Girls und Panzar mit Boys   作:おっさま

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ドリームタンクマッチでエリカとノンナが追加されましたねぇ…
ペパロニはいつくるんでしょうか…?


ガールズミートボーイズです!

授業終了のチャイムが鳴る。

今日はいつもと違って軽やかに聞こえる。

 

やっと友達が出来た!これで私がずっとしたかった普通の女子高生の生活が出来そう!今度は普通に友達と美味しいものを食べて、色々なところへ行って、たくさんおしゃべりして、それから恋愛とかもしちゃったりして…

 

自然とにやけてしまう、でもそれほどにまで私にとっては嬉しかった。

 

「どうしたの、みほ?ニヤニヤしちゃって。」

 

「ふぇっ!?沙織さん!?」

 

「うん、一緒に帰ろ!」

 

「本当に!?」

 

「え、もしかして都合悪かった?」

 

「ううん、とっても嬉しいよ!帰ろう、沙織さん!」

 

「やった!華が用事があるらしくて一人だったから寂しかったんだ〜」

 

華さんがいないのは残念だけど、転校してから一人だった帰り道が誰かと一緒なのがとても嬉しかった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

授業が終わり、私はある場所へ向かう。

 

「あれは?」

 

でも今日は先客がいたみたいです。

 

「原さん?」

 

「えと、五十鈴さん?」

 

原さんは大きいジョウロを持って花に水やりをしています。

 

「どうしてお花に水を?」

 

「たまに誰かがこの花に水をあげているみたいなんだけど、今日はまだ水をあげてないみたいだから代わりに僕がお世話しようと思ってね。」

 

「ふふ、原さんはお優しいんですね。」

 

ちゃんと花が傷つかないようになるべく根元にかかるようにしているところからも彼の優しさを感じます。

 

「そ、そんなことないよ。それよりもここの花は本当に綺麗だと思わない?僕は学園艦で一番綺麗に咲いていると思うんだ。」

 

「ありがとうございます、そこの花は私が育てているんですよ?」

 

やっぱり自分が大事に育ててきた花を褒められるのはとても嬉しいです。

 

「そうなんだね、すごいね、五十鈴さん!じゃあ今は花の世話をしに?」

 

「そうですよ。それと今日は夏に向けて向日葵の種を蒔きに来たんです。もしよろしかったら手伝って頂けますか?」

 

「うん!むしろ手伝わせてほしいくらいだよ」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

しばらく五十鈴さんと土をいじってると五十鈴さんがベンチに置いてあるスケッチブックを見つめていた。

 

「気になるかい、五十鈴さん?」

 

「え、あの、すいません、いつも教室で桜田さんや島田さんに絵を見せているなと思って…」

 

ああ、見られてたんだ何だか恥ずかしいね…

 

「よかったら、五十鈴さんも見てくれないかな?やっぱり描いたものはたくさんの人に見てもらいたいからね。」

 

「じゃあこのお世話が終わったら、見せてもらってもよろしいですか?」

 

「うん、大歓迎だよ」

 

しばらくしてお世話を終えて、二人でベンチに座る。

 

「はい、五十鈴さん」

 

「ありがとうございます、では見させてもらいますね」

 

五十鈴さんはとても真面目な顔つきでスケッチブックの絵を一枚、一枚見ていく。前から思っていたけど、五十鈴さんって本当に美人だな、横顔とか本当に絵になるな。

 

あんまり見ていると不審がられそうなので花壇の向かいにある校庭に目をやる。

 

いつかのバレー少女が練習している、だけど前の様子とは異なり何人か人が増えている。よかった、新しい部員が入ったんだね。

 

丁度五十鈴さんも絵を見終わったらしく、スケッチブックをパタンと閉じる。

 

「とても素敵な絵でした、だいぶ前からこの花壇の花を描いていてくれたんですね。でも…」

 

「でも?」

 

「もしかして原さんの本当に描きたい絵はまた違うものではないでしょうか?」

 

