ハリー・ポッターは2p完結でいい   作:りなむ

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ダンススキルなんて普通ない


4話 クリスマスパーティーと友人達

キラキラ照明の輝くパーティー会場。着飾る女の子達は浮き足だっているし、僕だって初のホグワーツのクリスマスパーティーだ、ワクワクしてる。まあ一つ残念なのがパートナーが愛しのリリーじゃあないってことだけで。会場で見かけたリリーは赤いドレスを纏っていて天使のように綺麗で可愛いかった!!隣のあいつ…確かハッハルパフのリード・エルリックだな。覚えておこう。全くあんな奴より僕の方がよっぽど……まあリリーは照れ屋さんだからね!!来年こそはパートナーになってもらうよ!リリー!!

 

 

 

「なんで!レギュとお前が一緒にいるんだよ!!」

「レギュラスがパーティーに参加したいっていうから。ほら、下級生は上級生の誘いがなきゃ出れないでしょう?」

「お前行かないって言ってただろ!?」

「そりゃ最初は行かないつもりだったわよ。でも行くことになっちゃったのよ」

「はああ!?」

「兄さん五月蝿いですよ。目立って恥ずかしいです。貴方のパートナーも怯えていますし、やめてください」

「おいレギュラス!お前っ!!」

 

会場のど真ん中で怒鳴り声。

僕も、僕がエスコートしていたレイブンクローの女の子も、みんな気になって視線をむけると、そこにいたのは我が親友とその弟ーーーそれから、リオ。確か彼女はパーティーに出ないって言っていた…けれど確かにその姿は目の前にあって。紺のロングドレスーー周りの女の子達と比べれば少し地味な配色だが、普段より大人びた風貌がとても良く似合っている。黙っていればどこかの令嬢に見えそうだ。

 

「あーーーもうめんどくさい!!私ごはん食べてくる!」

 

ほんと、黙っていればだけど。

口論を始めたシリウスとレギュラスを他所に、もぐもぐとめんどくさそうに食事を始めたリオ。その光景があまりに面白すぎて、僕は笑って彼らに近づいた。ーー全く、今夜ばかりは我らが仕掛人も各々パートナーと過ごすと思っていたのに。本当に楽しい友人達だ!

 

 

 

「やあリオ災難だったね!とっても面白かったよ!!」

「あぁジェームズか…あれ?パートナーの子は?」

「断りを入れてきたから大丈夫さ。それより、君参加しないって言ってたよね?」

「レギュラスが行ってみたいって言うから、仕方なく」

「シリウスの誘いは断ったのに?」

「私ダンス出来ないから。………シリウス、私が踊れないって言ったら腹かかえて笑いそうじゃん」

 

でもやっぱり面倒なことになったわ、と溜め息をつきながらシリウス達に目を向けるリオ。シリウスは家族と仲が悪いと言っていたけど、なんだかんだレギュラスとシリウスはよく話してる(主に突っかかってるのはシリウスだけど)。その理由に、常にリオがいる気がするのは考えすぎかな。

 

「ねえ英国の人って、貴族じゃなくてもみんな踊れるものなの?」

「うーん、人によるんじゃないかな?僕は踊れるけど…。ニホンに踊る文化はないの?」

「マイムマイムなら踊ったことある」

「"マイムマイム"??」

「あーみんなで炎囲んで踊る……いや怪しい儀式とかじゃないわよ!?変な顔しないで!」

 

彼女は色んな顔を持っていた。例えば僕たちと悪戯をする顔、リリーや女の子達とお喋りする顔、レギュラスや下級生に話しかける顔。あの憎きスニベルスにだって、彼女は物怖じせず話しかけているし、仲が良い。きっとそのどれもがリオの素顔なんだろうと思う。この友人は底が浅いようで深いのだ。悟らせるのを良しとせず、未だ分からない部分だって沢山ある。それでも仲良く出来るのは、彼女が僕達を大好きだって知ってるからであって。ここまで清々しい男女の友情ってのも気持ちがいい。…まあ、我が親友は知らないけど。

 

「そうだ、リオ。クリスマス休暇にシリウスが僕の家に泊まりに来るんだ!君もどうだい?リリーも誘って!」

「…それ後半部分が本音でしょ。うーん、私学校に残るつもりだから考えておくね」

「あれ?確か去年も残ってなかった?」

「まあね。家が遠くて」

 

リオはホグワーツで珍しい東洋人。確かにイギリスからは遠いけど、マグルのヒコーキ?っていう乗り物もあったはずだ。シリウスと同じで家族と仲が悪いのだろうか?でも彼女からそんなこと聞いたこともない。

 

「遠いったって家はニホンだろ?」

「ううん」

「え?ご両親ニホンにいないの?」

「うん」

「じゃ、何処にいるの?」

「どこだろ?」

「え?」

「あっ、これ凄い美味しい!!ジェームズ!これ美味しい!」

「え、あ、うん?」

 

勝手に僕のお皿にぽいぽいと料理をのせるリオ。「若いんだから沢山食べなきゃー」いや君も同じ年で…

 

「リオ!!なにジェームズと飯食ってんだよ!!」

「あ?シリウス?なに話し合いは終わったの?」

「今から俺と踊るぞ!!」

「は!?嫌無理だって!!」

「レギュとは踊って俺とは踊れないのかよ!?」

「いやだから踊ってな……ちょ、レギュラスー!」

 

今度は僕の目の前で口論を初めたリオとシリウス。リオの目が半分死んでいて、シリウスは意地になってて、もうなにがなんだか。肝心のレギュラスはシリウスが面倒になったのかこれ以上関わるまいと遠くにいるし……、ちょっと笑ってるけど。結局リオは自分が踊れないことを白状して、シリウスは案の定馬鹿にした。それに怒ったリオがシリウスの足をハイヒールで踏みつけ(あれは痛い)喧嘩勃発、マクゴナガル先生の説教が飛んで、不貞腐れる二人を見てやっぱり僕は大笑いした。

 

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