未来日記〜1st、リリカルに行く〜 作:ぬー(旧名:菊の花の様に)
この度はリアルでの事情により超久しぶりの投稿になってしまいました。
こんな小説でも待ってくれる人がいるのならば、これからもよろしくお願いいたします。
「それで、これはどういうことなのかしら?」
5月も終わり、6月にさしかかり、一日目。
いつも通り食堂に集まった
「まぁ、お開きにするとか言っただけでいつ再開するとか色々話してなかったからどうこう話せる義理はないんだけど、なんで一日立っても登校すらしてこないのよあいつは」
と、不満を漏らしていた者……アリサはあからさまに不満そうな顔をしていた。
「教室にもいなかったの?」
と、ため息をついた者たちのうちの一人……フェイトは尋ねる。
「うん、私もアリサちゃんもてっきり登校してるものだと思ったから、昼休みに行ったんだけど……」
と、ため息をついた者たちの一人……すずかは何処か陰りのかかった表情で、歯切れ悪く話す。
「あいつは案の定登校していなかったってことなのよ」
と、今にも何か壊してしまいそうな雰囲気を醸し出しながらアリサはすずかの話に続ける。
「い、いや、でも、ほら、色々あったし、明日ごろには、なぁ」
と、いつもはないのだが、このなんとも言えない状況にしどろもどろになってしまっている者……はやては、ぎこちない笑みを浮かべながら場をなだめようとする。
「でもね、はやてちゃん、今回のことは雪輝が全体的に悪いんだよ」
と、今この場で最もあり得ない微笑みという表情の者……なのははいつも通りの、変わった所のない声で話す。
他のみんなはその姿に冷や汗をかいた。
そして悟る。
((((これは一番キレてる時だ(やな))))
そして、一気に温度の下がってしまったその場に、
「席一緒にさせてもらってもいいかな」
少年の声がした。
「「「「「え」」」」」
その声は、聞き覚えのある声で、記憶の中から一人の少年の顔がなのはたちの頭をよぎった。
なのはたちが声のするほうに顔を向ける。
そして、そこには、
「久しぶり」
えへへ、と笑みを浮かべた雪輝の姿があった。
各々が口をパクパクさせて言葉が出ていない。
そして、そんな中、なのはは一人、
「おかえり」
そう言った。
一筋の光を目から流しながら。
「よぉ」
9thがお開きと言い、僕が目を覚ましてから、僕はとある所に足を運んだ。
ここには疫病神でもいるのではないか、と思いながら入るいつもの廃墟。
そこにはいつぞやの”この世界の”雨流みねねと同じ位置に腰を下ろした9thの姿があった。
「なんでここなのさ」
「お前にはここがお似合いだと思ってね」
と、僕がそれとなく不満を漏らすと、まるで思い出し笑いを堪えているかのような顔でそう言った。
「で、なんの話?」
「まずテメェの話からだろ」
「じゃあそれ相応の見返りの情報は求めてもいんだよね?」
僕はまるで用意されていたセリフのように話す。
「まぁ、そのためにみねね様はこの世界ににいるからな」
「まぁ、そうだろうね」
またもスラスラと話す僕。
すると、9thはため息をつき、
「いい加減用意されたセリフいうのもやめねぇか。
こっちが胸糞悪くなってくる」
「………………」
僕はこの場で用意された未来に進むか自分で未来を変えるか迷った。
いや、迷ってしまった。
「……これで未来が変わったな」
ニヤリとする9th。
僕はその言葉に思わず日記を確認してしまいそうになるが、
「おっと、こっからは日記なしの話で行こうじゃねぇか」
と言う9th。
僕はその言葉を聞きながらも日記を見ようとするが、
僕の手元には日記がなかった。
僕はもしやと思いながらも9thの方を見る。
すると、9thの手には、僕のケータイが握られていた。
「な」
一言だけ。
その言葉で一気に話の主導権は相手に握られた。
僕の命とともに。
「あぁ、分かったよ」
僕は恐怖で顔を歪めそうだったが、それをなんとか笑顔で塗りつぶし、作り笑いを浮かべた。
例え、自分の命が相手の手の平の上にあったとしても。
「まぁ、こっちも日記を持ってないし、いいじゃないか、平等で」
