英雄を目指したエウリュアレ   作:タマモワンコ

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突然のシリアス。

そしてです!

ついに我がカルデアのエウリュアレが100レベになりました!

開始当初からずっと居てくれたエウリュアレ、次はスキルマフォウマを目指します。


第十八話 終点

 

キン!キン!

 

赤い閃光と紫の流星が幾度も切り結ぶ。交わった回数は既に百は越えるだろう。

 

端から見ればこの剣のぶつかりあいは未だ互角だ、と感じるのかもしれない。

 

だが、実際は違う。

 

結論から言うと私が押されている。

 

「せいっ!」

 

メドゥーサの気合の一声と共に長刀と短刀が同時に上下から私を挟み切らんと迫る。それを魔力放出で目眩ましをしつつ後ろへ飛んでかわす。

 

「くっ…」

 

けっこうきびしい。うん、かーなーり、やばい!

 

ファイズに変身したパワーアップのおかげでなんとかギリギリで回避はできてるけどこのままじゃ負ける!

 

というか技量に関してはメドゥーサの方が上だ。剣術、魔力操作、どちらも私が負けている。

 

そもそもそういった技術に関しては私はステンノとメドゥーサに何歩も劣っている。だって縮地からの不意討ち暗殺か縮地からの超至近距離高火力攻撃とかしかやってなかったしネ!ビームも魔力も暴走させてぶっぱなしているようなものだからいうて特に難しくもないし。

 

…そんな私が三人の中でトップと言われるのは創造魔術と付与魔術でその場で相手に一番効く武器を作り出して戦うことができるからだ。物量には広範囲攻撃、弱点があればそこをつき、ないなら無いで物量で押す。とりあえずバスターで殴るんだ。

 

じゃあ、なんでそうしないか?

 

いやー、したいのはやまやまなんだけどね。どうもメドゥーサの魔眼が強くてそれの対処で精一杯なんだよね。

 

私の対魔力は魔力を回していればルーラーしか持ち得ない対魔力EXクラスになる。逆に言えば魔力が回せなければそこらへんの女神と変わらない対魔力でしかないのだ。更に、メドゥーサの魔眼は正直対魔力EXクラスを維持しないとたちまち石になってしまうだろう。流石にそうなってくると魔術に魔力を回しにくくなるのに、おまけにどうも魔力の通りが悪い。そのせいで多分一度しか倉庫魔術を発動できないだろう。二度目を使ったら多分どっかしらが石になる。くそう、ストロスの杖を作っとくんだったなぁ。

 

「せいやぁ!」

 

メドゥーサが二刀にて斬りかかり、それをファイズエッジで受ける。

 

バキン、とファイズエッジから音がする。

 

「くっ!」

 

うわ、やばい。明らかにいまファイズエッジから嫌な音がしたよ。

 

…まあ、メドゥーサの怪力で振り下ろされる剣をここまで受け止めてきたのだから仕方ない、か。

 

恐らく次に受け止めたら折れるだろう。なら…

 

パシッ

縮地で距離を取る。もうこれ事実上の瞬間移動よな。

 

「仕切り直しなんてさせませんよ!」

 

メドゥーサが私の首を断たんと長刀を振りかぶりつつ駆け寄る。

 

「なら真正面からぶったぎるだけよ!」

 

"Ready"

 

ミッションメモリーをファイズエッジに刺し込み、刀身にフォトンブラッドを通す。なに?ファイズエッジはミッションメモリーを刺さないと刀身が出ない?ははは、そこまで再現できなかったんだよ。フォトンブラッドを完全に固定するのは無理だったんだ…。

 

「…いくわ!」

 

互いに剣を構え走る。

 

「はあぁぁぁぁぁ!」

「てやあぁぁぁぁ!」

 

三歩にて互いの首を落とせる距離。メドゥーサの剣は確実に私の首を落とすだろう。

 

そう、そこまでに正確に斬ってくるだろう。

 

だが、私にだって秘策はあるのさ!

 

深淵の炎よ…!

 

 

 

エウリュアレが、蒼い炎に包まれる。

 

 

「な、消えた!?いや、違う!」

 

「そう、昔の姿になっただけよ!そして!一瞬の隙が…」

 

ガスッ

 

メドゥーサの剣は私の頭上を通りすぎ、わたしのファイズエッジの刀身はメドゥーサの腹を捉える。

 

「ぐっ…」

 

「命取りよ!」

 

"Exceed Charge"

 

それと同時にファイズエッジにフォトンブラッドを流し、高熱にて斬る!

