英雄を目指したエウリュアレ   作:タマモワンコ

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…さて、前回を読んだ諸君は戦闘だと考えていたのだろう。

残念だったな、そんなことはないぞ!


第十五話 翁さん大勝利!

 

 

 

―――――戦いは、終わった。

 

長く苦しい戦いだった…。

 

「…NKT…。」

 

「いやー、本当に長く苦しい戦いでしたねぇ!?ワタクシもあのあまりに一方的な虐殺っぷりは悪魔の血が騒いでしまいましたぁ!いや、ワタクシは善のメッフィーなので行動はしませんけどねぇ!?」

 

「ご主人、この喧しいチクタクを消し飛ばしても良いか?」

 

「一応味方だからだめ。」

 

「うひゃひゃひゃひゃ!『一応』味方ですしね!?あでも裏切ったらばっさり切り捨てて構いませんよぉ?」

 

「当たり前だ。ご主人を裏切るなど言語道断だ。」

 

 

…うん、どうしてこうなったのか。軽く説明しよう。

 

まあ、結論から言うとこっちの圧勝でした。まず三人ほどじいじが張り切ってさくさく(比喩にあらず)とやってしまいました。なんか久々の首だったらしくすごくテンションが高かったです。クー・フーリンオルタの首かっさばいたときとか『毎度毎度、お前の槍はなぜ外れるのか…。』ってどこぞの麻婆ボイスで言ってたし。

 

そんなかんじのノリでじいじがクー・フーリンオルタ、ランサーメドゥーサオルタ(大人)、カーミラさんをさくさくっと(比喩ではない)殺ってしまいました。流石グランドアサシンは格が違った。

 

アルトリアオルタは…なんというかすごいことになっていました。

 

 

~回想~

 

「初手奥義だと!?くっ、うおおおおおおお!」

 

墜ちた聖剣に全力の魔力を流し、魔力放出も使ってアルトリア自身の持ちうる全ての力を使って神速の九連撃を迎え撃つ。

 

ギャリィン!

 

星の聖剣と岩の大剣が一瞬のうちに九度ぶつかり、音と共に火花が散っていく。

 

後ろへ吹き飛ばされながらも、魔力放出で無理矢理体勢を建て直した。

 

 

―――アルトリアは一つ、安堵した。ヘラクレスの奥義たる『射殺す百頭(ナインライブス)』。それをギリギリとはいえども無傷で耐え抜いたのだ。これ以上のものは恐らく無いのはわかっている。ならばこの戦い、勝てる。そう、考えたのだ。

 

―――――だが。

 

 

「『斬り殺す一頭(ワン・ライフ)』。」

 

 

一拍にて、一瞬にて振り下ろされた大剣によって、霊基ごと二つに切り裂かれた。

 

 

「――――――かふっ。」

 

黒き騎士王が、膝をつく。

 

「…見事だった、黒き戦士よ。」

 

岩が如き英雄は、騎士王を心から賞賛する。これまでに『射殺す百頭』を打ち破った物は三人しか居なかったのだ。それをこの騎士王は、打ち破った。たった数分の戦いとはいえ、賞賛を送るに値しよう。

 

「…ふっ。見知ったものと、思っていたが。実際は形の同じ、別の存在だったか。」

 

「なんのことかは知らんが、敵の前で油断するのは即ち死であるとだけは忠告しておこう。…にしても。」

 

「…なんだ?」

 

「…なぜ、お前は()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「…は?」

 

()()()()()()()()()()()だからエウリュアレだけが特別だと思っていたのだが…どういうことなのだ?」

 

「…お前の血は、黒いのか?」

 

「ああ。」

 

騎士王は思案し、何かを思い付き…そして、それを心の底にしまった。

 

「なるほど…もしかすると、この世界は…虚構なのかもしれんな。」

 

「…どういうことだ?」

 

「演者たる貴様がそれを知るべきではないさ。」

 

それを言い終わると共に、黒き騎士王の体は光の粒子となっていく。

 