心臓を鷲掴みにされたような気がした。

確かに僕は今までひたすら万人ウケをする『無難』なものばかり描いていた気がする。でも最近は何を描いても満足出来ず、自分の描きたいものを描こうとしてるんだけど自分が描きたいものが分からず、今に至る。

だから五十鈴さんの指摘は心に刺さった。

 

「どうして?」

 

「私もそうなんです、華道で花を活けるのですが、本当に自分の活けたいものが分からずどうしても『無難』なものしか活けられなくて…」

 

「五十鈴さん?」

 

五十鈴さんは続ける。

 

「足りないんです、何かが…」

 

彼女の目はどこか遠くを見つめていた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「また明日ね〜」

 

私はみほと別れて商店街の方向へ歩き始める。

 

今夜は何を作ろうかな〜、うーん、ちょっと凝ってデミグラスハンバーグとかいいかも!

 

今日はみほと友達になれたし、あと桜田達とあんなに話したのも初めてかも、なんだか一日充実してたな〜

 

少し肩が凝ったのでカバンを手に持って、そのまま空に突き上げ大きく伸びをする。

 

ッパシ!ブロロロ

 

急に荷物を持っていた腕が軽くなり、目の前をあたしのカバンを持った原付乗りが通り過ぎていく…

 

一瞬で予想外の出来事に頭の処理が追いつかなくなって放心してしまう。

そして放心してると急に横でバイクが止まり、ライダーが声を掛けてくる。

 

「アレ、あんたのものやろ?」

 

「は、ハイ!」

 

「おっけ、任しとき」

 

ライダーはニーハンなめんなぁぁっ!!!と叫んで、ひったくりを追いかけ始める。アレ?ライダーが来てる服、ウチの男子の制服だった?

いやそんなことはどうでもいい、あたしも追いかけなきゃ!

ようやく理解が追い付き私もひったくりを追いかける。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「だ〜か〜ら〜違うって言うとるやないですが、おまわりさん!」

 

「しかし我々は君が原付の彼から荷物をひったくるところを目の前で見ているんだぞ」

 

やっとそど子から解放されて、Ni◯jaちゃんに乗ってウキウキで帰ってたんに、ひったくりの現行犯見つけて、胸糞悪いから荷物取り返したっちゅうのに…

運悪く対向車のパトカーに見られてて、俺がひったくり扱いやなんて、ほんま腹立つわー。

 

「この荷物は別の女の子のもんで、コイツが最初にひったくったんですわ、おまわりさん、すぐ女の子も来ます!」

 

「そのことはあとで署で詳しく聞くから、パトカーに乗りなさい」

 

ヤバイヤバイヤバイ、ほんまどうしたらええんや…

 

おまわりさんに腕を引っ張られる。

 

「待って下さい!」

 

さっきの女の子がやっと追いついたみたいや、遅いでぇ、ほんまに。

 

「あの子です、おまわりさん!」

 

「ふぅん?このカバンは君のもので間違いないのかな?」

 

「中に顔写真の入った学生証があるんで確認してください!」

 

おまわりさんはカバンの中の財布を取り出し学生証を確認する。

 

「ふむ。確かに顔写真は一致しているな。じゃあ君も来てくれ。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

はぁ、疲れた、まさか事情聴取がこんなにかかるなんて…

どうせ話すなら警察のおじさんじゃなくてイケメンが良かったのに!

 

「良かったな、カバン戻ってきて、俺も疑惑が晴れたし万々歳や」

 

と言いつつ、加点されたけどなとボソッと呟きながら彼は声を掛けてきた。

 

「うん!さっきはありがとう!お陰で助かっちゃった!やっぱりウチの生徒だったんだね。」

 

「まあ困ったときはお互い様や。せやで、2年の山口龍秋や、よろしくな。」

 

「本当に!あたしも2年だよ!武部沙織、よろしく!」

 

山口君は笑顔で返してくれるが、彼の顔が急に青ざめ、お腹を抑え始める。

 

「だ、大丈夫、山口君?」

 

「腹減った…」

 

「もう仕方ないな〜、お礼に何か作ってあげる!」

 

「ホンマか!じゃあすぐに行こう!」

 

彼は急に元気になり、あたしに予備のヘルメットを渡してきた。

 

「はよ行こうや」

 

「先に買い物からだからね」

 

「えぇー…」

 

私がバイクに乗り込むと山口君は捕まっときと言うとバイクを走らせ始める。

あれ?今あたし結構凄いことしてるんじゃ!?