 

ギュイィィィィン!

 

「ぐうう!?」

 

 

ばきん。

 

 

「ぐぅあ…」

 

「…折れたぁ!?」

 

ま、まさか一度の真名解放(?)も耐えられないほどに損耗していたとは…!

 

はっ、一度間合いをとらなきゃ!縮地!

 

 

 

 

「…ぐ、流石ですね、エウリュアレ姉様。まさかそんな方法で不意を討ってくるとは。」

 

「あはははは…、逆に言えば不意でも討たなきゃ勝てないってことなんだけどね…。」

 

 

 

そういいながら深淵の炎で普段の姿に戻る。

 

「ぐう、途中で折れたとはいえ高温の剣に…これは毒、ですか。効きますね…。」

 

「だけど、まだ手は残しているのでしょう?」

 

「…それを言うなら、エウリュアレ姉様なんて一度も私の剣を喰らってないじゃないですか。私なんてさっきの一発以外にも何度も細かい傷をもらってるんですよ?」

 

「いや、私だと一発食らえば変身解除、そのまま食らえばワンパン即死だからね?ただでさえすぐ取れるベルトなんだから。」

 

というか流石に私がお遊びで作った剣を折るとかメドゥーサのパワーやべーよ。

 

「…仕方ありません、本気の一撃、受けてもらいます!」

 

「できれば使ってほしくないけど戦いだし是非もないよネ!」

 

そういいつつメドゥーサは二刀を下段に構える。すると、剣が光を帯びていく。

 

「…ビーム、かぁ。」

 

ならばこちらもやるしかない。

 

魔力をーまーわせー魔術をー起ーこせー、今ーがそ、の、と、き、だ!

 

テレレーテレレーテレレーテレレー

 

ビィィィムソォォォド!(チェェェンジゲッタァァァァァ!風に。)

 

先手必勝、先に撃った方が有利だ!ならば即撃てるこいつでしょ!

 

半身に立ち、剣を持った左手を顔の横まで上げ右手は刀身に添える。

 

「敵吹き飛ばせ光の帯!『なんかビーム撃てる剣(ビィィィィィムソォォォォォォド)』!」

 

そこから剣を前に突き出してビームを撃つ!左片手一本突きじゃーい!

 

 

光の奔流がメドゥーサへと伸びていく。

 

 

これなら…

 

 

「これは我が夢、我が想い、我が希望!しかと受けよ!『希望具現せし(ホープカリバー・)…」

 

な、結構発動が早い!いや、光の剣の発動が遅いだけなのか!?くそう、おのれ抑止力ぅ!

 

ドカアァァァン!

 

メドゥーサが二刀を同時に振り上げてビームを撃ってきた…けど、この威力なら押しきれ…

 

「…二本の剣(デュアルブレイク)』!」

 

ドガアァァァァァァァン!

 

ぬおあああああああ!?

 

ちょ、ビーム二回とか私聞いてない!

 

やばい、出力があまり多くないこれだと押しきられ…

 

ビキッ

 

…うへぇ、まさかの剣の限界ですよ…。あと…三十秒ってところかな、それくらいで…この剣は粉々になるだろう。壊れるのと同時に光に飲み込まれるだろう。

 

…仕方ない。

 

 

"Complete"

 

 

ファイズフォンにアクセルメモリーを差し込んでアクセルフォームに変身する。

 

スーツの脚とか腕とか胸の谷間とかお腹とかの布がなくなってさらにアレな格好になったのはもはやどうでもいい。

 

アクセルフォーム。十秒間のみ通常の1000倍の速度で動くことのできるフォーム。使用後は冷却が必要だが今は関係ない。これで、決める!

 

「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

メドゥーサの気合の声と共にさらにビームが強まり、剣がどんどん崩れていく。

 

やがて剣が完全に崩れ…光が迫る。

 

さて、ではいっちょ行きますか。

 

 

 

 

 

 

"Start Up"

 

 

 

 

瞬間、世界が縮んだ。

 

 

 

 

 

 

↑ここまでエウリュアレ

↓ここからメドゥーサ

 

 

 

 

 

…『希望具現せし二本の剣(ホープカリバー・デュアルブレイク)』。私が追い求めた剣ビームの極致。

 

まさか一撃目を優勢に持ち込まれるとは思わなかったが、なんとか二撃で押しきることができた。

 

さて、エウリュアレ姉様は…

 

 

 

 

…な、居ない!?一体どこへ!?

