東方龍球伝   作:清川 明希

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超高速の天狗 第63話

前回、あっけなくにとりに勝利した霊夢

 

にとり「気配を感じれる。まさか、人間がそんなこと出来るなんて思ってなかったよ」

にとりは、顔をしょんぼりとさせる。

霊夢「まぁ、人間でも出来る奴はそうそういないわ。てか、今はそれを置いといて……」

と言おうとした瞬間

にとり「神社の場所だろ」

と霊夢よりも先に口にした。

そして、山の頂上の方を指差す にとり

にとり「神社はあそこ。山の頂上にあるのさ」

 

霊夢達は、頂上の方に目をやる。

霊夢「そう、あそこにあるのね」

にとり「あぁ、だけど本当に行くのか?あそこには神もいるんだぞ?」

にとりは、霊夢達が本当に行っても大丈夫なのか心配なのである。

河童とは、それだけ人間のことを思っていると言う事でもある。

 

すると、霊夢は にとり に呟く。

霊夢「大丈夫よ。私は博麗の巫女そんじゃそこらの奴には負けないわよ」

その言葉だけを残して霊夢達は、歩き出した。

にとりは、そんな霊夢達を見送るように見続けた。

 

そして、しばらく歩いた霊夢達

魔理沙「いや〜、凄かったなぁ光学迷彩スーツだったけ?あんなのもし気を読むことが出来なかったら簡単には突破出来なかっただろうな」

魔理沙がふと思い出したかのように呟く。

霊夢「まぁ、気は誰でも感じることが出来るもの。あいつは自分の装備に自信があったのだけどその気を感じるということ自体を知らなかった。あいつの敗因は、それだけよ」

などとさっきの戦いを振り返っていた。

 

その時!

悟空「何か来るぞ!」

と悟空が大声で言った。

霊夢「本当だわ。よくわからないけどかなりの速度ね」

 

そうその通りである。

何者かが霊夢達に接近していたのだ。

その速度は、もしかすると霊夢すらも上回っているのかもしれない。

一体、霊夢達に接近しているのは、何者なのだろうか。

 

そして!

 

『ヒューーン』

『ストッ』

ついにその正体の者が目の前にありだった。

そして、霊夢達を見るなり

???「あやややや」

と言い出した。

その姿は、背中に大きな黒い翼をつけている女性であった。

霊夢「貴方、何者?」

霊夢がその女性に睨みつけながら言った。

???「霊夢さんですね」

霊夢は、驚いた。

それは、勿論どうして、自分の名前を知っているのかと言うことである。

霊夢「貴方どうして私の名前を」

霊夢が女性に訪ねた。

???「あら、霊夢さんだけじゃないわよ。そっちにいる金髪の魔法使いは、霧雨魔理沙。そっちの子供は、孫悟空」

なんと、霊夢だけでなく魔理沙や悟空の名前まで知っていた。

悟空「なんでオラ達の名前知ったんだ?」

霊夢に続いて訪ねる悟空

???「それは、ですね」

女性は、焦らすように言い始めた。

???「知ってる理由はですね」

 

霊夢は、そんな女性に少しイライラを感じ始めた。

霊夢「ええい、早く理由を説明しなさいよ!」

そして、女性に物凄い迫力のある声を出した。

 

女性は、ビクッとなり、焦らすのをやめた。

???「実は見てたんですよ」

霊夢「見てた?」

???「はい、今までの貴方達の異変解決などを見ていたんですよ」

なんと、女性は、霊夢達を見ていたのである。

勿論、そんなことを言われて霊夢達が戸惑わない訳がない。

霊夢「ちょっと、待って。いまいち話の意味がわからないんだけど」

霊夢が女性に言った。

そんな、霊夢を見て女性が説明を始めた。

???「実は、私 新聞記者なんです」

霊夢「新聞記者?」

???「はい!だから、よくあなた方の活躍を新聞に書かせていただいていたので貴方方を知っているのです」

そう女性は、記者だったのである。

実は、霊夢達が異変解決をしている時、裏で霊夢達を見ていたということだ。

霊夢「へぇ〜、なるほどね」

やっと、理解をする霊夢

 

魔理沙「で、その新聞記者が私たちに何のようなんだ?」

魔理沙が横から女性に言った。

女性は、ハッとなった。

???「そうだ、忘れてました。実は、山に侵入者が現れたとのことで私はここによばれたんです」

霊夢「侵入者?」

???「はい、侵入者です」

魔理沙「それって、もしかして……」

悟空「オラ達のことか?」

 

???「どうやら、そのようです」

な、な、なんと、妖怪の山で霊夢達は、侵入者扱いされていた。

霊夢「てことは、貴方がここに来た目的は……」

???「はい、侵入者を追い払えとのことで……」

 

その言葉を聞きすぐに霊夢は、

霊夢「なんだ、結局、貴方も敵ってことね」

と言い構え出した。

???「いや〜、私は正直やりたくないんですよ。ても、貴方達を通したら後で他の奴らがうるさいから」

そう言いながら女性も構え出した。

 

お互いに睨み合う2人

その時!

悟空が横から女性にこう言った。

悟空「そういや、お前名前なんてんだ〜?」

そう、その通りである。

向こうは、こちらの名前、全員知っていたがこっちは、誰1人として女性の名前を知らなかった。

???「おっと、失礼。私の名前は、射命丸文 天狗よ」

急いで名前を教える文

果たして、この後 どうなってしまうのだろうか。

 

 

 

 

 

 


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