 

一人で顔を真っ赤にしながら彼にしがみつくあたしだった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「戦車ショップでも行くかなー」

 

空はもう薄暗いが生徒会室の灯りがまだついている。会長達はまだ仕事してるのか〜。

 

残りの仕事は私達がやるから桜田は帰んな〜、あ、帰りに戦車ショップにこれ渡しといてね〜と言われ、特に他にやることもないので素直に従った。最近なんだか帰らされることが多い。

 

多分また何か企んでるんだろうなー。まあ考えても仕方ないし会長から渡された書類を戦車ショップに持っていく。

ついでに月間戦車道も買わなきゃな。

 

大洗学園は昔、戦車道が盛んだったこともあり戦車ショップがある。当時の店の売り上げや人気はすごかったのだが、ご存知の通り戦車道がなくなってから泣かず飛ばずで店主は毎日暇そうにしている。

 

まあそのおかげで昔たまたま店に入ったときに店主に戦車のことを叩き込まれたんだけどな。まあでも戦車道復活のおかげで忙しくなるだろうし、恩返しは出来るのかな。

 

戦車ショップにつく、お、今日はお客さん一人いるし、マシな方だな。

 

「いらっしゃいー、お、和樹か。月間戦車道の新刊出てるぞー」

 

「ありがと、おっちゃん。でも今日はそれだけじゃないぜ〜」

 

いつも通り気さくに話しかけてきたおっちゃんに会長から渡された書類を渡す。

 

「おい、和樹、これは本当か?」

 

「ああ、戦車道復活のこと?本当だよ、しかも男子戦車道も始めるってよ。もちろん、俺もやるんだぜ〜」

 

おっちゃんに思いっきりピースしてみせる。

 

「くぁ〜、大洗も戦車道復活か、たまんねぇな!しかも男子戦車道!羨ましいったらねぇな!うちも忙しくなりそうだ!」

 

バサっ!っと音が後ろの方でしたので振り返ると、女の子が雑誌を落としたまま、震えている。天然パーマの入った髪質で…、うん?なんか凄い顔になってる。

 

「そ、その話は本当ですかぁっ!?」

 

女の子がものすごい食い気味で聞いてくる。おお、この子はウチの生徒か。まあ、どのみち知らされるわけだし、今バレても良いか。

 

「本当だぜ。ほら、生徒会長のお墨付き。」

 

おっちゃんがご隠居様よろしく書類を出し、紋所もとい会長の実印を俺が指を指す。我ながら、気持ちの良い流れだ。

 

「本当だ!まさか高校のうちに戦車道に携われるなんて!生きてて良かったー!」

 

「ッハッハッハ、良かったな、優花里ちゃん。ずっと戦車道やりたがってたもんなぁ〜」

 

「はい!おかげで夢が叶いました!」

 

「うおー、テンション高ぇな。てか、おっちゃんは知り合いだったんだな。」

 

「はぅ!私ったら、つい…」

 

急に恥ずかしくなったのか顔を赤くして少ししょんぼりしてる、可愛い。

 

「和樹、この子はね、秋山優花里ちゃん、もう一人のウチのお得意さんだよ。」

 

「はい!よろしくお願いします!えっと…」

 

「俺は桜田和樹、よろしくな、秋山ちゃん!」

 

「よろしくお願いします、桜田君!」

 

「いやー、ボーイミーツガールだなぁ。」

 

何言ってんだ、おっちゃん。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「へぇ〜、じゃあ秋山さんは、秋山理髪店の娘さんなんだね〜。親父がいつも世話になってるよ〜。」

 

「桜田君も、桜田コーヒーの息子さんだったんですね、私の方も父が世話になっています。」

 

戦車ショップを出て、戦車のことを交えつつ、お互いの話をしていると世間が狭いことを実感しました。

意外とこんなに近くに戦車が好きな人がいるなんて思いもしませんでした。

大洗学園は戦車道を復活するみたいだし、戦車仲間も出来るし、今日はとても良い日みたいです!

