未来日記〜1st、リリカルに行く〜   作:ぬー(旧名:菊の花の様に)

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第2話

僕は今、大変危険な状況です。

 

「待てやゴルァァァ!!」

 

「「「「オルァァァァ!!」」」」

 

総勢5名のヤクザに追いかけられています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は、目覚めたら見知らぬ街にいた。

僕はとりあえずケータイを見る。

 

何気無い癖、やっぱり見てしまう。

 

 

でも、僕の日記……『無差別日記』には『由乃が死んだ』以降が書かれていない。

 

 

だけど、その日記の続きが新たに刻まれていることから、ただならぬ不安を感じた。

 

 

でも、その先に書かれている日記を見て、僕は目を疑った。

 

『12/32 2:00[自宅前]

 由乃に会った』

 

『12/32 4:57[自宅前]

 1st天野雪輝は、ーーーに殺される。

 DEADEND』

 

「嘘、だろ?」

 

僕は何に驚いたのか分からなかった。

 

 

誰に殺されるのかのところがノイズがかかっていて分からないところなのか、

 

 

本来なら90日までしか未来が分からないのに、何故かそこだけ90日以降でも予知されているところなのか、

 

 

未来日記所有者はいないはずなのにDEADENDフラグがたったところなのか、

 

 

死んだはずの由乃に会えることなのか。

 

僕の足はいつの間にか動いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつのまにか僕は廃工場らしきところの近くに来ていた。

山奥なのかな?

 

自分で来ておいてそんな疑問が頭の中に浮かび上がる。

まぁ、日記見ながらきたから道なんて気にせずに歩いてたんだよね。

 

でも、おかげで色々なことがわかった。

ここは海鳴市、というところらしい。

まぁ、僕の記憶では日本にそんなところはなかったはず……だ。

それで、今日は4/3、時刻はだいたい6時くらいで、僕がこの世界にきたのは4時頃だった。

まぁ、時間の感覚とかとうの昔に消え去っちゃったから元の世界と同じなのかは分からないけどね。

 

まぁ、後はここで一晩越すだけだ。

一応10日くらいまで先のことを見て見たけど、とりあえず、その時点では僕は死なないみたいだ。

食料は何処かにもらいに行けば良いし、寝床は目の前にあるし。

 

でも、僕の日記を読むのがこんなに疲れるとはね。

流石、未来日記で上位にはいるほどの情報量の多さだ。

 

 

ま、6thや11thに比べたら少ない方だけどな。

 

「今日は、ここで一晩こそうかな」

 

まぁ、野宿とか何回か経験したし、大丈夫だよな。

 

僕が廃工場に入ろうとした時だった。

 

ドンッドンッ!!

 

それは、聞き慣れた銃声。

僕はここは、ちょっと危険そうだな、と思い日記を確認しながら180度方向展開し、別の場所に行こうとするが、

 

 

「だ、誰だ?!お前は?!」

 

後ろから声が聞こえた。

僕は振り向かず日記を確認すると、

 

『4/3 18:46[廃工場前]

 大男が銃を突きつけながら質問して来る。』

 

日記が、書き換わっていた。

 

僕が最後に日記を見た時に記されていたのは、『廃工場に入る。』という表記だったのに?

 

あ、でも、それって4時くらいのことだったよね。

 

も、もしかして書き換わったとか?

 

「おい兄ちゃん!!

 いまここでやってることは黙っておこうな」

 

僕の背中に当たる拳銃。

だが、拳銃が慣れていないのが触れている拳銃越しに伝わる。

 

こいつは、震えている

 

「はい」

 

「よしよし、良い子だ。

 早く家に帰んな」

 

僕はこの世界では平穏に過ごして、由乃に会いたかったから、素直にいうことを聞くつもりだったが、

 

「いや!!殺せ!!そいつ!!」

 

大男の後ろから聞こえる声。

その男は、少し痩せ型で、身長は僕より少し背が高いくらいだった。

服装は大男と同じ、黒スーツで、こちらも大男同様あまり似合ってはいなかった。

 

「あ?何でだよ?」

 

日記を確認すると、僕はこれから連れ出されるらしいが、多分ろくなことが起こらないと思う。

 

そう思い、僕は大男から逃げだす。

日記が、書き換わって行く。

 

「あ、待ちやがれ!!テメェ!!」

 

大男は、拳銃を発砲する。

だが、当たらないだろう。

僕も使ったことがあるけど、あんなのは当たらない。

そして、僕は書き換わった日記を再度確認しようと思ったが、

 

「このっ!!」

 

バシュ!!

 

その音と共に僕の足に銃弾が当たって血が出ていた。

 

僕は痛さのあまり座り込んでしまう。

そこへ大男は近寄り、僕の頭に頭に拳銃を押し付ける。

 

「ま、ゴメンな、命令なんだ」

 

そう言って引き金を引こうとするが、

 

 

 

僕だって、由乃に会うんだ。

 

 

 

その思いが僕を突き動かした。

僕は大男の拳銃を手ごと掴み、大男へ向けさせる。

そして、

 

ドンッ!!

 

僕は大男の手越しに撃った。

 

大男は血を吐いて僕にのしかかってくる。

僕はそのまま大男から拳銃を奪い取り、小柄な男がいた方へ向けたが、

 

「?」

 

そこには、誰もいなかった。

に、逃げたのかな?