「では…さらば、だ。」

 

「…ああ。さらばだ、黒き戦士。」

 

~回想終わり~

 

 

てなかんじ。

 

それでボブミヤは…うん、どうもステンノと一緒にギャグ時空に捕まってしまったようなんだ。

 

回想…いる?あ、いる。はい。

 

 

~ボブな回想~

 

 

「止まりなさい、えっと…えっと、ボブさん!」

 

ニトクリスが叫ぶ。

 

「…。」

 

「…。」

 

「…?」

 

ニトクリスは杖を、ステンノは槍を、エミヤオルタ(以下デミヤとする)は二挺の拳銃を油断なく構える。

 

―――――無言の時が過ぎる。遠くの砲撃の音が木霊する。

 

「…おい。」

 

「な、なんですか?」

 

「ボブとは…誰だ?」

 

「…え、貴方のことですけど…」

 

「…そうか。」

 

よく分からない空気がその場を包む。既にポンコツしているニトクリスはまあいいとしてもボブを否定しないデミヤも既にギャグ時空に捕まっているのだろう。だめだこの戦闘早くなんとかしないと。

 

突然、ステンノが槍を仕舞いナイフを取り出す。

 

「来なさい、べネット。銃なんて捨ててかかってきなさい。」

 

そして、挑発する。どこぞの元コマンドーの如く。

 

「ボブじゃあなかったのか…?」

 

悲しいかな、デミヤのツッコミは誰にも聞こえなかった。

 

「どうしたべネット、怖いのかしら?」

 

「…安い挑発だな。だが、買ってやろう。

 

てめぇなんか怖かねぇ!(銃を投げながら)

 

野郎オブクラッシャァァァァァ!」

 

銃と一緒にキャラクターも投げてしまったようだ。

 

…うん、戦闘シーンはカットでいいね!ニコニコとかでコマンドーの戦闘シーンでも見るといいよ!もちろんコマンドー本編を視聴するのも良いぞ!なに?手抜き?気にするな!

 

 

…まあ色々ありまして。

 

最後はステンノが槍をデミヤに突き刺して終わりって感じでしたとさ。

 

…デミヤべネット説…うん、無いか。

 

 

~回想終わり~

 

 

ボブミヤ、扱いが悪いですね。

 

ちなみにニトクリスは涙目で震えてます。女神怖いとか言いながら。ははは、女神なんてそんなものだよ?

 

ドレイク船長は…うん、悲しいかな、ロ号弾 ―今で言う燃料気化弾頭弾― で船団ごと消しとんでしまいました。それに耐えたとしても…ねえ?近代軍艦と木造帆船じゃあ戦いにはならんよ。

 

そして最後にめっふぃーなのですが…。

 

「おいご主人。こっちのす巻きにしたチクタクは殺してもいいか?」

 

「まだだめ。悪のめっふぃーを殺しちゃうと善のめっふぃーも死んじゃうから。」

 

「『まだ』ですかぁ!確かに正しい判断ですねぇ!もしワタクシが逃げたときも悪のメッフィーを殺せばいいわけですからぁ!アハハハハ!さながらワタクシはトラファルガー・ローに心臓をとられた状態と言ったところですかねぇ!?」

 

…うん、すげぇうるせぇ。

 

キャットと私でこいつと戦っていたら、突然二人に分裂してですね?

 

善のめっふぃー悪のめっふぃーを自称したのでとりあえず悪のめっふぃーをす巻きにしたと言った感じです。

 

ナニコレ。

 

「…とりあえず情報を吐いてください。全て吐いたら殺しますので。」

 

「まさかの死刑宣告ときましたかぁ!戦力としてのメッフィーはいりませんかぁ!?」

 

「要らないわ。さあ、吐け。」

 

「ですよねぇ。私星3のキャスターですし?同じところにクー・フーリンさんが居ますから影薄いですしぃ!?子安ボイスはアンデルセンさんがいますしぃ!?」

 

「…うん、なんかごめんなさい。というわけで吐け。」

 