 

「本当に世間って狭いよな〜、そう言えば秋山ちゃんはどの戦車が好き?」

 

お、鉄板の質問ネタが来ましたね!ふふふ、任せてください!

 

「私はポーランドの7TP双砲塔方です!見た目も好きなんですが、性能でもドイツの軽戦車に匹敵してたなど、なかなか優れた1台なんですよ!まあ、ロシア戦車相手にはキツかったみたいですが…、桜田君は?」

 

7TPと聞いた瞬間、桜田君の眉が少しピクッとした気がするけど気のせいかな?

 

「俺はドイツの3号戦車J型かな?あの如何にもな形がたまらないんだよな〜、いやー、こんなに近くに戦車を語れる人がいたなんてなー、いつもチャットでしか語れなかったからな〜」

 

ん?3号戦車J型?そういえば、男子戦車道も始まるとさっき桜田君が言っていましたねぇ…

 

「あのー、桜田君。もしかしてコ◯ンドー好きですか?」

 

桜田君がギョッとした顔をする、あぁ、これは黒ですねぇ…

 

「あ、秋山ちゃん、もしかして戦◯大作戦好きだったりするのかな?」

 

私の方もバレてしまいましたね。

 

「オッドボールさん!」

 

「ムエタイX殿!」

 

ああ、なんて狭い世間なんでしょうか…

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

放課後、幸二は絵の練習、和樹は生徒会に行ってしまい一人になる。

龍秋は風紀委員にいつも通り絞られてるだろうし、君尋は自動車部で忙しそうだ。しゃーない、一人で帰るかー。

 

俺は鞄を持って教室を出る。

 

やっぱり西住は黒森峰の西住流の人間だったんだな。

昼休みに西住が黒森峰から来たと聞いてからずっと考えていた。

大洗に来たってことは戦車道を避けてのことだよな、俺がここにぶち込まれたのと同じように。

だけど結局戦車道は今年から復活するしなぁ…

うーん、名門黒森峰のしかも最大流派の娘を生徒会長は放っておくだろうか…

いやー、ないなー。絶対に目星つけてるよな、あの会長は。

でも西住はまほの話を聞く限り絶対に戦車道やりたくないだろうし。

 

俺が考えても仕方ないよな、甘いもんでも買って帰るか…

 

適当に歩くとコンビニがあったので入る。するとさっきまで俺の中の話題の中心にいた人物が陳列棚の一部をじーっと見ていた。

 

何やってんだ、西住。

 

彼女の見つめている商品を見ると残り数が少なくなっているおまけ付きのお菓子のようだった。ん?あのオマケ見たことあるぞ。

 

「なあ、それボコだよな?」

 

「ふぇっ?! し、島田君!?」

 

急に声をかけられたからなのかものすごい声で返事をされる。

 

「ああ、すまん、驚かせるつもりはなかったんだ。西住もボコ好きなのか?」

 

「うん!とっても頑張り屋さんで可愛いんだよ!嬉しいな!こんなに近くにボコ好きがいるなんて!」

 

うわぁ…小さい頃の愛里寿みたいなこと言ってるよ。てか誤解されてるよ…

 

「あのな西住…」

 

「今ね、このボコのおまけ付きのお菓子を買おうと思ってるんだけど、あと二つしかないからどっち買うか迷ってるんだけど、どっちがいいと思う!?」

 

「え、どっちでもいいんじゃない?」

 

だって同じお菓子だろうよ。

 

「で、でも、もし買わなかった方に欲しいボコが入ってたらって思うと…」

 

ボコチョコ、甘いお菓子か…

ちょうど甘いもの欲しかったしちょうどいいかな。

 

「おっけ、わかった。俺も一つ買うよ、んで、西住が欲しいボコが出たらやるよ。」

 

「本当に!?」

 

おお、凄い嬉しそう。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

ボコチョコを買って、コンビニの前で開封する。

ちょっと行儀悪いけどたまにはいいよね?

