東方龍球伝   作:清川 明希

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今回は戦闘要素はありません。
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新たに始まる生活 第5話

悟空「誰だ!」

 

悟空は謎の声に反応し警戒をいれる。

しかし、それも無理のない事。

何故なら、その声の主の姿が何処にも見渡らないのである。

姿の見えない敵ほど恐ろしいものはない。

悟空はいつでも反応できるように構えをとった。

 

???「そんなに警戒しなくていいわよ」

 

しかし、そんな悟空を見かねてか声の主は優しめの声をあげ悟空の警戒を解かせる。

と、その時!

 

霊夢「紫ね。あんたいつからいたの?」

 

霊夢が急に謎の声に対して言葉を返した。

どうやら、この謎の声の主を知っているようである。

 

紫「その子とあなたが戦いを始めた時からよ」

 

声の主。いや、霊夢いわく紫と言う自分は霊夢に返事を返した。

そして!

 

ビューーン

 

急に悟空と霊夢の前に空間の裂け目のようなものができる。

悟空は、あまりにも唐突な空間の裂け目に少し驚く。

いや、驚くのはそれだけではない。

なんと、なんと、その空間の裂け目から人が出てきたのである。

どうやら、こいつが声の主の正体のようだ。

 

紫「で、その子は誰なの霊夢?」

 

出てくるや否や霊夢に尋ねる紫。

どうやら、紫自身少し悟空を警戒しているようだ。

 

霊夢「誰って聞かれてもさっきであったばっかりで私も何も知らないわ」

 

霊夢は、紫に正直に答える。

その表情は引き締まっておりどことなく霊夢の方が権力が下に感じとられた。

 

紫「ふ〜ん。そうなの」

 

紫は霊夢に対して適当に相槌を返すと悟空の方に振り向く。

 

紫「あなた、名前は一体なんて言うの?」

 

何処となく悟空に対する恐れを持ちつつ尋ねる紫。

よほど、霊夢を倒した悟空に恐怖を持っているのであろう。

 

悟空「オラは孫悟空だ」

 

定番の挨拶を交わす悟空。

 

紫「悟空君ね。私は八雲紫よ。で、悟空君、君は何者。霊夢を倒すなんて普通の外来人じゃないわよね?君のことについて詳しく教えてくれるかしら?」

 

紫は悟空に全てを尋ねる。

悟空の強さは正直、この幻想郷では異常。

紫はそんな存在の悟空をほっておけないのであろう。

 

悟空「わかった」

 

あっさりと許可を出す悟空。

なんと言うべきか悟空からは全然危機感が感じ取れなかった。

 

悟空「ただ悟空君って呼びかたはやめてくんねえか?オラこう見えても大人なんだ?」

紫に少しムッとした表情で告げる悟空。

そう忘れてはいけない。

悟空は姿は子供でも中身はもういい年のおじさんなのである。

まさに見た目は子供、戦闘力は大人である。

人に子供扱いされたら嫌なのは当然なこと。

 

霊夢「そういえばさっきもそんな事いってたわね。その事も含めて説明宜しく」

 

霊夢は紫の質問の間に入り込み悟空に言った。

 

悟空「わかった」

 

 

 

 

 

〜悟空説明中〜

 

 

 

 

 

紫「あなたはとても凄い世界からきたのですね。まさか、宇宙を救った英雄とは…」

 

説明を終えるや否や急に口調が変わる紫。

どうやら、悟空の世界のことがあまりにもショッキングだったようだ。

 

霊夢「そりゃ、私が勝たないわけだ。でも、こんな子供の姿をした奴が私よりも年上だなんて」

 

霊夢は、なんとも不思議な気分に襲われた。

と、いうより話をまだ、しっかりと理解することすら出来ていない。

 

紫「こら霊夢、悟空さんに謝りなさい」

 

霊夢をしかる紫。

どうやら、見た感じ紫は霊夢の親てきな存在のようだ。

 

悟空「いいよ、実際体の年は大体13〜14歳ぐらいの年だしな」

 

霊夢の年齢は17歳なので確かに体の年齢は霊夢の方が年上である。

だから、あながち霊夢が年上だと言ってもあながち嘘にはならない。

それに悟空自身そのような言葉は聞き慣れて別に何も感じないようだ。

 

