東方龍球伝   作:清川 明希

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深まる異変の謎 第91話

霊夢「通り過ぎたって…しっかりしなさいよ魔理沙!」

 

怒鳴るように言う霊夢

まぁ、無理もないであろう。

もし、今起こっているのが異変だとすれば早く異変の主犯を見つけないと次は何をしてくるか分からないのだから。

 

魔理沙「す、すまん」

 

魔理沙も勿論、そのことは理解している。

魔理沙は、すぐに霊夢に謝りユーターンして自分の家へと向かった。

 

悟空と霊夢もすぐさまその後を追う。

 

〜1分後〜

 

魔理沙「あそこだ!」

 

魔理沙は、飛びながら木などが比較的生えていない場所を指差した。

どうやら、魔理沙の家にたどり着いたようだ。

 

『トン』

『トン』

『トン』

 

足音と共に魔理沙の家の前に降り立つ3人

その前には、古臭い一軒家が立っていた。

悟空は、そんな家を見上げる。

 

悟空「ひぇ〜、魔理沙ってこんなとこに家あんのか!」

 

思わずそう声をこぼす悟空

それもそのはずその家の横には木々が生い茂っておりどう考えても生活の環境ではなかった。

しかし、魔理沙はその言葉を聞きツッコミをいれる。

 

魔理沙「おいおい、そんなこと言ったら博麗神社だって森の真ん中にあるじゃねえか」

 

そうその通りである。

普段は長い階段の上にあるから分かりづらいが実際は、博麗神社も森のど真ん中にあるのである。

 

悟空「ハハハ、そういえばそうだな」

 

悟空は魔理沙の言葉を聞き博麗神社も森のど真ん中ということを思い出した。

2人は、少し話に花を咲かせてしまう。

と、その時

 

霊夢「ちょっと、2人とも世間話しは後でいいかしら?」

 

霊夢が2人に声をかけた。

そうここに来た目的は単に遊びに来たわけではない。

魔理沙の家の確認に来たんである。

 

魔理沙「あ、悪い悪い霊夢そういえば地震の影響の確認だったな」

 

そう言いながら魔理沙は、家の周りをぐるっと一周する。

どうやら、問題があるかどうか確認しているようだ。

 

魔理沙「う〜ん」

 

家の周りをくまなくチェックする魔理沙。

その結果!

 

魔理沙「おい、霊夢。私の家 地震の影響は受けてないみたいだぜ」

 

なんと、魔理沙の家は崩れるどころか地震が起きた痕跡も残っていなかった。

しかし、それは不自然なこと神社が壊れるほどの大地震 魔理沙の家が崩れていないわけがないのである。

 

霊夢「じゃあ、さっきの地震は一体?」

 

頭に疑問符を浮かべる霊夢

 

その時!

 

悟空「おい、2人共」

 

悟空が2人に声をかけた。

 

霊夢「何、悟空?」

魔理沙「どうしたんだ?」

 

急な悟空の声に返答する悟空。

一体、悟空はどうしたのであろうか。

 

悟空「おかしくねぇか」

 

悟空は、鋭い目をし真剣モードで霊夢と魔理沙にそう言った。

だが、霊夢と魔理沙はポカーンとする。

何故かというと勿論これである。

 

魔理沙「一体、何がおかしいんだ?」

 

そう、2人には一体何がおかしいのかまだ、分からないのである。

そんな、2人を見兼ねて悟空はこう言った。

 

悟空「周りをよく見てみろ」

 

その言葉と同時に左右に首を動かして周りを確認する素振りをみせる悟空。

霊夢と魔理沙も悟空に合わせて左右を見る。

 

しかし

 

霊夢「別に変わったことはないけど?」

 

そこには、木々や植物が生い茂るだけであった。

どこを見ても怪しい点なんて見つからない。

そんな、霊夢と魔理沙を見かねて悟空は更にヒントを出す。

 

悟空「もっと、よく見てみろよ。ほら、植物が濡れてるじゃねえか」

 

霊夢「濡れてる?」

魔理沙「濡れてる?」

 

2人はハモりながら悟空の言葉をリピートする。

そして、再度 植物に目をやった。

 

魔理沙「確かに2週間前に帰って来た時よりも植物に水っけがあるけど?」

霊夢「こんなのただ雨が大量に降っただけだでしょ」

 

霊夢の言う通り植物達が濡れている理由などただ雨が降っただけ、そう、ただ雨が降っただけであろう。

 

霊夢「あっ!」

 

と、ここでやっと霊夢も不自然な点に気づいたようだ。

 

魔理沙「なんだ、霊夢?」

 

その急な霊夢の声に反応する魔理沙

この反応からを見るにどうやら魔理沙はまだ、気づいていないようだ。

そんな、魔理沙を見兼ねて霊夢がこう言う。

 

霊夢「魔理沙、あんた2週間ぐらい博麗神社に泊まってたわよね?」

 

霊夢が魔理沙に質問をするように言う。

 

急な霊夢の質問に魔理沙は、困惑しつつも「え、ああ、確かに泊まってたぜ」と答えた。

 

霊夢「その時、雨って降ったかしら?」

 

畳み掛けるように魔理沙に尋ねる霊夢

魔理沙は、顎に手を当て思考する。

そして、この答えにたどり着いた。

 

魔理沙「いや、一度も降ってなか…………あっ!!」

 

ここにきてやっと魔理沙も気づいたようだ。

 

霊夢「やっと、気づいたみたいね。そう、ここの植物の濡れ具合を見る限り物凄い雨が長時間降ったことがわかる。でも、博麗神社ではそんな雨は一度も降っていなかったわ。てことは、ここ数日ここだけが大雨に見舞われたってことね。まるで、神社で起きた地震みたいに」

 

そうその通りである。

ここにそんな大雨が降ったのなら神社の方にも多少の雨は降るはず、しかし、実際はそんな雨は一ヶ月ぐらいは降っていなくここだけが大雨と言うのはおかしいのである。

 

悟空「地震といい。大雨といい。これは、ほぼ確定みてえだな」

 

悟空がボソリと呟く。

 

魔理沙「ああ、そうだなこれは、」

霊夢「異変ね!!」

 

魔理沙と霊夢が言葉が繋がるようにそう言った。

 

そう悟空の言う通り決められた位置だけの雨 決められた位置だけの地震これは、もはや異変以外の何者でもないであろう。

 

霊夢「そうと決まれば早く異変の主犯を見つけるわよ!!」

 

霊夢がそう2人に掛け声した。

 

その時!

 

『ポツポツポツ』

 

 

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