 

まさか消滅したとか!?

 

 

 

"Three"

 

突然、空間に無機質な声が響く。

 

"Two"

 

視界の中をなにかが高速で通り過ぎる。

 

"One"

 

それがエウリュアレ姉様だと気付いた時には、

 

"Time Out"

 

目の前に、エウリュアレ姉様の顔があった。

 

「真の女神は、眼で殺す。」

 

その顔は、とても辛そうで、苦しそうで。

 

「『女神の視線(アイ・オブ・ザ・エウリュアレ)』」

 

もう終わりにしよう、と受け入れたと同時に視界は白く染まった。

 

 

 

……………………………………………………………………………………………

 

 

 

 

目覚めたのはベットの上だった。

 

結局、エウリュアレ姉様に私は負けてしまった。

 

そして、私が見たのは、様々な感情を露にする皆だった。

 

ステンノ姉様は泣いていた。いつかこうなる気はしていたが、まさか今日だとは、と。

 

アテナは怒っていた。命を捨てるようなことか、と。

 

ヘラクレスはただ剣を振っていた。いつか約束を果たすため、全力で戦えるように鍛練を続ける、と。

 

ネコみたいなキツネみたいな生物(ナマモノ)は昼寝をしていた。よく考えろ、ご主人だぞ?と言いながら。

 

ほかのサーヴァントは居なくなっていた。生物曰く聖杯の魔力源であったエウリュアレから魔力が来なくなったからだそうだ。

 

…結論から言おう。

 

エウリュアレ姉様は死んでしまった。

 

どうやら、あの高速移動の反動がある状態で目からビームを撃った結果私の魔眼を打ち消せず、また魔力の暴走も相まって魂のみが砕かれた、とステンノ姉様は考えているそうだ。

 

事実、ビームを撃ったときのエウリュアレ姉様は苦しそうな顔をしていた。そして、エウリュアレ姉様の体はベットの上に、冷たくなってはいるがきれいなまま寝かされている。

 

私のせいでエウリュアレ姉様が死んだ。

 

そう、理解するのに時間はいらなかった。

 

エウリュアレ姉様が昔に行方不明になったときは遺体も見つからなかったし、なんだかんだで生きているだろう、と思っていた。

 

だが、今は違う。目の前に、冷たくなった姉様の体がある。

 

動かない。なにもしない。いつものようにふざけた口調で話してもくれない。

 

私は、罰を受けようとした。だけど、ステンノ姉様たちはこう言った。

 

「エウリュアレは貴女を生かした。ならエウリュアレの分も生きること。それが義務で、そして罰にもなるだろう」と。

 

 

そのあとも、ゼウスとハデスとポセイドンが協力して蘇生しようとしたりもしたができず、せめてもの報いとして『妹を命を捨てて救った女神』として天上へと捧げられることになった。

 

捧げる星は空にて特に明るい21の星の一つ、フォーマルハウト。

 

その星に、エウリュアレ姉様とついでに生物は奉られることとなった。

 

エウリュアレ姉様は、星となったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…まあ、キャットとしてはご主人と居れた方がいいから言わなかったが、この後生き返るんだワン。だって、ご主人だぞ?ははは。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↑ここまで古代ギリシア

↓ここから冬木

 

 

 

 

 

目が、覚める。

 

…いや、なんなんだよこの夢は…。

 

なんでエウリュアレがガチでメドゥーサと殴り会えるんだ…?しかも相討ちとか…。

 

…取り敢えず今日は何もないし、起きる…あれ?誰か腕を掴んで…

 

「すぅ…すぅ…」

 

「…え?」

 

…うん、なんでセラが俺の横で寝てるんだ?しかも俺の手を握って。

 

…とりあえず、起こすか。

 

「おーい、セラー。セラー?起きろー。」

 

「…むぅ、んん……あぁ、おはようございます、シロウ。」

 

「おはようセラ。それでなんで俺の布団で一緒に寝てたんだ?」

 

「…あ。」

 

「…?」

 

「…えっと、昨日の夜シロウがうなされている声が聞こえて、せめてましになればと手を握って…そのまま寝てしまいました。」

 

「…。」(ジトッ

 

「な、なんですか。疑ってるんですか!?」

 

「…ははっ。いや、セラが嘘をつくとは思えないしな。うなされてたのか…うん、ありがとう、セラ。」

 

「うぇ、え、ええ。どういたしまして。ほら、シロウ。もう明るくなってますしご飯、を…」

 

