霊夢(取り敢えず今は、ひたすら攻撃して相手の能力を見極めるか)
咲夜の能力が分からない以上どうしようもなくなってしまった霊夢は、取り敢えず攻撃に専念をした。
霊夢「はぁ‼︎」
再び霊夢からは高密度の弾幕が放たれる。
しかし…。
『シュン』
いくら放とうとも当たる直前に咲夜は身を消してしまい弾幕を避けられてしまう。
いや、それだけではない。
あまりにも攻撃に夢中になっていると不意に目の前から無数のナイフが飛んでくる。
霊夢はそのたびギリギリで攻撃を躱し続けた。
しかし!
流石の霊夢もそんな不意打ちを何度も躱せるわけもなく…。
『シュン』『シュン』
直撃はないものの身をかすめる始めてきた。
霊夢の頬からうっすらと血がにじみ出る。
咲夜はそんな霊夢をよそにクスクスと余裕の笑みを浮かべるので会った。
と、その時!
悟空「もしかして、あいつは」
離れて見ていた悟空は何かに気がついた。
恐らく、咲夜の能力の正体に気がついたのであろう。
魔理沙「なんだよ、悟空?まさか、あいつの能力にきがついたのか?」
悟空の表情から能力に気がついたことを察する魔理沙。
悟空は、ゆっくりと「ああ」と告げた。
魔理沙「それなら、すぐに霊夢に教えてやろうぜ。このままじゃ霊夢が!!」
魔理沙の声は少し早口になっており焦っていることがわかる。
どうやら、それだけ霊夢のことを心配しているようだ。
しかし、悟空は…。
悟空「ダメだ」
なんと、魔理沙の頼みを断り再び霊夢の試合の観戦を続けた。
魔理沙は、「えっ?」といった表情で悟空を見つめる。
魔理沙「なんでだよ悟空!」
そして、それと同時に怒りのこみ上げた声を荒げた。
魔理沙「このままじゃ、あいつは死んじまうかもしれないんだぜ!」
焦る魔理沙。
悟空は、そんな魔理沙を見かねたのかゆっくりと口を開き魔理沙に自分の意図を伝える。
悟空「霊夢の性格だったら、きっとオラ達に余計なことはするなっていうはずだ。ここでオラ達が手助けしちまうとあいつの心に悔いが残っちまう」
ここで霊夢に協力しては霊夢自身納得のいかない戦いになる。
そう悟空は、霊夢が悔いのない戦いをしてくれるの望んでいるのである。
魔理沙は、少し考え込んでしまった。
魔理沙「でもよ…」
やはり不安が大きいのか、少し自分の心で格闘がおこってしまっていた。
霊夢を助ける方がいいのか霊夢を応援する方がいいのかと…。
しかし、そんな魔理沙の気持ちを悟った悟空は、優しい口調で魔理沙に告げる。
悟空「魔理沙。よく考えて見ろよ、相手は能力はともかく身体能力的には霊夢よりも劣っているんだ。根本的に、とてつもなく強い相手だったら、まだしも、自分よりステータスが低い相手に多数で闘うのは霊夢も好まないはずだ。ここは、霊夢を信じて見届けるぞ」
その言葉を聞いた瞬間。
心の迷いが吹っ切れたのか、魔理沙の顔に元気が戻る。
そして、「それもそうだな!頑張れよ霊夢」と、魔理沙は再び霊夢の応援を続けるのであった。
一方、霊夢はその頃咲夜の能力の考察をしていた。
霊夢「急に消えて急に現れる。さらには、急にナイフが現れる」
一度、咲夜の能力を整理する霊夢。
しかし、その答えはまだ、掴めずにいた。
と、その時!
ヒュン
再び霊夢の前にナイフが現れた。
霊夢は、慌てて体をねじる。
なんとか、直撃は免れたもののそれは霊夢の右腕を深めにかすめていった。
霊夢は、右腕を抑えながら咲夜を睨む。
霊夢「くっ‼︎」
咲夜「戦いの中で考え事をするのはよろしくありませんよ。今みたいに判断力が落ちてしまいますから」
滴り落ちる霊夢の血を横目に咲夜は笑みを浮かべていた。
霊夢は、そんな咲夜に少し苛立ちを覚える。
そして!
霊夢「はぁ‼︎」
咲夜に不意打ちのエネルギー波を放った。
咲夜は、完全に油断しておりまず、避けられないはず!
