英雄を目指したエウリュアレ   作:タマモワンコ

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まだ冥界。

強化第4号。


第十話 冥界良いとこ一度はおいで

 

 

いえーい。

 

 

ステンノねえ様を生前当てられなかったエウリュアレダヨー。

 

あの悪夢以降少しだけ生前の自分の記憶を思い出せるようになりました。

 

どうも私の家族は士郎(?)父、ゴルゴーン母、姉メドゥーサ、赤銅色の髪の妹、士郎似の弟の四人みたいです。まさかのメドゥーサルートなのかな?わけがわからないよ。

 

…これ、多分メドゥーサ=私なんだと思うけど…もしかしたらゴルゴーン=私かも知れないのが怖い。士郎の妻とか…家事とか大体士郎にやられそうだし。桜怖いし。桜こわいし!桜こわいしぃ!

 

あ、あと隣に中国拳法の達人のお爺さんがいて中国拳法を教えてもらっていたのも思い出した。だから圏境とかできたのかー。まあ、无二打にはまだ遠いけど。あのお爺さんは強かった。本当に人間なのかあれ。実はサーヴァントとか?まっさかー。

 

そういえば、記憶は1994年位までしかまだ思い出せていないけれどなぜか知識は2016年位まであるんだよねー。だからなんというかちぐはぐかなぁ。生前知らなかったような気がすることの記憶もあるし。昔そんなにミリタリーは詳しくなかったと思うんだけどなぁ。

 

 

「…おい、エウリュアレ。飯はまだか。」

 

「お腹すいたのだわ!」

 

 

…どうしてこうなった。

 

「もうすぐできるから待っていて。というか私のご飯なんてそんな良いものじゃあ無いでしょうに。」

 

「確かにウルクの飯には遠く及ばぬがここの飯よりはましだ。」

 

「いや、冥界にまともなご飯があると思うのが間違ってると思うのだけれど。でもその美味しくない素材を美味しいご飯に料理しちゃうエウリュアレはすごいのだわ!」

 

「適当なんだけどなぁ。」

 

「適当、良いではないか。確かにいい加減という意味もあるがちょうどいいバランスという意味もある。」

 

「いい加減、も『い↑い↓加減』と『いい↑加減』の二つのイントネーションがあるものね。前者は良い、後者は適当。」

 

「イントネーションは地方によるがな!だが適当の良いところは無駄な力を割かないと言うことだ!故に過労から少しは遠ざかる!」

 

「どんだけ過労嫌なのよギル…。」

 

「過労はいかんぞ、過労は!我みたいに過労死するからな!自ら仕事を作りすぎた結果過労死など笑い者になるのが関の山だからな!我みたいに!」

 

「ギルは十分頑張ったんだから笑い者にはならないでしょう。どちらかというと英雄王の方が未来で…」

 

「その話は止めんか!あの頃は色々とテンションが高すぎたのだ!だって未来見えてたしネ!」

 

「ギルガメッシュがなにかテンションがおかしいのだわ!?」

 

「ふははははは!気にするな!」

 

「多分カニファン次元にでも捕まったのよ。うん。」

 

「かにふぁんってなんなの?」

 

「…ギャグアニメとでも。あ、あとランサーが死ぬアニメ。」

 

「ランサー…。」

 

「あやつは犬でしか無いからな!あの肉達磨の宝具になったときは流石の我も大爆笑したぞ!」

 

「宝具?」

 

「ブーメランサーというものがあってだな?」

 

「そういえばエレシュキガルもランサーよねー。」

 

「よしエウリュアレ!エレシュキガルでブーメランサーの再現をしてやれ!」

 

「えぇ!?」

 

「投げられたランサーは死ぬけどそこはご愛嬌ってことで!」

 

「ええええええ!?ちょ、まって!まってぇ!?」

 

「ふははははははははははは!」

 

「ご機嫌ねこんちくしょー!」

 

 

~エレシュキガル全力説得中~

 