悟空「あと、紫。悟空さんじゃなくてオラの事は悟空って呼んでくれ敬語もいらねえ。オラそういう風な言葉使いされるのどうも、苦手でよお」

 

悟空はニコニコした顔で紫に告げた。

そう悟空は自分自身が凄いとは一度も思ったことがないのである。

ここまで、来れたのも仲間のおかげ、だから、自身は敬わられるような立場ではないと思っているのだ。

 

紫「わかったわ、悟空」

 

そんな、悟空の心情をさしたかあっさりと了承する悟空。

どうやら、紫は多くの人間に関わってきたのか人間関係というのに深く詳しいようだ。

 

霊夢「そういえば、もう日が沈みかけてるけど、何処に泊まるの?」

 

霊夢が不意に悟空に尋ねた。

悟空は「えっ?」と言葉をこぼす。

 

霊夢「えっ?」

 

その悟空の言葉に対して思わず反射的に言葉を返してしまう霊夢。

 

霊夢「えっ?て、あんた寝る場所あるの?」

 

霊夢は、再度悟空に尋ねた。

そうその通りである悟空は先程、幻想郷に来たばっかりでまだ、人間とは霊夢ぐらいしか会っていない。

そんな、悟空が人里で宿の予約などを入れてるわけもないのである。

しかし、悟空は平然とした顔を浮かべ霊夢に告げた。

 

悟空「そんなん、そこら辺で野宿すりゃいいじゃねえか?」

 

なんという野生魂であろうか。

悟空は野宿すると言い出した。

 

霊夢は瞳孔を思いっきり開けて悟空をガン見する。

 

霊夢「あんた、それ正気で言ってるの!」

 

悟空の言葉がそんなに予想外だったか霊夢は叫び声のような音量で悟空へと告げた。

 

悟空「なんでだ?」

 

その霊夢の気迫に押されて思わず聞き返してしまう悟空。

 

霊夢「野宿なんてしたらその辺にいる妖怪に食べられちゃうわ。いい、あんたがいくら強くてもね。幻想郷っ一体なにがおこるか分からないのよ。それに寝てる人間なんて完全に獲物だわ」

 

霊夢は若干、早口になりながら悟空に告げる。

どうやら、幻想郷ではそれほど野宿というものは危険な行為なのでろう。

 

悟空「そうなんか?じゃあ、どうしよっかなぁ?」

 

霊夢の気迫に押されたか、野宿するのを諦めた悟空。

悟空は行くあてもなくどうしたものか考え込んだ。

 

ふと、我に帰る霊夢。

そこでやっと自分が野宿を否定したせいで悟空の寝場所が無くなったことを自覚した。

霊夢も悟空がどこか暮らせる場所がないか考え込む。

そして、一つの案を思いついた。

思わずニヤける霊夢。

そのニヤケにはどことなく悪意を感じとれた。

 

霊夢「ねぇ、悟空」

悟空「ん?なんだ?」

 

今夜の事を考え込んでいる悟空に対し不意に声を上げた。

そして、悟空に思わぬ一言を告げる。

 

霊夢「もし、よかったら私の神社で暮らす」

 

な、なんと、霊夢が神社で一緒に暮らさないかと提案してきたのである。

流石の悟空も急な提案に戸惑いを隠せない。

 

悟空「え?お前の神社にか?」

 

そう告げると神社の方に目をやる悟空。

神社は少し寂れてるものの人が住むには十分、立派と言ってもいいぐらいのもの。

悟空は再度霊夢に確認をとる。

 

悟空「本当にいいのか?」

 

悟空は霊夢に尋ねた。

勿論、霊夢は、「いいわよ」と軽く答える。

そのあまりの親切さには何か裏があるのではと疑うほどであった。

 

紫「あら、霊夢からそんな事言うなんて珍しいわね?」

 

不意に紫が霊夢に尋ねる。

どうやら、霊夢と長い付き合いであろう紫ですら霊夢の案は不思議に思えるようだ。

 

霊夢「どうせ、私が言わなくてもあんたが神社で暮らしなさいっていたでしょ?」

紫「まぁ、確かにいっただろうけど」

 

どう考えてもおかしい。

そう思いながら霊夢をジーッと見つめる紫。

そして、紫はハッとした。

 

紫「さては、あなた悟空に異変解決を手伝ってもらおうとしてるわね」

 

ギクッ!