「辛辣!もう少し優しくしてくれてもいいんですけどねぇ!?…まあいいでしょう。ここからは善のマジメッフィーと行きましょう!まずこの聖杯大戦ですがぁ、これはメドゥーサさんが手に入れた聖杯によって行われていますぅ。」

 

「やっぱりか…。」

 

「えぇ!聖杯とは名ばかりで明らかにあれの形は茶碗な気がしましたが役割は十二分に発揮していたようでしてぇ?メドゥーサチームとそれ以外と言った感じで召喚されたみたいなんですぅ。まあ、それ以外のサーヴァントは当たり前のように一ヶ所に集中して召喚されてしまいましたからこっちは全滅したわけなんですけどねぇ!?ギャハハハハハハ!」

 

「それで?なんでメドゥーサはこんなことを?」

 

「なぜ?それはワタクシにも完全にはわかりませんねぇ。此方のサーヴァントは皆命令に従うか適当にやるタイプばかりでしたしぃ?メドゥーサさんはセイバーの食事の作成のせいで不定の狂気を食らったみたいですし?流石にこの時代にハンバーガーをたんまり寄越せって言うのは厳しいですよねぇ。」

 

「他に、何か情報は?」

 

「…あー、そういえば、『ヘラを墜とす』とは言っていたような気がしますねぇ。ヘラってあのヘラですよねぇ?それ大丈夫なんですか?」

 

「…ハハッ。」

 

「まあ貴女ならなんとかなりそうですねぇ。さて、ワタクシが話せることはこの程度ですけどもぉ?ああ、一体ワタクシはどうなってしまうんですかぁ?」

 

「…そう。ならいいわ。とりあえず貴方は待機していなさい。そこの悪のめっふぃーも貴方に任せるから。」

 

「おやおやおやぁ!?ワタクシ善のメッフィーとはいえども結局は悪魔ですよぉ!?いいんですかぁ!?」

 

「まあ、そのときは貴方達が二人とも消し飛ぶだけだから。」

 

「あひゃひゃひゃひゃひゃ!たしかにそうなりますよねぇ!いやー、こういうのを恐怖統治って言うんですかねぇ!?まあまだ死にたくはないのでおとなしくしていますともぉ!」

 

「ならよし。何かあったら言いなさい。ある程度なら叶えてあげるから。」

 

「万能の願望器を作った女神に叶えてもらうとか、どんなことでも叶っちゃいそうで頼むのが怖いですねぇ!?」

 

「じゃあいいわよー。」

 

「なにかあったら言いますのでぇ?今はいいですぅぅぅ!」

 

「はいはい。」

 

 

………………………………………………………………

 

 

 

「…というわけで、アーチャー、ランサー、ヘラクレス、アテナ。」

 

部屋のなかにエウリュアレの声が響く。恐らく普通の男が聞いたのなら魅了がかかるようなきれいな声。

 

「…これから、聖杯爆破大作戦について話し合おうかと思います。」

 

…その声で、突拍子もないことをいい放ったが。

 

「いや、どうしてそうなった。」

 

青い槍兵がツッコミを入れる。よくやった。そしてまだブーメランサーはされていなかった。

 

「いえ、メドゥーサの狂気の原因は先ほどヘラクレスが倒したあの黒騎士王だと言うことがわかったので、あとは聖杯を手に入れて、メドゥーサを元に戻した上で吹き飛ばせば万事解決ダナー、と思い付いたので。」

 

「ん?ならばここからさっさと聖杯を吹き飛ばせばよいではないか?」

 

「いえ、それではいけません。あくまで可能性ではありますが、聖杯をメドゥーサが取り込んでしまっている可能性があるので。」

 

「なるほどのう。確かにそれでメドゥーサが死んでしまえば元も子もあるまい。」

 

「はい。というわけでどうします?私にやらせるといきあたりばったりになりますけど。」

 

「…以外とそれでいいんじゃねぇか?なにせ今は情報がねぇ。ライダー…じゃねぇ、メドゥーサの発狂も一時的なのかそれとも永続的なのかもわからねぇしよ?」

 

