未来日記〜1st、リリカルに行く〜 作:ぬー(旧名:菊の花の様に)
本作では不遇の扱いを受けた”この世界”の雨流みねねさん。
日記公開です。
ただし、書き方としては、
『復讐日記』
『私日記』
『復讐日記』
『私日記』
ってな感じです。
日にち的には、アリサのビンタから一週間後からはじまり、雪輝君のフェイト宅訪問までの間です。
『この日記を記す前に、誰に言うわけでもないがこの日記を作るに至った経緯を記そうと思う。
私、雨流みねねはとある日記を持っている。
そこには、日記という過去のことを記すものであるはずなのに、未来のことが書かれている未来日記。
この日記は、私の命より大事だ。
しかし、困ったことに、この日記には私の心情というものが書かれていない。
なので、私は自分の心情のみを記した日記、と言うものを作ってみようと思った。
未来日記でもない、なににも縛られることのない日記。
名付けるなら、そう、この日記は”私日記”』
『5/16
対象の行動
7:30 登校
8:10 教室にてなにやら数人と話している、内容は分からず
9:02 教室にて外を眺めている
………………
……………
…………
………
……
…』
『つまらない男だ。
第一段階を終えたのに一行に行動を起こさない。
怖いくらいに何かを待っているかの様……
いや、でも、妙なことをしようものなら私の未来日記に引っかかる。
でも、私の未来日記の進行はやはり遅い。
今だに私の視界内の内容しか予知しない。
まぁ、未来日記を作成してから2週間だ。
まだ待て、まだ待て。
殺したい、だが、まだ待つ。
待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って。
残忍に、最悪に、絶望させて、希望を蹴散らし、醜い顔を浮かべさせて、殺す。
この頃、あの男の周りにいた女たちによく話しかけられる。
正直鬱陶しい』
『5/18
対象の行動
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…………………
………………
……………
11:06 仕切りにケータイを見ている
12:16 食堂にて数人と食事をする、その時もケータイを気にする
12:42 一緒にいた数人との話を終え、教室に戻ろうとする、その際またケータイを確認する、そして対象は少し安堵の笑みを見せる
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…』
『未来日記が僅かにだが情報が多くなって来た気がする。
これは僥倖だ。
この頃、暇になったりすると思わずあの男を殺す夢を見てしまう。
すごくいい夢だ。
長く続けばいいと思う。
だが、それを夢のままにしてしまうのは、もったいないし、絶対無理だ。
私は絶対殺す。
そんないつかは叶う夢に思いを馳せながら、私はケータイを見る。
あの男の周りにいた女たちには、計画通り、未来日記を持たせるつもりだ。
まだ何をするか確定はしていないが、有る程度の予測はできる。
これでもしばらく話したりと努力したのだ。
有る程度の性格は把握できた。
それにしても、なんとなく、なんとなくだが、女たちと話している時、本当にほんの少しだが、羨ましい、そう思った』
『5/20
対象の行動
…………………
………………
……………
…………
………
……
16:50 対象は荷物をまとめ、学校を出る、その際、少し高町たちを見て、ケータイを見る
17:00 対象は自宅に到着、家にいた母に挨拶を済ませ、対象の部屋に入る
17:43 勉強をした後、ケータイを見つめる、何回か頭を掻きながら悩ましい顔をして、物思いにふける
19:02 対象は母に呼ばれ、夕食を食べる、高町とは以前話さず、対象は冷静な顔を保っている、食べたものは、………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…』
『種は蒔いた。
未来日記という種を。
後しばらく待てば、確実に、高町たちは動き出す。
確実に来たる時は近づいて来てる。
これで、あの男を、殺せる。
考えただけで頭がとろけそう。
やっと、やっと仇を打てる。
見ててね、お父さん、ママ。
高町たちと話していると、笑えることができる。
高町はドジなところもあるけど、一生懸命な、いい人。
フェイト(ハラオウンは呼びづらいので一人だけ名前)は少し大人びているが、実にいいまとめ役で、天然なところがあって、面白い、いい人。
月村は、大人しそうだが、中々に運動神経がよく、面倒見がいい、いい人。
バニングスは、高圧的で、人付き合いが苦手で、口が悪いけど、本当は仲間思いで、照れ屋で、人見知りなだけの、いい人。
八神は、面白くて、いつもみんなを笑わせてくれて、それでもって人より人のことを考えていて、みんなが傷つかない様に立ち回っている、いい人
あの男には勿体無い人たちばっかりだ』
『5/23
対象の行動
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………………………
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…………………
………………
……………
…………
………
……
17:04 対象はフェイトの家のマンションに着き、しきりにケータイを確認する
17:08 しばらくしたのち、対象は部屋のインターホンを押すと、中からフェイトが顔を出し、中へいれる。
17:11 対象がお茶を入れようとするが、ノイズ音によってフェイトと高町にそれを止められる。
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…』
『高町に”両親ってどんな感じだったの?”と聞かれた。
私は自分の記憶のままのパパとお母さんのことを話そうとしたのだが、
思い出せない。
いくらがんばっても一つも見当たらない。
思い出せないのではなく、思い出がない。
高町はまずいことをした、という風な顔をして聞くのを辞める。
いや、そうじゃないの高町、私は……私は…………
その声はでなかった。
かわりに空虚な気持ちが私を支配する。
そして同時に湧き上がる怒り。
それもこれも、全部あの男のせいで……
私の中でメラメラと燃え上がる復讐心。
…………のはずだったが。
なんで、私、復習しなきゃならなかったんだっけ?
あれ?でも、父上と母様の仇……いや、私の両親ってなんで死んだの?
気づいたら一人で…………我妻さんが…………私……………
なんで、
わた
し
生きて
る
ノ?
助けて……みんな……………………』
少女は、本当は救われるべき存在だったのではないだろうか…………