 

僕がホッとしたのも束の間、

 

「コッチだ!!コッチに来てくれ!!」

 

目の前には、小柄な男が黒スーツの軍団を引き連れて来ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、今僕は大男のスーツを奪い取り、足の止血をしたあと、森の中へ入った。

 

「ふぅ、とりあえず、大丈夫かな?」

 

遠くへ行くヤクザ達の声を聞きながら、僕は木の根元へ腰を下ろす。

そして、僕は日記に目を通す。

 

「くっ、このままじゃ捕まっちゃうか」

 

ここにいれば、5分しか持たない。

僕は立ち上がり、場所を変えようとするが、書き換わった日記にはことごとく捕まる、という表記が。

 

「どうする?」

 

僕は元いた木の根元へ腰を下ろし直す。

このままじゃ、明らかに捕まってしまう。

けど、捕まってしまうと死んでしまう。

 

「由乃、君ならこんな時、どうするんだい?」

 

ケータイをそっと撫でる。

 

すると、頭の中に思い浮かぶ一つの妙案。

 

「なんだ、簡単なことじゃないか」

 

僕なら、できる。

 

僕なら、できる。

 

自分に言い聞かせながら、僕は時を待った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ、なんでこんなことになっちゃったのかしらね?」

 

「あ、アリサちゃん、そんなこと言っちゃ……」

 

そこは雪輝の入ろうとした廃工場。

その中は、スーツを着込んだいかつい男が何人もいて、いかにもヤクザ、という雰囲気だった。

 

そんな中、金髪の少女と紫色の髪の少女は話していた。

 

年は雪輝と同じくらいだろうか。

 

だが、明らかに場違い。

それは、2人が手錠をかけられている時点で普通の人ならば薄々気づくだろう。

 

 

そう、拉致だ。

 

 

でも、当の本人達はそんなこと全く気にしていない様子で話している。

金髪の少女は、面倒臭そうに文句を言い、紫色の髪の少女は、それを必死に止めていた。

 

まぁ、ここが学校などであれば、普通の光景だろうが、状況が状況だ。

 

「はぁ、早く出してよ〜」

 

「いや、だからダメだって」

 

紫色の髪の少女は必死に止めるが、男達は誰1人として2人のことをかまってはいない。

 

「おい、あいつらは?」

 

ボスらしきサングラスをかけた屈強そうな男は、部下に一言聞く。

 

「あ、あいつら、ですか」

 

「そうだよ、どのくらい待たせるんだ。

 こちとら時間に追われてんのによ」

 

 

口調は少し苛立っていた様だが、そこはボスらしい。

冷静に対処している。

 

「じゃあ、これから1分数える。

 それまでに戻「ギャァァァァァァァ!!」なんだ?!」

 

ボスは立ち上がり、まわりを見るが、中に特に変わった様子はない。

 

ならば外だろう、とボスは顎で部下を外へ行かせる。

 

その部下は工場の出入り口を出ると、

 

「ウワァァァァァァ!!」

 

悲鳴が上がる。

その声に中にいる連中は例外なく警戒心を高める。

みんなの視線が一気に部下の出たところに向く。

 

いつ出てくるか分からない緊張感が当たりを支配する。

それは、誰なのか分からなかったが、たまたまなってしまった物音が始まりだった。

 

サッ

 

地面と靴が擦れる音。

その瞬間、

 

パパパパパパパパッ!!!!

 

大きな音と共に部下達は次々と倒れて行く。

 

ボスは幸い無傷だったため、音のした方へ顔を向けると、

 

「……………………」

 

ケータイを片手に、もう片方にサブマシンガンを持っていた少年が、血だらけで立っていた。

 

そして、ボスはその少年を見ていて思ってしまう。

 

この坊主が外にいる奴らを全員殺したのではないか?と。

 

それに、その少年についていた血は、全て返り血ではないのか?という事に。

 

「き、貴様は」

 

ボスの声は震えていた。

ボス自身はそれに気づいていなかった。

 

だが、その言葉を聞こうともせず、少年はサブマシンガンを捨て、拳銃に持ち変える。

 

「アイツらを、よくもあいつらをォォォォ!!」

 

ボスは拳銃を引き抜き、少年に向けるが、その瞬間少年はボスへと向かって行った。

 

何発も放たれる銃弾。

 

だが、少年には一発も当たらない。

まるで、何処に弾が来るのか分かっているかのように。

 

距離はだんだん詰められて行く。

 

残り10m、7m、3m……

 

「オリャァ!!」

 

距離的に考えて、これで当てなければ殺られる。

 

バンッ!!

 

だが、それも当たらない。

弾は少年のさっきまでいたところを通って行く。

 

そして、少年は反撃に出る。

 

ドンッ!!

 

ボスの手は撃ち抜かれ、ボスは拳銃を落とす。

ボスが撃たれたことによって後ずさりすると、

 

ドンッ!!

 

弾は片足に二発ずつ吸い込まれて行く。

ボスは立てなくなり、地にひれ伏す。

 

「お、お前はなんで俺たちを襲うんだ」

 

ボスは虫の息だったがなんとか気力だけで持ちこたえていた。

 

そんなボスの姿に少年は何も表情を変えず、しゃがみ込み、ボスの髪を鷲掴み、顔を上げさせる。

 

「僕は」

 

幼い声。

こんな子供に俺たちは殺られたのか、とボスは驚きを隠せなかった。

 

「いや、僕達は(・・・)殺られそうになったら、殺り返す。

 

 僕達は分かるんだ。

 話し合いをしても意味がないことに。

 生半可な覚悟で逃げても捕まる。

 だから僕達は、殺られる前に殺り返す。

 

 ()には、目的があるから」

 

それは、かつて12人の未来日記所有者によって行われた、神の跡継ぎを決めるゲーム。

 

 

殺られる前に殺りかえせ。

 

 

そうしなければ己が死ぬ。

 

 

そして、少年は勝ち取った。

神の座を。

 

だが、それはたった一つの、大きな、大きなものを失った。

 

 

4月の、血塗られた夜だった。




そういえば、雪輝が問題児の世界に行ったら、神格持ちってことになる。

やばいな雪輝…………
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