 

急に背すじがピーンとなり固まる霊夢。

 

霊夢「な、な、な、何言ってるのよ紫。そ、そ、そんな、わけな、ないじゃない」

 

まるで小説の登場人物のようにあからさまな動揺をする霊夢。

どうやら、図星だったようだ。

 

ジト目で霊夢を睨み続ける紫。

 

霊夢「別にいいじゃない手伝ってもらうくらい」

 

開き直ったかツンとした表情を浮かべる霊夢。

 

 

紫「あのねぇ、異変解決はあの魔法使いとあなたの役目でしょうが」

 

紫は大きくため息をつく。

どうやら、霊夢に呆れている様子だ。

悟空はまだ何のこっちゃわかっていない様子。

 

悟空「なぁ、紫、異変解決ってなんだ?」

 

悟空は紫に尋ねた。

さっきから霊夢と紫で異変、異変と言われても言葉よ意味が分かるが状況が飲み込めないの玉ある。

紫は悟空の方へと目をやった。

 

紫「この世界には異変という、妖怪が起こす異常な現象があるの。それを解決する事を異変解決。そして、博麗の巫女である霊夢はその使命を持っており異変解決のエキスパートなのよ」

 

悟空は首を少し傾げる。

どうやら、まだ、話を根から理解できていないようだ。

そんな、悟空を見かねてか霊夢が悟空に告げる。

 

霊夢「簡単に言えば悪い妖怪を倒して幻想郷の平和を保つってことよ」

 

その霊夢の台詞を聞いた瞬間、「なんだ、そういうことか」と言葉を漏らす悟空。

どうやら、軽くだが話についていけたようだ。

 

 

スッと紫に視線を合わせる悟空。

そして、悟空は誰もが予想しなかった発言をした。

 

悟空「よくわかんねぇけど悪い妖怪を倒して幻想郷を守るって事なんだろ?よし、オラその異変解決って奴を手伝うぞ」

 

紫「え!?」

 

思わず声に出して驚いてしまう紫。

 

紫「いいの?あなたにとってこの幻想郷はいわば敷地の外のようなものなのよ?」

 

紫はあたりに響くような声で悟空に告げた。

確かに紫の言う通り悟空はまだ、この幻想郷に来て間のない存在。

そんな、悟空が幻想郷を守る意味だよないのである。

しかし、悟空は…。

 

悟空「そんなの関係ねえ。ただ、悪い奴をほっておくなんてオラにはできない」

 

悪い奴はほっておかないと言う信念を持っているのである!

例え自分とはあまりなくても何かを守るため絶対に負けない為に戦う。

それが悟空なのである。

 

霊夢はそんな悟空に対して目を輝かせる。

 

霊夢「流石、宇宙を救った英雄、話が分かるわねぇ」

 

表情全体で喜びを表す霊夢。

どうやら、悟空が異変解決を手伝ってくれることがかなり嬉しいようだ。

紫も悟空が許可を出したのならば口を挟むことはできない。

 

紫「分かったわ」

 

あっさりと悟空の異変解決への協力を認める。

しかし、勿論、条件なしではない。

紫には分かるのであるこのまま好き勝手、霊夢にやらせると霊夢が異変解決の仕事をしなくなると…。

 

紫「ただし手伝ってもらうだけよ。自分は異変解決に行かないで悟空に全部任せたりしたらダメだからね」

 

今までの霊夢に対する信用がそんなに薄かったのか、紫は霊夢に忠告をうながした。

流石の霊夢も少しプツンとする。

 

霊夢「流石の私もそこまでサボったりしないわよ」

 

自分に対しての信用性が薄いことに拗ねる霊夢。

と、その時!

