ハリー・ポッターは2p完結でいい   作:りなむ

30 / 30
30話 お相手は?

もうすっかり寒くなった。

談話室の窓の外は一面の雪。

轟々と燃える暖炉の前に座る私と、そのすぐ近くでたむろういつものみんな。

 

「シリウス、今年のクリスマスパーティ一なんだけど一緒に行かない?」

 

うー、さむさむ。冬のイギリスは寒いなぁ。東北とかとどっちが寒いんだろ。

 

「は…?」

「やっぱ無理か。うーん、レギュラスもセブも断られちゃったのよね。あ、リーマスとピータは相手ってもういる?」

「待て待て待て待て!!!行かないって言ってないだろ!?つーかなんでレギュとスネイプが先なんだよ!!」

「シリウス、リオの首がしまってるよ」

 

「わ、悪りぃ…」と胸ぐらを掴んでいた手を離してくれたシリウス。

苦しいんじゃボケ、そんな意を込めて奴の頭を軽く叩く。

すっげぇ睨まれた。

 

「それにしてもどういう気の回しだい?」

「なにそのニヤつき…。リリーと行けることになったからって調子乗ってんじゃないわよ」

「ふふん、そんなに僕が羨ましいかい!?いいさ羨ましがるといい!リリーの可憐なドレス姿を僕が独り占めして「五月蝿いわよジェームズ」ごめんよリリー!!」

 

グリフィンドールの談話室で、もう見慣れた夫婦漫才だ。ちなみにまだ付き合ってはない、らしい。よかったね、セブたん。

ティーポットを持って私の横に腰掛けたリリー。ありがとう、そう口にしてリリーの入れてくれた紅茶を受けとった。

 

「ねぇリオ、Mr.ベルモントからお誘いはなかったの?」

「いやまだきてない…というか、あの人から誘いが来た時断る理由が欲しくて探してるんだけど…」

「え?……それって」

「いっそ告白でもしてきたら楽なんだけどなぁ。」

 

この数ヶ月、彼は積極的に話しかけにくるものの決定的な言動は一切なかった。それがまたややこしくしてるというか、なんというか。

 

「Mr.ベルモントになにか欠点でもあるの?なにか酷いこと言われたりされたりとか」

「いや全く。すごく紳士的だよ」

「ならどうして?私も図書室で数回話した事あるけど、社交的で親切な人だったわ」

「なんだって!?リリー!!そんな僕以外の男と話すなんて!!」

「ああもう!あなたは黙ってて!」

 

ぎゃあぎゃあ始まった漫才横目にお茶を飲む。

単純にお付き合いとかそういうものを望んでない、そもそも高校生レベルの男の子に手を出す年齢でもない、強いて言うならなんか、こう、ねちっこそうで嫌。もろもろ理由はあるがそれを説明するのも面倒だったので「タイプじゃない」の一言で終わらせたらリリーからものすごい抗議を受けた。そんなの勿体無い、試しにお付き合いしてみたら変わるかも、いやいやいリリたんそんなタイプじゃないでしょう。どうした。…だって、理央に幸せになって欲しいのよ…。可愛いかよ。キュンとした。

 

「で、シリウスどう?あー彼女とか他に行く子いるんだったら無理には「行く」あ、ほんと?よかった〜ありがと〜」

 

そんなこんなで今年の相手はシリウスで決定した。

ちょうど彼女が切れてたみたいだ。ラッキー。

 

「ところでピーターとリーマスは今年誰と行くんだい?」

「あぁ、僕はサンドラだよ。彼女、恋人と喧嘩中らしくて僕と代わりに出て欲しいって」

「あそこいつも喧嘩してるもんねぇ。ベットの上でいつも愚痴ってるわ…全く喧嘩するほど仲が良いというか…」

「ぼ、僕はロマニって子と…。一つ下のレイブンクローの…」

「誰だっけ?」

「魔法薬学が得意な子よ。私、図書室で話したことあるわ。ロマニ•リドルって子よ。」

「えっ…と、リドルじゃなくて、ハーベストだよ。リリー」

「え?」

「あぁ、あの栗色の髪の!」

 

中々可愛いやつ捕まえたじゃねーかピーター!、シリウスが笑いながらピーターの肩を組む。

 

「おかしいわね…」

「リリー?どうしたの?」

「いえ…前に図書室で話したって言ったじゃない?その時にお兄さんのノートも一緒に持ってて。その名前がトム•リドルって名前だったんだけど…。見間違いかしら?」

 

ガシャン

 

「え、ちょ、リオ!?」

「おい火傷してないか!?」

 

「あ、うん。ごめん」

 

 

ちょっと待て。

そっちの対策はまだしてないぞ。




感想をくれる皆様、ありがとうございます。
更新頻度が安定しませんが、執筆の糧になっております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

原作知識持ち転生者が蜘蛛子にヤンデレられる話(作者:蜘蛛子たちのヤンデレが見たい)(原作:蜘蛛ですが、なにか?)

ヤンデレな蜘蛛子を見てみたかったけど誰も書いてなかったので書きました▼書いてたら他キャラのも見たくなってきました


総合評価:5492/評価:8.52/短編:9話/更新日時:2026年07月05日(日) 00:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>