 

「ぜぇ…ぜぇ…止めてほしいのだわ、ほんと…。」

 

「むー、一回ブーメランサーやってみたいんだけどなぁ。」

 

「あれはそもそもあの肉達磨の宝具な上、投げるランサーはあの犬でなければならんだろうよ。少なくともエレシュキガルではギャグ時空は無理だ。こいつじゃあ全てのルートできれいに死ねんし『自害しろ、ランサー』の名台詞もこのヘタレじゃあ聞けんだろうよ。良くてこいつの姿を見て動揺したフェイカーをアンブッシュで殺せる程度だろうよ。」

 

「というかそもそも神霊は呼べないけどね。…水没王子ならぬ埋没女神?」

 

「貴様には地の底がお似合いだ!」

 

「ふはははははははは!」

「あはははははははは!」

 

「あー!もう!うるさいのだわぁぁぁぁぁ!」

 

「エレシュキガル。」

「エレシュキガルよ。」

 

「何よ!」

 

「うるさいwww」

「喧しいぞwww」

 

「…うがぁぁぁぁ!くたばれあなたたちぃぃぃ!」

 

「ふはははははは!逃げるぞエウリュアレ!捕まったら下手をすれば本当に死にかねんからなぁ!」

 

「逃げるんだよぉぉぉ!スモーキー!」

 

「待たんかぁぁぁぁ!」

 

 

~賢王女神逃走中~

 

 

「ぜぇ…ぜぇ…。」

 

「ふむ、その程度で疲れるようではいかんぞ。体を鍛えろ、体を。」

 

「鍛えるべきね。最初は…そうね…まずは、うん。

裸 で 豹 と 闘 う の で す !」

 

「どんなスパルタ教育よそれぇ!?」

 

「まずはトレーニングだろう。」

 

「むんぬぅあぁ!」

 

「うるさいのだわ!?」

 

「とにかくトレーニングだろう。」

 

「テルモピュライ・エノモタイアァ!」

 

「うわなんか屈強な戦士の幻影がぁ!?」

 

「それでもトレーニングだろう。」

 

「どんだけトレーニング好きなのよギルガメッシュ!?」

 

「滾ってきたぞぉ!!」

 

「ちょ、槍を振り回さないで!?」

 

「死んでもトレーニングだろう。」

 

「これが…スパルタだぁぁああ!」

 

「もういやぁぁぁぁ!」

 

 

 

 

閑話休題。

 

 

「全く。悪乗りもほどほどにね。」

 

「ごめんなさい。」

 

「すまぬな。ついついやってしまった。後悔も反省もしていない。」

 

「いやそこはしなさいよ!?」

 

「してエウリュアレよ、あのあとの進捗はどうなのだ?試製波動砲以降あまり見せてくれぬが。」

 

「あー、一応一通りは作ったよ。ただ問題が発覚したんだよねー。」

 

「ほう?何が起きた。言ってみよ。」

 

「波動砲で次元潜航は可能になったけど、四次元時空に存在していたこの体だと高次元域で耐えられない。」

 

「…つまり、どういうこと?」

 

「高次元空間でも耐えられる入れ物が必要、と言うことだ。」

 

「あー、なるほど。そんなにきつい空間なの?それ。ちょっと我慢したら越えられたりとか。」

 

「多分無理ね。一度潜ったのだけどたまたま帰ってこれた感じだったわ。あとコンマ一秒でもこっちに戻ってくるのが遅れていたら今頃体は魔力の一粒までバラバラだったわ。うん、幸運EXで良かった。」

 

「幸運Eだったら即死だったろうな。どれ、我のヴィマーナでも貸してやろうか?もちろん利息はトイチだが。」

 

「それ返しにこれないから次に会うときまでどんどん返す額が増えるじゃん。」

 

「なに、利息分はたまに取り立てに行ってやろう。」

 

「なんて酷い。」

 

「どうするの?」

 