「まあ、そうなんですけどねー。」

 

「それに、メドゥーサの魔眼の有効範囲に石化することなく突入できるのはお前とステンノだけなんだろ?なら他が遠距離で援護してお前らが突入するだけだろ。」

 

「あう。」

 

「…わかったか?」

 

「はーい。」

 

「んじゃ、そういうことだしさっさと寝よう。俺ぁ疲れた!」

 

「ええ、おやすみ。」

 

「おうよー。」

 

 

 

「…私も寝るわ。」

 

「うむ。」

 

 

…………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

―――――目が覚める。

 

また変な夢の続きを見ていた。

 

ここは、俺の部屋で、家は、武家屋敷。うん。確かに俺の生きてきた世界だ。夢じゃない。

 

…どうあがいても夢でしかないよなぁ、あれ…。エウリュアレがああなるとか、ヘラクレスが当たり前のようにぼこぼこにされるとか、ギルガメッシュがあんなにご機嫌とか、遠坂が女神とか…。うん、どれも絶対にあり得ないよなぁ。特に一番最後。

 

ふと時計を見ればもう七時だ。いくら今日が日曜日で今日の料理当番が俺じゃなくてもそろそろ起きるべきだろう。

 

顔を洗って身だしなみを整えて、襖を開けて居間へ入る。

 

「おはようございます、シロウ。今日は起きるのが遅かったですね。」

 

「あ、お兄ちゃんおはよー!」

 

「おはよ、シロウ。」

 

「おはよう、セラ、イリヤ、リズ。」

 

そういいながら、座布団に座ってお茶を飲む。

 

…いつも通りの日曜日の風景だ。セラが料理をしていて、イリヤとリズはニチアサを見ている。この時間だとそろそろ―

 

「おはようございます、シロウ、セラ。この臭いは…今日の朝御飯は焼き魚と味噌汁といったところですか?」

 

「流石セイバーさんですね。その通りです。」

 

「ふふふ、私の鼻はごまかせません!」

 

そう言ってセイバーはふんす!と鼻をならす。

 

「うん、おはようセイバー。」

 

「おはようございます…。」

 

「おう、ライダーもおはよう。眠そうだけどどうしたんだ?」

 

「いえ…キノ…じゃなくて小説を読んでいたらいつの間にか寝るのが遅くなっていてですね…。」

 

「なるほどな。確かにキノは面白いけどほどほどにな?」

 

「はい…。」

 

「…そういえばランサーはどうしたんだ?」

 

「いえ、帰っていないようですが。」

 

「へぇ…珍しいな。あいつが何も言わずに帰ってこないなんて。」

 

あいつは大抵帰りが遅くなるなら何か言ってから行くんだがなぁ。あー、どっかで事故ったとかか?

 

「まあ、大方どこかで事故に巻き込まれているのでしょう。いつものことですし。」

 

…まあ、同じ事を考えるよなぁ…。

 

「ライダー…、いくらランサーでもそこまで酷くは無いだろ。多分。だって今月はすでに20回以上事故ってるぞ?」

 

「まあ、そうですかねぇ。あっても月に20回前後が普通ですからね。これ以上は…多分。」

 

「そうそう。ランサーは丈夫だから医療費もそこまでかからないし特に問題も無いしなぁ。事故も大抵は起こした方の過失が多いしな。」

 

「シロウ、ライダーさん。ご飯が出来たので運んでくれますか?」

 

「おう。行くぞ、ライダー。」

 

「わかりました、シロウ。」

 

 

……………………………………………………………

 

 

「…おや、今日は魚かい?」

 

「あらあら、セラが和食を作るなんて珍しいわね~。」

 

ご飯が並ぶ頃にじいさんとアイリさんが起きてくる。

 

「おはようございます、アイリスフィール、キリツグ。この前シロウに教えてもらったので挑戦してみたのですが…。」

 

「おはよう、じいさんにアイリさん。」

 

「おはよう士郎。」

 