ん?どうしたのかセラが時計を見て固まってしまった。なんでだ?と思い時計を見ると…

 

\13:00/

 

見事に昼真っ盛りである。

 

これは、マズイ。

 

なにがマズイって他に料理を積極的に作る人間が俺とセラ以外に居ないのだ。ランサーは行方不明、ライダーは早朝からバイトだ。

 

つまり居間には腹を空かせた騎士王様がいるわけで…

 

下手をすれば俺達が食われかねない。

 

セラの方を向くと、目があった。

 

「…なあ、セラ。」

 

「…なんですか、シロウ?」

 

「…二度寝、しよっか。」

 

「…ですね。」

 

そうして二人は布団に戻り、目を閉じ…

 

「いい加減に起きたまえ、バカ夫婦。」

 

布団をひっぺがされた。

 

「な、アーチャー!?」

 

「なぜいるのですか!?というかバカとはなんですか、バカとは!」

 

「なに、早朝から釣りに行ったは良いものの一人では食べきれない量だったのでね。お裾分けに来てみれば腹を空かせて凶暴化したセイバーが居るときた。流石に彼女に罪はないからな。料理を作って、そして君達を起こしに来た、というわけだ。」

 

「な、なるほど…。とりあえず、サンキュな、アーチャー。」

 

「なに、ただの気まぐれだ。にしても、君達は…なんだ、お楽しみか?」

 

「違う。断じて違う。」

 

「え、ええ!そうです!まだそんなことはしてません!」

 

「まだってなにさ…。」

 

「…ふっ。まあいい。…ああ、そうだ。昨日の夜、夜道を歩くイリヤスフィールを見た。」

 

「え!?」

 

「な、どういうことだ!?」

 

「私は知らん。そのときは死にかけのランサーを運ぶので手一杯だったのでね。ただ、子供の夜遊びはいただけないからな。君達から叱っておいてくれたまえ。」

 

「…ん?ランサー帰ってきてるのか?」

 

「ああ。昨日の夜道路でしわくちゃになっているのを拾った。今はアイロンがけをして畳んでおいてある。」

 

「…ランサーとは…。」

 

「…さて、では昼飯だ。とりあえず居間へ行くぞ。」

 

「ああ。」

 

「わかりました。」

 

 

……………………………………………………………………………………………

 

 

「…それで?なぜお昼になって起きてきたのですか?シロウ、セラ?」

 

「えっと…うなされてました。」

 

「それを抑えるために一緒に寝てました。」

 

「…なるほど、なら仕方ありませんね。私は許しましょう。」

 

「セイバー…!」

 

「ですがこの聖剣が許すかな!?」

 

「セイバーッ!?」

 

「茶番はそこまでにしておけ。今から料理だ。バタバタするな。」

 

「わかりました、アーチャー。」

 

「…なあ、べつに俺達は起きたんだし昼飯まで作らなくてもいいんだぞ?」

 

「ふっ。せっかく騎士王に俺の料理が求められたのだ。作るべきだろう?」

 

「いや、多分本人はそこまで深くは考えてないと思うのですが。」

 

「なに…別に三食とも作ってしまっても構わんのだろう?」

 

「いや、別にいいけどさ…」

 

「ならば問題はないな。では行くぞ。…I am a apron boy…!」(BGM:EMIYA)

 

「なんの詠唱だよ…。」

 

 

 

今日も冬木は平和です。




シリアスだと思った?残念、すべてはギャグに収束するのさ!

というわけでまだまだ続くよ!安心してね!

今回は…メドゥーサのマテリアルとか。軽めなのは許してぇ!

マテリアル

身長:172+?cm
体重:57+?kg
出展:ギリシア神話(改)
地域:ギリシア
属性:混沌・善
隠し属性:地
スリーサイズ:B88+?/W56+?/H84+?
一人称:私
二人称:貴方、貴女
三人称:彼、彼女
イメージカラー:紫
特技:剣
天敵:ステンノ、ヘラクレス、ヘラ
レア度:☆4


パラメーター
筋力:A
耐久:B+
敏捷:C
魔力:C
幸運:D
宝具:A+

スキル
石化の魔眼A++++
実りし努力EX
神性C

宝具
希望具現せし二本の剣(ホープカリバー・デュアルブレイク)

二本の剣を振り上げ、振り下ろす二連撃。

というわけでした。

次回、フォーリナー

まだまだカオスにいく、ワン!
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