薄ら笑いを浮かべるその顔に一発拳を入れたくなったが、今の僕にそんな勇気はなかった。
そのかわり、
「やっぱりすごいよね、魔法って」
一矢報いてやろう、そう思った。
「へぇ、やっぱ気づいたのか」
いまだ表情を変えない9thは、僕のことを観察するかのように見始めた。
「でもテメェの体からは魔力の反応は一切しないぞ」
それは、まるで聞いているではなく、話せ、と命令しているかのようだったが、
「うん、そうだよ、僕は一切魔力なんてものは持っていない」
僕は日記のない今、しくじってしまわないように、頭をフル回転させて、一字一句、慎重に言葉を選びながら話す。
「……一体どんな方法を使った」
9thは少し沈黙したあと後、僕に聞く。
「だから、僕はこの情報を教える代わりに、9thから情報をもらいたいっていってるんだ」
僕は内心、すごくビクビクしながらも、少し強めに話してみる。
だって、ただでさえ僕の
どうやって交渉しろって言うんだ、もはや拷問じゃないか、と心の中で愚痴っていたが、
「なら、みねね様の情報を教えてやれば、テメェの情報を洗いざらい教えてくれるんだろぉな」
「あ、あぁ」
案外すんなりと交渉成立してしまった。
かなり望み薄な交渉?だったのに、ここまでうまくいってしまって僕は思わず面食らってしまった。
と思いながら、神様ありがとう、なんて自分に祈るという馬鹿な真似をし、改めて僕は、9thの話すことに神経を集中させる。
「とりあえず、最初はなんでみねね様が”この世界”にいるってところからだな」
やけに物音がしなくなり、まるで僕に9thの話を聞けと言わんばかりの状況だった。
「みねね様はテメェがカミサマになった時、確かに死んだ。
そして、元の世界に戻る時、みねね様はムルムルによって回収されたんだ。
もし何か起こったらの保険としてな」
ここまでは僕も知っている話だ。
僕が由乃を失って悲しみにくれていた時にムルムルがなにやらそんなことをいっていた記憶がうっすらと残っていたからである。
「そして、その何かが今回起こった。
カミサマ、テメェがいなくなったからだ。
まぁ、そこは問題じゃない。
テメェがいなくなっても世界は別になくなったりしないからな。
でも、テメェがこっちにきちまったせいで、どうも”この世界”と、”元の世界”が徐々に繋がって来たんだ」
「繋がって来た?」
思わず口をついた疑問を9thは聞いていたのか、
「ムルムル曰く、雪輝が最初に通って来た道に始まり、”元の世界”と”この世界”に通路のようなものが出来て来てしまい、それを必死に修復するために、ムルムルは手を開けることができず、結局使われちまって出ててこらされたってことだ」
僕はこの話を聞いてホッとした。
なにせ自分が帰るところがなくなってしまうなんて考えたくもなかったからだ。
例えあんななにもない世界でも、あそこで僕たちは確かに生きていたからだ。
「そして、手が離せないムルムルは、みねね様を”この世界”に送った。
テメェを連れ戻すのと色々な任務を一方的に押し付けられてな。
ま、みねね様も仮に生き返ることができたから、そんな任務でもやってやろうと思ったんだ。
…………そこまではよかったんだ」
途端に9thの顔がいやそうな顔に変わる。
「ここに送られてくる時、あまりムルムルにも手が空いていなくて、身体、記憶、精神、と徐々に送るしかできなかったんだ。
そして送られてくる最中。
それが2nd……我妻由乃によって妨害された」
「!!」
声は出さなかったが、その事実に僕は驚きを隠せなかった。
「そして2ndは、どうやってやったかは知らねぇが、私の記憶と精神を奥深くに押し込め、新しい精神と記憶を詰め込んだ」
「…………そういうことか」
僕はここまで来てやっと”この世界の”雨流みねねが死んだ、という意味が分かった。
そう、”この世界の”雨流みねねは、
「このみねね様であり、全く違う人物でもあったってことだ」
久しぶりなので色々とおかしい点があると思いますが、常時直して行きたいと思います。
それでも至らなく、ご不満な点があれば遠慮なく、お申し付けください。