ハリー・ポッターは2p完結でいい   作:りなむ

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始まりました。宜しくお願い致します。


4年生
1話 魔法世界とわたし


このホグワーツ魔法学校に通いはじめて早4年。最早見慣れた赤のカラーリングの談話室、グリフィンドール寮。現在そこに所属するのは、かの有名な児童書の主人公と仲間達ーー…ではなく。その主人公の両親と、彼らの友人達であり後の"忍びの地図"製作者、通称悪戯仕掛人。

 

「あぁもう!!なんで私だけこんなに課題多いの~。リリーィー。」

「助けないわよ」

「ガッデム!!」

「リオが授業中にあんなに寝ていたのが悪いのよ!」

 

プリプリ怒るのはリリー・エバンズ。ハリーの母親、本のなかでは守りの加護という最強魔法をハリーに施した偉大な魔女。綺麗な赤毛とエメラルドの瞳は誰もが振り返るほどの美人といえる。正義感が強く曲がったことが嫌いな、言うなれば"子供らしい"性格の女の子。

 

「ああリリー!!怒る君もなんてチャーミングで可愛らしいんだ!」

「五月蝿いわよポッター!!ちょっと、勝手に隣に座らないで頂戴!」

「あ、ジェームズ。おかえり~」

「やあリオ。君のアイデアは実に上手くいったよ!フィルチのあの顔、君にも見せてあげたかった!」

「なっ…リオ!あなたまたポッター達に余計なこと言ったのね!?」

 

ジェームズ・ポッター。ハリーの父親、今はリリーに猛アタック中。悪戯仕掛人のリーダーで、クディッチのシーカー。最近女子の中でシリウスに勝るにも劣らない人気がある、らしい。ナチュラルハイで陽気な彼は、実は人一倍警戒心が強かったりする。懐に入れるまでが長く、しかも一度敵とした人間にはけして心を開かない。その分味方には優しいけどね。ちなみに私は彼に"みなされる"まで2年半かかった。

 

 

「じゃあその素晴らしい私のアイデアのお礼に課題の答え教えてください」

「…なんだまた天文学か?ほんと苦手だなお前」

「ウン、わたし、夏の大三角形だけ分かればいいんだ」

「は?」

 

私の課題を覗き込んだのはシリウス・ブラック。イケメンである。ファンクラブの管理はしっかりしろよ。そろそろ女の子に刺されないか心配な今日のこの頃。女の子攻略は簡単にできるのに弟にはどう接したらいいか分からない、哀れなわんちゃん。私はつい先日レギュたんと一緒にお昼を食べた。ははっ羨ましかろう。

 

 

「この前は魔法史で苦しんでたのに…リオって本当に防衛術しかできないよね」

「リーマスさん、笑顔で人を貶すのはやめて」

 

リーマス・ルーピン。まごうごとなき腹黒属性。最近はこのキャラが定着した気がする。背後に見える黒いオーラはオプションかしら?何か新しい魔法でも覚えたの?

「え?」「いやなんでもないです」

 

 

「ぼ、僕で良かったら手伝うよ!リオには防衛術たくさん助けて貰ってるし」

「ピーター!流石私の希望!私の癒し!」

「っうわ!だ、抱きつかないでよ!」

「おいリオ!ピーターが嫌がってるだろ」

 

シリウスに引き剥がされた、私の癒し担当その1ピーター・ペティグリュー。小柄で優しげなマイナスイオンを醸し出す貴重な癒し枠。これがあの小汚ない豚鼠になるなんて、ハリポタ界七不思議のひとつだ。ほんとは入学初め癒し枠を期待したのはリーマスだった…現実って残酷。そんな唯一の希望を散らさないようピーターの食生活は私が目を光らせているから体型には未だ問題は出てない。間違ってもあんな豚にさせないよ?

 

 

「…はあ。仕方ないわね。ほんとうに、今回っきりだからね!」

「リリー!流石は私のエンジェル!マイスイートハニー!!」

「リオその言葉は聞き捨てならないな!リリーは僕のマイスイ…」

「黙りなさいポッター!!」

「ま、俺も見てやるよ。天才だからな」

「お礼はチョコレートでいいよ」

「が、頑張ろうね!リオ」

 

ガヤガヤと騒がしくなる談話室。その中で、つかの間の平和に浸る私こと高野理央。グリフィンドール4年生、得意科目防衛術、苦手科目天文学と魔法薬学。実年齢と外見年齢がかけ離れているのはご愛嬌。うっかり此方の世界にやってきた、ごくごく普通の魔法使いなのです。

 

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