やはり俺が支配人になるのはまちがっている。 作:Oceans
安定のご都合主義です。
それでは、今回もよろしくお願いします。
そして、俺は千斗と共に城の中に入る。
「千斗、会ってほしい人はこの城の中に本当にいるのか?」
「ええ、このメープル城の屋上にいるわ。それと、これを首にかけて」
「これは関係者用パスか...このレベル4ってのは何だ?」
「それは、保安用レベルのことよ。最大はレベル5で、貴方に渡したレベル4のパス。そのパスでなら、ほとんどの所に行けるわ」
「ふーん」
「それじゃあ、行くわよ」
「へいへい」
俺と千斗はエレベーターで会ってほしい人の所へ向かった。
「ついたわ」
「ああ...」
そこには、お姫様みたいな格好をした少女が立っていた。
「私はここで待っているから比企谷くん、行きなさい」
「千斗は行かないのか?」
「ええ...だから比企谷くん、1人で行ってきて」
「分かった」
そして俺は少女の所へ向かい、椅子に腰掛ける。
「あなたが比企谷八幡様ですか?」
「あ、ああ。そうだが...それとフルネームじゃなくて苗字で呼んでくれ。慣れないから。それと様付けもいらない」
この少女とはどこかで会った記憶があるのだが、思い出せない...
「分かりました、比企谷さん。私はこのテーマパークの支配人のラティファ・フルーランザと申します。今日はこのような場所へご足労いただきありがとうございます」
この子が支配人ねぇ...そんな感じが全くしないんだが...
「はぁ...それで、支配人さんは俺なんかに何か用ですか?」
「はい。その前に1つよろしいですか?」
「なんだ?」
「この甘城ブリリアントパークはもうご覧になられましたか?」
「ああ。さっき、千斗と回ってきたが...」
「どうでしたか?」
「まぁ、なんというか...」
俺は、はっきりとつまらないとは言えなかった。
理由は察してくれると助かる。
「さぞ、ご不満だったと思います。それで比企谷さんにお願いがあるんです」
「お願いだと?」
「この滅亡寸前の遊園地、甘城ブリリアントパークを建て直していただきたいのです」
「は?」
いきなり何言ってるのこの子...俺がこのボロボロの遊園地を建て直してほしいだと。無理ゲーだろ。
「つまり、俺にここの支配人になってくれってことか?」
「はい」
「何で、俺なんだ?」
「神託で比企谷さんが支配人になってくだされば、この遊園地を救えるとのお告げがありました」
「神託とお告げねぇ...」
どうにも信じ難いんだよな...そういうのは信じないタチなんだよなぁ...
「その様子だと信じていないようですね」
「まぁ...」
「無理もありません。なので、魔法をあなたに授けたいと思います。そうすれば、比企谷さんも信じてくれると思いますから」
「はぁ....」
魔法を授けると言われてもな...にわかには信じがたい。
「比企谷さん、目を閉じていただけませんか?」
「それぐらいならいいっすけど.....」
俺は言われた通りに目を閉じる。その次の瞬間....
「っ!!」
俺の唇に温かい何かが触れた。俺は思わず目を開ける。すると目の前にはラティファさんの赤くなっている顔があった。
「あ...ああ」
その直後、俺の中に何かが入る感触が身体全体に広がる。なんだか、昔のことを思い出したりと変な気分になり....
「比企谷さん、大丈夫ですか!?」
「比企谷くん、しっかりして!」
少女と千斗が俺を呼んでいたが俺は意識を手放した。
「知らない天井......じゃないな」
気づいたら俺は自分の部屋にいた。確か、俺は甘ブリにいたはず...
まぁ、考えるだけ無駄か。とりあえず、顔を洗うかな
「あ!お兄ちゃん。おはよ」
「おはようさん」
「昨日は楽しかった?」
「何が?」
「またまた。デートだよ、デート」
「そのことか。甘ブリは酷かったぞ。全然、人がいなかったし」
「そっか....」
「じゃあ、お兄ちゃんは顔を洗ってくるから」
「うん」(あれ?今は確かいすずさんが使ってるんじゃ....まぁ、いっか!)
俺は顔を洗うため洗面所へと入ると...
「はっ!?」
「あっ....」
そこには全裸姿の千斗がいた。偶にはラブコメの神様もいいことをするじゃないか...
「す、すまん」バタン
それよりも何故、千斗が俺の家にいるんだ?小町の策略なのか?
「おい!小町」
「何、お兄ちゃん?」
「何で千斗が俺の家にいるんだ?」
「その事?気を失ったお兄ちゃんをいすずさんが家まで送ってくれたんだよ」(最初はビックリしたよ。お兄ちゃんがこんな可愛い人とデートしてたなんて)
「それで?」
「もう終電もないから泊めてあげたんだよ。いすずさんはいい人だね。お兄ちゃんを寝かせた後に色々、話とかしたんだよ」(いすずさんがお兄ちゃんのお嫁さんにふさわしいかを見極めるためにね。雪乃さんと結衣さんと取り合いになるかも...)
「そうか...」(なんか、小町の心が読めているような...小町はロクなことを考えてないな。別に俺は雪ノ下達にそんな感情は持ち合わせていない)
「それより朝ご飯出来てるからいすずさんと一緒に食べよ!お兄ちゃん」
「ああ...」
俺は千斗が洗面所を出た後、顔を洗い身だしなみを整えたのち小町と千斗の3人で朝食を摂った。その際、小町がすごくニヤニヤしていた。またロクでもないことを考えてるに違いないな。
今は、千斗と共に甘城高校へと向かっている。いつもは小町をチャリで送ってから行くのだが、小町からいすずさんと一緒に登校しなよ?と言われたので今日は一緒に登校していない。
「千斗、昨日はすまなかったな」
「びっくりしたわ。いきなり倒れるから」
「それより、妹の心の声が聞こえるようになったんだが。千斗、お前は何か知ってるんじゃないか?」
「ええ。あなたは魔法を授かったのよ」
「人の心を読む魔法ねぇ...」
俺は人間観察がよくするから人の裏の言葉を大体は読めるから別にこの魔法はいらないんと思うんだが。
「これで信じてもらえたかしら?」
「ああ。魔法の国の住人だっけか?」
「そうよ」
「信じざるを得ないな。でもこの能力は1人1回限りみたいだな」
「よくわかったわね」
小町の心を再度、読もうとしたがダメだったからな。
「それで俺はこの魔法を授かったわけだが、俺にどうさせたいんだ?」
「決まっているわ。比企谷くんには支配人をやってもらうわ」
「俺に拒否権は?」
「ないわ」
「ですよね」
どうせ、千斗のことだから小町にもこの事を話していると思うから、支配人の件は受けざるを得ないんだろうな
「じゃあ、今日も甘ブリに行くのか?」
「ええ、私も一緒にね。だから放課後は予定をあけておいて」
「へいへい」
奉仕部にはとうぶん行けそうにないな。まぁ、奉仕部には依頼とか全然来ないから大丈夫か。そんなことを考えつつ、俺は千斗と共に甘城高校へと向かった。
...続く
ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。
それでは、次回もよろしくお願いします。