霊夢は、一瞬勝利を想像した。
しかし…。
ヒュン
霊夢のエネルギー波が当たる。
これには、流石の咲夜も反応が遅れてしまった。
しかし、咲夜は両手を前にかざしてエネルギー波から身を守る。
霊夢「決まった!」
霊夢は、勝利を確信した。
しかし…。
気がつくとエネルギー波の波の中には咲夜がいなかった。
どうやら、また、消えたようである。
霊夢は、慌てて周りを見渡し咲夜を探す。
すると、後ろから声が聞こえた。
咲夜「何度攻撃しても、あなたの攻撃は私には当たりません。もう、諦めたらどうかしら」
咲夜が後ろに回り込んでいるのを認識した霊夢は慌てて咲夜と距離を取る。
霊夢の顔には完全に焦りが現れていた。
それもそのはず、自分の攻撃は相手を捉えることすら出来ていないのだから。
霊夢「くっ‼︎このままじゃ…」
焦る霊夢…。
と、その時。
霊夢「あれは?」
霊夢は、何かに気がついた。
それは、咲夜の腕である。
霊夢「やけど?」
そう咲夜の腕にはどうしてか、分からないが先程まで付いていなかったやけどがあったのである。
しかも、その火傷は奇妙な事に少し時間が経ち冷やされた後があった。
しかし、霊夢は咲夜が冷やしてたことは愚か火傷の事にすら気づかなかった。
霊夢は、考察する。
霊夢(あいつはこの戦いが始まった時にはあんな火傷なんてなかったわ。てことは、火傷を負うとしたらさっきの私の不意打ちぐらいだわ。でも、妙ね。あの火傷もうすでに冷やされた後があるわ。でも、奴には冷やす時間なんてなかったはず…。冷やす時間…。)
霊夢「‼︎」
その時、霊夢の目がパッチリと開いた。
まるで何かに気がついたかのような目である。
霊夢は、少し笑みを浮かべる。
咲夜はそんな霊夢の笑みを奇妙に思った。
咲夜「その笑みは絶望からくる笑みかしら?それなら、安心して下さい。今、帰るのであれば今回の事は水に流しますので」
咲夜は、帰れば命は助けてやると言わんばかりに霊夢に告げた。
しかし、霊夢は…。
霊夢「冗談じゃないは、やっとヒントが掴めてきたのに」
と、自信に溢れたセリフを告げる。
咲夜は、ため息をついた。
そして!
咲夜「なら!これで終わらせてあげます!!」
その瞬間、霊夢の前に再び無数のナイフが現れる。
しかし、霊夢は、「はぁ‼︎」と一気に弾幕を放ちそのナイフ達を撃ち落としていく。
いや、それだけではない。ナイフを撃ち落とした霊夢は、その弾幕をそのまま咲夜の方へ飛んでいくように計算していた。
無数の弾幕が一気に咲夜を襲う。
咲夜「やれやれ、何度やっても無駄だと言うのに」
しかし、その攻撃は先程と同じ様に咲夜は弾幕が当たる直前に消えた。
霊夢「きた!そっちよ!」
その瞬間、霊夢はクルリと体を回す。
そこには、咲夜が立っていた。
咲夜「なっ‼︎」
霊夢の予期せぬ行動に咲夜は戸惑ってしまう。
霊夢は、その瞬間を見逃さなかった。
霊夢と咲夜の距離はほぼ0。
霊夢は咲夜の腹部に手を掲げる。
そして、「いくら、時を止めても!0距離じゃ避けれないわよ!」と叫び咲夜にエネルギー弾をくらわせた。
咲夜の腹部が光に包まれる。
そして!
バンッ
ものすごい爆発音が響くのであった。
咲夜「ぐはっ‼︎」
勿論、肉体的にはあまり強くない咲夜。
霊夢の0距離攻撃に耐えることが出来ず倒れてしまったのであった。
霊夢「どうやら、やっと攻撃が当たったみたいね」
倒れた咲夜に対して少し上から目線で告げた。
咲夜は震えた声で霊夢に尋ねる。
咲夜「一体どうやって…」
咲夜の声には敗北による悔しさよりも何故自分に攻撃を当てることが出来たのかという疑問が浮かび上がった。
霊夢「あんたの腕よ」
霊夢はゆっくりと咲夜に告げる。
咲夜は、その言葉に釣られるがままに自身の腕を確認した。
そこには、火傷の後が残っている。
霊夢「その傷、戦いを始めた時にはなかったわよね。てことは、私との戦いで出来た傷だわ。だけど、その傷は、まるで冷やされたかのような後がある。そして、ピーンと来たのよ。もしかして、あなたは時間を止めれるんじゃないかと思ってね。そしたら、その火傷の傷が少し回復してるのも納得できるし十分、冷やす時間も確保することができる。要するにあんたの敗因は自分の能力に頼り過ぎたってことよ」
それを聞いた咲夜は納得したかのような顔を浮かべた。
どうやら、霊夢の時を止める能力という予想は当たっているようである。
