悟空「はぁはぁはぁはぁ」
激しく息を切らしてしまっている悟空
悟空(くそ〜、相手の気が感じれねえから動きに無駄が出来ちまう。早いとこなんとかしねえと やべえぞ)
悟空は、心中でかなり焦っていた。
恐らく、この焦りは幻想郷に来てから最も大きな焦りであろう。
悟空は、普段相手の気を感じそこから動きを最小限に抑える。
しかし、今の敵は気を感じることが出来ない。
悟空にとっては何よりもやりにくい相手なのである。
恐らく、神奈子もそのことには気づいているだろう。
神奈子「おい、どうした。徐々に息切れが激しくなってるじゃないか」
悟空に更に体力を使わせようと挑発を入れる神奈子。
悟空もそれが挑発だと言うことには気づいた。
しかし、
悟空「言ってくれるじゃねえか。だりゃぁぁあ!!」
悟空は、周りに黄金色のオーラを纏い一気に神奈子に急接近する。
後先考えずに行動する。
これは、サイヤ人の血のせいなのだろうか。
神奈子(ふん、自ら体力を削りに来るとはな)
そう言って神奈子は構えを取る。
その時!
悟空「はぁ!」
悟空は神奈子に接近しながら気弾を放った。
神奈子「なに!」
その行動は、予想しておらずとっさに避けようとする神奈子
しかし!
『ヒューン』
なんと、その気弾は神奈子に当たることなく神奈子の真上を飛んで言った。
神奈子「なんだと!」
予想外の気弾の軌道に戸惑う神奈子
その時!
悟空「だりゃぁぁあ!」
『バコンッ』
神奈子「ぐはぁ」
気弾に神奈子が目を取られているうちに悟空は、神奈子に全力でパンチを放った。
基礎的な攻撃力などは、悟空の方が上なので神奈子は大ダメージを食らってしまう。
神奈子「ぐはぁ!」
腹を抑えて苦しみ出す神奈子
悟空「どうだ!」
悟空は、そんな神奈子にドヤ顔をする。
神奈子「はぁ、はぁ、 く、くそ!まさか、気弾で私の注意を引きつけてその隙に攻撃するとは!」
悟空「普通に戦ってもおめえの方が有利だかんな。ちょっと、頭を捻らせてもらったぞ!」
神奈子「ふん、これは一本 取られたな。だが!」
そう言いながら再び構え出す神奈子
神奈子「所詮は子供騙し二度目はない!」
神奈子が悟空に言い切る。
しかし、
悟空「それはどうかな」
と神奈子に晒しをかけた。
神奈子「ほう、もう一度やる気か?」
神奈子が悟空に尋ねる。
悟空「まあな」
悟空は、それだけ返し、「はぁ!」と再び気弾を放った。
それと同時に悟空が神奈子に急接近する。
神奈子「同じ手はもう食らわないわ!」
悟空の放った気弾は神奈子の上の方を通って行った。
しかし、神奈子は先程のように気弾に目をやらず迫ってくる悟空に狙いを定めた。
悟空が目の前までやってくる。
悟空「だりゃぁぁあ!」
そして、悟空は神奈子にパンチを放った。
しかし、神奈子は先程とは違い悟空をしっかりと捉えていた。
神奈子「だりゃぁぁあ!」
神奈子は悟空よりも長い大人の腕を生かし悟空にパンチを放つ。
その時!
『ドンッ』
神奈子「なに!」
なんと、神奈子の後ろから先程 悟空が放った気弾が神奈子に直撃した。
神奈子は、少し怯んでしまった。
背中に痛みを感じる神奈子
悟空は、その隙に出していたパンチを神奈子に直撃させた。
『バコンッ』
悟空のパンチは綺麗に神奈子の腹を捉える。
神奈子「ぐはぁ!」
神奈子の口からは唾液が飛び出した。
神奈子「はぁはぁはぁはぁ」
神奈子は、強く腹を抑えそのまま地面に降り膝をつく。
神奈子「ま、まさか、気弾をUターンさせてくるなんて!」
そう悟空は一発目に出した気弾をフェイントに見せかけ気弾をコントロールし神奈子に当てたのである。
悟空「どうやら、戦闘での経験の差が出たみてえだな」
悟空が神奈子を見下ろすように言う。
神奈子「くそ!」
悔しそうな顔を浮かべる神奈子
魔理沙「ひえ〜、悟空の奴まさか、あんな方法で攻撃をあてるなんて!」
遠くから見ていた魔理沙が悟空の攻め方に驚きを隠せない。
霊夢「一度目はフェイントをかけ、二回目はフェイントと見せかけての気弾が本命 流石のあいつも予想外過ぎて態様出来なかったようね」
悟空「はぁはぁ、どうだ、降参すっか?」
悟空が神奈子に尋ねる。
神奈子「はぁはぁ、冗談じゃないわよ!降参なんかしてたまるか!」
そう言いながら神奈子は痛みに耐え立ち上がる。
悟空「無理すんなって。神の気は分かんねえけどかなり消耗してんじゃねえか?」
神奈子「それはお互い様よ。貴方だってかなり息が上がってるじゃない」
悟空「ははは、やっぱりバレちまったか」
神奈子「当たり前よ。元から体力を消耗してる状態だったくせに」
悟空「まぁ、そうだな」
軽く会話を交わした二人は、一瞬笑みを浮かべ再び戦闘体勢をとった。
霊夢「体力は互角ってところかしら?」
霊夢がポツリと呟く。
魔理沙「ああ、きっとそのぐらいだぜ。それに、しても悟空の奴 さっきまで体力で押されてたくせにまさか、ここまで巻き返すとわな」
魔理沙は、改めて悟空の強さを実感したのであった。
悟空「ふっ」
神奈子「ふっ」
二人一緒ずつ笑みをこぼし合う二人。
恐らく、二人にとってはこれが挨拶代りなのだろう。
悟空「だりゃぁあ!」
神奈子「はあぁぁあ!」
そして、笑みをこぼし合った後、二人は一気に急接近し合った。
果たしてこの戦い勝利を手にするのは悟空か、それとも神奈子か!