 

「すごい!!!島田君!銀ボコだよ!」

 

「おーめっちゃ銀色だな、やっぱり珍しいのか?」

 

「うん!金ボコの方が珍しいんだけど、それでも滅多に手に入らないんだよ!」

 

「おー、じゃあ当たりを引けたんだな。良かったな、西住」

 

続いて島田君もボコチョコを開封する。

 

「あ…、金だ。」

 

「え!?」

 

「ほら、これ、やるよ」

 

島田君は金ボコを私の手のひらに乗せてくれる。

 

「いいの!?この金ボコ、プレミアつくくらいに珍しいんだよ!それに島田君もボコ好きなんだよね?」

 

「いや、良いよ。約束したし。それにな、さっき言い忘れたけどボコが好きなのは俺の従姉妹だよ。今はもうなかなか会えないし、それなら西住に持っていって貰う方が金ボコも喜ぶだろ?」

 

「ありがとう…」

 

なんだか申し訳ない気持ちになって島田君の方をみると、気にすんなと言わんばかりにチョコを食べ始めている。

 

「島田君のボコ好きの従姉妹ってどんな子なの?」

 

「あー…」

 

なんだかマズイこと聞いちゃったかな、微妙そうな顔をしている。

 

「その、ごめんね…、変なこと聞いちゃって…」

 

「ん、いや、気にしないでくれ。従姉妹は『普通』の女の子だったよ。ボコが好きで、トマトが嫌いで寂しがり屋だったな。あと笑うとすっごい可愛い。きっと出会ったら西住とも仲良くなれると思うぞ。」

 

「そうなんだ!それは会って見たいな〜!ボコ好きの人ってあんまりいないから〜。」

 

「まあ、独特だしな。」

 

「そ、そんなことないよ、たぶん…?」

 

うん、ボコは可愛いと思う。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

嘘だろ…、こんなことってあるのか…?

 

お互いそろそろ別れるだろうと思いながら歩き続けてついに同じ建物に入ってしまった。

 

「西住も、このマンションだったんだな…」

 

「う、うん、こういうこともあるんだね…、それじゃ私この階だから…」

 

「すまん、俺もこの階なんだ…」

 

なんだかとても気まずくなって早く部屋に入ろうとして角部屋の隣のマイハウスの鍵を開ける。

 

「隣なんだ…」

 

oh…god…

 

「お隣さんだったんだな…」

 

お互いなんとも言えなくなって棒立ちしてしまう。

沈黙といたたまれない空気が流れるが唐突にマイホームのドアが開けられる。

 

「さっさと入ってきたらどうかな?鍵を開けたままにすることは意味があるとは思えないよ、蒼?」

 

ああ…、そういえばまだ『もう一人の従姉妹』が家にいたんだ…

 

ミカはそのまま表情を変えずに口を開いた。

 

「まさか西住流の次女に手を出すとは大きく出たね、元島田流君?」

 

あ、目が座ってらっしゃる…

ぜってぇ勘違いされてる!!!

 

いやそれよりも一番聞かれたくないことを今一番聞かせたくなかったやつに聞かれちまった…

 

「西住流ってなんで…、それに島田流って…」

 

「いや、西住、別に意図的に隠してたわけじゃ…」

 

「ごめんなさい… !」

 

そう言って、西住は隣の部屋に逃げるように入ってしまった。

あぁ、マズッたなぁ…

 

「バレない秘密はないよ、蒼。」

 

「ミカ、お前今日飯抜きな」

 

「そのk…「うるさい」ごめんなさい」

 

はあ…どうしよう…

 

 

 




多視点になるとなかなか難しいです。
まだまだ本編1話ぐらいですね…

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