミリアの腹部に重い一撃を連続で放った。

 

レミリア「ぐはっ‼︎」

 

こうなってしまっては一方的に殴られるしかないレミリア。

レミリアはなすすべなく霊夢の攻撃をくらっていく。

 

そして…。

 

霊夢「だりゃあ‼︎」

 

霊夢は、追い討ちをかけるようにレミリアに回し蹴りを放った。

流石にレミリアもこれにはなすすべなく数メートル先まで吹っ飛ばされてしまう。

 

レミリア「ぐっ‼︎」

 

ゴンッ

 

そのまま壁に強く衝突するレミリア。

レミリアは急いで体制を立て直そうとする。

 

しかし…。

 

レミリアが視線を前に移すとスペカを構えた霊夢が立っていた。

 

レミリア「まずい!!」

 

流石のレミリアも今、夢想封印を撃たれては躱すことは出来ない」

悟空は、「この勝負決まったな!」と口走る。

 

 

霊夢「霊符「「夢想封……」

 

霊夢は、夢想封印を放とうとした。

と、その時!

 

バゴンッ

 

突然、床から穴を開け何かがぶっ飛んできた。

霊夢は、すぐさま夢想封印を取り消しその飛んできたものに目をやる。

 

それは…。

 

霊夢「魔理沙!!」

 

そう魔理沙だったのである。

急に下から魔理沙が飛んできたことに脳が追いつかない霊夢。

すると、悟空は後ろから大きな声をあげた。

 

悟空「霊夢、下から何かくる避けろ!!」

 

悟空の声を聞いた霊夢は急いで魔理沙を抱え今立っている場所を移動する。

すると、その瞬間!

今、霊夢と魔理沙がいた所の床からフランが床をぶち破って出てきた。

 

レミリア「フラン!!」

 

レミリアは驚く。

その表情には焦りがあり冷や汗をかいていた。

 

フラン「あ、私をあんな所に閉じ込めたお姉様だ」

 

そんなレミリアとは正反対に笑みを浮かべながらレミリアを見るフラン。

果たして一体、紅魔館はどうなっているのだろうか。

 

 

 

 

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