「…しゃーない。R戦闘機本体も少し作るかなぁ。」

 

「あ、なんとかしちゃうのね。」

 

「まあ、それがエウリュアレだからな。ああ、そうだエレシュキガル。」

 

「なにかしら?」

 

「冥界側から、ギリシアに繋がる穴を塞げるように準備しておけ。」

 

「え、なんで?べつにあっちから塞いでるのだし大丈夫でしょう?」

 

「そうしておかないと世界が滅ぶぞ。」

 

「了解したわ。世界を滅ぼすわけにはいかないわね。」

 

「…何故かは聞かんのだな。」

 

「だって貴方の眼は未来が見えるのでしょう?なら疑いようなんてないじゃない。」

 

「…ふ。少しは疑え。我だぞ?」

 

「何言ってんのよ。貴方はそんなことしないでしょうに。嘘を言うならもうちょっとふざけたことを言うわよ。」

 

「…流石だな。」

 

「伊達に長く一緒に過ごしてなんか無いわよ。」

 

 

…え、まさかのエレギル?あ、でもこれ立花にエレシュキガルをとられちゃう?

 

…略奪愛もまた一つの愛かー。

 

「何を馬鹿なことを考えている。そんなわけなかろう。」

 

…心をナチュラルに読まないでくだせぇ賢王様。

 

…うん、頑張ってR戦闘機作ろっと。

 

 

 

↑ここまでエウリュアレ

↓ここからエレシュキガル

 

 

 

 

女神エウリュアレ。

 

イシュタルが開けた穴から落ちてきたぎりしあ?の女神。

 

とてもつよい。

 

…いや、あの強さはおかしいのだわ!

 

だって一撃で冥界の三分の一も吹き飛んだのよ!?あのギルガメッシュの三連臼でもそこまでひどくはなかったのに!

 

しかも料理も美味しいしノリも良くて話しやすい!すごい良い子なのよ!もう囲い込んでしまいたいぐらいには!

 

…でもあの子は帰ろうとしている。だから私は応援するの。

 

でも冥界を荒らすのは止めてほしいのだわ!

 

 

 

にしても、あの子から色々と武器とか服とかを貰ったのよね。せっかくだしギルガメッシュにでも見てもらおうかしら。色々教えてくれそうだし。

 

「ねえ、ギルガメッシュ。ちょっと見てほしいものがあるのだけれど。」

 

「ほう?どれだ?見せてみよ。」

 

「エウリュアレが作ってくれたものなんだけど。この槍と、双剣と、マント。」

 

「ふむ…?ふむ、よくもまあ一つの物にここまでの要素を練り込むものだな。」

 

「…?」

 

「まずこの槍だが、一つ目に必中の効果が付与されている。魔力を込めずとも投げれば貴様が敵と認識しているやつを追尾して、確実に心臓を抉るだろうな。しかも手元に戻ってくるおまけ付きときた。」

 

「…え、すごいのだわ!」

 

「この時点であの犬めの槍と同等かそれ以上だが、まだある。」

 

「…へ?」

 

「この槍に魔力を流すと何百倍にも魔力を増幅した上で刃の方向にビームを放つことができる。威力は…場合にもよるだろうが貴様ならば対城宝具にも匹敵するやもしれぬな。」

 

「…え?対城宝具?」

 

「うむ。もちろん流す魔力の量を調整すれば威力や範囲は変えられる。魔力操作が巧ければビームを曲げたり一点に集中したり逆に拡散したり、などということもできるだろうな。」

 

「あ、それなら自信があるわ!だって冥界とか暇だもの!やることといったら有り余っている魔力で遊ぶことと檻作りぐらいだもの!」

 

「ふっ。相当な暴れ馬だぞ、これは。」

 

「それくらい手懐けてやるわ!私は冥界の女主人エレシュキガルよ?」

 

「ま、精々努力するのだな。三つ目にはこれで斬った相手に呪いが付与されるという効果だな。」

 

「呪い?」

 

