博麗神社崩壊! 89話
突如大きな音とともに神社に地震が起こった。
『ゴロゴロゴロゴロ』
魔理沙「う、うわわわわ」
急な地震に動揺したのか魔理沙は大きな声を上げる。
それもそのはず、この地震はたまに起こるような軽い地震ではなかった。
恐らく古い建物ぐらいなら壊してしまうほどのものである。
誰だってこんな状況におかれたら戸惑ってしまうだろう。
しかし、この状況でも冷静な人物がいた。
霊夢「ちょっと、急いで飛ぶわよ!」
そうそれは霊夢である。
霊夢は、この状況で冷静かつ瞬時に空を飛ぶと言う判断をした。
理由は、説明するまでもないであろう。
霊夢と魔理沙、そして、悟空は舞空術を使い空へと逃げる。
魔理沙「ふ〜、ビビったぜ」
魔理沙が一息出す。
悟空「まさか、幻想郷で地震が起きっとわな」
霊夢「確かに珍しいわね」
そう言い霊夢は、険しい顔をした。
魔理沙はその霊夢の顔を見て瞬時に霊夢がなにを考えているか悟った。
魔理沙「おい霊夢まさかお前、異変とか言わないだろうな」
そう魔理沙の悟ったことは霊夢が異変とこの地震を考えていることである。
霊夢は、基本的にこんな真剣な顔になるのはそれぐらいしかないからであろう。
霊夢「まだ、確実にそうだとは決めつけたわけじゃないけど、あくまで疑いがあるってだけよ。流石の私もたかだか地震ぐらいで………」
『ドンッ』
霊夢の声を遮るように大きな音が地面の方から聞こえた。
霊夢「えっ?」
霊夢は喋るのをやめ神社の方へ目をやる。
それに合わせるように魔理沙と悟空も神社に目をやった。
この時、霊夢は少しイヤな予感がしていた。
地震が起きてて神社がドンッそうこの状況どう考えてもそうである。
魔理沙「ありゃりゃ」
神社に目をやった魔理沙が力が抜けたような声でそう呟いた。
悟空「こりゃ、大変だな」
魔理沙に続いて悟空も似たような声を出す。
霊夢「……………」
霊夢に関してはもはや空いた口が塞がらなかった。
その目には絶望 口には焦りからの震えが見られる。
『ゴロゴロ………』
っと、そのタイミングでちょうど地震が収まった。
霊夢「……………」
地震が収まっても固まったまま微動だにしない霊夢
魔理沙は、そんな霊夢を見かねて霊夢の肩に手をかけてあげ声をかけてあげた。
魔理沙「おい、霊夢。取り敢えず、一回 降りようぜ」
いつもよりも人一倍小さな声で言う魔理沙
恐らく精一杯 霊夢を気遣っているのであろう。
霊夢は、そのまま無言のまま地面に降り立つ。
そして、神社に目をやった。
もうここまできて説明はいらないだろうが、そうさっきの地震で博麗神社が崩れたのである。
魔理沙「まあまあまあ、そう気を落とすなって霊夢」
精一杯 霊夢を励まそうとする魔理沙
霊夢「別にいいわよ魔理沙。そんな無理に励まそうとしてくれなくても」
霊夢は、微かながら魔理沙に微笑む。
霊夢「起こったしまったことはしょうがない。神社は頑張って自分で直すわ」
そして、ポジティブ発言をする霊夢
その霊夢には先程までの暗い表情は消えておりいつもの明るい表情に戻っていた。
と、その時!
悟空「なあなあ、魔理沙」
悟空が急に魔理沙に声をかけた。
悟空「博麗神社で地震が起こったけどお前ん家は大丈夫なんか?」
悟空のその言葉を聞いた瞬間 顔が青ざめる魔理沙
そうよくよく考えてみれば神社が崩れてしまうほどの大地震 魔理沙の家が大丈夫な確率は限りなくゼロに近いのである。
箒に飛び乗る魔理沙
魔理沙「霊夢すまねえ私ちょっと自分の家を見てくるぜ!」
そう一言だけ残し魔理沙は箒を走らせ……、その時!
霊夢「ちょっと待ちなさい」
魔理沙を止めに入る霊夢
一体、どうしたのであろうか。
そう思った次の瞬間
霊夢「私も行くわ」
なんと、霊夢も魔理沙の家を確認しに行くのである。
もちろん、このことに魔理沙が疑問を持たないわけがない。
魔理沙「何言ってんだ霊夢?お前、今自分の神社で忙しいだろ?私についてきても時間の無駄だぜ」
霊夢「確かにそうかもしれない。でも、確かめたいのよ」
魔理沙「確かめたい?」
霊夢の意味ありげな言葉に対しさらに疑問を持つ魔理沙
魔理沙「一体、何を確かめたいんだ?」
魔理沙が霊夢に尋ねる。
だが、恐らく魔理沙はもう大方予想がついてるであろう。一体、霊夢が何をいうか。
そして、次の瞬間見事魔理沙の予想が的中した。
霊夢「そんなの決まってるでしょ!これが異変かどうか調べる為よ!」
その言葉には、迫力があり崩れた神社に響き渡る声であった。
魔理沙「でもよ?それって、無駄足になるかもしんねえぞ?地震なんて低確率だがふつうに起こるしよ」
霊夢「それでもいいわ。あくまで私の目的はこれが異変かどうか調べることだし」
霊夢は、真剣な表情でそう言う。
流石の魔理沙もそんな真剣な霊夢の言葉を抑え込むことが出来ず「わかったぜ。じゃあ、一緒に行こうぜ」と霊夢の意見を尊重するのであった。
魔理沙「悟空、お前も来るか?」
霊夢に続き悟空に目をやる魔理沙
どうやら、このノリで悟空も誘おうと考えたようだ。
悟空「う〜ん、暇だろうしオラも行くぞ」
ここは流石、悟空と言うべきであろう特に考えることもなく簡単に了承してくれた。
霊夢「よ〜し、そうと決まれば早くいくわよ!」
霊夢がそう掛け声を2人にかける。
そして、
『ビューーン』
『ビューーン』
『ビューーン』
3人は超高速で魔理沙の家へ向かったのであった。