「おはよう。」

 

「…そうだ、シロウ。今日の昼から買い出しに行くので同行をお願いできますか?」

 

「ああ、わかった。俺だけで大丈夫か?」

 

「はい。そこまで沢山買い込むわけではないので。」

 

「りょーかい。」

 

「そういえばお兄ちゃん、最近起きるのが遅い日があるけど調子でも悪いの?」

 

「んー?あー、いや、特に体調が悪いわけではないんだが、最近変な夢を見るんだよ。」

 

「夢?どんな夢なの?」

 

なんでそんなに興味津々なんだイリヤ…?

 

「なんというか…ギャグ?」

 

「へ?」

 

「夢なのにどうも色々としっかりとした舞台設定がされているみたいでな?舞台が古代ギリシアで主人公が女神エウリュアレなんだよ。」

 

ピシッ

 

何かが固まった音がした。

 

音のした方向に顔を向けてみると、ライダーが空っぽのご飯茶碗を少し持ち上げた状態で固まっていた。そういえばいじめられてたんだっけか。ごめんな、ライダー。

 

「へー。でも、エウリュアレーってただの弱い女神だったんじゃないの?ギャグって…?」

 

「ああ、ギャグなんだよ。まずエウリュアレが成長する。」

 

パキッ

 

何かにひびが入った音がする。やっぱりライダーだった。

 

「…ライダー、これ夢だからな?」

 

「…え、あ、はい。えっと…ちょっと体調が悪いみたいなので部屋に居ますので。何かあったら呼んでください。」

 

「わかった。」

 

「それでだ。そのエウリュアレはな…ヘラクレスよりも強いんだ。」

 

ズテーン!

 

廊下で何かが転けた音がしたが気にしなくてもいいだろう。

 

「シロウ…エウリュアレは美の女神で、かつ最も弱い存在の筈ですが。」

 

「それがな、夢に出てくるエウリュアレは魔術で剣とか銃とかを作って戦うんだよ。それで鍛冶の女神を自称してるんだ。」

 

ドン ドサドサドサ…

 

ライダーの部屋の方角から何かが崩れた音が聞こえたが気のせいだろう。あのライダーがいちいちリアクションをとるわけがないしな。

 

「訳がわからないですね、それ…。」

 

セラに呆れられてしまった。

 

「夢のまんまなんだけどなぁ…。あ、あと海に落ちたら古代メソポタミアの冥界に落ちて、外見が金髪になった遠坂の女神エレシュキガルと、すごいご機嫌なギルガメッシュと楽しく過ごしていた時もあったな。」

 

ドカーン

 

何かが爆発した音が聞こえるが誰も気にしない。意外と俺にしか聞こえていないとかだろうか。というか何が吹き飛んだ…?

 

「あのギルガメッシュが…!?シロウ、その夢はあり得ません。あのこの世全てが俺のもの、なギルガメッシュが、神は見たら即殺すようなあのギルガメッシュが女神と仲良くするなんてありえません!」

 

すげぇ反論するな、セイバー…。

 

「だから明らかに夢なんだろ?あとあったことと言うと…あー、すごいスタイルが良いことだな。」

 

「…スタイル?」

 

「ああ。なぜか具体的な数値まであるのがよくわからないんだが。」

 

…ん?なんでセラはこっちを睨んでるんだ…?

 

「それで?その数値とは?」

 

…セラさーん?なんでそれを聞くんですかねー?

 

「え、えっと…確か身長が174cm、体重が57.5kgだったと。」

 

「ライダーよりも大きいですね、それ。」

 

「ああ。外見もライダーそっくりだ。テンションとかノリとかはそっちの方がいいんだが。」

 

「…スリーサイズも夢の中にあったのですか?」

 

「…えっと…セラ、それ言わなきゃ駄目か?」

 

「はい。シロウが普段どう言うことを考えているのかわかるかもしれませんから、それを元にシロウが淫らな行為に走らないよう対策をすることができますし。(シロウの好みの体型もわかるかもしれませんし…。)」

 

「いや、そんなことしない。でもほら、夢とはいえ女性の気にするところだし…なあ、セイバー?」

 

「私は知りたいですね。」

 

…え?