「ああ。三つあって一つは回復、蘇生阻害。二つに霊基または魂への汚染。三つに…足の小指をタンスなどにぶつけやすくなる呪いだ。」

 

「…ん?タンス?」

 

「ああ。これは辛いな。かなり辛い。」

 

「これは私も嫌なのだわ…。」

 

「最後にちょっとしたものだが自身の陣地の強化、と言ったところだ。」

 

「…多いわね。」

 

「うむ。普通は使い勝手の良い道具には一つか多くて二つの能力しかないのだが、これは四つも持っている。それもその中の三つは魔術で編み込んだ物ときた。」

 

「すごいのね。」

 

「あいつはギリシアでは鍛冶の女神と呼ばれていたようであるからな。これくらいは朝飯前、というやつなのだろう。」

 

「え、それはすごいのだわ!」

 

「…まあ、次の武器に行くぞ。この双剣は…なんだ、どうも太陽の力を宿しているようだな。」

 

「…太陽?なんで太陽?」

 

「…どうやらその双剣の発想の元となった双剣が太陽の力を宿した剣だったようだ。原典は我の倉庫にもあるぞ?」

 

「へー。」

 

「これは装備していると対魔力アップ、弱体無効と言ったところか。」

 

「…あれ?普通?」

 

「…うむ、普通だな。真名解放で一時的に光速に近い速度で動き、思考することができる。」

 

「なるほど、言葉通りの神速の剣ってことね。」

 

「うむ。最後にこのマントだが…なるほど、防御に重点を置いた物のようだな。」

 

「逆に攻撃に重点を置いたマントってなによ…。」

 

「…飛翔斬とかか?いや、あれは違うか。」

 

「…よくわからないけど、思い付かないわ。」

 

「まあ、それはいい。このマントには攻撃反射能力と装着者の傷などを治す効果、呪いや状態異常無効、温度調整などがあるな。」

 

「へえー!すごいのだわ!」

 

「因みに洗濯機で洗濯してもいいが陰干し推奨だ。」

 

「…冥界に太陽はないわよ?」

 

「…まあ、そうなるか。」

 

「…うん。三つとも良いものなのね。」

 

「少なくとも耐久に関しては良いというレベルのものではないな。これは一生壊れんぞ。こういう何時までも使っていられるような素晴らしいものを作ってしまうからどんどん収益が落ちていくんだぞ日本企業!」

 

「それ良いことじゃないの…?」

 

「確かに杜撰なものを売り付けられるよりはましだが。」

 

「…この三つは大切にするわ。だって、初めて…初めて友達から貰ったプレゼントだもの。」

 

「…ふっ。あやつはお前にさまざまな物をくれたのだな。」

 

「ええ。私の一番の友達よ!」

 

「そもそも友がそこまでおらぬだろうに。」

 

「う、うるさいのだわ!私にだって友達ぐらい…いないのだわ…。」

 

「LINEの友達ですら少なそうだな、お前は。」

 

「ぎ、ギルガメッシュ、貴方は私の友達よね!?」

 

「我の友はエルキドゥただ一人のみだ。お前は友ではない。」

 

「…酷いのだわー!」

 

「もう少し友好的になるべきであろうな。さすれば奇っ怪な人間などは友になれる…かもしれんな。」

 

「なら、めざせメソポタミアで一番フレンドリーな女神!」

 

 

 

 

 

 

「まあ…冥界に人は来んのだがな。」

 

「がくっ。」




第七特異点がイージーモードからノーマルモードぐらいにグレードアップした!

ギルガメッシュが完全にネタキャラに…。良いのだろうか。これ。

そして今回のギルガメッシュを書いていて、stay night編をシリアスで書くのは難しいと感じたのでシリアルかギャグのどっちかでいこうかなぁ、と考えています。

…まあ、どうあがいてもチートなんだけどネ!?

次回、『脱出』

回るビットからエコーに熱いビームが突き刺さる。

嘘です。
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