 

 

ぐうぅ〜

 

 

謎の音があたりにこだました。

霊夢と紫はその音の方角を振り向く。

そこには、腹を抱えた悟空がいた。

悟空は、霊夢と紫に告げる。

 

悟空「オラ腹減っちまったぞ」

 

ドテッ

ドテッ

 

音に対して警戒まで入れていたのにまさかのその音が悟空の腹の音だったと知り思わずこけてしまう二人。

紫はそんな悟空を見かね霊夢に告げた。

 

紫「霊夢、悟空に食事の用意をしてあげなさい」

 

紫は霊夢に食事の用意をするように告げる。

しかし…。

 

霊夢「食事?冗談言わないでよ。この神社にそんなお金はないわ」

 

そう実は博麗神社は森の奥にあるため人里の人たちも滅多に来ず、収益があんまりないのである。

そのせいで周りからは貧乏神社とバカにさられる事もよくある。

 

紫「て、じゃあ、あんた食費はどうするきなの?」

霊夢「私と同じ雑草でいいんじゃないの?」

 

霊夢のありえない返答に思わず顔を抑える紫。

どうやら、霊夢には少しマナーを学んでもらう必要があると紫は思った。

紫は少し考え込む。

 

紫「まあ、いいわしばらくの間、食費代は私が出してあげる」

 

紫は渋々と言った表情で霊夢に告げる。

紫、自身霊夢を甘やかすのはダメだと思っているようだが今回は悟空の為に食事代の費用を出すことを決意した。

 

霊夢「やったぁー、それじゃあ、夕ご飯の用意するわね」

 

るんるんと鼻歌を歌いながら神社の中へ入っていく霊夢

そんな霊夢を背中を眺めながら紫は大きなため息をついたのであった。

 

 

 

 

時は少し進み霊夢の夕飯の用意が済んだ。

机にはこれでもかというほど料理が並べられている。

紫は目を丸くしながら霊夢に告げた。

 

紫「あんたねぇ、人のお金だからってこんなに作る必要ないでしょ」

 

霊夢を叱る紫。

しかし、それもそのはずである。

何故ならその飯の量はゆうに30人前を超えていただから。

 

霊夢「それもそうね、久しぶりの自炊だから少し作る量を間違えちゃったかな」

 

流石の霊夢もこれは、作り過ぎたと反省する。

どうやら、今までこんなに大量の料理を作ったという自覚がなかったよくだ。

しかし、捨てるのもあれなので取り敢えず余り物は食べてから考えようと自分に言い聞かせ料理に手をつけ始めたのであった。

 

数分後

 

霊夢「はぁ、はぁ、私もうダメ」

 

料理の一割ぐらいを食べたところで霊夢が告げる。

いや、霊夢だけではない。

霊夢に続いて紫も腹を抑える。

 

紫「私もよ。流石にこれ以上は無理だわ。太っちゃっても嫌だし」

 

どうやら、紫ももう満腹のようだ。

霊夢も紫もこれはかなりの料理を残すことになってしまったなぁ。と思う。

しかし、そんな心配もすぐに霊夢と紫から消え去るのであった。

 

霊夢と紫はふと悟空を見る。

その瞬間、二人は目玉が飛び出るかのように驚いた。

なんと、悟空のあんな小さな体の中にどんどん料理が吸い込まれていくではないか。

まるで胃袋にブラックホールが収められてるかのようである。

 

霊夢と紫は驚きのあまり固まった。

そして、我に帰った頃には机の上の料理は綺麗サッパリ食べられていた。

 

悟空「いや〜、食った食った」

 

とても満足そうな笑みを浮かべる悟空。

霊夢と紫はお互いに目を合わせる。

そして、「ははは」と笑い合った。

どうやら、今後の食事の時間の大変さを理解したようである。

 

霊夢「悟空、あんたそんな小さな体のどこにそんなに入るのよ」

紫「これは、食費代がとんでもない事になりそうね」

 

思わず口からポロリと言葉をこぼす二人

二人にとって先ほどの悟空がそれほどショッキングだったようだ。

ちなみにその後は無事洗い物も済ませ風呂も入ってその日は終了したのであった。

 

これは悟空にとっての新たな生活の始まりであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも、皆さん
今回は、悟空がこれから何処で暮らすかや悟空の食費代などはどうするかの話を作りました。ちょっとゴリ押し感がありますがすみません。
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