 

「…イ、イリヤは…」

 

「わたしも知りたい…かな?」

 

…あれ?

 

「ア、アイリさん…」

 

「えー?私も知りたいわー?だって思春期の男子がどういうことを妄想しているのか気になるもの!キリツグはそういうのはないもの。」

 

「あ、ははははは。その頃は色々と大変だったからね…。」

 

ああ、じいさんの目が死んだ…。

 

「…リズ…」

 

「…だいじょぶ、シロウ。私はシロウがどんな性癖でも大丈夫だから。」

 

取り付く島どころか藁すらもない…。

 

「…はい、言います…。スリーサイズは上から92、60、94だそうです…。」

 

デデーン

 

どこかで某龍球で星が消えたときのような音が聞こえた気がするが…なんか外明るくないか?気のせいか。

 

「…私と胸は同じだけどおしりが大きい。つまりシロウが胸派ならイケる。」

 

別に俺の好みというわけではないんだが…。というかセラ、なんで世界に裏切られたかのような表情なんだ…?

 

「…シロウ、胸はやっぱり大切なんですか…?」

 

セイバーは涙目だし…。

 

「…いや、セイバー。俺は性格とか相性だと思うぞ?」

 

あ、セラが復活した。

 

「うん、まあ俺の好みというわけではないんだと思う。…多分。」

 

「…ええ、きっとそうですね。それで、その夢のせいでなにか不調になることはありますか?」

 

「いや?最初にもいったが特にないぞ。」

 

「わかりました。もしなにかあればすぐにいってくださいね。」

 

「おう、わかったよセラ。」

 

「ええ。あ、デザートにプリンがあるのですが食べますか?」

 

「プリン!はい!食べます!」

 

「あ、わたしもわたしも!」

 

「わたしもいただこうかしら。」

 

「僕はいいかな。あ、お茶はあるかい?」

 

「今から沸かしますよ。」

 

「ならセラはみんなと一緒にプリンを食べていてくれ。俺が沸かすからさ。」

 

「ですが…」

 

「いいっていいって。のんびりしてろ。」

 

セラがプリンを楽しみにしているのも知ってるしな。

 

「…わかりました。お言葉に甘えさせてもらいます。」

 

「うむ。」

 

 

…そういえばランサーのやつどこ行ったんだろうなぁ。




おつかれさまでした。

エウリュアレが寝たと思ったら士郎が目覚めていた。何が起こったのかわからねーと思うが私にも何が起こったかわからねぇ!

…あ、次回は古代ギリシアから普通に始まりますのでご安心を。まだギリシア編は終わってませんぜ!

そして…戦闘シーンを期待した皆様、本当にすいませんでしたぁ!

頑張って一度書いてみたんですが、どーしても納得ができずこういうかたちになってしまいました。主にデミヤごめん!

そして冬木編ですが…今のところ言えるのは複数の作品が混ざってカオスしてます。これは多分察してくれたと思う。

これの具体的な説明をすると…今のところ言えるのはプリヤ世界+ホロウ世界+タイころ世界+FGO世界って感じです。なので皆さんの知る世界観や設定、キャラクターから解離しているかもしれませんがそこはまあ、諦めてください!

今のところ判明しているのは、
・切嗣とアイリスフィール生存
・セラとリズ、イリヤと士郎は同じ家
・イリヤは外見相応の歳
・セイバー、ランサー、ライダーは衛宮家に居候
・セラルート

といったところでしょうか…。


…うん、次回予告いきます。



襲撃を乗り越えた先にあったのは、また再びの戦場であった。
狂った剣の女神は荒れ狂い、嘗ての姉さえも敵と見なす。
その行動は何故にか―。
次回、『決別』。
姉妹の愛は、報われることはないのかもしれない。

…ボトムズっぽく。できてない?でしょうね!
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