観戦していた悟空も「やっぱりな」と告げた。
どうやら、やはり悟空もわかっていたようである。
咲夜「だけど、時を止める能力とわかったところでどうやって私に攻撃を当てたの?」
霊夢「簡単な事よ。あんたの基本的に時止めたら私の後ろに回ってたでしょ。私はその癖を利用したのよ」
咲夜は、それを聞いた瞬間自分の動きを思い返す。
すると、確かに自分は相手の後ろに回り込むことが多かった事を思い出した。
咲夜「残念だけどそう見たいね」
咲夜は、少し満足気な顔を浮かべながら告げた。
どうやら、咲夜自身も少しこの戦いを楽しんでいたようである。
咲夜「楽しかったわよ…」
咲夜は、そう告げると目を閉じてしまった。
どうやら、気絶したようである。
それを確認した霊夢は咲夜を後に悟空と魔理沙の元へ歩いて行った。
魔理沙「すごいじゃねえか、霊夢まさか相手の能力を見極めるなんてよ!!」
魔理沙は、少し興奮しながら霊夢に言う。
霊夢は、それに対して照れ臭そうにも誇らしげな顔を浮かべた。
霊夢「当然でしょ、私は幻想郷のバランスを保つ博麗の巫女なんだから」
霊夢の表現には満足感が浮かんでおり気分が良さそうなのが見てとれた。
そんな中、悟空も魔理沙と同様に霊夢に関心の言葉をかける。
悟空「それにしても、まさか、相手の移動をする位置を予想して攻撃したのは、すごかったぞ!!」
その言葉を聞いた瞬間、霊夢はドキッとしてしまった。
軽く目が泳ぐ練習。
霊夢「ま、まあね…」
霊夢(実はどうせ後ろに来るだろって思って適当に放ったらたまたま上手いこと当たっただけだけどね)
どうやら、霊夢自身先ほどの一撃はまぐれに近かったようだ。
しかし、今のこの状況でそんなことを言い出せることもなく結局、霊夢の才能ということで片付けられたのであった。
魔理沙「よし、そろそろ次にいこうぜ!」
そう言いながら奥の方を指差す魔理沙。
霊夢「それもそうね。早く次行きましょうか」
霊夢もこの話を終わらせるべくすぐさま魔理沙の話にのる。
やっとのおもいで紅魔館の奥へ行けるようになった霊夢達。
霊夢達は、一歩一歩警戒しながら紅魔館の奥へと向かうのであった。
しかし…。
紅魔館の中は思っていたよりも広く霊夢達は同じような景色のする館内で迷子になってしまった。
霊夢「あぁ、もう、この館広すぎ!さっきのメイドにこの館の道おしえてもらえばよかった」
先程、咲夜を気絶させてしまったことを今になって後悔する霊夢。
そうそれほどまでに紅魔館の中は入り組んでおりまるで迷路のようであったのだ。
魔理沙「まったくだぜ」
迷子になり機嫌をそこねる2人。
と、その時、そんな霊夢と魔理沙を見かねてか悟空が二人に告げる。
悟空「じゃあ、取り敢えずあっちの方に気を感じるから行ってみっか?」
そうその通りであるいくら道が分からなくても悟空ならば相手の位置を読み取ることが出来るのである。
いろいろと気をとられておりすっかり霊夢も魔理沙もこのことを忘れていたのであった。、
霊夢「そうよ、あんた誰が何処にいるか分かる能力持ってるんだから、最初からあんたに案内して貰えば良かったのよ」
少し声を荒げていう霊夢。
どうやら、余程今の迷子時間がストレスだったようだ。
悟空「わりぃ、わりぃ。てっきりオラあてがって歩いてるのかと」
大きな笑顔を浮かべながら告げる悟空。
霊夢も魔理沙もその笑顔を見ては怒る気も失せてしまった。
魔理沙「取り敢えず、悟空その気ってのが感じる場所に案内してくれよ」
悟空にそのまま道案内を頼み込む魔理沙。
悟空は、そんな魔理沙に対して「ああ、分かった」とだけ告げ気の感じる方向へ歩いて行くのであった
〜数分後〜
悟空は一つの扉の前で足を止めた。
悟空「この扉の向こうに気を感じっぞ」
どうやら、この先にこの紅魔館に関わる人物がいるようである。
この紅魔館、美鈴といい咲夜といい思っていた以上にレベルが高い。
その事をしっかりと理解した三人は恐る恐る扉を開けるのであった。
開けるや否やすぐさま警戒を入れ中を確認する霊夢達。
しかし、そこに広がっていた光景は霊夢達の予想を超えていた。
なんと、部屋の至る所に本が置いてあるのである。
そうここは俗にいう図書館的な場所であろう。
果たしてこんな落ち着きのある場所に本当に誰かがいるのだろうか?
次で10話この調子で話が短いのを更新ペースで補っていきたいと思います。
わ